ド一ノレズフ口ソトライソ   作:MIA

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あけおめー☆

失踪したかと思ったかい? #誰にも届かぬ問い #激寒

ちまちまゲーム進めてたらまた書きたくなって書いてしまった。今思うとこの部隊ゲーム的に考えればだいぶ非効率ですね。まぁ銃が好きだからそれでいいんです。イベントは楽しくないです。平原綾香砲は囲ませる気ないし周回前提の割に1周めんどくさすぎるし。イベントのモチベが低体温症ってかやかましいわカルカノ妹よこせ。


リアクション・トゥ・コンタクト 3

「こちらM4、位置につきました」

 

『G3、いつでもやれます。そちらのタイミングで』

 

 木の陰に隠れたM4がライフルを構える。そのまま体を傾け、木陰から半身を現した。彼女のホロサイトが捉えんとしているのは、巨大な廃墟(ショッピングモール)の屋上にいる一人の人形だった。

 

 偽装迷彩の施されたポンチョ、モノアイのゴーグル、真ん中分けの黒髪。最新式ライフルによる長距離攻撃を主とする"猟兵(イェーガー)"モデルの鉄血兵だ。

 

 残り少ない兵員でなんとか司令部を守るために鉄血側のとったベターな配置。屋上のスナイパー。

 

 M4の部隊は相手の監視をかいくぐり、スナイパー相手でも戦えるよう距離を詰めていたのだ。彼我の距離はおおよそ70メートル。ゆっくり顔を出して狙いを定めてはすぐに気づかれる。銃と半身を晒すと同時に、トリガーに指を当て照準を合わせる。

 

「今」

 

 鉄血兵(イェーガー)が自分を狙う戦術人形(Tドール)に気づく。M4の視界で、レッドドットが鉄血兵の頭と重なる。

 

 瞬間、M4A1の引き金が絞られた。放たれる一発の弾丸。鳴り響くは二つの銃声。

 

 M4の攻撃に合わせ、G3もまた鉄血兵の頭部を撃ち抜いていた。二人の同時攻撃(シンクショット)は、屋上の警備たちを1秒も経たずに片付けてしまった。応戦する間もなく、屋上の欄干の向こう側に人形がくずおれていった。

 

『三人、備え』

 

 ライフルの銃声が響き終わるのを待たず、指揮官の声が無線にて流れる。UZI、M1911、AKの三組(さんにん)は、ショッピングモールの二つの出入り口にてそれぞれ待機していた。銃声に気づいた敵が応戦するのを待ち構えている。

 

 狙撃による銃声が響き終わるが、その後に聞こえるのは外の静かな環境音だけ。

 

「……出てこないわね」

 

 45口径の拳銃(ガバメント)を構えている1911が呟いた。

 

「巣穴突かれた(つっつかれた)アリみたいに出てくんの期待してたんだけど」

 

『つっついことあんの?』

 

「ちっがうわよっ、周知としてある事実でしょーが!」

 

 茶化すように訊いてきた指揮官へUZIは声量を抑えて答える。

 

「ならこっちから巣穴に突っ込んでくか?」

 

 AKの言葉を聞き、M4が口を開く。

 

「それには賛成ですが、分散して複数の場所から同時に突入します。1911(ナインティーン)とG3は、グラップリングフックで屋上へ登ってください。そこからG3と1911は3階。UZIとAKは突入後1階へ、私が2階にてそれぞれ索敵を行いましょう」

 

 モールが3階建ての建物であることは、接近する時に指揮官から情報が入っていた。

 

「それだと各個撃破されませんか?」

 

 G3が問う。言う通り、もし一組(ひとり)が一斉に襲われれば勝ち目はない。グリフィンの人形も鉄血の人形も、人間を超えた力を持つが、基本的には人間が殺し合っていた時と同じだ。戦闘員の数の多さはそのまま勝率へ繋がっており、分散はすなわち単純な戦力の低下を意味している。

 

「待ち伏せされて一網打尽にされるより、位置の把握を優先した方がいいかと」

 

 だが、戦力を維持していても敵が見つからないのでは意味がない。銃撃戦に限らず、戦いにおいて敵の居場所が分からないのが最も恐ろしい。

 

「……それもそうですね、了解。行きましょう1911(ナインティーン)

 

「はーい」

 

「AKとUZIは北の入口から。私は南側から行きます」

 

司令部(こっち)にモールの地図はない。その手のモールなら大抵出入り口に見取り図があるだろうから、誰か見つけ次第共有しといて』

 

