過去に戻ったと思ったらなんか違う 作:クソザコブロッコリー先輩BB
蓮沼杏(レアン)加入。
理由:宇宙一のサッカープレイヤーを目指してるのにいないのはおかしいやろ(憤怒)
???にメシマズ属性を追加。
理由:面白そうだなと思った(小並感)
総合日間ランキングに乗ったり乗らなかったりしてました。ありがとうございます。これからも頑張ります!
今回はサッカーしないくせに文字数が今までで1番多いです。
「着いたわよ」
瞳子さんが車を駐車場に入れ、エンジンを切る。
「ん〜」
車から外に出て、身体を伸ばす。
「久しぶりのお日さま園だなぁ」
オレが小さい時と外観は全く変わっていない。
懐かしいなんて思っていると、急にお腹が鳴り始めた。
後ろを見れば、タツヤと瞳子さんは呆れて笑っている。
「そういえば朝食とってから何も食べてないな」
「それなら丁度いいわ。お腹いっぱいって言われても困るもの」
「???」
なんのことかサッパリなオレは首を傾げる。
「サッカー部のみんながあなたの歓迎会をしたいって言ってきたのよ」
「久しぶりに会うし、報告とかそういうのも兼ねてね」
「おまえらぁ……!(号泣)」
感動で前が見えない。涙が止まらない。
「寒いけど少し待っててもらえるかしら? 準備が出来たか確認してくるから」
「サーイエッサー!」
「う、うん……」
そう言うなり瞳子さんは先にお日さま園の中へ
なんかヒロトの反応がイマイチなんだが……。
「アラン」
「ん?」
タツヤが手招きしている。聞かれたらまずい内容なのだろうか?
仕方なくタツヤに耳を近づける。
「もし……。もしなんだけど……」
「タツヤ、アランくん、準備が出来たみたいよ」
お日さま園の中から瞳子さんが顔を出す。確認が取れたようだ。
「あ、分かりました! それでタツヤ、もしなんだ?」
「いや、やっぱり大丈夫だ。作ってないことを祈ろう」
「は?」
タツヤはそう言うなり、お日さま園の中へ入って行く。
とりあえずオレもそれに続いて中に入るが、一体なにを伝えたかったんだろうか?
○○
パァン!
広間の扉を開けた瞬間、クラッカーのけたたましい音がオレの耳をつんざく。
「「「ようこそ永世学園へ」」」
お日さま園のみんなが声を揃える。
「おぉ!」
懐かしい顔ぶれがいっぱいだ。
「よ、 久しぶりだな!」
「来るのを楽しみにしてたよ」
「晴矢に風介!」
真っ先に話しかけて来たのは南雲晴矢に涼野風介。
わぁーバーンとガゼルだ!(小並感)
そういえばタツヤもそうだったがこっちの世界の風介は血色が良い健康的な肌だな。
「2人共、話したいのはわかるけど先に乾杯しちゃおうよ」
「そうだな、悪い悪い」
「久しぶりアラン! はいコップ」
「久しぶり、杏」
オレの分を持ってきた蓮沼杏からジュースの入ったコップを受け取る。
「よしタツヤ、せっかくだしお前が音頭を取れよ」
「言われなくてもそうするつもりだったよ」
晴矢の言葉で視線がタツヤに集まる。
「さてと、まずはアラン。永世学園に来てくれてありがとう。またお前とサッカーが一緒にできて嬉しいよ」
オレもそう思ってるけど、急にやめろよ(照れ)
でもみんなも同じ事を思っていてくれているのか、タツヤの言葉に笑顔で賛同してくれている。
「来年には……いや、あんまり長いと悪いし、ここでやめとこうか」
挨拶を程よく切り上げたタツヤはそのまま「乾杯!」と言う。
「「「かんぱーい!」」」
それを合図にみんなも「乾杯」と口にし、コップを近くの人たちとぶつけ合う。
さて、オレは早速飯でも……
「久しぶりだなアラン!」
ファ!?
