僕のヒーローアカデミア:Battlefront of Blood   作:マーベルチョコ

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時間は少し遡り、エンデヴァーとライトニングは脳無の殲滅を続けていた。

脳無の殲滅を続けていると今度は細身の脳無がヒーロースーツを着た老人と戦っているのを発見した。

 

「ライトニング!先に攻撃して、俺の援護をしろ!!」

 

「命令するな!」

 

ライトニングは6発の弾丸を撃ち、脳無の動きを封じる。

 

「ァァッ!?」

 

「っ!?」

 

「ほら行けよ」

 

「言われなくても!」

 

エンデヴァーは炎を纏った拳で脳無を殴り、肩からの炎ブーストで吹き飛ばす。

 

「大丈夫か、ご老人?」

 

「エンデヴァーか!」

 

「あれ?グラントリノじゃないか。生きてたのか」

 

ヒーロースーツを着た小柄な老人はグラントリノ、緑谷の職業体験先のヒーローだ。

 

「ライトニングもか!それと生きていたかとはどういうことだ!?」

 

「音信不通だったンだから、そう思っても仕方ないだろう?用意した香典が無駄になったぜ」

 

「貴様ァ……!」

 

額に筋を浮かべるグラントリノとライトニングを見て、エンデヴァーは呆れたように一息つく。

 

「お前ら遊んでないで……」

 

エンデヴァーが2人に注意しようとした瞬間、エンデヴァーの背後から吹き飛ばされた脳無が飛びかかってきた。

 

「エンデヴァー!!」

 

「チィッ!」

 

グラントリノ、エンデヴァーが迎撃しようとするが、それより早くライトニングが動く。

 

「『BBA Electric laser.44』」

 

雷のレーザーが脳無に当たり、吹き飛ばした。

 

「遅いな」

 

「チッ、相変わらず手が早い奴だ」

 

エンデヴァーはまだ騒ぎ治らない方を見る。

 

「埒が開かないな。ここからは別々に動くぞ」

 

「了解」

 

「ご老人、貴方もヒーローであるならばここに行って欲しい」

 

エンデヴァーはスマホを取り出し、位置情報を見せる。

 

「なんだ、これは?」

 

「俺の息子がそこに行った。何かあったらしく、応援を呼んでくれと言っていた」

 

「わかった。行こう」

 

グラントリノがうなづくがライトニングが待ったをかけた。

 

「待ってくれ。俺が行く」

 

「お前は脳無殲滅の方がいいじゃろう」

 

「俺のところの雄英生もそこに向かったんだと、今さっき連絡が来た」

 

グラントリノがそう言うがライトニングは譲らない。

そして、グラントリノの側により、彼にしか聞こえない声で言った。

 

「もしそこにステインがいたら不味い。奴は『血の力』を持っている。戦うなら同じ『力』じゃないとダメだ」

 

「なんだと…!わかった、任せたぞ」

 

ライトニングの言葉に驚くグラントリノは承諾した。

 

「何をしている!行くぞ!」

 

「炎司!俺が息子くんのところに行く」

 

「何!?貴様!脳無はどうする!?」

 

怒鳴るエンデヴァーだが、ライトニングはどこ吹く風だ。

 

「大丈夫だって、グラントリノもいるし俺の代わりだ」

 

「……わかった。焦凍のことは任せるぞ」

 

付き合いが長い2人だから、ライトニングが自分から進んで行動しようとしていると言うことは何か考えがあるからだ。

エンデヴァーはその理由を聞かないでライトニングに任せる。

それはライトニングを信じているからだ。

 

 

血界たちの窮地に現れたライトニングはステインを睨み、ステインも邪魔をしたライトニングを睨む。

 

「邪魔をするな、傭兵」

 

「いつの話してんだよ。その子から離れろ」

 

ライトニングは銃を抜き、ステインに向かって3発弾丸を放った。

 

「チッ」

 

ステインは大きくその場から跳び、回避する。

ライトニングは血界に近づき起こす。

 

「チカイ、大丈夫か?」

 

「血がめっちゃ出てて、痛いです……」

 

「それだけ口が聞けるならまだ大丈夫だ。君、炎司……エンデヴァーの息子さんだろ?チカイと安全なところに行ってな」

 

「はい」

 

「君たちもだ」

 

緑谷と飯田を拘束していた空斬糸を弾丸で千切り、自由にする。

 

