東方極楽伝   作:一向一揆

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若干就職活動が落ち着いたためこちらで連載を再開します。
と言っても改訂しながらなのでやっぱり更新は遅め。

それに就活も終わってないしね!!



第一話 テンプレの如く現れる神は大概ロクでもない奴らばかり

 皆さんはじめまして。 何処にでもいるような見た目をした大学生の織田信孝です。

 

 苗字から連想できるだろうが、俺の実家は第六天魔王という「どう考えても厨二病的です本当に(ry」という異名を自称した織田信長の息子に遡る事の出来る由緒正しい家系だ。

 まぁ嫡流というわけでもなく某フィギュアスケート選手のように有名ではない傍系中の傍系、大っぴらには言えないけどな…。 

 

 そんな家系に生まれたからか、俺は物心ついた時からウチのボケ爺の「信長公のような覇王となれ!」とかいう訳の分からない教育方針の下、武術の修行から経済学・帝王学・政略・軍略に至るまであらゆるものと叩き込まれることとなった。

 最も、一般家庭出身且つやや残念な頭の出来だったため政略と軍略は半分理解できれば御の字で、帝王学に至っては「何それ食べ物?」レベルだったのでよく爺から殴られ、殴られる度に折角覚えた知識が吹っ飛ぶという日々を繰り返した。

 

 

 ただ、武術関係には素質はあったみたいで、剣道・薙刀・弓では全国大会上位レベルとなった。

 ・・・刀槍より銃の扱い方を覚えたほうが実用的だと何度思ったことか・・・。

 

 

 もっと言えば武術の修行も普通なら道場とか使うのだが、家には母屋以外の建物がないため仕方なく近所の河原でやっていたら、実はその瓦が近所の小学生共の遊び場だったため乱入が凄まじく、まともに修行できた覚えがないというのが大問題だと思う…。

 

 

 その結果、次の日の新聞の地域社会面に「摩訶不思議!? 河原で遊ぶ小学生に混じり人外じみた動きで乱取りをする老人と青年!」という誰得な記事を発見し公衆環境で吹いてしまったことで、無駄に注目を浴びることとなってしまった。

 

 

 あのせいで「人類を超越した存在になりたい!」などとほざいた連中が大挙として現れるようになり、毎日漢(男に非ず)共に追われる毎日となってしまった。

 

 

 しかも、もう一方の当事者であるボケ爺は、「ワシはこれから世界一周道場破り巡りをしてくる。 国内の漢共の相手は任せた」と書いた上で国外に高飛びしやがったため、爺を目標としていた連中も俺のところに流れてくるようになった。

 

 因みに、先程から話の中に登場する家のボケ爺とは、かつて東北の方で大名をしていた織田信孝(俺と同姓同名だから面倒臭い)の息子で、御年何と155歳(家系図的には俺の6代前の先祖にあたる)というギネス記録に真っ向から喧嘩を売るような存在のクソ爺である。

 しかも何をトチ狂ったか「ワシゃ注目されるのは好かん!」等とほざいて色々と改竄した結果、戸籍上は89歳となっているという清々しいほどの徹底ぶり。

 

 

 

 さらに、戊辰戦争に僅か13歳で初陣を果たし、官軍5000を無双乱舞で蹴散らしたという色んな意味で規格外の爺である。

 まぁ、あのボケ爺の話はまたいつか離すことにして、俺の話に戻そう。

 

 そもそも、俺が何でこんな説明口調になってるのかというと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで俺の体が目の前にあるんだよ・・・?」

 

 何故か幽体離脱っぽいことになっている事態から現実逃避したかったからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてこうなった・・・!? 寝て起きたらジャングルだったり砂漠だったり流氷だったりしたことはあったけど、流石に自分の身体が目の前にあるなんて事態は初めてだぞ!」

「…むしろそっちの体験をするお主の方が貴重だと思うがのぅ」

「っ! 誰だっ!?」

 

 

 

 

 訳の分からない事態で錯乱していたところにいきなり後ろから声をかけられたので、すぐさま振り返って迎撃態勢を取った。

 

 

 そこには、どこからどう見てもホームレスにしか見えない格好をしたジジイが空中に浮かんでいた。

 

 

 高さ10cmの位置で空中静止とは無駄に器用なことをするジジイだな。

 

 

 

 

「で、アンタは誰だ?」

「私か? 私は神d「〇ンスター〇ンジンネタはもう古いぞ」・・・・・・わしは本物の神様じゃぞ?」

 

 モン〇ターエン〇ンネタを振ってくるあたり本物の神なのかはかなり疑わしい(仮に本物だったとしてもかなり俗物な野郎だろうが・・・)が、とりあえずこいつなら今の事態を何とかしてくれると思い俺は神(仮)に質問した。

 

 

「んで神(仮)とやら、今俺はどうしてこんな状況になってるんだ?」

「(仮)はやめてくれんかの…。 まぁ簡単にいえばワシらの手違いのせいでお主は本来の寿命より早く死んでしまったんじゃよ」

「何だよ手違いって? 先に言っとくがアホみたいな理由だったら問答無用でシメるから」

「いきなり暴行予告!? 仮にもわしは神じゃよ!」

「うるさい。《ゴスッ》 いいから理由を言え」

「まだ何も言っとらんぞ!? しかも今の結構痛いんじゃが…」

「痛くするように殴ったから当たり前だろ。 んで、理由はなんだ?」

 