 M4、AK、UZIはそれぞれ出入り口の付近にて待機。1911とG3は、モールを囲むパーキングエリアに点在する廃車などをカバーポイントとし、モールからの攻撃を警戒しながらそこへと集合した。

 

 モールの壁に到着した二組(ふたり)。 1911のダミーが、自身の背負うバックパックを自分の本体(メインフレーム)へと向けた。ホルスターに銃をしまった1911は、代わりに別の銃を取り出した。

 

 目を引くのは、銃身の先から飛び出た鉄鉤。鉄鉤と同時に銃身からロープが出ており、それは銃身下にある円筒状の容器の中へと伸びていた。

 

 彼女が手にしたのは、通称【アセンション・ガン】。高いところへ上るためグラップリングフックを射出することができるガジェットだ。名の由来は、2062年(いま)ですら根強い信者の多いスター・ウォーズに登場した、同じ用途のガジェットから。シークエル・トリロジーの是非は、ファンの間では未だに議論が続いている。無法化した場所によっては、それが原因で銃撃戦が起きることも珍しくはない[要出典]

 

 1911は後方へと下がりながら折り畳み式のストックを展開し、ピストルグリップを握る。ストックを肩に当て、照準器を覗きながら屋上の欄干へアセンション・ガンを掲げた。

 

「こちら1911(ナインティーン)、アセンションガンを使うわ」

 

 銃声は普通の銃よりは小さかった。射出するフックは普通の銃弾より重く大きいため、発射速度は弾丸よりもはるかに遅い。故に通常の銃で起きる弾丸のソニックブーム音が発生しないのだ。

 

 ロープで軌跡を描き、フックは重力に逆らって飛翔する。軌跡は途中で山を描き、そして重力に従い落ちていく。フックの軌跡は、廃墟の壁に生まれた一直線へと形を変えた。

 

 1911はそのロープに近寄ると、アセンション・ガンをその場に置いてロープを引っ張る。数回引っ張ってフックが固定されていることを確認。

 

「オッケ、大丈夫そうね」

 

「ダミーを先行させましょう」

 

 

 

 

「ようやくサブマシンガン(わたしの)が本領発揮できる戦場(フィールド)って感じだわ」

 

「インドアは滅多にねぇもんな」

 

「全くよ。グリフィンの戦術方針だかなんだか知らないけど、野外戦でも引っ張り出されて(タンク)役。百年前(WW2)じゃないんだから……」

 

「でもそれであたしら助けられてんだぜ」

 

『ああ。カバーポイント転々と走り回って敵を引き付けるなんて、貧弱一般人(ヒト)にはなかなかできにい。それにタンクは超重要なロールだぞ。囮というより、パーティへのヘイトを一身に受け止めるメイン盾(ナイト)だからな。あkはそれを分かってるから本能的に長寿タイプだが、それが分からにいと裏世界でひっそりと幕を閉じることになる』

 

「任務中にブロント語(スラング)使わないでよ……。まぁでも言いたいことは分かったわ、ありがと」

 

お喋り(チャットタイム)はそこまで。こちらAK、入り口に着いたぜ。突入まで待――」

 

 つ、まで言いかけた時、被せるように指揮官の声。

 

1911(ナインティーン)、屋上SMG(サブガン)二人! 距離三十メートル、フックには気づいてない。登り切ったら(屋上の)縁にぶらさがって(エルードして)待機。タイミング見計らって1911飛び出して陽動。その後G3が昇って攻撃。あとダミーに発煙手榴弾(スモーク)渡して』

 

「ブロント語使ったり戦闘指揮したり忙しいわね」

 

「多重人格かよ」

 

『二人ともうるさい、1911了解」

 

 七割ほど登っていた1911とG3のダミー。指揮官の指示を受け取ると、まだ下にいる1911の本体(メインフレーム)は腰のポーチから発煙手榴弾(スモークグレネード)を取り出した。ロープにしがみつき、壁に待機しているダミーへ向けてそれを投げて渡す。コントロールも投擲距離も、Tドールには問題ない。

 

『M4、UZI、AK。1911が交戦したらキミらも突入だ』

 

 1911は壁で待機するダミーを操作。腰のポーチに受け取ったスモークグレネードをしまう。そして思いっきりロープを引くと同時に壁を駆けのぼる。ロープを離さない程度に手を緩め、するするとロープを手の中で滑らせつつ壁を数メートル登る。それを数回繰り返し、素早く登り切った。屋上の縁を掴み、腕力のみで体を持ち上げる。懸垂のように体をゆっくり持ち上げ、屋上を覗く。

