東方極楽伝   作:一向一揆

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意外と早く改訂できたので上げてみました。
藤原京編が終了すると、徐々に東方原作キャラが増え始めてゆきます。


番外編 その1 彼に何があったのかは(駄)神のみぞ知る

  Side 信孝

 

 

「ここは・・・?」

 

 

 

 俺は、あの野郎が撃ってきた銃弾から妹紅を庇って・・・・・・、あれ? それからどうなった?

 

 俺が必死に何があったか思い出そうとしていると、

 

 

 

 

 

「ここでは初めましてですかね、信孝さん」

 

「よう信孝! 元気か?」

 

 

 ・・・駄神と見たことがない神様らしき男が現れた。

 

 

 

 

「なんだ駄神か。 何でお前がここにいる?」

 

「お主が死んだと聞いたから様子を見に来ましんじゃ。 それよりも儂の表記が「駄」ってどういうことじゃ? 私は神じゃと前々から言うておろう?」

 

「お前は駄神だからそれでいいんだよ。 それで、そちらさんは誰だ?」

 

「申し遅れました。 私は高御産巣日神(たかみむすびのかみ)と申します・・・」

 

 

 

 

 ・・・ちょっと待て、今、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)とか言ったよな?

 

 俺の記憶(wiki知識)が正しければ日本の創造神の三柱の一柱だったはず・・・。

 

 

 

 

 

 

「・・・えーと、本物で?」

 

「本物ですよ」

 

「・・・何でそんなお偉いさんがここに?」

 

「今回の突発的な出来事の説明役として、私が招かれたのですよ」

 

「成程・・・」

 

 

 

 高御産巣日神(たかみむすびのかみ)は生産、生成を司る神だったはず。

 

 それに造化三神の力があれば蘇りも容易い・・・ってことか。

 

 

 

 

 

 

 

「それで駄神、ここは何処だ?」

 

「此処は人間界と黄泉の国の境目じゃ」

 

「・・・・・・そうか。 やっぱり俺は死んだのか」

 

 

 

 

 

 まぁ、無防備であんなところに銃弾を受けて死なない方が凄いことだしな。

 

 

 

 

 

 

 

「正確にはまだ死んでおらんよ。 お主が撃たれてから魂が活発化し、仮死状態に近い状態で安定しておるからの。

 恐らく神産巣日神(カミムスビ)の奴が何かしたんじゃろうな」

 

「神産巣日神だと・・・? まさかの造化三神揃い踏みかよ」

 

「そうじゃ。 そして、本来の予定よりはいくらか早いが、お主をこれより不老の体といたす」

 

 

 

 

「・・・・・・!? えらく急な話だな。 そんなに急ぐ予定でもあったか ?」

 

「いくらカミちゃん・・・もとい神産巣日神が仮死状態で保存したとはいえ、それも限度がある。

 長時間放置すれば、仮死状態が解け、意識は戻らぬまま肉体は腐敗してゆくだろう。 そうなる前にお主を少なくとも不老の状態まで持ってゆかねばなるまい。

 ・・・最も、不死も合わせたほうが効果は高いのじゃが、それはお主が嫌うであろう?」

 

「・・・・・・よく覚えてたな。 確かに俺も原作前に死ぬのは嫌だが、妹紅や輝夜の姿を見る限り不老不死にメリットは感じないからな」

 

「じゃが、それではお主も大変じゃと思うたから簡単には死なぬように強靭な身体を再構成しておいた。 具体的には、十字切りで切腹しても処置が早ければ完治するレベルで死ににくい体じゃ」

 

「」

 

 

 

 

 

 

 

 駄神の言い分も最もだと思った俺は、駄神の提案に乗ることにした。

 

 

 

「さて、これからが本題だ」

 

「って今までのが前振りかよ!?」

 

「もちろんさぁ☆ そもそも、あと一人揃わなければ儀式は始められぬしの」

 

「ド〇ルドネタはやめろ。 唯でさえキモいのにテメェみたいな駄神がやると心の底から殺したくなる」

 

「・・・・・・まぁそれは置いといて、今回の本題は「本編で語られなかった真実を此処で一挙に話そう!」だ。」

 

 

「要はお前の力量不足が原因だろ」

 

「ワシ最初以来出てないしのぅ・・・」

 

「私もです。 さて、それでは始めましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~信孝の修行風景~

 

 

 

 

「ふぅ・・・・・・」

 

 俺は転生して以来、毎日修行を欠かさず行っている。

 

 使用する武器は、勿論俺が転生してきたときに一緒に持ってきてもらった愛用の武器だ。

 

