東方氷異伝   作:城が猫

7 / 25
 すみません!!前回のあとがきで言い忘れたのでここで書きます!!
文と慧音の例の場面は皆さんの脳内で適当に美少女変換しておいてください。
               (具体的には「はるか」さん絵)↑無責任www
あと料理教室の内容については別の話として書く予定ですのでここでは登場しません。
では始まります。
※なお、本作品は音声素材の要素を若干含みお送りしております。
それでも良いという方はゆっくりしていってね。


第七話 氷乱

 料理教室のその当日、朝のかすかに涼しい

空気に陽射しが照らす中、博麗神社の階段を

上り、博麗神社に着いたあたいがまず目にし

たのは……

『チルノのパーフェクト()()教室』

というフザけた看板だった。

あの天狗・・・・・・一体いつから・・・・

などと考えていると、背後から例の記者の能

天気な声が聞こえてきたので振り返る。

 

文「・・・・ということがあってですね・・

・・・」

霊「ふ~~~ん・・・・」

 

 すると、相手もこちらに気付いたようだ。

うん、M(マジで)N(殴りかかる)(五秒前)だ。

 

文「あ!!チルノさ~~ん!! ヤッホー!

!」

チ「おい・・・・・アレはなんだ・・・・」

文「ああ!!いいでしょ!?あれっ!! 

あの時チルノさんも唄ってましたし丁度いい

かなと思ってww」

チ「・・・・・いつから聞いてた・・・・」

文「さ・い・しょ・か・らww!!」

チ「フぅザけるなぁぁぁっっ!!!」

文「・・・っと!今度はガードwww!!」

 

 普通に動きを見切られて突き出した拳を

摑まれた・・・・まぁ、手加減してるけど

さ。

・・・・ああ、それにしてもムカつく!!

そして恥ずい・・・・あの看板は即撤去さ

せてもらうことにしよう。

まぁ、場所がわかってるなら、集まるのに

も別に使わないだろうし。

・・・・・それはそうとすごくこっちに視

線を感じるんですけど・・・・・

 

霊「……う~~~ん・・・・」

 

 そして、うなっているかと思えば、あた

いの全身を見回す博麗の巫女。

 

チ「あの・・・・何か?」

霊「う~~~~ん・・・・・えいっ」

 

 そしてまた唐突にほっぺをつねられるあ

たい。

 

チ「いひゃいでふ。ひゃめてくらひゃい(痛いですやめてください)

霊「・・・うん。顔合わせの時も思ったけ

ど、前の氷精(チルノ)とは持ってる力も姿も違うわ

ね・・・・そして、大人しい」

 

 いや、大人しいってあたいは野生動物か

なんかか・・・・・まぁ、言わんとするこ

とはわからんでもないけど。

とにかく、この人が今回のこの料理教室の

会場の提供者である博麗の巫女、博麗霊夢

その人である。

その姿はまっすぐな黒髪に茶色の瞳で身長

が高く、服は袖のない肩・脇の露出した赤

い巫女服を着ており、頭には模様と縫い目

の入った赤く大きいリボンを後頭部で結ん

でいる。

この人とは、リリーホワイトを連れて行っ

たときにすでに顔合わせが済んでいる。

・・・・・・あと、いい加減ほっぺから手

を放してほしい。

しばらくそうしていると、また別の方から

声がかかった。

 

魔「お~~~~い!食い物が出るって言う

のはここか~~~!?」

 

 現れたのは普通の魔法使いこと、霧雨魔

理沙。

彼女は彼女で、リボンのついた三角帽子を

頭に被り、黒系の服に白いエプロンという

いかにも魔法使い然とした恰好をしている。

確かにここで料理教室をやる予定だけど、

いきなり食い物に食いつくのはどうなんだ

?(食べる気まんまんだな)

というか誰に聞いた………まぁ、またあのバカ

ラスがしゃべったんだろうけど・・・

と思っていると、相手があたいに気付いた。

 

魔「お~~~!! チルノ・・・って、お前

本当にチルノか? めちゃくちゃ見た目変わ

ってるな!!なんていうか、強そうだし!」

 

 第一声がそれか・・・・・大ちゃんとは大

違いだ。

それにしても、もう少し言うことがあるんじ

ゃないか?

とか考えていると、あたいの頬から手を離し

た霊夢が、

 

霊「いや、あんた・・・・もっと他に言うこ

とあるでしょ・・・」

 

 と、言ってくれた。素直にうれしい。

そして、そんな風に看板撤去(文に泣きつか

れたが無視)などをして適当に過ごしている

と続々とメンバーが集まってきた。

 

まず、クラウンピースが地下から出てきて、

そして上空からはリリーホワイト(リリー)と、大妖精(大ちゃん)

そしてエタニティラルバ(ラルバ)が飛んできた。

 

大「あ!!チルノちゃん!!おはよう!!! 

今日はよろしくね!!」

 

 まず、大ちゃんがあたいに笑顔で挨拶して

きた。それにあたいも快く答える。

 

チ「うん!こちらこそよろしく!美味しい

ものいっぱい作ろう!」

大「うん!!!」

 

 そこで、次はリリーが飛んできて・・・・

・・急に抱き着かれた。

 

ホ「わーーーい!! チルノですよーーー!! 

くっつかせて下さいですよーーーー!!」

チ「うわっ・・・・と・・・・ちょっっ・・・

こら・・・・///!!」

大「はわわわわわわわ・・・・・////// 

・・・・り、リリーちゃん・・・!!」

 

 リリーはあたいの身体で最も冷たいところ

を探しているのか、あたいの体のあらゆると

ころをまさぐっている。

そこにくすぐったさと恥ずかしさを覚える。

しかし、リリーのスキンシップは止まるとこ

ろを知らなかった。

 

ホ「はぁ~~~~・・・・。涼しい~~~~

ですよ・・・。冷たいですよ・・・・・気持

ちいいですよ~~~・・・」

 

 そして、困り果てていたところについに救

いの手がはいった。

やはり、持つべきものは親友だ、

 

大「もう!!リリーちゃん!? いい加減に

しないと!!チルノちゃんが困ってるでしょ

!!だいたい、私だってまだそんな・・・

 

 そう言いながら(最後はなんて言ったのか

聞き取れなかった)、あたいからリリーを引

き剥がしてくれる大ちゃん。本当に頭が上が

らない。

 

ホ「いーーやーでーすーーよーーーー!!!

