久しぶりすぎで文章拙くて申し訳ない!
何があったかは後書きで
Side 信孝
「ん・・・」
俺が目を覚ますと、そこは竹取の翁こと讃岐造(さぬきのみやつこ)邸の裏手にある森の外れであった。
「あの場所の近くとは言ってたが、幾ら何でも近すぎるだろ・・・・・・」
俺は崖を見下ろした先にある讃岐造邸を見ながらそう嘆息した。
確かに山の中に転移させるとは言ってたが、ここまで近いと誰かが山に入った時に昏睡した俺を見つけることだって大いにあり得るだろうが・・・。
「とりあえず、一旦都に行っておっちゃん達に生存報告でもしておくか。 それに下手したら妹紅の奴既に蓬莱の薬飲んで家飛び出してるかもしれないから、宇合に情報提供でもしてもらわないとな」
そう思い立ち、俺は遥か遠くに見える藤原京へ向けて歩を進めた。
それから1日後に都へ到着し、身分や顔を隠しながら丸1日費やして情報収集を行って集めた情報を纏める為、俺は藤原京の北五条大路の西端(藤原京の北西端)付近にある茶店で一服することにした。
今回の情報収集の調査結果は以下の内容だった。
・あの事件の後、輝夜は月の連中と共に月へと帰って行った(複数の目撃証言あり)。
・妹紅はあの事件後屋敷で治療を受けていたものの半年前に突如家を飛び出して以来行方不明。 輝夜の後を追ったと思われる。
・俺は遺体こそ発見されていないものの状況的に考えて死んだことになっている。
・慧音は俺の死を知って沈んでいたところに追い打ちをかけるかのように父親の高市皇子が病によって亡くなり、弟の長屋王たちの説得にも耳を傾けず塞ぎ込んでいるらしい。
・不比等のおっちゃんや四兄弟も本調子とは言えない状態らしい。 ・・・これが一番信じられないが。
「こりゃまずいな・・・」
俺は今の情勢に頭を抱えた。 妹紅が飛び出したのが半年前ならば既に蓬莱の薬は飲んでいるだろうし、足跡を追うとしても何処へ向かったのか分からない以上無駄足となる可能性が高い。
仮に海を渡って唐や渤海、新羅(何れも7世紀に実在した王朝)方向に行ったのならそれこそ絶望的だ。
さらに高市皇子が既に故人となっているならば、朝廷にとって皇族の大黒柱を失ったにも等しい状況であり、その穴を埋めるべくおっちゃん達も相当切羽詰った状況なのは容易に想像できる。
「先ずは不比等のおっちゃんのとこから行くか。 おっちゃん達に色々相談やら情報収集しないと現状把握すら難しいからな。
それから慧音のところに顔を見せに行くってのが妥当なところか・・・。 塞ぎ込み過ぎた結果自害なんて結末になったら洒落にならないしな。
・・・でも俺は公式では故人だから、あんまり他人・・・というより知り合いに顔を見せない方が良さそうだな。 幸いもう直ぐ日没だし、明るいところと人や兵士が居る所を避ければなんとかなるだろ」
そう考えた俺は、裏道を駆使しながら中央の藤原宮方向にあるおっちゃんの屋敷へと向かうことにした。
~2時間後 藤原京 藤原不比等邸~
「・・・あっさり潜入出来た件について」
俺は、おっちゃんの屋敷の塀の隙間から屋敷内への潜入を果たした。
・・・人が1人分余裕で入れるくらいの隙間を放置すんなよおっちゃん・・・。
「・・・この時間ならまだおっちゃんは部屋ん中で筋肉鍛えてる筈だから、まずはおっちゃんの部屋から行くか」
丑三つ時に軽く100kgはありそうな重石を背中に乗せて指立て伏せをしていたおっちゃんの姿を思い出しながら、俺はおっちゃんの部屋へと向かった。
「2999ゥ! 3000ッ! 3001ィ! 3002ィ!!」
「うわぁ・・・」
おっちゃんの部屋の前に着いた俺が隙間から覗いた光景は、あまりにも予想通りであり、予想外な光景であった。
重石を載せて指立て伏せをしていることはそのままだが、重石が昔見たものの3倍の重量がありそうなものに進化しているのだ。
・・・このおっちゃんが何処へ向かっているのか本気で分からなくなってきた。