「って、砂木沼か。久しぶり、しかしびっくりした……」
永世学園サッカー部でオレを除けば唯一の2年生である砂木沼治。だから来年からはオレと砂木沼だけ3年生になる。
でもぶっちゃけこの学校、先輩後輩の関係というより家族としての関係の方が強い気がするからあんまり学年って関係ないかもしれんけど。
そういえば忘れてた。前の世界では同い年だったが、なんとタツヤたち2年生はオレの1歳下になっている。でもさっきの通りあんまり関係ないからそんなに気にしてはないんだけども。
「びっくりさせてすまない。しかし俺は一刻も早くお前とやりたいことがあるのだ……!」
「やりたいこと………?」
なんだなんだ、やりたいこと?(動揺)
「俺と一緒にフットボールフロンティア決勝大会ごっこをしてくれ!」
……
ア ホ く さ
そんなことのためにオレの食事を邪魔するの?
辞めたらこの部活ゥ?(辛辣)
んんッ! おっとイケナイイケナイ。つい心の闇が出てきてしまった。
「実際に出場したお前とならレベルの高い入場アイタッ!?」
後ろからハリセンによる強烈なツッコミ。オレじゃなきゃ見逃しちゃうね。
「アランが困ってるでしょ」
「む、そうだったか。それは済まなかった」
「それよりタツヤが手伝ってほしいって」
「タツヤが……? わかった。アラン、また後でゆっくり話そう」
「お、そうだな(適当)」
砂木沼への返答は適当に済ませると、次は砂木沼にツッコミを入れ者へと視線を移す。
「ぶっちゃけ助かったわ、クララ」
「ん」
ツッコミを入れてくれたのは倉掛クララ。彼女は適当にハリセンをほおり投げると、もう片方の手で持っていた物をこちらに差し出してきた。
「お腹空い「アラーン、お腹空いてるんでしょ? 色々持ってきたよー!」……杏」
「ふふん」
クララが視線を向ければ、杏は不敵な笑みを返す。
なんか2人の間でバチバチしたモノが見えるが気のせいだろう。
「よ、アラン。食べ物持ってきたぜ」
「サンキュー緑川」
とりあえず緑川が持ってきたお皿を受け取り、盛り付けられていた唐揚げを食す。
うん、おいしい!
「それにしてもまさか海外に行くとは思ってなかったよ」
「でも半年前のあの時、お前が来てくれなかったら多分オレはスペインにいたままだったかもな」
「それなら内緒で行った甲斐があったもんだ」
緑川と半年前のことを話していると、不意に後ろから怒気を感じた。
あっ……(察し)
「ごめん緑川、逃げてくれ」
「え?」
緑川が困惑する中、後ろにあった怒気は緑川の後ろに移動していた。
「リュウジどういうこと……?」
「返答次第では……」
そう、怒気の正体とは杏とクララのことである。
「いーっ!? お前が半年前に言ってたのってこの事かよォー!?」
緑川はすぐさまその場から逃げ出した!
「待てこらガキ!」
もちろん、杏とクララは緑川を追いかける。クララはほおり投げていたハリセンを再び持ってだ。
良かった、オレじゃなくて(小声)
騒がしいのがどこかに行くと、今度は妙に疲れているタツヤがこちらに来た。
「なんか疲れてそうだけど、どうかしたか?」
「ごめん。俺からはそうとしか言えない」
そう言って肩を叩くなり、タツヤは逃げるように壁側へと移動する。
「?」
意味がわからない。どういうことなんだ?