 刀は織田家の家宝の刀である宗三左文字《そうさんさもんじ》と三日月宗近《みかづきむねちか》の二振り。

 

 槍は何故か実家に置いてあった蜻蛉切《とんぼきり》に来国俊《らいくにとし》の二槍。

 

 弓は俺が作った黒鉄《くろがね》。

 

 

 

 

 

 これらを一刻も早く再び使いこなすために、俺は血反吐を吐くほどの修行をした。

 

 そのおかげで16で前世の俺(享年19)とほぼ同等の力を手に入れた。

 

 

 

 

 前は俺の周りに修行相手などおらず(クソ爺? あんなのは修行相手じゃなくて一方的にリンチしてくる厄介者だ)、一人で黙々とやっていただけであったが、今回はちょうどいい修行相手がいる。

 

 

 それは・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おう麻呂、よく来たな。 んじゃやるか?」

 

「・・・・・・(コクッ)」

 

 

 

 

 

 

 そう、おっちゃんの四男である藤原麻呂だ。

 

 

 こいつは若干12歳ながら、気配遮断・小太刀・柔術等何でもござれというチートであり、且つ、何処で学んできたのか全く気配を感じさせない素早い歩行術も会得していることもあって、修行相手としては将にうってつけの存在なのだ。

 

 

 

 

 

 実力だけなら不比等のおっちゃんも強いのだが、あのおっちゃんよりによって俺の刀や槍を腹筋で受け止めた上に、筋肉で斬鉄やらかすから怖くて刀槍が使えない。

 

 最早あれは人間じゃないと考えたほうが身のためだ・・・。

 

 

 

 

 

 宇合は正直強さはよく分からない。

 

 あいつはその化け物じみた頭脳に目が行くことが多いから、武術の腕についてはあまり聞かないんだよな。

 

 ただ、全国各地を動き回っているようだから隠れた技を会得していても何ら驚かない。

 

 

 

 

 

 

 房前は根っからの文官なので、辛うじて護身術程度にしか武芸を嗜んでいる程度で、とてもじゃないが相手として頼めない。

 

 まぁ、そもそも文官に武芸はいらないから護身術程度で十分なんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 武智麻呂は論外。 あのメタボが自分から動くなんてありえない(断言)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・話を戻そう。

 

 俺と麻呂の戦いは一進一退だ。

 

 

 

 

「織田神景流剣術奥義、桜華狂咲《おうかきょうえい》!」

 

 この技はF○Tのク〇ウドの技の名前を、そのまま俺流にアレンジして使わせてもらったものだ。

 

 決して技名を考えるのが面倒だったとかそういうわけじゃない。

 

 どんな技か分からないという人は後で調べてくれ。

 

 正直説明はめんどくさいので、分かる人はB〇EA〇Hの朽〇白〇の〇解である「千〇桜景〇」に近い技みたいなものだと思ってくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・本当はだいぶ違うけど気にしない。 悪いのはあの腐れ作者だからな。

 

 

 

 

 

 

 

 だが、その技によって放たれた数多の刃を、麻呂は持っていた小刀で全て切り落とし俺に接近してくる。

 

 やっぱり未完成なこの技じゃ麻呂は倒せないか。

 

 完成したらとんでもない大技になるのに・・・・・・。 どれだけチャージ時間いると思ってるんだよこの技に!

 

 

 

 俺も次の技を繰り出す。 そして・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「織田神景流奥義、唯円《ゆいえん》!」

 

「・・・破竹一閃!」

 

 

 

 

 互の技がぶつかり合い、周囲に大きな砂塵が吹き荒れた。

 

 その砂塵が晴れた時、俺の宗三左文字が麻呂の首に、麻呂の小刀が俺の左胸の位置で寸止めしていた。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・また引き分けか」

 

「・・・・・・(コクリ)」

 

 

 

 

 これで468戦50勝50敗368引き分けだ。

 

 

 

「相変わらず強いな麻呂は」

 

「・・・そんなことはない。 兄上も強い」

 

「なかなかいいこと言ってくれるじゃねぇか。 よし、修行も終わったし一緒に飯でも食いにに行くか」

 

「・・・(コクリ)」

 

「・・・・・・偶には返事の時くらい喋れよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうして俺の1日は過ぎていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ、本編以外ではこんな感じで修行しているんだな」

 

「それにしても麻呂は強いの」

 

「ああ。 正直俺はあいつと敵対してなくてよかったと本気で思ってる」

 

「なら宇合は?」

 

