僕のヒーローアカデミア:Battlefront of Blood   作:マーベルチョコ

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File.3 為せば成る

数多くの有名ヒーローを生み出してきた有名校、雄英高校。

毎年倍率300倍を超す化け物校だ。

そこに血界、耳郎が受験に来ていた。

 

「来たね……うわー、緊張する」

 

耳郎が自分の両肩を抱きしめるようにして緊張を間際らそうとする。

 

「耳郎……俺も緊張しているんだ。緊張している奴が一緒にいるだけで気が楽になるだろ?」

 

「血界……そうだね」

 

血界が耳郎にそう言うと耳郎は幾分か安心した表情になる。

 

「まぁ、血界は実技は大丈夫だろうけど筆記の方がヤバイだろうしねー」

 

「氷麗!?それに凛とクロ!」

 

「応援しにきた」

 

「緊張してると思ってね」

 

「お前なんでここにいるんだ?」

 

氷麗、凛、クロがやってきたことに驚く2人。

氷麗は推薦で雄英に受かっており、一般の試験を受けるはずがないのだが、何故か一般受験日の雄英に来ていた。

 

「今日は雄英の一般受験の日だから、響香の激励と血界をからかいに来たの」

 

「私とクロは単純に応援だよ」

 

「俺のからかいはいらないだろうが……」

 

「血界は勉強できないんだからヤバイでしょ。だからバカとか言われるんだよ」

 

「誰がバカだ!!?」

 

「ウルセェ!!!ブッ殺すぞ!!!」

 

「なんだと……あふぅんっ!?」

 

血界が怒鳴った瞬間、すぐ隣を通っていた爆発したようなベージュ髪でツリ目で赤目の少年が怒鳴り返して来た。

血界が言い返そうとすると耳郎がすぐさまイヤホンジャックで血界を黙らせた。

 

「ゴメン。試験前でピリピリしててさ」

 

「ケッ!!」

 

耳郎が謝ると、その少年は学校に入っていった。

 

「何アイツ?あんな人も雄英受けるんだ」

 

「色んな人がいるね」

 

「あそこで言い返そうとするからバカなんだよ」

 

「テメェ……」

 

「アハハッ、試験前なのに2人は変わんないね。なんか楽になった」

 

「そうよかった、頑張ってね。特に血界」

 

「頑張ってね」

 

「2人なら受かるよ。絶対に」

 

「うん」

 

「おう、行ってくる」

 

 

無事に(血界はギリギリ)筆記試験が終わり、プロヒーローであり、雄英高校の教師でもあるプロヒーローあるプレゼント・マイクが実技試験の説明を行ってくれていた。

 

『今日は俺のライブにようこそー!!エヴィバディセイヘイ!!」

 

プレゼント・マイクは陽気な口調で受験生をリスナーと呼びながら説明をするが、誰も反応しないので少し可哀想に見えてしまう。

 

「何か反応したほうがいいのか……」

 

「何言ってんのさ。それより試験会場が違うぽっいよ」

「協力させないためだろな。てことは採点されるのは個人の戦闘力か?」

 

血界と耳郎がそんなことを話しながら説明を聞いているとプレゼント・マイクは最後に激励を送ってくれた。

 

『俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校『校訓』をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った!「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と!“Plus Ultra”!それでは皆、良い受難を!』

 

血界はマイクが送ってくれた“Plus Ultra”の言葉で拳に力が入り、その眼にさらにやる気を灯す。

 

(“Plus Ultra”か……やってやる!!)

 

耳郎と別れて自分が割り振られた試験会場の前で動きやすい服装で準備運動を行なっていた。

 

(試験会場っていうより、街1つ分じゃないか……流石雄英)

 

血界は試験会場の規模から、雄英の規模に内心驚いている。

 

『ハイ、スタートー!』

 

突然プレゼント・マイクの合図がかけられた。

 

『どうしたぁ!?実戦じゃカウントなんざねえんだよ!走れ走れぇ!賽は投げられているぞ!』

 

突然のスタートに全員が慌てながらも一斉に飛び出す。

血界もその中の1人で一斉にスタートをきった。

血界は持ち前の身体能力で皆より少し先に目標のロボットを発見し、ナックルガードを装着する。

 

「いた!1点ロボット!」

 

『目標発見!ブッコロース!』

 

ロボットも血界を発見すると攻撃をしてこようと迫ってきて、アームを振るってくるが血界はそれを難なく避け、顔部分にパンチをぶつけると粉々に破壊した。

 

「なんだ、思った以上に脆いじゃないか。これなら技を使わなくてもいけるな」

 

血界はその後も点数ロボットを千切っては投げ、千切っては投げを繰り返して点数を伸ばしていった。

 

「これで50点目……もう少し稼ぎたいんだけどな……」

 

血界が周りを見渡し、点数ロボットを探していると突然地響きが伝わってくる。

 

「なんだ!?」

 

「おい!あれ!!」

 

他の受験者も動揺していると1人の受験者が指差すほうから、ビルを破壊して現れたビル並みの大きさのロボットが現れた。

 

「なんだよアレ!?」

 

「アレがお邪魔虫の0点ロボットか!?勝てるわけねぇよ!!」

 

あまりの大きさにほとんどの受験生は逃げていく。

血界も流石にあの大きさは無理だと思い、逃げ惑う生徒に釣られて逃げようとするがその時逆に0点ロボットに向かって行く女子が1人目に入り、足を止めた。

 

