あと今回は主人公がゲスいです。見られる場合は心して見てください。
先程の授業が終わり、今現在は休み時間。
そんな貴重な時間を優雅に睡眠で削っていると
「俺、織斑一夏です!よろしくお願いします!」
全く空気を読まない織斑が自己紹介をしてきた。
せっかくの貴重な時間を壊されてすこしイラッとする。
「改まった自己紹介は昼休みでもいいだろ…」
薄目で織斑の声がした方を見る。イライラしたのがわかったのか、少しオドオドしていた。
「早めの方が良いかなと思って…」
「時と場合による。困った時は周りを見て判断した方がいい。…そろそろ時間だ。席に戻っていた方がいいぞ。」
黒板の右上に掛けてある時計を見ると、授業1分前だった。
「やべっ!ありがとうございます!」
それを見た織斑は礼を言って自分の席に戻っていった。
「世話の焼ける奴だな。」
金髪はどうしたかって?そういや、寝てる時になんか言われた様な…まいっか
キーンコーンカーンコーン
授業開始の鈴が鳴る。
と同時に、織斑教員と山田教員が教室に入ってくる。
「では、授業を始める!と言いたいところだが、クラス代表戦が近々行われる。なので今からクラス代表を決める。
自薦他薦で構わん。」
説明(?)が終わった途端、クラスの女子達がどんどん手を挙げ口を揃えてこう言った
「織斑くんがいいです!」
やった!俺を推薦した人誰もいねぇ!平和やなぁ。
そんな事を思っていると、織斑が
「じゃあ俺は神野さんを推薦します!」
といいやがった。
「は?」
今なんつったこいつ。俺を推薦するだァ?
「最っ悪だ…織斑先生、拒否権は」
「無い」
「oh......」
分かってはいたものの、絶望感が溢れて止まらない
諦めた白龍は織斑千冬に向けていた頭を、そっと机に伏せた。
しかしその時
バァン!
机が叩かれる音によって、伏せた頭を再び上げる羽目になった。
「んぁ?」
重々しく持ち上げた頭を音のした方へ向ける。そこには、
「どうしてこのわたくしが!イギリスの代表候補性、セシリア・オルコットが推薦されずに、こんな初心者がしかも男が推薦されていますの!?」
顔が真っ赤っかなイギリス代表候補性、セシリア・オルコットが立っていた。
それを見た白龍は、面白い事になりそうだ。と心の中で酷く悪い顔をし、ポケットからレコーダーを取り出して、録音ボタンを押した。
(ならばぁ…答えは1つ!カチッとな!オヒョヒョヒョヒョヒョ!!!)
あまりにも…ゲスで鬼畜で畜生である
そんな事は露知らず、今までの不満をぶちかますセシリア嬢。
やれわざわざイギリスから来ただの、やれ極東の猿だの、やれクラスの代表が文化として後進的な国の猿だの言いたい放題。
更に追い打ちをかけたのが、セシリア嬢の言葉にキレた織斑一夏だった。
「イギリスだって大差ないだろ。世界一メシマズで何連覇中だよ。」
そんな、
(織斑もやりますねぇ!いいゾいいゾ。でもスターゲイジーパイとか実の所どちゃくそ美味いんだよな。ウナギのゼリー寄せは…うん。)
変わらず心の中で酷い笑顔で傍観していた。
とても…ゲスである
変わって織斑達は、先程の織斑の一言でセシリア嬢の逆鱗に触れ、真っ赤な顔が更に赤くなった。
そして何故か、白龍の方に火が飛んだ。
「なあ!神野さんも言うことないんですか!?」
「うん。特に無いね。というかこういう場合は食いつくよりスルーした方がいいのでな。人間の基本だよ?」
当たり前の対応をした筈なのだが、セシリア嬢は馬鹿にされたと思ったのか
「こうなったら決闘ですわ!」
(どうなったら決闘になった?)
