僕のヒーローアカデミア:Battlefront of Blood   作:マーベルチョコ

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File.18 騎馬戦チーム決め

全員がゴールし、いよいよ予選通過者が発表される。

 

『予選通過者は上位42名!!残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場用意されているわ!!そして次からいよいよ本戦よ!!ここからは取材陣も白熱してくるよ!気張りなさい!!!さーて第二種目の発表よ!!次は騎馬戦よ!!!』

 

騎馬戦は2人から4人のチームを自由に組んで、上位42名に割り振られたポイントがチームを組んだ者たちの合計の点数となる。

そして最終的に持ち点が多い上位4チームが最後の種目に進める。

 

『そして1位に与えられるポイントは1000万!!!』

 

全員が一斉に緑谷に振り向き、緑谷は固まってしまう。

 

『上位の奴ほど狙われちゃう下克上サバイバルよ!!!!』

 

 

障害物競走が終わった頃、346プロのシンデレラプロジェクトの部屋では障害物競走の興奮が収まらない勢いだった。

 

「ライライ惜しかったねー!あともうちょっとで1位だったのに!」

 

「最後の爆発大丈夫だったんでしょうか?結構フラついていましたけど……」

 

「『すごいですね』…皆さんとても必死でした」

 

「夢に直接繋がるイベントだからね。みんな死に物狂いで1番を目指すだろうし……」

 

「2位の赤白の髪のおにーさん。カッコよかったね!」

 

「私は凛ちゃんの彼氏さんがカッコいいと思ったかも!なんとなく抜けてるところとかパパに似てるし☆」

 

「だからあの人は凛ちゃんの彼氏さんじゃないにゃ……第一まだデビューもしていないのに恋人がいたら問題にゃ」

 

「あの爆発する人怖かった……」

 

「なんかヒーローっていうよりヴィランぽかったよね」

 

皆がそれぞれ感想を言って騒いでいる中、凛だけが黙っていたので未央が声をかけた。

 

「しぶりーん?どうしたの?」

 

未央が声をかけるが凛はテレビを見たまま固まってしまっていた。

 

「凛ちゃんどうしたんですか!?」

 

「まさか……友たちが爆発に巻き込まれるのを見て衝撃が強すぎたとか?」

 

「そう言えばさっきから心配そうに見てました!」

 

「しぶりん……案外心配性なんだね……」

 

未央と卯月が凛の意外な一面に驚いているとプロジェクトルームに割り振られたプロデューサーの部屋から背が高く、人を1人2人殺してそうな迫力がある男性、武内が出てきた。

彼はそんな顔だが、シンデレラプロジェクトを取り仕切る優秀なプロデューサーである。

 

「本田さん、島村さん、渋谷さん。そろそろレッスンのお時間です。移動をお願いします」

 

「あ、はーい!ほらしぶりん!レッスンに行くよ!」

 

「凛ちゃーん!起きてくださーい!」

 

「はっ…!えっ、どうしたの?」

 

「レッスンに行く時間だよ!」

 

「え、あ、うん。みんな体育祭の録画しといてね!」

 

漸く戻ってきた凛が慌てて準備しながらそう言い残し、部屋から出て行った。

 

「凛ちゃんって結構クールな人だと思ってたけど……」

 

「案外『可愛い』……可愛いところありますね」

 

みくとアーニャの呟きにその場にいた全員がうなづいた。

 

 

2人から4人のチームになり、チームになった人たちの合計のポイントを各チーム同士が奪い合う騎馬戦。

この競技はチーム決めがとても重要になる。

自分の個性との相性、チームワークなど決める理由は様々だが、適当に決めてしまえば勝ち目は少ない。

そして1位になりポイントを1000万与えられた緑谷には誰も近づかない。

 

(やっぱり誰もチームになってくれない……!)

 

始まれば複数のチームから狙われるのは必至。

そうと決まれば誰もチーム組んでくれないのも分かりきってたことだ。

 

(どうしよう……早く決めないと!)