正直親族でなければ関わりたくないところだが、「話しかけないと話が先に進まないだろゴルァ(#゚Д゚)」という謎電波を受信したので、内心電波を送信した相手に毒づきながらおっちゃんの部屋へ入った。
「・・・相変わらずだなおっちゃん」
「ん・・・? なんだ信孝か。 漸く蘇ったのか」
「・・・随分あっさりした態度だなおい。 しかも漸くってどう言う意味だ?」
「あの程度で死ぬような奴ではないことは俺が一番よく知っているからな。 それに、お前が人あらざる者達と交友関係にあることを宇合から聞き及んでおる。 恐らくその者たちの何れかがお前を匿い、これまで治療を施しておったのであろう?」
「・・・宇合もおっちゃんも何でそんなに察しがいいんだよ」
「それは俺が藤原不比等であり、あいつが藤原宇合だからだ」
「何だろう・・・ 理不尽なはずなのに異常なまでに納得できるこの理由・・・」
忘れてた・・・。 筋肉のことばっかり目がいっていたけど、他の分野でもおっちゃんはリアルチートだったんだ。
ならばと考え、俺はおっちゃんにこれまでの経緯を話し、これからの方策を相談することにした。
~少年経緯説明中~
「そうか、まさか造化三神とまで結びついていたのか。 それはさすがの俺も予想してなかった」
「ああ、それで気がついたら輝夜の屋敷の裏の山の中にいて、とりあえずここに向かったってわけ。 ・・・ところで、妹紅はあの後どうなったかおっちゃんは知ってるか?」
「・・・あいつは蓬莱の薬を飲んだそうだ。 あの事件の最中、複数の侍女が飲む瞬間を目撃したと証言した。 恐らく不老不死になり、お前の仇を取るため輝夜姫の後を追ったのだろう」
「そうか・・・」
妹紅、やっぱりお前は不老不死になっちまったか。
原作と経緯はまるで違うが、これが歴史の修正力って奴なのか?
だとしたら、俺もこれからの行動計画を抜本的に見直さないと何時足元が掬われるか分かったものじゃねえな。
「さて、この話は置いておくとして、もう一つの相談はお前の今後の身の振り方だったな?」
「ああ。 おっちゃんなら何かいい案が出るかと思ってな」
「ふむ・・・ とりあえずお前は公式では死んだことになっている故、下手にお前の姿が見られたら化物と判断され手討ちとされるやもしれぬな。 故にお前は早急にこの地を去らねば災いを引き起こす恐れがある。
なあに、いくらか融通を効かせてやるから心配するな」
「やっぱりそうか・・・」
覚悟はしていたが、今まで住んでいた地を去らなければならないってのは寂しいもんだな。
だが、俺もこうして不老となってしまった以上、一箇所に留まることがどれだけ大きなリスクを背負っているかくらいは既に理解していたため、割とあっさり受け入れることが出来た。
「当座の資金くらいは俺が出そう。 あと慧音姫のことについてだが、お前と妹紅がいなくなり皇子が世を去って以来塞ぎ込むようになり、現在では実家の上白沢家に帰省し療養に努めているそうだ。
折角だ、宇合に案内してもらってお前が元気づけてこい」
「宇合にか!? あいつ俺が生きてここに来ていること知らないだろ?」
そう、いくら宇合が俺の交友関係まで知っており、生きている可能性が高いと踏んでいたとしても蘇ったのは一昨日のことであり、出世街道を驀進し既にかつての俺の官位を越えた結果、独立した屋敷を貰いそこに住んでいる多忙な宇合がおいそれと来れるわけなd「知っていますよ信孝兄上?」
「へ・・・?《ガタン!》ってどわぁっ!?」
俺が宇合のことについて考えていると、突然何者か(・・・・・・と言っても声からして間違いなく宇合だが)の声が聞こえたので辺りを見渡したものの、周囲に俺とおっちゃん以外の気配は全く感じなかったため、気のせいかと思いおっちゃんに話しかけようとしたその時、目の前に突如天井板が落ち、天井裏から宇合が降り立った。
「な・・・!? 何でお前がここにいるー!? そもそもどうしてそんなところから入ってきやがったお前!?」
