if 平沢進がイーグルジャンプで働いていたら   作:イブ_ib

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「さぁ・・・」




フォロワー増えちゃいけないんですか?(馬骨並感)

「ハァーイッ!ハイッ!イヤハハイヤァッ!ハーッ!ハァーァ? 」

 

平沢はゾーンに入っていた。

 

青葉達の開発チームはβ版の為にラストスパートをかけていたのだ。

 

もう深夜3時である。

 

平沢はβ版のデータを終わらせて、りんにメールを送る。

 

『こちらは完了しました』

 

『了解』

 

 

「よーし、後は焼くだけ・・・あ!!」

 

八神は焼く直前で不具合を見つけてしまった。

 

 

『平沢さん、不具合がありました。

修正お願いします。』

 

 

「ヘェーイヤヒィー!!」

 

◇◆◇◆◇

 

その後無事β版を提出し、いよいよマスターアップを迎えた!

 

◇◆◇◆

 

今日はフェアリーズストーリー3の発売日!

 

私達は渋る平沢さんを無理やり連れ出して、発売の様子を見に来たのである。

 

 

 

「何もわざわざ並んでいるのを見に行かなくても」

 

電子タバコを気怠そうに吸っているヒラサワを引っ張り、駅前の家電量販店へ向かった。

 

「はじめさんとひふみ先輩は先に来ているはずなのにいないですね」

 

「あれじゃないですか?」

 

平沢さんが指差した先にははじめとひふみが並んでいた。

 

その後特典付きを買う為、コウ、りんと青葉、飯島が並び始める。

 

「平沢さんも一緒に並びましょうよ!」

 

「頼めば並ぶと思うなよ?」

 

 

「そんな事言わずに〜!」

 

◆◇◆◇

 

渋々ヒラサワは列に並ぶ。

 

 

「これより『フェアリーズストーリー3』の販売を開始しまーす!」

 

ヒロインのコスプレをした店員さんが

店を開ける。

 

 

 

その後、無事購入できたヒラサワは袋を眺める。

 

(平沢さんが袋をじっと眺めてる、何だかんだいって自分の作ったソフトだもん、嬉しいんだろうなぁ)

 

(買ったは良いもののこれどうしよう。

p●4は会人達にあげちゃったからなぁ、後でこいつもあげよ)

 

その後、ねねっちがネタバレをかましかけたが、無事おおごとにならずに済んだ。

 

◇◆◇◆◇◆

打ち上げ

 

「平沢さん!こんどゲーム作らないんですか?」

 

「もうネットではファンが平沢さんのゲームを待ち望んでますよ」

 

「金ならいくらでも出すんで!作りましょうよ!」

 

ヒラサワの周りには人集りができ、さまざまな会社の人で芋洗状態となっていた。

 

 

「平沢進というのは『な~に~?このゲーム、きもちわるい』とか、そういう類だから。面白くないから」

 

ヒラサワも断るが、なかなか人混みが解消しない。

 

『次の挨拶は・・平沢さんですね、平沢さーん!』

 

司会の人が呼んでいるので、此れ幸いと司会の方へ向かい人集りから脱出する。

 

『では次の挨拶は平沢進さんです』

 

「え、あぁども」

 

『・・・えー、しがないプログラマーなのにこんな大勢の人の前に立たされて憤慨しています』

 

『このイーグルジャンプとかいう坩堝に落とされて郁十数年、この会社になってからフェアリーズストーリーは初代から今作まで携わって来たわけですが、まぁ、これまでこれといったコツもなく心意気でやって来たわけですが。〜』

 

◇◆

 

 

『〜こんなになるまでどうして誰も教えてくれなかったか。そのような制作チームであります。えーそれでは、挨拶が後にまだ控えておりますので、えー、とっとと先に進みたいと思います。えー。以上、挨拶終わり』

 

 

ペコリとお辞儀をし、マイクを司会に渡すと再度集まって来た人混みを振り切り何処かに行ってしまった。

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

ヒラサワは外で電子タバコを吸っていた。

 

「ここにいたのか」

 

そこに葉月が現れた。

 

 

「ども」

 

 

「どうだい、八神君の様子は?」

 

「まぁ、強いて言うなら満更でもない、

前よりかは柔らかくなった感じか」

 

ヒラサワは少しだけ口角を上げて笑う。

 

「そうか、それに涼風さんというカワi・・ゲフンゲフン!、良い部下を持ったんだ。今度のゲームは八神にADを任せてみたいんだが、どうだろう?」

 

 

「いいんじゃないですか?彼女も今一度ADをやれば加減がわかるでしょう」

 

そう言いながらヒラサワは煙を吹いた。

 

白い煙は星で輝く夜空に流れて消えていったのであった。




オマエタチも。


「さぁ・・・」

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