 

焦る緑谷は尾白や他の人に声をかけるが避けられてしまう。

精神的にもキツくなって来た時、緑谷に話しかける者が現れた。

 

「おい、緑谷」

 

「あっ、血界君……さっきはその……鉄板を叩きつけてごめん!」

 

話しかけて来た血界の服が土で汚れているのを見て、緑谷はまだ血界に鉄板を叩きつけたことを謝っていなかったことを思い出し謝ったが、血界は別に気にした様子はなかった。

 

「別にいいって、競走なんだし仕方がない。それより頼みがあるんだ。俺とチームを組んでくれ」

 

「…………………本当に?」

 

「本当だ。俺の順位は10位で確実に勝ち上がれないかもしれないから出来るだけ点数が高い奴と組みたいんだ」

 

「で、でも僕と組んだら確実に狙われちゃうよ!?」

 

「そっちの方が楽しいだろ?逆境から勝ち上がるなんてまさしくヒーローじゃねえか。それに俺は頭が悪いから作戦をしっかりと建てられる緑谷がいいんだ」

 

だんだんと涙目になっていく緑谷はとうとう滝のように涙を流し始めた。

 

「どうした!?」

 

「あ"り"がどゔ!!ぢがい"ぐん"!!」

 

「デクくーん!私とチームを……血界君がデクくんを泣かしとる!?」

 

「麗日!?違う!これは緑谷が勝手に!」

 

一先ず緑谷は泣き止み、麗日もチームに加わった。

 

「攻撃と防御ができる血界君に、軽くすることができる麗日さん。後は速さ……!なら最後に欲しいのは、飯田くん!君だ!!」

 

「!!……そうか、チームに勧誘して来てくれたのは嬉しいが今回は断らせてもらう」

 

緑谷は飯田にチームに入って欲しいと言われたが、飯田は断った。

いつも一緒にいる緑谷と麗日は少なからずともショックを受けた。

飯田なら快く引き受けてくれると思っていたからだ。

 

「入試の時から君には負けてばかり、君についていくばかりでは未熟者のままだ……俺は君に……挑戦する!」

 

飯田は緑谷に背を向け轟の方に向かっていく。

友人だと思っていても夢に向かっていくからには全員が敵。

その時背後から緑谷に声をかけられる。

 

「フフフフ……やはりイイですね。目立ちますもん!私と組みましょ!!1位の人!!」

 

「わあぁぁ!!誰!?」

 

ゴーグルとあっちこっちメカを装備した女子、発目 明。

 

「私はサポート科の発目 明!あなたの事は知りませんが立場を利用させて下さい!!」

 

「あっ、すけすけだ!」

 

「いっそ清々しいな」

 

麗日と血界も驚きながらも、唖然としていた。

 

「サポート科はヒーローの個性をより扱いやすくする装備を開発します!私、ベイビーがたくさんいますのできっとあなたに見合うものあると思うんですよ!これなんかお気に入りでしてとあるヒーローのバックパックを参考に独自解釈を加え……」

 

「ひょっとしてバスターヒーロー“エアジェット”!?僕も好きだよ!事務所が近所で昔ね……」

 

「本当ですか!ちなみに私の“個性”は……」

 

話が盛り上がる2人に血界と麗日は蚊帳の外だった。

 

「さっそく気が合ってんな」

 

「………」

 

「どうした麗日?」

 

こうして緑谷を中心としたチームが出来上がった。

 

「麗日さんの個性で僕たちを軽くして、発目さんのメカでサポート、血界くんの個性で防御と攻撃………あとは機動力のあるフィジカルだけどこれは僕も血界くんもできる……だけど攻撃と防御に徹して貰うんだったら血界君が騎手の方が………だけど背も高く体重も重い血界君では馬役のみんなが辛いはず……そこは僕が頑張ればいいのか?いやでも麗日さんの『ゼログラビティ』で……」

 

(改めて近くで見ると怖えー)

 

緑谷のお家芸であるブツブツを見て若干引いてしまった血界だが勇気を出して話しかける。

 

「な、なぁ緑谷。その防御に関して少し相談があるんだ」

 

「え、うん……」

 

 

血界と緑谷がチームを組んでいる頃、耳郎は少し離れているところでその様子を耳郎は見ていた。

 

(血界は緑谷と組むんだ……ウチも早くチームを決めないと)

 

耳郎は自分に足りないフィジカル面を補うべく、飯田を誘おうと思ったが轟に取られてしまっていた。

 

(轟たちももう組んじゃってるし、爆豪も組んでる。ヤバイな、強い人がいなくなっちゃう!)