(泣 離れたらあついですよ~~~!!」

 

 そして、半分ぐらい剥がれたところで、あ

たいが提案を持ち掛ける。

 

チ「それじゃ、あんたの周りだけ涼しくでき

るようにするからさ、それで勘弁してよ」

ホ「本当!? やったーーーーですよ!!」

チ「じゃあ、コレを貸しといてあげるよ」

 

 そういって取り出したのは、あたいの持つ

結晶の中でも放出を司る妖力結晶だそれから

は常に妖気を冷気に変え放出するように設定

しておいた。

(ちなみに持つ人の周囲にまんべんなく寒す

ぎないようにもなっている)

そしてそれをリリーに手渡す。

 

チ「細かいことは別に説明しないけど、それ

を持ってれば涼しいはずだから、この夏の間

だけ、貸しといてあげるよ」

ホ「本当だーーーーー!!!涼しいですよ~

~!!ありがとうですよ!!!」

チ「どういたしまして」

大「いいの? チルノちゃん?」

チ「纏わりつかれるよりはましだよ・・・・

ふぅ・・・・」

大「・・・・・・大変だね・・・お疲れ様、

チルノちゃん」

 

 まったく、分かってくれるのは大ちゃんだ

けか・・・・と、親友のありがたみを心底か

みしめていると、新たに声がかかった。

 

エ「お!!この気配は・・・・!! やっほ

ー!!チルノ!!久しぶり!!」

 

 神に近づく蝶の妖精、エタニティラルバが

こちらに飛んできた。

彼女とは、確か何かの支配者にどちらがなる

かと競い合っていたと思うのだが、細かなこ

とは忘れてしまった。

とにかく知らない仲じゃないことは分かって

いる。

 

チ「やあ! あんたも来たんだね・・・よろ

しく」

エ「うん! こちらこそよろしく!! ・・

・・・いつもはここは風が強いから来ないん

だけどね~~~♪今日は、あそこにいる天狗

さんが風を操って、弱めてくれてるんだ~~

~♪」

チ「へ~~ぇ・・・そうだったんだ・・・」

 

 そういわれてみると、今日は比較的風が穏

やかな気がする。

そこでその例の天狗に目を向けると、関係者

に取材して回っているところだった。

そこで、とある人物のところへ行こうとした

かと思うと、急に驚くほど自然に踵を返して

その場から立ち去ろうとした・・・・が、あ

えなくその人物に見つかり、声を掛けられ、

立ち止まっている間に捕まった。

その人物とは、地獄の妖精クラウンピース。

・・・・・逃げるくらいなら呼ばなければい

いのに・・・・。

そして、少し話をしたかと思うとおもむろに

二人とも、(弾幕がこちらに届かない範囲ま

で)上昇してスペルカード戦を始めてしまっ

た。

・・・・それにしても、この周辺の風を操り

ながら、でも勝てるのだろうか・・・・

まぁ、どうでもいいか・・・・・・。

そこでまたふと、何かの違和感を覚えた。

しかしその正体はあっけなく見つかった。

・・・・周りの音が消えている。

皆口々に言葉を交わしているはずなのに、

あたいにだけその音声が聞こえない。

さらに、皆の姿まで、見えなくなってき

ている。

・・・・・これは・・・・・・・

 

チ「・・・・・すぅ・・・はぁ・・・・

・・・そこだ!」

 

その声とともに、氷で形作った短剣を当

たりをつけた位置に投げると何かが驚い

たような気配とともに、あたいを覆って

いた異変が解けた。

そしてそこにあったのは、地面に刺さっ

た氷の短剣に驚いて尻餅をつく光の三妖

精、サニーミルク、ルナチャイルド、ス

ターサファイア、の三人の姿だった。

 

チ「・・・・そこで何やってんのよ・・

・・・」

サニー「い、一瞬で私たちだと見抜くだ

けじゃなく、居場所まで掴むなんて・・

・・す、少しはやるようになったじゃな

い・・・!!」

ルナチャ「いや・・・・素直に認めなよ

・・・これはもう私たちの敵う相手でも

、あの時と同じ氷精(チルノ)でもないって・・・」

スター「うぅ・・・・・気付かれている

ことにすら気付かなかったんだけど・・

・・」

 

 最後はこいつらか・・・・(最後だろ

うな・・・? まぁ、恐らく最後だろう)

そのこいつらも何の理由で来たんだか知

らないけど、まぁ一応理由を尋ねてみよう。

 

チ「・・・で? あんたらは何が目的で

ここへ?」

ルナチャ「・・・なにかを企んでいるの

が前提みたいな聞き方ね・・・・(汗」

スター「確かに、若干の棘を感じるかも

・・・・」

サニー「そうよ!!私たちはただ単に、

料理の参考にしようと教わりに来ただけ

よ!!」

チ「そりゃ、いきなりあんなことをされ

れば疑いたくもなるし、これまでの行い

がなぁ・・・かまくらも潰されたし・・・ボソッ

サニー「そ、それはーーー・・・・・っ

て、最後何か言った?」

チ「何でもないよ・・・っていうか、本

当に教わりに来ただけ?」

サニー・ルナチャ・スター「「「も、も

ちろんよ!!!」」」

サニー(本当はついさっき悪戯から料理

教室の受講に目的が変わったけど!!(汗)

ルナチャ(そ、それに私たちは自分たち

でも自炊するから、チルノの料理が気に

なったし!!(汗)

スター(私たちの方が料理の腕が上だっ

たら逆に教えてやるのも優越感だし!!!