「それは勿論私だからですよ兄上。 それに、知っている者は何も私だけではないですから・・・」
「あん? そりゃどう言う意味d『ガラッ』」
宇合が部屋の入口にある障子に目配せをすると、そこには俺の見知った顔達、
「おい信孝、何でお前生きているんだよ!」
「兄上、御無事でよかった・・・!」
「・・・元気でなにより」
・・・もとい、愉快な四兄弟が勢揃いしていた。
「今の話、我々にも教えていただけませんか兄上?」
「・・・しゃーねえな。 もう一回説明するぞ」
房前や麻呂は兎も角、武智麻呂の野郎に説明をするのは非常に癪(宇合はどうせ全て把握しているだろうから論外)だが、とりあえずおっちゃんと同様の説明を再度することにした。
「そうですか。 兄上は不老に・・・」
「正確にはちょっと違うが、房前の認識で大体合ってる」
房前は俺の説明に納得してくれたみたいだ。
俺の言ったことを無条件で信じてくれるのは嬉しいんだが、「人を疑う」ってことを身につけて欲しい。 俺にとってお前の純真な目は眩しすぎるんだよ・・・。
「・・・これから大変」
麻呂・・・、確かにお前の言うことは間違ってないんだがざっくり言いすぎだお前。
あとせめてもう少し言葉を増やすことをお兄さんは希望する。
「慧音姫は、現在母方の実家である上白沢家の自室で塞ぎ込んでおります。 姫の寝所への誘導は私にお任せください」
宇合、宮城ほどではないにしろ、皇族の系累の屋敷へ忍び込むって行為は自殺行為ものだぞ?
なのに、お前が言うと「誰にも見つからずに絶対に行ける」って断言できるのは何でだろうな・・・?
「信孝が生きていたとは・・・。 別にお前が生き返っても俺にとっては嬉しくないぞ!」
こっち向いて言えや武智麻呂。 それにメタボ野郎にツンデられても悪寒がするだけだ!!
その台詞は今この場ではお前が一番似合わないんだよ!
「後のことは俺に任せておけ。 そこんなことを言えた義理ではないが、妹紅のことを頼むぞ」
おっちゃん・・・
感動的な台詞は素晴らしいが、マッスルポーズをした状態で言って欲しくなかった。
こんなオチ誰も望んでないわ!!
「ああ、任された。 それじゃあ行ってくる。
房前、麻呂、お前らなら藤原家を良い方向へと導けるだろう。 それを彼方から見守ることにするさ。
・・・おっちゃんは筋肉以外のことをもっと考えるようにしてくれ。 今上陛下(持統天皇)がいい加減キレすぎて脳梗塞で倒れかねない。
武智麻呂、お前はさっさと痩せろ」
「では兄上、行きましょうか」
「・・・ああ」
後ろで何か喚いているおっちゃんとピザデブ・・・もとい武智麻呂は華麗に無視し、俺は宇合と共に部屋の外へと向かった。
「兄上、本当にこれが最後の別れとなってしまうのですか・・・?」
「・・・済まないな房前。 だが、俺は不老となった。 輪廻転生があれば来世でまた会えるだろうさ」
「・・・いつかまた会える?」
「ああ。 それに、お前らが生きている間に少なくとも一回は帰ってくる。 ・・・成長した我が子の姿も見たいしな。 新九郎のこと、頼んだぞ」
「ならその時までに私の罠にも磨きをかけておきましょう」
「テメェは何もするな宇合! お前が何かすると洒落にならないことが起きるだろ!」
「帰ってくんな」
「よしいい度胸だ武智麻呂、ちょっと表出ろ。
とりあえず巫山戯たことを言い放った武智麻呂をボコってから、俺は宇合の先導で慧音の屋敷へ向かった。
信孝 side out
Side 慧音
「はぁ・・・・・・」
この一年、私にとって大切な人を失いすぎた。
信孝が死んだときには私は目の前が真っ暗になり、その後半年くらい私はずっと塞ぎ込み続けていた。
その時は父上や新九郎のおかげで何とか持ち直し始めたんだけど、4日前、その父上が亡くなってしまった。
父上は最期に、「孫の顔を見れて、わが生涯、一片の悔いなし!」って突然立ち上がってそのまま亡くなった。
・・・・・・私のことは?