「・・・・・・あいつは別格だ。 武術とかそういった次元じゃなくあいつとは敵対したくない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そして、続いてはこれです」

 

「まだあるのか?」

 

「ああこれはワシが頼んだ事じゃよ」

 

「貴様のせいか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ~宇合の情報網~

 

 

 -なぜ輝夜の月の帰還を知っていたのか?-

 

 

 

 

 

 

 

 

      ~輝夜姫帰還の日の朝~

 

 

 

「姫様、姫様宛に文が届いております」

 

「また求婚の文でしょ? 今度は誰、また不比等?」

 

「いえ、今度は求婚の文ではありません。 差出人も不明です」

 

「・・・ちょっとその文持って来てくれる?」

 

「かしこまりました」

 

 

 いつも通り部屋の中でのんびりしていると、侍女が私宛という文を渡してきた。

 

 普段であれば求婚の文(差出人名記載)か不比等のトンデモ献上品なので、差出人も誰が届けたのすら分からない文に興味を覚え、手にとった。

 

 

 

 

 

 

「こちらです姫さま」

 

「ありがとう。 下がっていいわよ」

 

「はいっ」

 

「・・・・・・あんな顔の娘いたかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 恐らくお爺様が新たに迎え入れた侍女だと思い、私は彼女に手渡された文を読んだ。

 

 そこには、「今宵、満月の夜にお迎えに上がります」とだけ書かれていた。

 

 

 

 

 

「・・・この筆跡はおそらく永琳ね。 そっか、今日帰らければならないのね・・・」

 

 

 

 私は信孝や妹紅、慧音、藤原一家の皆のことを思い浮かべて暗い気分になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・その様子を見ていた侍女が一人。 いや・・・、

 

 

 

 

 

「成程、輝夜姫は今日この地を去るのですか。 これは父上や信孝兄、妹紅姉に伝えなければなりませんね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いつの間にか侍女に変装して入り込んでいたのか、宇合がしっかりと聞いていた。

 

 そして、何故か他の侍女や衛士にもバレることなく、宇合は屋敷を出て藤原家の屋敷を目指して去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とまぁ、これが真相みたいです」

 

「あいつ何やってんだよ・・・。 堂々とやるなとあれほど言ったというのに・・・」

 

「しかし・・・よくバレなかったのぅ」

 

「あいつは変装の名手としての側面も持っているからな。 女装程度朝飯前だ」

 

「因みに、藤原京に忍び込んだ時は父親に変装して侍女のところへ遊びに言った上、次の日の朝誰にもバレずに朝議に参加したりもしていたという記録があります」

 

「もうやだこの朝廷・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて次は・・・」

 

「まだまだあるぞぃ」

 

「どんだけ持ってるんだよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ―――不比等の求婚方法―――

 

 

 

  Side 輝夜

 

 

 

 

「どうだ輝夜姫! 俺自ら鍛えたこの日本刀は!! 素晴らしい作品であろう!?」

 

「ハァ・・・」

 

 

 

 相も変わらず、来る日も来る日も屋敷へと押しかけて私に求婚してくる筋肉バカ・・・もとい藤原不比等の姿を見て、私は思わず溜息を吐いた。

 

 これで唯の馬鹿だったら適当にあしらえばいいのだけど、今回持ってきた日本刀を始め、彼が持参する献上品はどれも一級品・・・いや、時には月でも滅多に手に入らない代物もあるからそれ以上かもしれない。

 

 

 そんな作品を己の手腕のみで生み出す彼には本当に驚嘆するし、少し心動かされたことも事実だ。

 

 

 

 

 

 でも・・・・・・、

 

 

 

 

(・・・この暑苦しさだけはどうにかして欲しいわ。 其れさえなければ彼に恋心を抱いたかもしれないというのに、この暑苦しさで全てを台無しにしているわ。 本当に勿体無い逸材ね・・・)

 

 

 

 これまた相変わらずの暑苦しさのせいで思わず顔を顰めてしまう。

 

 ・・・本当、これがなければいい男なのに・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・そこまで言うのなら、一つ難題を出しましょう。 この難題を解き明かしたのならば、私が貴殿の妻となりましょう」

 

「・・・真か?」

 

「女に偽りの言葉はありませn「よし乗ったぁ!!」・・・左様ですか」

 

 

 

 

 

 私の質問に即答する馬k・・・もとい不比等。

 

 こうも分かりやすい思考だと、簡単に物事が運んで便利ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは難題をお伝え致しましょう。 この地のどこかにある『蓬莱の玉の枝』という根が銀、茎が金、実が真珠の木の枝で出来た大変珍しい宝物があるとか・・・。