(汗)

 

チ「まぁ、別にそれだけなら何も言わないよ

・・・それじゃあ今日一日、よろしくね!」

サニー「ええ、よろしく!!」

ルナチャ「よろしくお願いします・・・」

スター「よろしくで~~す!!」 

 

 それからはほかのメンバーも集まり神社の

中に場所を移して、準備も整え、料理教室が

スタートした。

それからは紆余曲折ありながらも、何とか料

理を(教えられる所は)教えたり、共同作業

したりしながら、時は過ぎ去っていった。

途中困難にも直面したけど、それも含めて楽

しいイベントになったんじゃないかと個人的

にはそう思っている。

そして料理教室終了間近であの新聞記者がこ

んな提案をしてきた。

 

文「さぁて、ここで例の奴をやりましょうか

!!」

チ「・・・・・何のことだよ」

文「とっくにご存知なんだろう?(野沢さん

)」

チ「・・・・・・だから、何の話だよ・・・」

文「せっかくこうして皆で集まれたんですか

ら、記念撮影しましょうよ!第一回チルノの

パーフェクト料理教室として!!」

チ「その名称はもう「ヤメロ」( ゚Д゚)////

/!! 恥ずかしいから!!・・・・・って

待って!! 第一回とか・・・なにシリーズ

化しようとしてんの!? え?もう終わりじ

ゃないの?」

文「そんなこと一言でも言いましたっけ?」

チ「ま・・・またその手口か!? 汚い奴だ

~~!!」

文「ふふん・・・・当たり前でしょう! こ

んな面白い企画、一回で終わらせるなんて勿

体ないじゃないですか~~! そして、この

記録は文々。新聞に掲載するつもりなのでそ

のおつもりで!!」

チ「やっぱネタの確保か!!!」

 

 そこで抗議の声をあげていると、みんなか

ら声が上がった。

 

大「いいじゃない!!次もやろうよ!チルノ

ちゃん!!」

ホ「また、一緒にやりたいですよ~~~!!」

ク「暇潰しにはもってこいじゃない!?」

エ「たまにはこういうのもいいね!!」

サニー「な、なかなかの腕前だったじゃない!

今度こそ越えてやるわ!!」

ルナ「・・・・今後の自炊の参考にする!」

スター「互いに高めあうのも悪くないわね!」

霊「まぁ・・・・いいんじゃない?とくに面

倒も起こらなかったし・・・・・」

魔「ま、どうせ霊夢はただ飯が目当てなだけ

だろうがな」

霊「な・・・あんただって同じようなものし

ょ!? それに・・・こういう機会でもない

となかなかありつけないのよ!!・・・・っ

ていうか毎日騒がれるとか、たまったもんじ

ゃないわよ・・・」

魔「まっ、それもそうか・・・・・?で、ど

うするんだ? またやるのか?」

 

 そう言えば、こんな風にみんなで騒ぐなん

ていつ以来だろう……と思いかけて━━━━

そうだ、あたいはここに、幻想郷に来てから

ずっとみんなで・・・・

そう、記憶と力が戻ってからは、あまり積極

的に関わっていかなかったのと、取り戻した

記憶があまりに長い期間のものだったために

霞んでいたけど、今、あたいは・・・・・

 

チ「・・・・ふっ・・・」

一同「「「「「「「「「「・・・・・・・?

」」」」」」」」」」

 

 一同が見守る中、あたいはこらえきれずに

大笑いした。

 

チ「ぷっ・・・・くく・・・あはははははは

はっ・・・はぁ~~~ふふっ・・・!!」

 

 皆が唖然とする中、ひとしきり笑い終え、

息を整えると皆の意見を受け入れる旨を伝え

た。

 

チ「あーーーー・・・・・・・わかったよ!

! やろう!!第二回!!こんなもんで良け

ればいつでも教えてあげるよ!!」

文「それじゃ、決まりですね!!」

ホ「やたーーーー!!」

エ「次が楽しみだ!!」

サニー「本当ね!!」

ルナチャ「所でサニー、ちゃんと頭に入って

る?」

スター「聞くだけ野暮じゃない?」

ク「さぁ、次の勝負も負けないよ!文さん!

!」

文「しょ、勝負ってまさか!?」

ク「何言ってるのwww?私は料理のことを

言ってたんだけどwwまぁ、そんなに言

うなら弾幕勝負(あいて)してあげないこともないよ?

ww」

文「・・・タスケテください~~~~(´;ω;`)」

霊「ば、場所を提供する者として聞いておき

たいんだけど・・・・次はいつやる予定なの

かしら?///」

魔「おいおい………またここで私に料理作って(たべものをめぐんで)

くださいって言えよ~~~! 素直じゃね~

~なぁ~~~!!(・∀・)ニヤニヤ」

霊「な、なによ///!!私の勝手でしょ!!」

大「次が楽しみだね!!チルノちゃん!!」

 

 その親友の言葉に、満面の笑みであたいも

それに同意した。

 

チ「・・・うん!!そうだね、大ちゃん!!」

 

 ああ、皆と居られて本当に━━━━

 

 そして・・・・・・・・・・・みんなとの

記念撮影が終わってすぐ後のこと━━━━━

━━━事態は急変した・・・・・・・・。

 

 

 

博麗神社境内

~~記念撮影~~

 

文「じゃあ、行きますよ~~~~!!!!!