そして、心の支えの一つだった父上までも喪い、もう私には信孝の忘れ形見の新九郎しかいなかった。
新九郎だけは絶対に失うわけにはいかない・・・!
そんな気持ちが心の中の大部分を占めていた。
「姫様、宇合様がお越しです」
私が心の中でそんな事を思っていると、侍女から声がかかった。
「宇合殿が・・・?」
信孝様の一件以来、こちらには来なくなっていた宇合さんがどうして此処に・・・?
「分かりました。 すぐそちらへ向かいます」
「待たせましたね宇合さん」
「いえ。 姫様のためにこちらへ来たのですから少々待つことなど苦にもなりませぬ」
「私のために・・・?」
「はっ。 夜半遅くで申し訳ございませぬが、姫様に会わせたき者がおりますゆえ、こちらにまかり越しました次第で」
私に会わせたい者・・・? 一体誰・・・?
「では、お入りくだされ兄上」
「ああ」
「・・・・・・・・・え?」
そこには、私が亡くなったと思っていた最愛の人である信孝がそこにいた。
「信孝様・・・?」
「やっほー。 久しぶりだね、慧音」
「信孝様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
私は思わず彼に抱きついた。
この匂い、この温かみ・・・、間違いなく本当の信孝だ!
「信孝様! 生きていらしたのですね!」
「ああ。 来るのが遅れてしまってすまない。 それと前にも言ったけど様付けはやめてくれないか? こそばゆくてさ・・・」
「す、すいません! それでも、こうして再び会えるだけで私は幸せです!」
「では、私はこれで失礼いたします。 兄上、またいつか会いましょう」
「ああ。 ありがとう宇合」
そう言い残し、宇合殿は部屋を後にした。
また・・・、いつか?
「あの信孝さん? 『またいつか』とはどう意味で?」
「慧音」
急に信孝様が真剣な顔になった。
凛々しさが感じられるけど、その奥に潜む悲壮な決意のような何かが垣間見えたせいで、私の心には一抹の不安が過った。
「は・・・、はい」
「細かい経緯は省くが、単刀直入に言うと俺は不老の体となった。 公式では故人となっている上に、年月を経ても姿形が変わらない俺はこの地から去らないといけない。 だからお別れに来たんだよ」
・・・・え?
「そ、それはどういうことですか!?」
「俺は既に公式には故人となっているのに、不老になったの知られれば、不老を望む馬鹿共・・・特に持統のおばはんが俺のみならずおっちゃん達や慧音、新九郎にも危害を加える可能性が高い。
だから俺は此処で消えなければならないんだよ」
「そ・・・、そんな」
折角また会えたのに、またお別れなんて・・・
「おっと、もうすぐ夜が明けてしまう。 俺はお暇するよ」
「お待ちください信孝さん! 私も連れて行ってください!」
「・・・ダメだ。 慧音がいなくなったら上白沢家の方々はどう思う? それに新九郎を親無しにする気か?」
「・・・ッ! それでも!」
「すまない。 こんなこと言えた義理じゃないが、新九郎のことは任せた。 あいつは俺の見た限り天賦の才を持っている」
そう言って、信孝さんは徐々に体が薄れていく。
まるで信孝さんは元々其処にいなかったかのような感覚に陥ってしまう。
「それは・・・!」
「これは俺の術で、とある場所へ一瞬で移動するものだ。
日の出とともにこの術が発動するようにしておいた。
俺はこれから永い旅になるだろうから、出来るだけ此処から離れなければならないんだ」
「信孝さん!」
「さようなら慧音。 願わくは君に幸あらんことを・・・」
「信孝様ぁぁぁぁぁ!!!!」
そう言い残し、信孝さんは霞のように消えていった。
「どうした慧音!?」
私の声が聞こえたのか、お爺様とお母様が私の部屋へやってきた。
「今、私は信孝さんに会いました」
私がそう言うとお爺様とお母様は驚愕の表情を浮かべた。
「何!? 彼は昨年亡くなったはずでは・・・!?
