インフィニット・ストラトス 孤龍の軌跡   作:ロクショウ

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ハイパー遅刻しましたァ!申し訳ないです。
今回から原作スタートです。
では、どうぞ!

お気に入り40越!?ありがとうございます!!!


第5翔『学生時代に逆戻り~…おのれおのれおのれおのれおの(ry』

やあ神野白龍だよ。

俺は昨日あった適性検査で見事に引っかかり、強制的に入学させられちったよ。そんで今はIS学園の教室の一つ、1年1組に居る。

ここで一つ確認しておく事がある。それはISとは何故か女性しか使えない、という事はここIS学園は必然的に女子校になる。

 

つまり、だ。女性がハイパー苦手な俺が放り込まれたらどうなるか、考えるまでもない。

「いがいたい」

そう、ストレスと緊張感がマッハァ!である。お陰でとても胃が痛い。キリキリする

左に目をやると、同じく緊張で背筋がピン!としている織斑千冬の弟、皆さんおなじみワンサマーや朴念仁等と言われている織斑一夏がいる。

その時

 

ガララッ!と教室の戸が開かれ、1人の女性教員が入室してきた。

はち切れんばかりの胸部装甲を持って。

「皆さん。入学おめでとうございます。私は副担任の山田真耶です。一年間よろしくお願いしますね。」

圧倒的童顔。圧倒的胸部装甲。だが、俺は興味も向かなかった。それどころか、気分が悪くなる。それほど女性が苦手なのだ。ここまで行くと嫌いレベルだが。

 

「それではまず、自己紹介をして貰います。五十音順に行いますので、お願いしますね。」

五十音順か…じゃあ俺はワンサマーの次か。

 

そんな事を考えている内に、自己紹介が織斑一夏に回ってきた

が、当の本人は未だに緊張しているのか山田教員の声すら耳に入っていない模様。なにしてんだ

「織斑くん。織斑くん!」

「はっ、はい!」

中々大きな声で呼ばれたのに驚いて、身体をビクッとさせた。

(おぉ…なんててんやわんやなんだろう。自己紹介するだけなのに、山田教員もそれなりにI教師している筈なのにわたわたしてるし…)

二人とも落ち着いた所で、織斑一夏がこちらを向く。

 

「織斑一夏です。よろしくお願いします!…

 

 

 

以上です!」

 

ガタッ!

 

終わってしまった。

クラスほとんどの女子ずっこけたぞオイ。

 

ん?織斑一夏の後ろに織斑千冬教員が手に持っている出席簿を大きく振りかぶり…

スパァン!

自身の弟である織斑一夏をシバいた。痛そう(小並感)

その叩かれた彼はというと、

「ゲェッ!関羽!!!」

なんという失礼な事を言った。なのでもう一度、

スパァンスパァン!!

シバかれた。2連続で。

ご愁傷さまなこって

 

「何すんだよ千冬姉ぇ。」

「ここでは織斑先生と呼べ。馬鹿者」

そう言われた馬鹿者はそそくさと自分の席に戻った。

その事を確認し、教壇に立つ織斑教員。

そして、挨拶を始める。

「諸君、私がこのクラスの担任の織斑千冬だ。私の役目は、諸君らを半月で使えるよう指導することだ。

私の言う事はよく聞き、よく理解しろ。いいな?」

なんとも上から目線な挨拶だこと、しかし、クラスの女子達は

「「「きゃぁぁぁぁーーーーーーー!!!」」」

憧れの人が担任のということで、興奮していた。

(うるさっ!耳栓しよ。)

白龍は冷静な判断で無事鼓膜を守れたが、対応に遅れた織斑一夏は(鼓膜が)死んだ。

……

………

まぁ、その後もまた一悶着(なんやかんや)あり、やっと俺の自己紹介の番がきたので教壇の前に立つ。

「初めまして。全国一斉IS適正検査で見事()()()()()()()()元、会社員の神野白龍と言います。

歳は22で、特技は家事全般で炊事洗濯なんでもござれ。苦手な物は面倒な事です。それなりによろしくお願いします。」

ペコリと一礼する。と、同時に特典の一つの呪いをかける能力を発動させる。

 

(能力発動。神野白龍との関係はクラスメイトから上らない。更に、神野白龍に向けられる好意・興味は全て織斑一夏に転換される。)

取り敢えずはこんなもんか…

自己紹介が終わった白龍は自身の席に戻り、黒板に顔を向ける。そこでは、

「いいか、織斑。これが自己紹介というものだ、少しは神野を見習え。」

「はい…」

マトモに自己紹介を出来なかった織斑一夏は、千冬教員に説教されていた。

 

その時。

 

 

キーンコーンカーンコーン!

 

 

SHRの終わりを告げる鐘が教室に響き渡る。

「ん、もう終わりか。それではSHRを終了する!各自次の授業の準備をする様に!遅刻してもいいが、容赦しないからな。」

そう言い終わった後、教室から退出する千冬教員と真耶教員。

途端に教室が騒がしくなる。早速呪いの効果が現れたのか、全員が織斑の方に集まって行く。

(今は人寄せ人形になって貰おうか。今は、な。)

織斑はこちらに来ようと、迫る女子を搔き分けようとするが数に勝てるわけなく

「ちょ、押さないでくれ!うああああああああああああああ」

女子の波に飲まれていく。

だが、すぐに幼馴染の篠ノ之箒に救出され廊下に消えた。

余談だが、彼らは随分と話し込んでいたのか授業開始のチャイムに間に合わず、千冬教員から出席簿で一撃を有り難く喰らっていた。

 

「それでは、授業を始めますね。」

どうやら教科担任は真耶教員らしい。となると、織斑教員は補佐兼監視になる。

監視がメインだろうが。

…授業開始からどれぐらいの時間が経ったであろうか。今では真耶教員の声と、ノートを執る音だけがこの場を支配している。

俺は真耶教員に指定されたページを開き、要点などをノートに纏めている。

 

「神野くん。何処か解らない箇所はありますか?」

「いえ、今の所はありませんね。心遣いありがとうございます。」

強制入学であったので授業について行けているか心配の声をかけてもらったが、問題ないと言うことを伝える

「そうですか、もし解らない事があったらいつでも質問して下さいね。」

「はい。そうさせて貰います。」

 

次に、織斑一夏に同じことを聞く真耶教員。あるとしても一部だけだろうが…

「すいません。ほとんどわかりません。」

だろうな。さっきからノートも執っておらず、挙動もギクシャクしていて怪しさ満点だったし。

そこに、千冬教員が織斑に話し掛ける。

「入学式の時に渡した参考書はどうした。」

織斑の机を良く見ると、そこにあるのはノートだけで参考書と思われる物は置いていなかった。

「古い電話帳と思って捨てました!」

「馬鹿者!」

スパァン!

「いったぁ!?」

一体こいつは何をしてるんだ…わからんこともないが

呆れた千冬教員は、教壇の下から予備の参考書を織斑に渡す。

「1週間だ。1週間で全て覚えろ。」

中々な無茶振りをする千冬教員だが、罰としては妥当だろう。

「1週間!?無茶だよ千冬姉ぇ!」

「織斑先生と呼べ馬鹿者。」

織斑の学園ライフのスタートダッシュは、踏んだり蹴ったりであった。

 




原作知らないって…キツいっす。
次回は皆さんお待ちかねの、あの代表候補性の回です。お楽しみに!

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