・・・・はいっチーズ!!」

 

 その掛け声とともに、シャッターが切られ

、皆の一瞬のほんの少しばかりの緊張も切れ

た後、文の

 

文「それじゃ、皆さんお疲れ様でした~~~

!!」

 

 という挨拶に皆が思い思いに返答して、帰

路に就こうとしたその時・・・・・

どさっと、不意に誰かが床に倒れる音がした。

 

 ・・・・・・そこに倒れていたのは

 

チ「?・・・・・・・大ちゃん?」

 

 あたいの親友、大妖精(だいちゃん)だった。

━━━━━━そして、その時なぜか背筋に悪

寒が走った。

がしかし、かまわずに走り寄ろうとすると、

今度は霊夢に制止された。

 

霊「・・・・!! 待ちなさい!!! 明ら

かに様子が変よ!!」

 

 何なんだ!!と苛立ちとともに振り返り霊

夢を見ると、その目が危険を訴えていた。

そして次にまた振り返り大ちゃんに目を移す

と、大妖精(だいちゃん)は今まさに立ち上がろうとして

いた。

その姿に、安心したのも束の間、すぐに違和

感があたいを襲ったのに少しだけ遅れて、

大妖精(しんゆう)の弾幕があたいを襲った。

 

・・・・・直後、あたいの周りに、向こう側

が透けて見えるような結界が張られ、その壁

に弾幕はすべて跳弾され、事無きを得た。

後ろを見ると霊夢が結界を張ってお札を手に

あたいの肩越しを睨みつけている。

隣に眼をやると魔理沙も同様にミニ八卦炉を

構えていた。

 

霊「ボサっとしない!!!はやく前見て構え

て!!」

魔「…………!!これはヤバいぜ…………!!!」

チ「まっ・・・待ってよ!!皆は?」

 

 それを聞いた霊夢は口を噛締め、額に汗し

ながら・・・・

 

霊「・・・・・あれ・・・見てみなさい・・

  ・・・・全滅よ・・・!!」

 

 そいう言われて再び前を見るとそこには、

倒れたところから次々と起き上がり、あたい

達をうつろな目で狙う彼女たちの姿があたい

の眼に写り込んできた。

文は手に葉団扇を持ち、クラウンピースは松

明を持ち、他の妖精たちは各々両手を前に構

え、こちらに弾幕を放つ準備をしている。

助かったのは結界の内側にいるあたいと霊夢

と魔理沙だけだった。

 

チ「そんな・・・・・でも、皆正気じゃなく

て、動かされているだろ!? それなのに戦

うなんて・・・・・・・!!」

霊「・・・んなの言われなくたってわかって

るわよ!!!!!」

チ「・・・・!!!」

 

 そして、こう続けた。

 

霊「・・・・でも・・・・今は戦うしかない

じゃない!!!」

 

 すると、ついに相手からの弾幕が結界を叩

いた。

 

霊「・・・ッッ・・・・・・・!!! ほら

!!!来るわよ!!備えて!!!」

 

 そこで一人、血が滲まんばかりに口を噛締

めるあたいは誰にとも無くなんでこんな事に

なるんだよ・・・・・・、とひとり呟く。

あたいは、これからも皆と一緒にただ何気な

い日常を、ただただ平和で退屈な日常を、今

日みたいにまた皆で料理教室のような他愛も

ないことをやって過ごして行きたいだけなの

に・・・・どうして・・・・

そこまで思って、脳裏にふとみんなの笑顔と

親友である大妖精の笑顔が浮かんで・・・・

 

━━━━━チルノちゃん!!

 

・・・そして消えた。

 

チ「なんでなんだよ!!!!!」

 

 ・・・そう叫びながら、振り向き様に氷で

造った槍を構えた。

 

 時刻はすでに夕方となっていた。天高くあ

った陽も山の稜線に沈みかけ、空に赤から群

青までのグラデーションを残している。

そんな空を背景に前方を睨みつけ、氷槍を構

える。

未だに八卦炉を構えたまま箒にまたがる魔理

沙。

結界を維持しつつ、お札とお払い棒を構えな

がら結界の破壊に備える霊夢。

そこでついに結界が破られ、戦いの火蓋が切

って落とされた。

 

神に近づく蝶の妖精・エタニティラルバ

春を告げる妖精・リリーホワイト

地獄の妖精・クラウンピース

光の三妖精

「悪戯好きの日の光・サニーミルク

静かなる月の光・ルナチャイルド

降り注ぐ星の光・スターサファイア」

氷精の親友・大妖精

伝統の幻想ブン屋・射命丸文

 

     VS

 

楽園の巫女・博麗霊夢

普通の魔法使い・霧雨魔理沙

氷の妖精・チルノ

 

 先ず、霊夢が第一声を相手の弾幕を躱しな

がら叫んだ。

 

霊「光の三妖精の三人はそれぞれ引き離しな

さい!!! 固まられると厄介な能力を持っ

てるわ!!!!」

チ「それには、同感!!!」

魔「まぁ・・・そうなるよなぁっ!!!」

 

 その声にあたい達ももそれぞれ返す。

そこで霊夢がサニーとルナチャの間にお札を

投げ、分断しにかかる。

サニーとルナチャが離れると、その隙間に霊

夢が入り込みサニーに向き合った。

 

霊「この赤いのは私がやるわ!!」

 

 そうはさせまいとルナチャがサニーに合流

しようと飛ぼうとしたところに

あたいが霊夢を背にするようにして立ちはだ

かる。

 

チ「ごめん・・・・・!!ちょっと痛いだろ

うけど・・・・我慢してくれ・・・!!」

 

 そして、そのルナチャに助けに入ろうとし

たスターを魔理沙が突撃型の弾幕で引き剥が

す。

 

魔「それじゃ、わたしがスター(こいつ)の相手をする

ぜ!!! 彗星『ブレイジングスター』!!」

 

 これで、三妖精のそれぞれと相対する形と

なった。

そこに射命丸文とエタニティラルバ、そして

クラウンピースがやってきて、それぞれ、ピ

ースはサニー、文はルナチャ、ラルバはスタ

ーに付いた。

 

霊「・・・・・・これもこれで嫌な組み合わ

せね・・・・・」

魔「ったく本当・・面白くなりそうだなぁ?