「………ああっ!くそ!」

 

血界はその女子を追ってロボットがいる方向へと向かった。

 

 

「ケロ……すぐそこまで来てるわね」

 

どこかカエルぽっい女子は0点ロボットが現れた際に瓦礫で挟まってしまった男子を助けようとしていたが瓦礫が重く、持ち上がらない。

 

「も、もう俺のことはいいから行ってくれ……」

 

「バカなこと言わないで。ヒーローを目指しているのに助けないなんてあり得ないわ」

 

そう言って瓦礫を動かすが、ビクともしない。

そこに血界がやってきた。

 

「大丈夫か?手伝うぞ」

 

「ありがとう。助かるわ」

 

血界が瓦礫を持ち上げ、女子が男子を引っ張り出した。

 

「あ、ありがとう!助かったよ!」

 

「お礼なら後にしてちょうだい!もう、そこまで来てるわ!」

 

女子が向く先には0点ロボットがもうそこまで来ていた。

 

「先に行ってくれ。一か八かあれをぶっ壊す」

 

「何を言ってるの!あんなに大きいのに絶対に勝てるわけないわ!」

 

「この世に絶対なんてあり得ない。諦めなければ人はなんだってできる」

 

血界はナックルガードを構え、『個性』を発動し、十字架が赤く輝く。

 

「ブレングリード流血闘術、推して参る!」

 

0点ロボットが血界の放つ光に気づき、巨大なアーム向けてくる。

 

「ブレングリード流血闘術 ……!! 」

 

 

117式 絶対不破血十字盾

 

 

ナックルガードから巨大な紅い十字架の盾が現れ、雄叫びと共に拳を振るって盾をロボットにぶつける。

 

「オオォォォッ!!!」

 

ぶつかった盾は壊れる事なく、ロボットの体に十字状の大穴を開けて突き抜けた。

大穴が開いたロボットは火花とスパークを繰り返し、爆発して動かなくなった。

 

「な、なんとかなった……」

 

血界は肩で息をしながら呟いた。

 

その後すぐに試験終了の合図が鳴り、血界は怪我をした男子をカエル少女と共に救護室まで運んでいた。

 

「それにしても貴方すごいわね。あの巨大ロボットを倒してしまうなんて」

 

「そうか?俺はそれより君がすぐに助けに入ったことの方がすごいと思うけどな」

 

「梅雨ちゃんと呼んでちょうだい。貴方なら合格は確実ね」

 

「う、うん……まぁな」

 

血界はカエル少女、蛙吹梅雨の言葉に筆記の方が心配だということを言えずに、曖昧に答えた。

救護室に着くとそこには雄英の看護教員であるリカバリーガールが各会場で怪我をしていた者たちの治癒を行なっていた。

 

「チユ〜〜〜!ふう……こんなものかね。おや?新しい子が来たのかい。こっちに寝かしておくれ」

 

リカバリーガールが言った通りに血界が背負っていた男子を指示されたベットに寝かせた。

 

「さてと早速……うん?アンタ………」

 

リカバリーガールが治癒をしようとしたら、血界の顔が目に留まり、顔を近づけてくる。

 

「どうかしたんですか?」

 

「いや、なんでもない。それより早く行きな。もうそろそろ最後の説明があるはずだよ」

 

「あっ、はい。失礼します」

 

血界が出て行くと、リカバリーガールはどこか懐かしそうにした。

 

「そうかい。あんたの子も雄英を受けたのかい……」

 

 

血界たち受験生の試験が終わり、実技試験を見ていたモニター室では今回の試験の感想を教師たちが話し合っていた。

 

「実技総合成績が出ました」

 

前方の大画面に受験生の名前と成績が上位からズラリと並ぶ。それを見た教師陣から感嘆の声が複数上がった。

それぞれの感想言っていくと0点ロボットを倒した合格者の話になった。

 

「0点ロボットに立ち向かったのは過去にも居たけど…ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね」

 

ワイワイと騒ぎながら講評を行う教師陣。

そして次の合格者の話に移る。

 

「倒したのはこの子もですね」

 

『オレはこっちのヤツの方が好きだな!!技を叫びながらぶっ倒すのもカッコ良かったしな』

 

「この子は……そうか彼の子か、ならあのスタイルも納得だね。それに特待生には彼女……これは将来が楽しみだね!!」

 

皆がワイワイしている中、今回合格した者たちを受け持つ教師は受け持つ生徒たちのプロフィールを見ていた。

 

「今年は異例の21人か」

 

「根津校長が政府からヒーロー数を増やすこと指示されたらしい。このヒーロー飽和社会にな」

 

「まぁ、何にせよ……見込みがなければ切り捨てるだけだ」

 

少し小汚い男は名簿に目を移した。

 

 

血界の住まいは住宅街にある高級マンションの最上階。

そこに保護者と2人で暮らしている。

家に着くと明かりがついていなかった。

 

「ただいまー、まだ仕事か……」

 

リビングに入るとテーブルに書き置きがあった。

 

『現場で少しトラブルがあったから出掛ける。夕ご飯は冷蔵庫の中に

 

P.S試験お疲れ様』

 

それを見た血界は肩の荷が下りたのか、ソファに寝転び音楽を聴きながら、試験の疲れが出たのかすぐに夢の中へと意識が落ちて行った。

 

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