いや待て、先程藤原家の宇合殿が男を連れてやって来ていたな。
まさか彼が・・・!?」
「恐らく。 信孝さんは不老の身となったためこの地を去ったのです。 私も同行を願ったのですが・・・・・・」
「不老の自分と人間である慧音では互いに不幸にしかならず、私たちや新九郎のことを思って彼は断ったのですね」
「はい・・・」
今考えればそうだ。
仮に私が同行出来たとしよう。
だが、将来必ずおいて死にゆく私と、いつまでも若いままでそれを見届けなければならない信孝様。 それは確かに辛いこと。
それに、まだ幼い新九郎は勿論、年老いた祖父母や母上を其の儘には出来ない。
「・・・慧音」
「・・・何でしょう爺様?」
「お前は人としての生を捨てる覚悟はあるか?」
「え・・・?」
「お前が信孝殿と添い遂げることが可能かもしれぬ」
・・・え?
「ほ、本当ですか!?」
「ああ。 お前は白沢《はくたく》いう妖怪を知っているか?」
「・・・いえ、存じておりません」
「白沢とは唐の地であらゆる知識を持つと言われている聖獣でな、我が上白沢家はその白沢の血を引くと言われているのだ」
「そうなのですか!?」
上白沢家にこんな伝承があったなんて・・・。
そんな伝説、今まで聞いたこともなかった・・・。
「そして、我が家に伝わる秘術を使えばお前は人間と白沢の混血となり、極めて長寿の種族となる」
「真ですか!?」
「だが、これをすればお前は妖怪となり、もはやこの地では暮らせず、新九郎とも離れなければならない」
「それは・・・」
私はお爺様の仰ったことを反芻した。
信孝さんの後を追うことは可能。 でも、それをすると、お爺様やお母様、藤原家の方々や新九郎とも離れなければならない。 それは信孝さんとの約束を破ることになる上に、幼い息子を捨てた悪女として名を残すことになるかもしれない。
私がここに残れば、その人たちと暮らすことは可能。 でも、信孝さんの後を追うのはほぼ不可能となる。
私は・・・・、
「決めました。 お爺様、その術を使ってください」
「・・・いいのだな?」
「はい!」
「あいわかった。 では術を行う」
そう言って、お爺様は呪文を唱え始めた。
まるでお経のような呪文を唱えてから10分ほど経ち、突然私の中から得体の知れない感覚が一瞬だけ襲った。
「ふぅ、完成じゃ。 これでお主は半人半妖となった」
あの一瞬だけ起こった感覚以外、体に何か変化は今のところないが、お爺様がそう言うのならば成功したのだろう。
「今はまだ分からぬだろうが、満月の夜に外に出れば一気に覚醒する。 それまでは無理をせぬようにな」
「お爺様、ありがとうございました!」
「うむ。 孫の思いを叶えるのも祖父の役目じゃからの。 新九郎のことはワシに任せよ。 上白沢家の跡取りとして名を残すほどの偉人として見せよう」
「ありがとうございます! では、行ってまいります!」
「達者での! 婿殿を必ずや見つけよ」
「慧音、後悔だけはしてはなりませんよ」
「はい!」
こうして私は信孝さんの後を追って旅立った。
信孝さん、私は貴方のことを諦めません!
前回の投稿から今日までの経緯
・去年11月:そろそろ次話の修正始めるか(目標1月末)
↓
・12月:データ入れたUSBどこいった・・・
↓
・今年1月:卒論にテストががが・・・
↓
・2月~3月:USB無いぃぃぃぃぃ!! 何て書いたか覚えてねぇぇぇ!!
↓
・4月~5月:仕事始まって時間がががが・・・
↓
・6月20日:久しぶりに大学遊びに行くか。
部室の奥で転がっているUSB発見
↓
・6月29日:っしゃあ完成!←今ここ