・・!チクショウ・・・!!」

 

 そして、その霊夢と魔理沙を挟撃するかの

ように、背後から大ちゃんとリリーがそれぞ

れ、リリーは霊夢に、大ちゃんは魔理沙の方

へ付いた。

それと同時に弾幕が再び展開される。

それをあたい達は各々の方法で迎え撃つ。

 

霊「夢符『二重結界』!!」

チ「冷防『絶対冷域』!!」

魔「うわっと・・・・・!!! 危ない危な

い・・・魔符『スターダストレヴァリエ』!

!」

 

霊夢は結界で跳ね返し、あたいは氷壁を造っ

て防ぎ、魔理沙は一旦避けてから弾幕を相手

に放つ。

あたいは周りに造った氷壁を徐々に広げなが

ら、相手に氷槍を放つべく、振りかぶったと

ころで異変に気づいた。

(音がしない・・・・)

さっきまであった文の弾幕と風の音が全くし

ない・・・・・そして、急にあたいの目の前

の氷壁に罅が入り始めた。

 

チ「な・・・!!!」

 

当然罅が入った音もしなかった。

・・・・・・やっぱり、霊夢の言った通り、

厄介な組み合わせだな・・・・

 

チ「ルナチャか・・・・・」

 

そう、文の全力による真空の刃の弾幕の風切

り音や暴風の音をルナチャイルドの消音能力

で消している。

それにより、猛攻を受けていることに今まで

気付かず、壁に罅がいくまで気付かなかった。

だが・・・・・・!!!

 

チ「罅がいったぐらいなら問題無い!!」

 

すぐに冷気を操る程度の能力で補修と強化を

始めた。

 

 

 

霊夢side

 

・・・・・・っとに!!鬱陶しいわね!!!

今相対している、地獄の妖精と三妖精の一人

と春告精に苦戦しながら、内心で毒づく。

正直、厄介な奴ら同士で組まれたと思ってい

る。

なぜなら、あっちにいるクラウンピースは人

を狂わす程度の能力を持っており、それはあ

いつの持つ松明の光を浴びることで発動して

しまう。

本来ならその光を遮光結界で避けているだけ

で勝てるのだが、そこに光の屈折を操れる妖

精がそばにいることによってなかなか相手に

近づけない。

全部の面を結界で覆えば突っ込めるかもしれ

ないが、それだとこちらからも視界が利かな

いし、サニーが光の屈折を操って光を集中さ

れたら届いてしまう。

背後の春告精はともかく、この二人が問題……

など考えていると、なぜか急に眠気に襲われ

た。

 

霊「・・・・・!!!」

 

 慌てて、眠気を飛ばし、相手の弾幕に集中

するも絶えず眠気は襲ってくる………まさか……

自身の勘を信じ、辺りを見回す・・・すると

背後から春告精(リリーホワイト)が春を告

げる程度の能力で、眠りに誘いやすいぐらい

の暖気を弾幕と一緒にこちらに送ってきてい

るのがわかった。

・・・・・・訂正するわ・・・・・後ろの奴

も十分厄介ね!!

春眠暁を覚えずなんて言うけれど、こんな使

い方してくるなんて・・・!!

くっ・・・・意識が・・・・・!!

コレ・・・私の所、ハズレじゃないでしょう

ね・・・・!!

━━━━それに、これ・・・

 

 

魔理沙side

 

 全く・・・・分断したのは良かったのか悪

かったのか、これじゃ全然わからないぜ!!

ふと、他の二人を見ると二人とも苦戦を強い

られているようだ。

しかし、こっちもこっちで手一杯だぜ。

何しろ・・・・・・あっちからの攻撃は雨の

ように降り注いでくるのに、こっちの攻撃は

全くと言っていいほど当たらないからな!!

 

魔「くそっ・・・・・このままじゃ・・・・

!!」

 

 最初にあの蝶の鱗粉があたりに散布され始

めた時はなんのつもりかと思ったが・・・・

スターサファイア(スター)の「動くもの探る程度の能

力」を補助するためのものだったらしい。

しかもこちらは鱗粉で視界が悪いが相手にそ

れは関係ない。

加えて・・・・・

 

魔「全く・・・・・意外に手強いな!!あい

つ!!!」

 

大妖精が持つ瞬間移動能力によって、他の二

人を回避させていた。

 

魔「・・・・・・今のところ回避率100%

だな・・・・くっ!!」

 

 私が撃った弾幕はすべて躱され、こちらに

は弾幕の嵐が吹き荒れる。

不利どころの話じゃないぜ。

しかし・・・・・・・それにしても、妙だな

・・・・・・

あいつらはさっきから一言も言葉を交わして

いないばかりか、目を合わせてすらいないの

に、どうやって連携をとってるんだ?

 

 

 

 

霊夢side

 

 ・・・・・それに、おかしなことはもう一

つある・・・・・

いくら何でも強すぎる━━━━私の結界を破

った時、覚悟してたタイミングよりも破れる

のが早かった。

それに、本来なら束になったって破れるはず

がないものなのに、簡単に突破された。

あの弾幕が当たった手応えからして、危険を

感じたから破壊に備えたけど・・・・・天狗

やあの地獄の妖精が向こうにいるから?

いや、そのことを警戒してのあの結界の強度

のはずだったのに破られたということはそれ

以上のなにかがあったとみるべき・・・だけ

ど今は考えている余裕はなさそうね!!

 

霊「く・・・!!  弾幕の密度が上がって

きてる!!」

 

 そう、これはそもそも、弾幕ごっこなど関

係無いただの殺し合い…………しかもそれは相手

だけで、こちらは加減しなければなら無いの

だが相手にそんなことは関係無い。

・・・むしろ、今まで様子見でもしていたの

ではと思うほどだ。

でも、もう遊びは終わりらしい。

 

・・・・さっきから何も喋らないから分かり

にくいけど・・・・・あれは!!