 

 どうせこういった二次創作小説にありがちな「俺の人生のことを記した書類間違えてシュレッダーに掛けちゃった♪」とかだろうがな…。

 だが、奴の言った真実はそんな俺の予想の遥か斜め上だった。

 

 

 

「やっと本題に移れたわい。 実はの、ワシがK〇NONの栞ルートでバッドエンドになったからキレてしもうてコントローラーをブン投げたら、儂の上司に当たってしもうてな・・・。 それにキレた上司が儂に攻撃してきたから咄嗟に近くにあったお主の人生を記す本を盾にしたせいでお主の寿命が尽きてしまったのじゃyって痛い痛い痛い!!! 本気でローキック連続だけは勘弁してくれぃ!」

 

 

「何だよその理由は!? たしかに〇ANONは名作でバットエンドになると悔しいという気持ちは

十分にわかるが、何だよそれ!?」

 

 

 よりによって人の人生を記した本を盾代わりにするとかどういうことだよ!? そもそも何でゲーム部屋なんかに俺の人生の書が平然と置いてあるんだよ!?

 

 

 

「お主も大概ゲーマーじゃの。 じゃから幾らなんでもこんな人生の終わり方はマズいと思ったワシの上司がお主を別の世界に転生させることにしたのじゃ」

 

 駄神(俺命名)はそう言っていくつか転生先のプランを取り出し、そのパンフレットを俺は1つ1つ見回した。

 

 

 …明らかにおかしい奴混ざってるだろ。

「ネ○ま1週間の旅!」とか「日帰り○木市観光ツアー!」とかそんな短時間で何をしろと言ってるんだ?

 

 

 

 

「まぁ、今回は事態が事態じゃし特例として人生リセットボt・・・もとい転生の許可が出たのじゃ」

「ふんっ、それくらいの役得はあって当然だな。 勿論俺の要望は通すよな?」

「・・・まぁ、わしのせいじゃから反論できんのじゃが、目上相手にその態度はどうかと思うぞぃ?」

「なに言ってんだよ駄神(笑)。 俺は敬意を払うべき相手にはちゃんと敬意を払うぞ?」

「敬う気無いよなお主!?」

 

 だって、こんな神(笑)的な存在を見せつけられたら・・・・・・なぁ?

 

 

「・・・・・・まあ良い。 それよりお主の要望w「決まったぞ」早くないかの!?」

「だってなんか即効で決まったし」

「・・・・もう突っ込まんわい。 それで願いはなんじゃ?」

「俺の転移先のことについてだが、東方の世界にしてほしい」

「ほう、何でまた? てっきりお主が大好きな〇ANONの世界かと思ったんじゃが…」

「・・・・・・この選択肢でそれ以外選べると思ってるのかお前は?」

 

 そう言って俺は駄神に転生用のパンフレットを押し付けた。 その内容は・・・・・・、

 

 

 

 

①東方転生ツアー:ファンタジーと微妙に現代が織り交ざった幻想郷において、原作では語られる

         ことのなかった時代背景や隠された真実を探せ!

         転生時代→飛鳥時代末期

 

 

 

②○つばと転生ツアー:とーちゃんと共に失われた秘宝「ダ○ボー」を発掘せよ!

           隊員ミウラとふーかを引き連れ、よつばの妨害を避けることが攻略の鍵!

           転生時代→超現代

 

 

 

③○書転生ツアー:某不幸高校生のフラグの全てを死亡フラグに状態で転生!

         胎児から連鎖発生する死亡フラグを如何に回避し、人生を謳歌できるかが鍵!

         転生時代→近未来

 

 

 

 

 

「・・・どこが悪いんじゃ?」

「お前の目は節穴か!? 2番は転生後10分で攻略出来るし、3番に至っては胎児状態でどうやって死亡フラグを回避しろって言うんだよ!?」

「そこは根気じゃろ(キリッ」

「殺してえこのジジイ・・・!」

 

 

 この場でこのジジイを抹殺したい衝動に駆られながらも、何とか耐えて俺は言葉を紡いだ。

 

 

「・・・この話を続けると(俺の胃的にも)マズイから次の要望に移るぞ」

「そうじゃな。 では、2つ目は何じゃ?」

 

 

 

「俺自身の能力として、魔力や気を東方キャラの中でも上位に準ずるものにしてほしい」

「ほう? てっきり最強にしてくれとでも言うと思ったのじゃが、その心は?」

「…バランスブレイカーはそれだけで幻想郷から弾き出される要因になりかねないからな」

 

 これは、転生先を東方とした瞬間から思い描いていたことだ。

「幻想郷はすべてを受け入れる」という謳い文句はあっても、バランスブレイカーは八雲紫の警戒を買ってしまい、幻想郷と敵対関係になりかねないからな。

 