決闘という提案をした。
「そちらが負けたら、一生奴隷として使ってあげますわ!」
(最っ高のハイライト、頂きましたよォ!流石女尊男卑に染ったお嬢さん!(某御大将並感))
その通り最高のハイライトを撮れたので、ボイスレコーダーを止めた。
「いいぜ!乗ってやる。それで、ハンデは?」
(おい馬鹿。決闘なのに手加減とか無礼も無礼なんだが?)
額に手を当て、ため息をつく。
手加減をもちかけられたセシリア嬢と、それを聞いたクラスの女子達は
「今、なんと?ハンデ?馬鹿にしてますの!?」
「織斑くん。男が女より強かったのはもう昔のことなんだよ?」
「男女で戦争をしよう物なら3日も持たないらしいし。」
(ん?阿呆がここに何匹かいますねぇ…よっしゃ1発ぶち込んだろ)
「はいはーい、それについては意義がありますね。」
手を挙げ、ゆっくりと立ち上がる。それと同時に、ボイスレコーダーを再び録音を開始する。
「問題です。ここにISを扱える男性が2人居ます。ではその2人に核ミサイルを持たせて見ましょう。どうなるか答えよ。」
そんなお巫山戯トーンで喋る。が、それを聞いた
「そして先程
「そ、そうでしよ!?「しかし!」!?」
クラスの女子の声を遮り、話を再開する。
「
黒い笑みを浮かべながら。
「始まりはよーいドン。あらかじめ一定の場所に固めて配置した武装した男性を女性陣側に特攻させます。」わかりやすいよう、ジェスチャーを入れながら説明をする
「
「これで女性側は勝利を納める。」
大きく広げていた手を、静かに胸の前で合わせ頭を少し下げる。
「やっぱり勝つのは女性じゃない!ふざけないで!」
「重大な存在を失って…ね。」
その言葉を聞いた織斑千冬は白龍を止めようとする。が、
「やめろ!神野。それ以上は「織斑先生。」なんだ.....」
織斑千冬の方を向き、こう言った。
「力に溺れた者には、少々キツイ事を体験して貰わないと気付かないんですよ。」
「さぁ!女性達は勝利を獲ました!だが?獲た代わりに何を失った?何が消えた?何が……残った?」
その言葉を聞いた女子達は、顔を青くした。
「そう!大切な親!兄弟!夫!彼氏!身内を!無くしたのです。」
「その後、女性陣はどんな行動に出るか…お分かりですよね?そうです。」
中程の間を空けて一言
「内戦が始まるのです。そして最後に行き着く先はISの製作者」
「ちなみにですが、男性は無事です。」
人差し指を立て、先程とはうって変わり落ち着いて喋る。
「だって…ねぇ?」
「最初っから、男は居ないんですもの」
「え?」
素っ頓狂な声を出す。クラスメイト達
「さて、ネタバラシと行きましょう。」
両腕を後ろで組み、改めて姿勢を整える。
「最初に、戦場にて特攻させた男性達ですが…骨格まで作り込んだクローンですよ。本物は、別の安全な場所に移動させています。んー!素晴らしいシナリオだね。」
「ISが作れるんだ。コピー品が出来ない方がおかしい。反論はないね?ヨシ!終了!」
1括り終えボイスレコーダーを止め、ゆっくりと席につこうとする。
「あぁ、そうそう。一つ言ってなかったね。有能な指揮官の事だけど、私ですよ。はい。あ、織斑先生。ちょっとイギリス政府に用があるので出掛けていいですか?ちなみに要件はこれです。」
ポケットからボイスレコーダーを取り出し再生させた。
それを聴いたセシリア嬢は赤かった顔を青くし、織斑先生は
「やめておけ。」
と静止された。
「分かりました。」
あれだけ騒がしかったクラスは、今では静寂に飲み込まれていた。
白龍のちょっとしたお巫山戯によって。
一応授業は無事に終わった。
うん。最っ高にゲスいですね。素晴らしい。