 

クラウンピース

獄符『ヘルエクリプス』

サニーミルク

日符『アグレッシブライト』

リリーホワイト

春符『サプライズスプリング』

 

 クラウンピースは耐久できたか!!! 

しかも、これは弾幕ごっこじゃない・・・・

相手は三回被弾したからと言って攻撃の手を

止めてくれるわけじゃない!!!

 

 

チルノside

 

・・・・氷壁硬度最大!修復率100%!

これで絶対に突破はさせない!!

あたいはいま相手の弾幕から身を守るため、

氷で形作った球体の中でその球状の壁の補修

と強化を行っていた。

こちらは氷壁で周りが見え無いが、文の妖力

は既に結晶が記憶している………つまり相手の

位置を特定できる。

 

チ「いっけぇーーーーー!!!」

 

 手に持っていた槍を探知で探ったところに

思い切り投げる。

その槍はあたいを相手とを隔てる壁ににぶつ

かることなく、壁をすり抜けるようにして飛

んでいった。

それは同じ妖力同士であり、当たる瞬間に冷

気と力が壁に乗り移るようにして壁に槍は吸

い込まれ、同時に外側の壁から槍が打ち出さ

れるという仕組みだ。

この高度な操作はあたいがあの地獄の日々の

中で得た高精度な妖力の操作によって実現さ

れている。

故にこの「冷防『絶対冷域』」は耐久スペル

であり、この絶対防御の中でこちらから相手

の位置を把握しながら一方的に弾幕を放つ、

あたいの新たなスペカだ!!

そして今投げた槍は貫くためのものじゃなく

、相手を拘束するためのもの!

これが通れば、あの二人は助け出せるはず!

 

 氷の槍が突っ込んだ中は文が発生させた暴

風域の中だが、そこも問題はない。

あの槍は吸収と放出の応用で、あたる風自体

を槍本体の中に妖力として吸収し、その吸収

した分は推進力として後方に妖力を放出する

ように術式を組んであるので、むしろこの風

の中では速度を増していく。

例えそのことに気がついたとしても、風を止

めた時には、既に到達しており目標に着弾す

ると、その当る寸前に冷気に変換されて二人

を凍らせ、拘束する。

もちろん二人を拘束するのに充分な妖力が込

められている。

残された問題は、二人が同じ場所にいるとき

にこれを放たなければならないが、それは探

知で確認済みだ。

そして、着弾の気配を氷壁の中で感じ取った。

大気のひび割れるような何かが凍りつく音が

こちらにまで届き、氷槍の妖力も拘束するた

めに分散したのを確認した。

あと、周りの風が止み音が再び聞こえるよう

になる。

 

チ「よし!!! これで・・・・・!!」

 

そして、氷壁を解き目の前を見ると、驚いた

ような表情でこちらを見ながら氷の中にいる

ルナチャイルドの姿が眼に映った。

そのルナチャが入った氷塊が無事地面に着地

したことに安堵すると、すぐ他の霊夢と魔理

沙(二人)のどちらの救援に行くか考える。

よし・・・まずは霊m・・・・・!!

 

 

・・・・イイィィィンッッ!!!

 

 

 ・・・・先に気づくことで氷の盾でなんと

か防ぐことが出来たけど、あたいに向けて一

筋の剣閃が走っていった。

その走り去った方向を見ると、そこに・・・

・・

 

チ「・・・やっぱり、一筋縄じゃいかないか

・・・・文!!」

 

 天狗装束を身に纏い、手にはひと振りの刀

を持ち、その得物をこちらに向ける、手加減

など微塵も感じさせない一匹の烏天狗の姿が

あたいの瞳に移る。

恐らく、とっさにルナチャを盾にして、離れ

つつ風を操って冷気を遠ざけたのだろう。

光の無い、その暗い洞のような眼といつもの

口数が皆無であること、そして全力で向かっ

て来るという、本人らしからぬ様子を見て、

不思義と安心感がこの身を包んだ。

それはなぜかと問われれば、この敵対行為が

彼女たちの本意ではないことを彼女らその状

態が如実に物語っているから・・・・・・・

そうだ、あいつらはただ操られてるだけなん

だ・・・だからこそ言える・・・・・・

 

チ「必ず・・・・・助け出す!!!!」

 

 その言葉と共に再び氷で形作った普通の4

倍ほどの太めの刀身をした大剣を構え、()()

()()()で向かって来る幻想郷最速の烏天狗に

相対した。

 

 

 

霊夢side

 

 ああ、もう!!!埒が明かない!!!

わたしが最終手段に出ようとしたその時に、

隣で、ピキィッと何かが凍り付くような音が

響いた。

そして横目に隣を見ると、光の三妖精のひと

りルナチャイルドが氷漬けになって落ちてい

っ………そしてすぐに視線を目の前に戻す。

・・・・うまくやったわね・・・・まだ文が

残っているみたいだけど、あっちは時間の問

題か・・・・・何せ、()()氷精(チルノ)が相手だしね

・・・・・

縁起を見たときは、何の冗談かと思ったくら

いだし・・・・。

さて、こっちもいい加減、幕ひかせてもらう

わ!!

