僕のヒーローアカデミア:Battlefront of Blood 作:マーベルチョコ
今後とも他の2作とともによろしくお願いします。
『戦後報告』
雄英の会議室では雄英の教師でありプロヒーローでもある先生たちがUSJ襲撃について、警察から送られた塚内と話し合っていた。
「捕まえられたヴィランたちは殆どがチンピラ同然の奴ら、力を持て余した者たちだった」
「あの死柄木とか言う奴らは?」
「20〜30代の個性登録者で『崩壊』、『ワープ』を調べてみたが該当する者はいなかった」
「個性の無登録者?」
「ワープなんて個性はレア中のレアなのにな」
全員が唸るような声を出す。
「死柄木については?」
「生徒たちからの証言で人を殺す時もゲームだなんだと言う傾向があり、思う通りにいかないと癇癪したように暴言を吐く。簡単に言えば子供のまま大きくなった子供大人だな」
「子供大人か………」
「小学生の時に個性カウンセリング受けてないのかしら?」
皆が色々言う中、トゥルーフォームのオールマイトが真剣な表情で話し出す。
「子供のように純粋であるならばその純粋さは悪により磨きをかけ、周りの悪意を引きつける。今回のようなチンピラだけだったから良かったものの、もし更に強大な悪を引きつけるようになったら……」
オールマイトの言葉に全員が真剣な表情なってその話を聞く。
「そうならないようにも今後は更に警備を固める。体育祭にも全国からヒーローを呼んでガードしてもらう予定さ」
根津の提案に誰も否定はしない。
そうしなければいけないと全員がわかっているのだ。
「それとあの脳無のことだが……」
「ああ、血界・V・ラインヘルツが施した拘束は24時間後には消え、脳無は元の状態だった。ただ……生徒たちが言っていた凶暴性は全く見られず何を話しかけても反応がない。まるで人形のようだ」
血界が脳無に施した技 久遠棺封縛獄はきっかり24時間で解けてしまい、今は刑務所で身柄を拘束されている。
塚内がそれを見届けている時、一緒に見届けていた彼の先輩はこう言った。
『アレ本来の使い方をしていないから途中で拘束が解けた。アレは本来人間に使うもんじゃない。まぁ、アレが人間かどうかわからないけどな!!』
そう言って豪快に笑う先輩の言葉を塚内は思い返していた。
「ともかく雄英がヴィランに襲撃されたことは覆しようがない事実だ。それを重く受け止め、次がないように行動することがボク達ができる最善の手さ。みんなも気を引き締めて欲しい」
『はい!』
根津の言葉に教師一同は次こそは守ってみせるという気概で返事をした。
会議が終わり、根津が校長室に戻ろうと廊下を歩いていると誰もいないのに突然話し出した。
「今回は生徒が数名傷つき、プロヒーローでもある教師も無事でなかった。更に脳無という化け物……あの特徴は『アレ』らと同じだ。君にも動いてもらうことがあるかもしれない。その時は頼むよ。皇君」
根津そう言うとまるで霧が現れるかのように半透明のチェイン・皇の姿が現れ、うなづくと最初からそこにいなかったかのように消えていった。
○
『お見舞いpart2』
耳郎が1人で血界のお見舞いに行った次の日、今度は複数人でお見舞いに来ることになり、普段からよく話す蛙水、八百万、血界のおかげで個性の使用に幅が増えヴィラン襲撃の際に何度も助けてもらい何かと恩を感じている緑谷、そして共に戦った切島と峰田も来てくれた。
「ありがとうな、来てくれて」
「よかったですわ。酷い怪我とお聞きしてましたがもう全快してますのね」
「本当によかったわ。あの時死んじゃったのかと思って響香ちゃんすごく取り乱していたもの」
「ちょっ……!梅雨ちゃん!それは言わないで……!」
「無事でよかったぜ血界!!」
「なあ、エロい看護士いたか?」
「怪我が治ってよかったよ。これなら体育祭にも間に合いそうだね」
緑谷が何気に話した言葉に血界が反応した。
「体育祭……?」
「あれ?知らないの?耳郎さんから聞いていると思ったけど……」
「あっ……」
耳郎は失敗したといった顔をして冷や汗を流す。
「おい……」
「いや、今日言おうと思ってたんだって」
「体育祭って重要なことだろうが!!いつあるんだ!?」
「えっと……あと6日?」
「すぐじゃねぇか!こうしちゃいられねえ!」
血界は慌てて外に出ようとする。
「血界くん!どこに行くの!?」
「身体動かしに行くんだよ!ここに入院してからろくに動いていないせいだ訛っちまった!」
「やめときなよ!まだ安静にしとかなきゃいけないんでしょ!」
耳郎たちが慌てて止めようとするが、血界はそれでも止まらず扉を開けると目の前に立派な胸筋が飛び込んできた。
「ラインヘルツさん、どこに行くんですか?」
「め、メジェナさん……」
扉の前に佇んでいたのは先日血界を鯖折りにしたメジェナで、血界は顔を青くして数歩下がる。
「い、いや外に出て体を動かそうかなと……」
「それはいけません。貴方はあと5日安静にしておかないと」
「5日!?体育祭ギリギリじゃねえか!!やっぱり外に出る!!」
「いけません!」
そして血界は一瞬で布団と縄で簀巻きにされベットの上で寝かされた。
「ゔっーーーー!!!」
「安静にしてください。そういえばお見舞いの方々が来てますよ」
あまりの早業に全員が呆然としているが、メジェナがそう言うと扉から凛があと2人を連れて入ってきた。
「酷い怪我をしたって聞いたから来てみたけど……やっぱり平気だったね」
凛は少し呆れながらも安心した表情だった。
「凛!凛も見舞いに来たんだ」
「久しぶり響香。チーフさんから聞いて来たんだ。こっちの2人は私と同じプロジェクトのアイドル」
凛について来た2人は促され、全員に挨拶する。
「はじめまして!島村卯月です!」
「本田未央です!で、誰がしぶりんの彼氏さんなの!?」
「し、しぶりん?」
「ちょっと未央!!」
凛が少し怒ったように未央に怒鳴るが未央は興味津々で血界たちを見渡す。
すると峰田が血の涙を流しそうな勢いで激昂しながら縛られてる血界に詰め寄った。
「テメェッ!!血界この野郎ォッ!!なんでテメェだけモテてんだ!!?」
「ん"うーーーっ!?」
「君が血界君なの?中々のイケメンさんだね!」
「峰田さん!怪我に障ってしまいますから暴れないでください!!」
「スゲーな!アイドルやってんのか!!」
「はい!まだまだアイドルの卵ですけど、島村卯月頑張ります!」
「私はあまりテレビを見ないからアイドルは知らないけど、すごく笑顔が可愛いわ。頑張ってね」
「お、おお、応援してますすす!」
「ねえ、凛。どういうこと?」
「ち、違うって!未央が勝手に勘違いしてるだけだって!」
「病院では静かにしなさい!!!」
騒ぐ血界たちにメジェナがキレてしまい、何故か制裁が血界の方にだけ向き危うく入院の期間が延びそうになってしまった。