「…まぁワシと上司の不手際で起こった事態じゃから仕方あるまい。 ワシが適当に見繕ったある程度使い勝手の良い能力を付加しておこう。 して、最後の願いは?」

 

「俺を不老にしてほしい」

「ほう、不老不死ではなく不老か。 何でまたそのような要望を?」

「・・・永遠の刻を生きるという死よりも辛い思いを味わいたくないしな」

「ふむ・・・。 許可すると言いたいとこじゃが、残念ながらすぐに不老には出来んぞ」

 

「? 何でだ?」

 

 いくらこいつが駄神と言っても力自体は最高神レベルだから、人間1人を不老にする程度なら造作もないことだと思ったんだがな・・・。

 

「人間の体を無理やり不老にするとすぐにガタが来てしまうからの。 じゃからワシの親友の神産巣日神(カミムスビ)の魂の欠片を借り受け、それを時間をかけてお主の魂と融合させるのじゃ。 そうすればお主は神産巣日神の魂を継ぐ現人神に近い存在となる故、修行次第で不老になることもそのまま人としての人生を送ることも可能じゃ。 それに、あいつは面白いことがあれば自ら率先して突っ込む性格じゃから二つ返事で了承してくれるじゃろうし…」

 

 

 って神産巣日神って日本神話の最初に現れた三柱のうちの一柱じゃないか!

 第六天魔王を自称して後にリアル魔王になった男(織田信長)の子孫が言うのも何だけどさ…。

 

 

「まぁ、それでいいか。 気持ちの持ち用は俺次第なら、最悪直前の変更もできるしな」

「言っておくが、自分が不老か不老不死になったら将来共に歩みたいものを不老にする秘術を習得することができるようになるのじゃ。 じゃが、この術はお主の身体にかなりの影響を及ぼすからあまり使わないようにの」

 

 駄神のその発言を聞いた俺は思わず目を見開いた。

 今まで読んだ小説では不老や不老不死の術を平気でポンポン使っているケースが多かったから、デメリットの存在なんぞ今の今まで知らなかったな・・・。

 

 

 

 

「・・・そいつは初耳だな。 具体的にはどんな影響を?」

「お主が不老不死であっても死にたくなるほどの筋肉痛に一月以上悩まされることになる」

「誰がそんな術使うかこの駄神!! ただの拷問じゃねえか!!」

「じゃが、これを使わないと霊夢や魔理沙、咲夜といった人間の原作キャラはすぐに生き別れてしまうぞい「・・・と思ったが使いどころを考えて使うことにする」・・・・・・現金な奴じゃの」

「五月蝿ぇ! 人間誰しも欲望に満ち溢れてんだよ!!」

「ドヤ顔で言うことじゃないじゃろ・・・」

 

 

 

 駄神が「もうヤダこいつ」と言いたげな態度で溜息を吐いた。

「ダメ具合なら俺もお前も同レベルだろ」と言いたいが、流石にそれを言ったら問答無用で消されるような気がするので黙っておくことにした。

 

 

 

 

「それで、願い事はこの3つでええかの?」

「なら俺の愛用の武器達を一緒に送ってくれるか? やっぱ慣れ親しんだものがないと落ち着かないからな」

「その程度ならワシの裁量で何とかなるのぅ。 よし、許可しよう」

「恩に着るぜ。 ならあとはもういいからさっさと始めてくれ」

「よし、では始めるぞい。 ・・・と言いたいところじゃが、最後にお主に聞きたいことがある」

「何だ?」

 

 

 俺が問いかけると、駄神は今までに見せなかったくらいの真剣な態度で俺の顔を見つめた。

 今までの顔が(´・ω・`)だったのが(`・ω・´)になるくらいの変化だ。

 

 

 

「お主の希望通り東方世界へ旅立ち、その世界で何を目指す?」

「・・・俺は知りたいんだよ、原作では語られなかった真相がな。 『博麗』の根源、スカーレット家の根源、妹紅と輝夜の確執の真相、そして何よりも八雲紫が目指す楽園としての幻想郷創設の発端とその行き着く先がな・・・」

 

 聞く人が聞けば「脳内妄想乙www」とか「厨二病痛すぎワロタwww」と言われるだろうが、どうやら駄神は納得したようだ。 どうやらコイツはとことん俺と(ダメな方向で)波長が合うようだ。

 

「・・・そうか。 なればわしが言い残すことはないわい。 それでは世界転移を行おう」

 

 こうして俺は神(昇格)に感謝しつつ旅立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうそう言い忘れとったんじゃが、転移した時代はワシが面白くなるようにワシがいろいろと設定を弄ったからの。

 それに特典としてお主自身も上〇当麻並のフラグメイカーにしといたからの」

「ちょっ、それ死亡フラグも乱立するからぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・もうやだこの駄神(泣) 折角シリアスに締めようとしたのに最後の最後でぶち壊すとかさぁ!!

 

「まぁ、本場レベルに恋愛フラグも成立するからの。 お主の活躍、ワシらがしかと見守ってようぞ(ボソッ)」




かつてにじファンに連載していた頃は黒歴史レベルだったからいてもたってもいられずかなり改訂したけど、やっぱりダメだったよ兄者!
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