 

 そこは屋上駐車場。街灯のような照明のためだろうか、配電ボックスが点々と配置されており、銃撃戦(ガンファイト)に困ることはなさそうだ。

 

 そして二人の鉄血兵。見慣れたSMGを持つ(モデル)、【リッパー】。互いに背中合わせで、死角を作らないよう屋上を見渡している。

 

「バレずに出るのは無理ね。G3、私が昇ったらすぐ続いて」

 

「了解。陽動頼むわね」

 

「ええ」

 

 腕力のみで体を持ち上げ飛び上がり、屋上の縁から欄干へと手を移す。さらに飛び上がるように欄干を乗り越え、屋上駐車場へと着地。

 

 リッパーの一人と視線が合う。そいつが銃口をこちらに向けるよりも一寸早く、1911は駆け出していた。最も近い遮蔽物は配電ボックス。

 

 弾丸がばらまかれるが、高速で駆けるTドールには当たらない。滑り込むように1911は配電ボックスの陰へと隠れる。配電ボックスは少しかがめば人が隠れられるほどの大きさをしていた。カバーポイントとして申し分ない。

 

「1911、交戦(エンゲージ)ッ!」

 

『ハデに二丁拳銃(トゥーハンド)を活かせ』

 

 指揮官の声を聞き、口元に笑みを浮かべる。ジャケットの裾を後ろへと払い、腰の左右にあるガバメントを引き抜く。

 

 白い手袋をはめた右手には、黒いスタンダードなガバメント。黒い手袋をはめた左手には、ステンレスの銀に輝くガバメント。両手に生まれるコントラスト、十六発の脅威。

 

『こちらM4、突入します』

 

『こちらUZI、AKと一緒に入るわ』

 

 リッパー二人は配電ボックスへとサブガンを撃ちつつ、それぞれ身近な遮蔽物へと移動する。

 

『1911、十二時方向室外機と一時方向配電ボックス、敵それぞれ移動』

 

 上空のUAVから戦闘状況をモニターしている指揮官から情報が入った。

 

 鉄血兵二人はカバーへの移動を優先すべく、二人共フルオート射撃をしたためリロード時間が被っていた。1911はそこを見逃さない。

 

 遮蔽物から飛び出す。Tドールの常人離れした脚力で駆けだしながら、1911は二挺のハンドキャノンで敵へと吠えた。廃墟の屋上で、45口径の発砲音がいくつも轟く。

 

 Tドールといえど二挺拳銃で高い命中率を保つのは難しい。だがそれでも、移動しながら効果的な制圧射撃を行うくらいのことは可能だった。

 

 全速力で走りながら両手のガバメントで弾をばらまく。グラップリングフックのある方から鉄血兵の視線を逸らすべく横方向へと走る。

 

 9ミリパラベラム弾よりも少し太く短い空薬莢が、地面へきりんきりんと音を立てて落ちていく。Tドールの走った軌跡を描いていた。

 

 十六発の弾が切れるころには敵も遮蔽物の後ろでリロードを終えていたが、1911も次の配電ボックス(カバーポイント)へとたどり着いていた。

 

 一寸遅れて敵の反撃が行われるが、弾丸が向かう先に1911はいない。

 

弾切れ(アイムアウト)、リロード」

 

『よし1911、発煙手榴弾(スモーク)焚いて敵の視界塞いで。煙広がったらG3に合図』

 

 指示を聞きつつ、1911は空のマガジンを落とす。ホールドオープンしたガバメントを重ねて二つとも右手で持ち、左手で腰の二連マグポーチから二本のマガジンを引き抜く。二つのマグウェルに二つのマガジンを同時に叩き込み、再び左右に銃を持ち直してスライドのロックを解除。銃が息を吹き返す。

 

「了解ッ!」

 

 右手のガバメントをホルスターにしまい、代わりにスモークグレネードを取り出す。銃を持った左手の中指でピンを引き抜き、遮蔽物の上から投げる。

 

 レバーが外れ、缶と共に戦場へ放り出される。コンクリートの床をからんころんと転がって数秒、底が炸裂し、勢いよく煙が噴き出し始めた。白く濃い煙がもうもうと吹き出、あっという間に鉄血兵の周囲を白く染めていく。

 

「G3ッ!」

 

『はいっ」

 

 エルードして待機していたG3が1911がやったように屋上へと降り立つ。スリングで背負っていたライフルを構えながら、1911が先ほどまで隠れていた配電ボックスへと身を隠した。

