ド一ノレズフ口ソトライソ   作:MIA

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 銃を扱う原作なら、書くのは定めよガンファイト。ゲームの設定とリアリティどっちもできるだけ尊重しつつタクティクールさを求めてくつもりです。都合により一部武装とか違います。

 ノットシリアス、ジャストガンファイト。

 ……要はシンプルにガンアクションさせるつもりです。今話はただのメンツ紹介です。


リアクション・トゥ・コンタクト 1

 二つの回転翌(ダンデムローター)によってもたらされる轟音が、その空間を包み込んでいる。細長い小さな部屋のような空間の壁には、十五人ほどの少女がいた。彼女たちは壁に備え付けられた椅子に座っており、今自分たちが乗っているものが仕事を終えるのをじっと待っていた。

 

 そこは大型輸送ヘリ(チヌーク)の内部。最初期のモデルが誕生したのは一世紀前だが、改良を重ねられており内部までは昔と同じわけではない。

 

『間もなく到着だ。準備しろ』

 

 パイロットが無線で伝え、座席に座る彼女たちが装備しているヘッドセットに音声が届く。それを聞くと、彼女たちは身につけているあるものに手を伸ばした。

 

 それは銃だった。サイズや口径、種類は様々だが、少女たちは共通して銃を持っていた。

 

 ある者はアサルトライフルに、ある者はサブマシンガンに、ある者はホルスターから取り出したハンドガンに。それぞれマガジンを一度抜いて給弾されているかを確認したり、チャージングハンドルやスライドを半分引き、弾丸が薬室に入っているかを確認(プレスチェック)している。少女たちにとって、(それら)はどれも少しばかり持て余す大きさに見える。だが、彼女たちは見た目に似合わず、恐ろしいほど手慣れた手つきで銃を扱っていた。

 

 銃の引き金を引くだけなら誰でもできることだが、当然上手く扱うにはある程度の訓練が必要になる。ヘリに乗っていることすら似合わないような女の子が銃に手慣れている様は、ある意味非現実的な光景だった。

 

 彼女たちは戦術人形。人の代わりに銃を持ち、銃の名を授かり、そして銃を抱えて戦場へ赴く人造の少女(おにんぎょう)。見た目はもちろんのこと、振る舞いも人間に非常に近しい。だが、決定的に人じゃないと分かる要素がある。

 

 搭乗員15名は、一様に同じ見た目をした者が三人ずつ集まって作られていることだ。同型の人形(ダミー)をリンクさせて制御することで、同じ人形を同時に制御、運用できるダミーリンクシステム。資源と金、設備さえあればいくらでも作れる戦術人形だからこそできる芸当だった。

 

 チヌークに乗せられたこの十五人――あるいは五つのグループ――は、今戦場へと赴かんとしていた。

 

 銃だけではなく他の装備品の最終確認も終え、戦術人形たちはヘリの到着に備えた。

 

 やがてヘリは目的地へとたどり着き、降下。ダウンウォッシュが周囲の草木をなびかせ、土煙をまき散らす。後部のハッチが開き、続々と武装した少女たちが地面に降り立ってゆく。

 

「第三部隊到着しました」

 

 ヘリに乗っている時とは違うヘッドセットをつけた、黒髪の少女が誰ともなく言った。ライトグリーンのメッシュが入った長い黒髪の少女の手には、M4A1が握られている。

 

 30連のマガジンやバレル、バッファチューブは黒のままだが、他は基本タンカラーで統一されていた。伸ばしたストックから覗くバッファチューブの部分に、バツ印に細いテープが貼られている。それは彼女のメッシュと同じ色をしていた。アタッチメントはフォアグリップと、おなじみEOTech社製ホロサイト。それからマガジンにはマグプルが取り付けられていた。

 

 服装は黒いショートパンツにグレーのノースリーブセーターを着ており、上からチェストリグを身に付けている。腰にはジャケットを巻き、脚には、膝までを覆う強化外骨格が装備されていた。首元にはドクロの模様が描かれたバンダナを巻き、上腕にはライトグリーンの腕章が、それは肌と一体化しているサイバネティクスパーツで固定されているようだった。腕章はG&KPMCのロゴマークが描かれている。

 

 数秒と経たず、ヘッドセットからは男性の声が返ってくる。

 