 この『蓬莱の玉の枝』を手に入れること、これを難題といたしましょう。 期限は2ヶ月後の満月の夜とでいかが?」

 

「・・・蓬莱の玉の枝だな。 必ずや期限までに手に入れて見せよう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言うや否や、不比等は全速力で屋敷の外へと駆け出していった。

 

 

 

 ・・・最も、手に入れることは不可能なんだけどね。 何せ、私が実物を持っているのだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ~2ヶ月後~

 

 

 

 

「ふぅ・・・今宵も良い月n「輝夜姫! ようやく手に入れましたぞ!!」・・・また貴方ですか不比等」

 

 

 

 

 折角月を肴に深酒を楽しもうとしたのに、その全てをかき消す暑苦しさを持つ漢なんて、彼以外いないわね。

 

 

 

 

「2ヶ月前、姫が申していた『蓬莱の玉の枝』を漸く手に入れましたので、その献上に参りました次第でございます。 どうぞ、お納めくだされ」

 

 

 

 

 そう言って、不比等は持っていた桐箱を私の手元へと差し出した。

 

 

 

 ・・・随分小さな桐箱ね。 大きさは私の持つ本物の半分もないかしら・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 本来なら、箱の大きさが違うことを理由に門前払いしても良いのだけど、不比等の場合は他の求婚者と異なり、献上品の中身が尽く私の予想斜め上や斜め下の品物ばかりであったので、下手に門前払いした時に、とんでもなく珍しい品物をみすみす手放してしまうことに直結してしまうかもしれない。

 

 

 

 

 

 そのため、私は不比等の献上した品物を受け取り、恐る恐る桐箱を開けた。

 

 そして中に入っていたものは・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・何かしら・・・コレ(ヒクッ」

 

「・・・蓬莱の玉の枝ですが何か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・成程、今回は「予想の遥か斜め下」の品物ってことね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・こんな品物は流石に始めてよ不比等。 ま・さ・か、私への献上品に石ころと木の枝を繋ぎ合わせた即興品を送ってくるなんてねぇ!!!!」

 

「何を言うのですか姫様! これは私が厳選して手に入れた質の良い河原の石と紀伊国に流れ着いた珍しい流木を枝を拝借して制作した世界に一つだけの代物ですぞ!?」

 

 

「心外なのは私の方よ!! 寄りにも寄って、こんな有り合わせの廃棄物を渡してくるとはいい度胸じゃない藤原不比等!!! 貴方にはやっぱり徹底した教育が必要なようね!! 表へ出なさい!!!」

 

「ゴミ扱いとは真に心外でござる!! 折角国一番の鍛冶師に頼んで繋ぎ合わせたというのに、彼の努力を無駄にするつもり「そんなことに国一番の鍛冶師を使うなぁぁぁ!!! 神宝『蓬莱の玉の枝-夢色の郷-』」・・・ぎゃぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 

 

 

 

 こうして不比等は吹き飛ばされ、事なきを得ることとなった。

 

 

 

 

 

 その後、私が永琳と身を隠している頃にふとその存在を思い出し、永琳に鑑定されてみた。

 

 その結果、何と玉の部分はくすんでいて当時は全く分からなかったのだが、永琳の持っていた特殊な器具を用いて丹念に磨き上げたところ、全て魔力の篭った古い琥珀で出来ていることが判明した。

 

 さらに枝の部分に至っては、伝説の木とに認知され、その葉は全てを癒すとまで言われた世界樹と呼ばれる巨大樹の枝から出来ていることが判明したのだった。

 

 

 

 

 

 

 この鑑定結果を見た永琳は、「・・・この宝物を何処で手に入れたの輝夜!? これだけの伝説の品物ばかりを集めた枝なんて、下手したら貴女の持つ『蓬莱の玉の枝』以上の価値を持っているのよ!? 是非とも製作者に話を聞かないと!!」と、興奮した状態で私に詰め寄ってきたのだった。

 

 

 

 制作した人間も指示した人間も故人のため、製法や入手先は分からないと伝えたら、永琳が目に見えて落ち込んでしまったのは余談である。

 

 ・・・数百年経てからのどんでん返しをしてくるとは、本当にあの男は私の予想を大きく上回る人間だったわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・以上で、過去の記録映像は終了です」

 

「おっちゃんそんな事までしていたのか・・・・・・。 相変わらずやってくれるな」

 