 

『煙消えたら私が引き付けるから、G3横から叩いて』

 

「了解」

 

 1911の言葉に返事をしながら、G3はライフルを構え配電ボックスの横から身を出す。狙う先は白い煙。消えるのを待つ。

 

援護(カバー)ッ!」

 

 1911が遮蔽物から半身を出す。銃を縦に並べ、露出面をできるだけおさえつつ二丁拳銃で陽動を行う。リッパーの隠れている室外機に何発もの45口径弾が突き刺さり、鉄血兵をそこへ封じ込めた。

 

 それをアイアンサイト越しに鋭く睨むG3の目視。照準はリッパーの頭を捉えていた。白い指がそっと引き金を絞る。バトルライフルの咆哮。

 

 刹那とも言える時の中、小さな金属の塊は衝撃を纏って空気を突き破る。やがてそれは機械人形の頭へ到達。その頭を突き抜けると共に、衝撃で頭の中をぐちゃぐちゃにかき乱す。人工血液や生体部品と共に反対側から突き抜け、その弾丸は役目を終えた。

 

敵仕留めました(タンゴダウン)

 

『ッぅあっ! 1911被弾ッ!!」

 

 G3の報告とほぼ同じタイミング。1911の悲鳴が無線に入る。

 

 二丁拳銃といえども、流石に二挺のサブマシンガンには敵わない。1911の生んだわずかな隙は敵の一人を仕留めることに繋がったが、肝心の1911は無事では済まなかった。制圧射撃に反撃したリッパーの弾は、1911の右腕や右目に命中。

 

 G3からはもう一人のリッパーは遮蔽物のせいで死角になっていた故、位置を変えなければ援護が届かない。その判断を下し実行するのは言うまでもなかったが、それより敵の方が速かった。

 

 被弾の衝撃で隙ができた1911に、リッパーは攻勢に出る。カバーを出、1911を中心に円を描くように移動。1911の全身を捉え、フルオートで弾丸を叩き込む。

 

 無数の弾丸が突き刺さり、1911のダミードールのダメージが限界を超える。ロープにつかまって待機しているメインフレームの視界に、ダミーのバイタルデータ消失のサインが表れた。

 

『1911ダミーダウン。G3気を付けて』

 

 その無線を聞くと同時に、遮蔽物を飛び出していたG3は敵を捉えていた。

 

「このっ……!」

 

 当てることを優先に胴体に向け一発。その後距離を詰めつつセミオートで弾丸を叩き込んでいく。腰を落とし上半身を安定させ、前傾姿勢で反動を受け止めることで、バトルライフルでも精度の高い連射を可能としていた。

 

 近すぎるほどに距離を詰める頃には、鉄血兵も1911のダミーと同じように銃創だらけになって事切れていた。

 

 ちょうど弾切れになっていたダミーのライフル。ボルトハンドルを引き、固定。親指でマグリリースレバーを押してマガジンを抜く。腰の後ろにあるダンプポーチ――空のマガジンを入れるポーチ――にそれを放り入れると、マグポーチから新たなマガジンを取り出し装填。固定されているボルトハンドルを叩くように解除(HKスラップ)し、初弾を装填する。

 

「フー……クリア」

 

 銃口を下げ、周囲を見渡して敵がいないことを確認。車が昇ってくる通路や客用の出入り口のドアの警戒はダミーに任せ、G3はダミーの操作を解除。

 

 1911とG3はメインフレームと残りのダミー共に全員屋上駐車場へとたどり着く。

 

「やっぱやられちゃったなぁ……」

 

 特に表情を変えることなく、ズタボロのダミーを見て1911は呟いた。

 

『サブマシンガン二人相手にダミー一人、仕方ないっちゃ仕方ない』

 

 指揮官も、彼が率いるTドールも、それなりに実戦を積んできている。今更ダミーが2,3やられる事自体で気が揺らぐことはなかった。「本体が無事なら万々歳、資源管理に目を瞑れば」部隊も指揮官もそんな気持ちである。

 

『さて、あとはキミらの目が頼りだ。まだ中で敵とは遭遇していないようだが、気を付けてくれ』

 

 部隊全員が屋内に入るため、UAVからの戦況把握は行えない。今後はTドールの(カメラ)からの映像で戦況を把握するしかない。




アカン3で終わらせよう思たら書いてくうちにまーた伸びてもうた(CV:御手洗かりん)

 増えても5で終わらせたいです。
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