「あっ、ありがとうございます!ライトニング!ステインの個性なんですけど、特殊と言うか……まるで個性が2つあるみたいで、1つは血を摂取して相手の自由を奪うものと、あとはひ、ひきつ?」

 

「斗流血法・カグツチだろ?よく知ってる……たくっ、あのジジイ…才能があるなら誰彼構わず教えやがってよォ。だから、あのクズやこういう奴が出てくんだろうが」

 

ステインの情報を教えようとする緑谷だが、ライトニングは最初から知っていたのか、遮り、呆れた表情を浮かべる。

 

「あの人は俺に力を与えてくれた。馬鹿にすることは許さん!」

 

ライトニングの言葉に怒ったのか睨んでくる。

 

「馬鹿にしてねぇよ。ただ弟子の管理ぐらいしろって言ってんだ、よっ!!」

 

ライトニングが撃つ。

しかし、ステインは新しく造形した焔丸で弾く。

 

「やっぱり普通の弾丸じゃダメか」

 

「『斗流血法・カグツチ』、『刃身ノ伍・火羅棘』!」

 

ステインの手にはレイピアの柄が握られているが、その刃は10cm程しかない棘だった。

ステインは火羅棘を勢いよく突き出すと短い棘が目にも止まらぬ速さで伸びて、ライトニングを襲う。

しかし、ライトニングはそれを体を少しズラすことで回避するが、その時自分の後ろに迫る紅い糸が目に入った。

 

「『斗流血法・カグツチ』、『刃身ノ弐・空斬糸』!」

 

火羅棘を囮にした作戦は上手くいき、空斬糸はライトニングを囲うように広がり、一気にライトニングに巻きつこうとする。

 

「『七獄』!」

 

焔丸を地面に向かって擦るように振り下ろすと、火花が散って空斬糸に火がつき、一気に燃え広がる。

焼き殺そうとするが、ライトニングは空斬糸の包囲網をジャンプして跳び越えて弾丸を数発放つ。

ステインはそれに対して焔丸を振るい、火炎の斬撃を放つ。

 

「『飛炎』!」

 

飛んでいく火炎の斬撃は弾丸を溶かし、ライトニングに命中して爆発を起こした。

 

「ライトニングさん……!」

 

「そんな…!!」

 

トップヒーローのライトニングさえも圧倒されている状況に血界たちは絶望の感情を抱いてしまう。

ライトニングは弾き飛ばされ、ゴロゴロと転がっていく。

 

「ッテェ〜……久しぶりにもろに食らったぜ」

 

ライトニングは攻撃を食らったというのに呑気な口調でそう言った。

 

「貴様も粛清対象だ。ヒーローを偽る贋物が……ラインヘルツを殺したら次は貴様だ……!」

 

ステインは目を血走らせて睨む。

 

「全く、なんでそんなにチカイたちを睨むのやら……そんなことはさせねぇよ。俺はヒーローだからな」

 

銃を構えて宣言するライトニングにステインは怒鳴る。

 

「お前がヒーローを語るなァッ!!」

 

ステインは焔丸を構え、ライトニングを襲う。

ライトニングは銃に雷を纏わせ、ステインを狙う。

 

「『BBA Thunder bend.44』」

 

6発放った雷を纏った弾丸はステインに向かっていく。

ステインはそれを弾き、かわす。

しかし、かわされた弾丸が曲線を描き、ステインを背後から襲った。

 

「グアァッ!?」

 

「『BBA……』!」

 

痛みで苦しむステインに近づき、間髪入れずライトニングは攻め続ける。

全身に雷を纏い、神速で移動する。

 

「『Electric party.44』!!」

 

独特のステップでステインの周囲を跳び回りながら弾丸を撃ちまくる。

雷を纏った体と弾丸の動きはまさに『電撃』。

ステインはさっきまでの優勢が嘘のように、一方的に攻撃されていく。

 

「が…ハ……ァ……」

 

ステインの体から雷に焼かれたのか煙が立ち上り、目の焦点は合っておらず、倒れた。

 

「すごい……」

 

「これがトップヒーローの実力……!」

 

形勢を一瞬で覆し、ものの数秒で強敵ステインを倒したライトニングの実力に血界たちは驚いて声も出ない。

ライトニングは煙草に火をつけて、一仕事を終えた体を労わるようにゆっくりと吸う。

 

「一仕事した後の煙草は格別だな」

 

ライトニングから吐かれた煙は空に消えていった。

 

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