「流石にあのような事はわしらにとっても予想外じゃったわぃ。 世界樹なんて葉ですら人間界ではまず手に入らない代物じゃのに、ましてや枝付きが見つかること自体史上初といっても良い事態じゃ」

 

「・・・そんな困難を、悪運とか筋力で強引に突破するのがおっちゃんなんだよ」

 

「うむ。 これを見て改めて痛感したわい」

 

 

 俺と駄神がおっちゃんの仕出かした所業を諦めの境地に入りながら見ていたせいか、周囲の気配に対して疎かになってしまい、後ろに迫った人物の存在に全く気付かなかった。

 

 

 

 

「ちょっといいかい?」

 

「おおカミちゃんか。 元気かの?」

 

「っ!? ・・・今度は誰だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 慌てて後ずさり、近づいてきた人物を確認すると、そこにはどこか雰囲気が永琳に似ている女性がいた。

 

 

 

「おっ、お前が私の転生体か。 私は神産巣日神だ。 カミちゃんって呼んでくれ! 宜しくな!!」

 

「なっ・・・、神産巣日神・・・だと? 本物の神じゃねえか!?」

 

「本物ってそれじゃワシが偽物みたいじゃないか? それにしてもカミちゃん一体どうしたのかの?」

 

「さっきやっと〇ateがクリアできたからこっちに来た」

 

「ダメだこの神共。 早く何とかしないと・・・」

 

「失礼ね高ちゃん! 折角クリアした記念に力をいくらか貸し与えようとしたのに・・・」

 

 

 

 ・・・少しでも期待した俺が馬鹿だったよ!!

 

 

 

 

「急に掌返したな。 まあそう言うのも悪くはないけど・・・・・・」

 

「それで何をあげるつもりなのじゃカミちゃん?」

 

「F〇teクリア記念に、お前に王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)をやろうかなと思って」

 

「・・・いいのか? 唯でさえ色々便宜謀ってもらったのに、そんな反則技保有して?」

 

「所詮この世界は並行世界(パラレルワールド)だからいいのよ。 ただ、今のところこの中には何も入っていないから、何を入れるかは君次第になるけどね」

 

「それ何てご都合主義・・・。  っていうかそんな力持ってたんだなアンタも」

 

 

 

 

 

 

 あまりに軽い登場だったせいか、どうしても強いイメージが湧かないのは俺だけじゃないと信じたい。

 

 

 

 

 

「私を誰だと思っているの? 日本の創世神の三柱のうちの一人よ? 天照より上の立場なのよ?」

 

「まぁ、あんたくらい位の高い神ならそれくらいできて当たり前だろうな」

 

「当たり前じゃろ。 それとこれは儂からの要望だが、ラ〇ひなとか〇ギまとか好きだからそれらの技もどんどん使ってほしい」

 

「・・・それは流石に勘弁して欲しい。 そもそも俺ギリシャ語分からねーから呪文詠唱出来ないし、あんな退魔の剣技を幻想郷で乱発したら、幻想郷に俺が入れなくなるだろ? だから、王の財宝もいらん」

 

「・・・それもそうじゃな。 ならばこれは次回作に期待しておこうかの。 それに、そろそろ時間じゃしな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう駄神が言うと、俺の周りに突然光の柱が現れた。

 

 そして、俺の体が少しずつその光に吸い込まれてゆく感覚を感じた。

 

 

 

「時間ってなn・・・って俺の体透けてね!?」

 

「それは現世へ復帰する前に起こる現象じゃよ。

 お主が目覚めたとき、事件から1年後、あの場所から少し離れた山の中でお主は目覚めるからの」

 

 

「おうよ。 んじゃ行ってくるわ!」

 

 

「またね信孝♪」

 

「次会ったときは一緒に酒でも飲みましょう」

 

「なら次会ったらワシと一緒に女風呂覗きに行こうかの?」

 

 

「てめぇは黙れこの駄神が!!」

 

「エンデバアァァァァァァァァァァァァァ!!!?!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 高ちゃんの声援には笑顔で答え、俺を性犯罪者に仕立て上げようとした駄神は得意の右フックで物理的に沈めた。

 

 

 

 

 

 

「なら私の風呂でも覗きに来る?」

 

「あんたも自重しろカミちゃん!!!」

 

「パウロォォォォォォ!!??」

 

 

 

 

 さらに、悪乗りしてきたカミちゃんからの温かい(?)声援を背中に受け、それに左リバーで答えながら現世へ復帰した。

 

 こんなのが創造神で、大丈夫かこの世界・・・・・・?

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