 

霊「夢符『夢想封印』!!」

 

 そのスペカ宣言と同時に色とりどりな大き

目の光弾が目の前に飛んでいく・・・・・さ

らにそれと同時に、後ろに振り返りざまに春

告精に向けて封魔針を放って動きをとらえよ

うとしたが、座標移動されてしまい、針は空

を切る。

そしてまた前を見ると、三妖精の一人、サニ

ーミルクがボロボロになりながら墜落してい

くところだった。(加減している為消滅はし

ない)

その身体を飛んでいって受け止め、静かに地

面におろしてから保護と拘束のため結界を施

す。

そうしてまた上を見上げると、そこにはリリ

ーホワイトとクラウンピースが一緒に空を飛

んでいた。

 

霊「ちっ・・・・躱されたか・・・!!」

 

 リリーホワイトが針を躱すため移動した先

がクラウンピースの座標であり、そのクラウ

ンピースとともに、また座標を瞬間移動して

、夢想封印を躱したというところだろう。

できれば相手を痛めるであろうこのスペルを

使いたくはなかったが、それを使って尚、一

匹しか取り返せなかったことに苛立ちが募る

は・・・・それに立ち止まっている暇はない。

すると、隣のさらに向こう側で、凄まじい爆

発音が聞こえてきた。

 

霊「へぇ・・・・・やるじゃない・・・・・

魔理沙」

 

どうやら、魔理沙の方も片が着きつつあるよ

うだ。

なら、なおのことここで立ち止まっているわ

けにはいかない。

私は相手に向き合うべく、お祓い棒(大幣)とお札を

構えた。

 

霊「私も負けてられないわね!!」

 

 

魔理沙side

 

 ・・さて・・・ここからが正念場だな・・

・・・さっきからこっちでは、回避されて弾

幕を放たれてはこちらも何とか躱して弾幕を

放つ、の繰り返しが続いていた。

大妖精が二人を、特に、スターサファイアを

運び弾幕から遠ざける。

しかも、回避が難しいような弾幕を放つ前に

は必ず事前に察知され、何らかの方法で大妖

精に伝わり、それを受けて大妖精が二人を座

標移動で運ぶ、ということが繰り返されて避

け続けられている。

何故、伝わっているとわかるのかと言えば、

動きをみていればそれが分かる。

辺りにはエタニティラルバの放つ鱗粉が舞い

、更にスターサファイアには動くものを探る

程度の能力があるが、それらが無い大妖精が

上手く反応して、二人を逃がしている。

そんな動きは、二人と同じ能力を持っている

か、大妖精に二人が得た情報が伝わっている

以外にあり得ない。そして、大妖精が二人と

同じ能力を持っているのならあいつ一人でも

十分なはずだ・・・となると、必然と答えは

絞られることになる。

だが、それにしても・・・・・

 

魔「くっそ・・・・・・埒が開かねぇ・・・

!!!」

 

 思わずそう漏らす私の目の前で、もう感情

など忘れてしまったかのような大妖精の眼が

こちらを静かに見つめ返していた。

 

魔「なんでそんな眼をしてんだよ!! お前

はチルノの親友じゃないのかよ!!!おい!

!!しっかりしろ!!」

 

そんな、私の声が聞こえているのかいないの

か、ただただ冷たく凍ってしまったかのよう

な瞳で大妖精とその隣の二人は見つめ返して

きた。

 

大妖精~

 

わたしは・・・・・・あれ? 確か・・・・

・チルノちゃんとのお別れの挨拶をして・・

・・・・それから・・・・・・どうしたんだ

っけ? 、ああ・・・・・頭がぼうっとして

・・・・・・なんだかとても眠い・・・・・

・。

・・・・・・・誰かが話しかけてきてる?―

━━━━━もう、眠いんだから静かにしてよ

・・・・もう少し・・・・・寝かせてくれて

もいいじゃない・・・・・

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━・・・・・・・・・

・・・そのまま、私の意識は深い闇の中に落

ちて行った。

 

 

 

 再び大妖精たちからの弾幕が再開された時

私はあることを思いついていた。

しかし、それが成功するかどうかは賭けだし、

成功したとしても、相手に重大なダメージを

追わせることになるかも知れない方法だった。

しかし、このままではジリ貧なのは明らか・・

・・・ここは多少のリスクを覚悟でやるしかな

い。

 

魔「まったく・・・・・そっちが潔くやられな

いのが悪いんだぜ!?少しぐらいは我慢しろよ

!!!」

 

 

自身最大の攻撃であるスペカ相手への照準が合

う瞬間を見計らい、相手に向けて・・・・特に

大妖精に向けてとっておきを放った。

 

魔「行くぞ!!! 恋符『マスター・スパーク

』!!!」

 

 見ると、やはりと言うべきか、動きを察知さ

れ最小限の動きで攻撃をかわされた。

 

魔「やっぱり、避けてくるよな・・・・・・だが・・・・・!!!」

 

 ・・・・にもかかわらずセリフの後に指を鳴

 

らし、笑顔を浮かべる。(指を鳴らした際に☆

が飛んでいったような気がした)

しかしその()()()の動きが今回に限っ

ては致命的になる。ただ、マスパのすぐ隣に避

けただけの動き。

その避けたばかりのその場所でマスパによる火

花が散り・・・・次の瞬間。

━━━いつの間にか夜の帳が降り、星々の輝い

ていた空に━━━凄まじい閃光と轟音が次々と

鳴り響いた。

そして、辺りが照らされた時に何かふと違和感

を抱いた・・・・がその原因がなんなのかはわ

からなかった。

 

魔「?」

 

 ・・・・・・種を明かすとつまらないくらい

単純だが、一応説明しとくと、辺りに舞うエタ

ニティの鱗粉を逆に利用させてもらったと言う

だけの話だ。

辺りに舞う引火しやすい粉塵に火が引火すると

、辺り一帯に爆発が生じると言ういわゆる粉塵

爆発を攻撃に利用させてもらった。

知ってのとおり、私の魔法はは熱と光のそれな

ので私の持つ魔法の中でも最大の火力を持つ、

マスタースパークで火花を起こし、鱗粉を粉塵

代わりに爆発させたと言う、それだけの話だ。

しかし、これも相手が粉塵爆発について知って

いて且つ警戒されていたら使えない手法だった

が、そこは何とか上手くいってくれたようだぜ。

 