 

順位が上位でクラスでトップクラスの実力を持つ轟、爆豪にはチーム決め早々に組んでくれと頼む者が多く、もう決まってしまった。

耳郎も頼みに言ったが運悪く、組むことができなかった。

血界に勝つと言った手前、生半可なチームで勝負に挑みたくない。

どうするかと悩んでいると声をかけられた。

 

「響香ー、一緒にチーム組もう?」

 

「氷麗……」

 

声をかけて来たのはB組の氷麗・A・スターフェイズ。

 

「氷麗なら組んでもいいけど……大丈夫なの?A組のウチと組んでも?」

 

「別にいいよ。物間の言うことを聞くなんて嫌だし、気も合うし、私の考えに合わせてくれる響香がいいの」

 

「え?物間?」

 

「こっちの話。それに響香あの技完成してるんでしょ?」

 

「……うん。なんとか物にはできた」

 

「なお良しだね。じゃあ組もう」

 

「強引だなー」

 

氷麗の強引な勧誘だが、耳郎は氷麗のフィジカル面、実力を知っている。

はっきり言ってA組のトップ組と変わらない実力で、気心も知れている。

これを断る理由はない。

 

「わかった。氷麗のチームに入るよ」

 

「やった♪」

 

嬉しそうに笑い、飛び跳ねる氷麗は背と童顔の合わさって可愛らしいが胸についている大きなボールが大きく揺れ、周りの男は赤くしたり、耳郎は顔をしかめる。

 

「くっ……!……それで氷麗は騎手やるの?馬やるの?」

 

「私が馬やるとかありえないから」

 

喜んだ顔からスッと真顔に戻った氷麗に耳郎は顔を引きつかせる。

 

「相変わらずだなー……」

 

「響香には馬をやって欲しいの。それにあと2人はもう決まってるんだ。こっちよー!」

 

氷麗が耳郎の後ろに目を向け、手を振るので耳郎は後ろを向く。

 

「アンタらは……」

 

15分のチーム決めの時間が終わり、いよいよ騎馬戦が始まる。

 

『15分経ったわ。それじゃあいよいよ始まるわよ!』

 

一気に沸き立つ会場の中、それぞれが目指すべきところを見据えて気合いを入れる。

 

『さぁ起きろイレイザー!15分のチーム決め兼作戦タイムを経てフィールドに12組の騎馬が並び立った!!』

 

『……なかなか面白ぇ組みが揃ったな』

 

相澤はそれぞれのチームに目を向ける。

 

爆豪チーム

 

「狙いは1つだ……!!いいなお前らァ!!」

 

「オウ!」

 

「わかってるって!」

 

「任せて!」

 

爆豪200P、切島170P、瀬呂175P、芦戸115P。

合計660P

 

轟チーム

 

「俺は戦闘において熱は絶対に使わない……だがそれでも狙っていくぞ」

 

「ああ!」

 

「了解ですわ!」

 

「オッシャァ!」

 

轟205P、飯田185P、八百万125P、上鳴90P。

合計605P

 

氷麗チーム

 

「いくよ。響香、鳥、根暗」

 

「うん!」

 

「鳥……」

 

「根暗……」

 

氷麗195P、耳郎110P、常闇180P、心操80P。

合計570P

 

『さァ上げてけ鬨の声!!血で血を洗う雄英の合戦が今!!狼煙を上げる!!!!』

 

「さぁ、気張って行くか!!みんな!!!」

 

「うん!」

 

「フフフ!!ベイビーの見せ所ですね!!」

 

「頑張ろう!血界君!!」

 

血界チーム

血界165P、麗日130P、発目5P、緑谷1000万P。

合計10000300P

 

『スタート!』

 

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