『了解第三部隊。早速だが地図を見てくれ』

 

 彼女らの目に備わるAR技術により、彼女たちの視界にマップが表示される。傍から見れば虚空を見つめる少女たちだが、傍から見る者は現状誰もいない。

 

『他の部隊の活躍である程度は制圧したが、彼女たちはだいぶ消耗してしまった。残るタスクはここにある敵司令部の制圧と、道中の鉄血の人形(バトルドロイド)共の無力化。君たちにはそれをやってもらう』

 

 無線越しに少女たちの指揮官の指示が伝わり、それに合わせてマップのとある地点がハイライト表示される。

 

「美味しいトコだけ持ってくなんてなんだか悪いわね」

 

 二挺のマイクロUZIをスリングで肩に下げた少女が口を挟んだ。薄い青緑の髪をツインテールにし、野戦略帽を頭にのっけている。豊満な胸の谷間と、すらりとしたお腹を大胆に見せつけるようなチョッキを身に付け、上からはノースリーブかつ丈の短いフード付きジャケットを羽織っていた。下半身はショートパンツに黒いニーソックス、ブーツを穿いている。

 

 膝にはニーパッドを装備。両の太ももの位置にはマグポーチが巻かれており、フルロードしたマガジンが4本納められている。ずり落ちたりしないよう、ショートパンツのベルトと繋がれていた。ショートパンツのベルト、右腰の位置には焼夷手榴弾が収めてあるポーチがあり、左側にはさらにUZIのマガジンが収められたマグポーチがあった。

 

『それは成功してからのセリフな』

 

「う、うるさいわねわかってるわよ」

 

『ならよし。司令部に近い分敵もそれなりに厄介な可能性もある。十分警戒して進んでくれ』

 

「はーい! 行って来ますねぇ、ダーリン」

 

 鈴の音のようなハイトーンな声を発するのは、金髪を肩にかからない程度まで伸ばした少女だった。白いシャツと白いミニスカート。対して上からは涅色の半袖ジャケットを羽織っている。豊かな胸元には、星条旗をモチーフにしたネクタイが二つの双丘に挟まれていた。

 

 腰の左右にあるレザーホルスターには、それぞれにM1911(ガバメント)を収めている。右側には黒、左側には、銀色に光るステンレスのガバメントだった。腰のベルト(ファーストライン)には他にもマグポーチやグレネードポーチが装着されており、各々その役目をフルに果たしている。

 

 加えて唯一、彼女だけがバックパックを背負っていた。暗い緑色(レンジャーグリーン)、HEXGRIDシステムを搭載しているのが分かる。

 

 M1911のいつもの言動を右耳から入れ左耳からリリースしながら、M4A1はチャージングハンドルを半分引き、薬室に弾があるかを再び確認。

 

「了解です。移動します」

 

 パチリと左手でライフルのダストカバーを閉じると、部隊の全員の顔を見る。

 

 自分のダミーである二体のM4A1。M1911、マイクロUZI。それから、二人のアサルトライフル。

 

 一人は、世界で最も人を殺したアサルトライフルを手に持っていた。木製のハンドガード、グリップ、ストック。太陽に照らされ銀色に光るボルトキャリア。名銃AK-47を肩に担ぐのは、金髪の少女だ。

 

「さっさと行こうぜ」

 

 赤いベレー帽に赤いマフラー。ショートパンツに、ビキニのような服を着た露出の多い服装だ。腹部にはマグポーチを巻き付け、腰には柄付きグレネードが固定されたポーチがある。足には黒いブーツと、迷彩柄のチャップスに似たものを穿いている。

 

 そしてもう一人は、一番長い銃を持っていた。H&K社製のバトルライフル、G3。長い銃身の下には一回り大きい金属の筒(HK79グレネードランチャー)が取り付けられている。薄い金髪のロングヘアが風になびき、左右の耳の上にある黒いヘッドギアが時折顔を見せていた。

 

 軍服を彷彿とさせるベアトップを着、上からはボレロを羽織っている。タイトなミニスカートとブーツを穿き、白い脚が大胆に晒されていた。腰のベルトにはマグポーチ等が取り付けられている。

 

 五種類の銃、そしてそれらを持つ十五人の少女たちは、行軍を開始した。

 




 長々と装備を描写するのは銃ポタクの業。次回ドンパチ。
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