帰ってきたヒトラーは鎮守府に着任しました。   作:たむがや

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40:はじめてのしゅつげき

 私は大本営の命令を受け、佐世保の副司令官の大淀の言うとおりに呉の作戦指令室にて無線を弄っている。すでに真珠戦隊は海の上で命令を待っている。

 意気揚々と命令をくだす。

 

「作戦は佐世保の戦隊の援護である。主力を敵の頭までエスコートしてやれ!では、真珠戦隊出撃!」

 

 彼女らは了解の返事を返して、海を進んでいく。

 

 途中、先に出ていた二隻の護衛艦と合流し、さらに進む。すると、護衛艦の機関砲二門が上を向いた。敵艦載機が宙を待っているのだ。

 

 

「司令官、発砲の許可を」

「うむ、では射撃開始!」

 

 

 無線は護衛艦内、艦娘の耳元に言葉を伝える。

 

 そして、私の仕事は終了した。戦場では現場判断が常である。つまり、暇なのだ。まぁ、それはいい事なのだろうが。

 

 

 一方、戦闘海域。そこでは、護衛艦きりさめの後ろに、一機のヘリコプターに先導された佐世保の主力が揃い、進撃を開始していた。

 

 

 二隻の護衛艦は敵左翼へ、真珠戦隊は敵右翼へ、主力は中央へ侵攻する。

 

 敵左翼では護衛艦の回避行動がよく目立っていた。深海棲艦にとって、あの巨躯はいい的なのだろう。駆逐イ級3隻とロ級1隻に対して、牽制してはミサイル発射と機銃掃射を繰り返している。泥沼の試合が繰り広げられている。

「機銃掃射よーい、ぅてー!」

「回避!回避!」

「 全速前進!」

 この攻防が敵主力壊滅まで続いていった。

 

 敵右翼では我が戦隊の優勢が見て取れた。相手は左翼と同じであるが、こちらでは正しく戦闘といった戦闘が繰り広げられていた。

 圧倒的な戦力差で敵を壊滅させ、主力と合流。敵主力の前衛と再び攻防を繰り広げる。

 

 中央本陣では彼の戦隊、伊勢、日向、蒼龍、飛龍、古鷹、加古、利根、筑摩、陽炎、不知火、黒潮、親潮の計12名が作戦を敢行していた。作戦とは名ばかりの突破前進でしかないのだが。

 真珠戦隊の援護のもと、安々と敵主力との戦線に到達する。

 伊勢、日向、蒼龍、飛龍の発艦した艦載機による航空優勢のもとで、重巡と駆逐艦による細かな砲雷撃のなかで、有利な戦いをみせてくれた。

 そして、小破3名、中破1名を出しながらも無事勝利した。

 

 戦線が壊滅した敵艦は掃討戦に移行した我らが艦隊の猛攻にあいながらも3隻逃げおうせたようだ。

 

 

 私は執務室で勝利の報告を待った。

 すると、揚々とした様子で真珠戦隊が帰投する。みな、清々しい顔を私に見せてくれた。とても喜ばしいことであった。私は全員と握手と抱擁を交わし、輝かしい初戦果を祝福するのであった。

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