「そういえばタツヤを手伝いに言った砂木沼は……?」
しばらく辺りを見渡すとキッチン近くの床に伏している砂木沼を見つけた。
何してんだあいつ……?(困惑)
とりあえず近寄り、身体を揺することにした。
「おーい、どうした?」
「は、離れろ……アラン……」
「離れろ?」
気を失ったのか砂木沼はそれ以上喋ることは無かった。
せっかく心配してやってんのに離れろって……。
「アラン」
「ん? 玲名じゃん久しぶり」
「えぇそうね」
今度は両手にお皿を持った八神玲名とエンカウントした。
「それ料理?」
「えぇ。せっかくだから私も何か作ろうと思って」
「へぇ〜。玲名って料理できたんだ」
「もちろんよ。でもみんなは中々料理させてくれなくて」
「……ん?」
なんか雲行きが怪しいぞ?
というか気がついたら周りにはオレと玲名しかいない。(砂木沼は気絶しているのでノーカン)
「食べてみる?」
そう言って玲名は料理を差し出してきた。
料理は普通の揚げ物だが、さっきの会話から察するに……
まぁいっか(即決)
「いただきまーす」
揚げ物を1つ掴み口の中へ。
遠くから「あいつマジか!?」という晴矢の声が聞こえた気がするが気のせいだろう。
ちゃんと噛んで味わいながら呑み込んでいく。
なんか揚げ物なのに変にネチャネチャしているが……
「普通に美味しいね(味音痴)」
「ホント? 良かったわ」
「「「えぇ!?」」」
○○
夜も更け、少しボールに触りたくなったオレはタツヤを誘い、近くのサッカーコートに来ていた。
近くのサッカーコートと言っても、吉良家の敷地内ではあるが。
「それにしてもすごいな」
「なにが?」
「玲名の料理を完食しただろ?」
「あれくらい普通だろ?」
「普通……?」
軽いパスをしながら、さっきのことを思い出す。
あの後、みんな他の料理を食べ過ぎたのか、食べる人がいなかったので、残すのも玲名に悪いし全部オレが食べた。玲名はお代わりを作ろうとしていたが、流石にオレもお腹がいっぱいになったし丁重にお断りしておいた。そして腹ごなしのためにタツヤを誘い、サッカーをしているわけだ。
「それにしても本当に楽しみだ」
「一緒にサッカーができることが?」
「それも勿論あるさ。だけど、それよりもあの頃の約束が果たせるかもしれないと思うと、早くフットボールフロンティアに出場したいよ」
「や、約束?」
しまった! この白撫亜嵐が恐れていたことの1つ、こっちの世界に来る前の約束事である! この世界の白撫亜嵐が記憶なんてこれっぽっちも残ってないのだ。……多分。もしかしたら残ってる可能性もあるかもしれないが、現に今、タツヤの言う約束とやら思い出せていない。
「そ、それっていつ頃の──」
墓穴を掘らないように聞こうとした所で別の人声に遮られた。
「よォ。久しぶりだなアラン」
前の世界では1度も聞いたことがない声。しかし、
オレは声のした方向へ振り返る。
そこには如何にもな不良少年が立っていた。
「ヒロト、何しに来たんだ」
「えっヒロト!?」
まさかこの不良少年がヒロトだったなんて。しかもタツヤがヒロトって呼ぶのにも違和感を覚えてしまう。
「おいおい、俺のこと忘れちまったのかよ」
「いやいや、そんな不良になってるとは思ってなくてだな……」
「チッ、まぁそんなことはどうだっていい」
聞きましたか!? 今あの子舌打ちしましたよ!?
「お前、海外のチームにいたんだってな」
「まぁそうだけど」
そう返答するとヒロトはこちらに歩み寄り、顔をグイッと出してきた。
その顔は不敵な笑みを浮かべている。
「じゃあおい、俺と──
今ここでサッカーしろよ」
主人公くん、ある出来事のせいで味音痴になっています。
近いうちにそのお話を番外編で出そうかなと。
ちなみにレアンとクララはメインヒロインではありません。やがて親友のような関係になる間柄です。
そこ! 男と女で親友になれるはずがないとか言わないの! 言った人はデスクラッシャーゾーンの刑です。
次回はサッカーバトルなのでタッチペンを用意しておいて下さいね。(ゲーム脳)