これで、後は霊夢達のところか・・・・・と思

っていた矢先・・・私はなんとなく気配がして

、上に飛び上がると、その先ほどまで私がいた

ところを二つの影が飛び去って行った。

 

魔「ああ・・・・くっそ・・・しぶといな・・

・・」

 

 見るとそこには、大妖精とエタニティラルバ

が夜の空を臨む博麗神社の上空に悠然と佇んで

いた。

恐らく何かしら勘づかれ、兎に角近くにいたエ

タニティラルバ(蝶の妖精)と一緒に座標移動

で爆発の射程外にとんだのだろう。

となると……と思い地面を見て見ると、スターサ

ファイアが服がところどころ少し破けた状態で、

渦巻き状に目を回しながらそこに伸びていた。

 

魔「今のうちに復活される前に拘束しとくか・

・・・・」

 

 そう言うが早いか他二人が様子見か何かで攻

撃してこないうちに、地面に降り、スターを偶

然持っていた縄で拘束しておいた。

そして、二人に向き直り、戦いを再開するため

、箒にまたがり空に飛び上がった。

 

魔「さあて・・・・・・二回戦と行くか!!!」

 

 

 

チルノside

 

 難航するかと思われた、あたいと文との戦いは

、意外にもあっさりあたいの勝ちで決着がついた。

あたいは、相手が本気で来ていることを悟り、こ

ちらも本気で行かなければ到底、文を助け出せな

いだろうと考え自身に身に付いていた新たな力を

も開放して挑んだのだけれども、それが思い切り

はまったせいなのか、打ち合っていたのは最初の

5回か6回ぐらいで、あとはずいぶん呆気無くあ

たいの氷の中に身を沈めている射命丸文の姿がそ

こにあった。

・・・・・・いや、あたいもここまであっさりし

すぎていると肩すかしと言うか何と言うか・・・

・・まあ、上手くいくに越したことは無いんだけ

ど・・・・なんかなぁ・・・・・もっとこう・・

・・・手に汗握るバトル的なものを想像してたん

だけど、これはあまりにも・・・・(格好つけた

啖呵まで切ったのに)ふふっ・・・とそこまで考

えたところで、なぜか不意に笑いが込み上げ・・

・・・そして止まった。

 

チ「ふふっ・・・・いや・・・・笑えないな・・

  ・・流石に二回目以降ともなると・・・・勝

  利なんて・・・ただ空しいだけのものなんだ

  な・・・・」

 

 などと、状況にそぐわないニヒルさを気取る氷

精の姿がそこにあった。

━━━━━というかあたいだった。

 

・・・・・一応、戦いの内訳を説明しておく。

あたいが文と対峙してから、文の方から先制攻撃

に真一文字に斬りかかってきて、それをあたいが

、剣で防ぎ、切り返すように相手に向かって飛び

ながら、あたいが文に袈裟斬りを浴びせ、それを

こともなげに文が躱しながら下段から上に向けて

逆袈裟に斬り上げ、それをまた大剣で防ぐも勢い

にその剣を持って行かれかけたがその勢いを利用

して、回転し相手に向かって突きを放ち、相手は

それを受け流しながらあたいの刀に沿って自身の

刀を走らせ、あたいはその刀身を刀からとっさに

離した片手に氷の盾を作って防ぎ、そのまま刀の

剣閃の方向へ飛んで行った文を追って更に真一文

字に斬りこむもあっさり防がれ、更に間合いを取

られ文が刀を振り、放った剣圧に自身の真空刃を

乗せて飛ばして来たのを大剣でガードしたり、い

なしたり、躱したりしながら文に接近し、上段か

ら縦にあたいが斬りこむのに対して、文が真横に

剣で防ぎ、そのまま鍔競り合いとなって、両者が

相手を突き飛ばすように距離を取り、相手に向か

って剣を振り、先に文がやったように剣圧に氷刃

を乗せて、相手に放ち、文も先ほどと同じように

風の刃を剣圧に乗せて放って、その力がぶつかり

合い、周りに衝撃波を生んだ。

そこまでやってあたいはこのままではキリが無く

、この程度では倒れてくれないと確信し、自身に

もあった()()()()「風を操る程度の能力」で自身

の周りに風をまとい文の風刃を無効化して、その

まま文に一太刀入れ、文は己の剣で防ぐが、その

手と刀が凍りつき、すぐさまあたいが取って返し

て二太刀目を入れ、相手を通り過ぎ様に太刀をい

れては折り返してを、三、四、五と行い最後に真

上から突進するように、とうっ!!

と斬りかかりそのままの勢いで地面に大剣を突き

刺し、あとから遅れて上から弾かれてきた文が入

った氷があたいの後ろの地面に突き刺さり、収束

した。

━━━━━因みに、最初に何回打ちあっても文が

凍らなかったのは、風の力で冷気を飛ばされてい

たからで、あたいが風を操ってからはそれを相殺

する程に上乗せできたので、凍らせられた━━━

 

チ「さて、あたいの方は何とか片付いたけど他は

二人はどうかな・・・・・」

 

 あたいは他の二人のどちらへ向かうか考える為

に偶然、地面を向いていた。

その時、夜空が上で展開された弾幕の明かりによ

って、その照らし出された一瞬のうちに今までの

違和感の正体が地面に映し出されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まずい・・・・・文字数がヤバいことに・・・・・いろんなことの注釈やら伏線で大変なことに・・・・・!!
この文字数・・・・いつまで続くのか、どこで切ればいいのかが全く解らない・・・解せぬ!

・・・・・余計なの(茶番)入れすぎか? ストレートにした方がいいのかな?

・・・・・まぁ、いいか・・・・とにかく今回はここまでです。
よろしければ次回もお付き合いください。それでは次の話でお会いしましょう!!
↑(不定期wwww)
※あっどうでもいいと思いますが、リリーホワイトさんの語尾に変更を加えました。
 なぜ加えたか?・・・可愛いは正義!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。