僕のヒーローアカデミア:Battlefront of Blood   作:マーベルチョコ

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お久しぶりです。
他のものと合間合間に作っているので遅くなりました。
ここら辺はどう変化を加えるのか全くわからなかったのでまんまです。


File.4 入学と体力テスト

試験から数日が経ったが今だに試験結果が来ず、特にすることがなく趣味の紅茶を淹れたり体を鍛える、おじの仕事の手伝いをしたりして時間を過ごしていた。

 

ピンポーン

 

インターホンがなり、テレビ電話を見ると血界のおじが帰ってきたので出迎える。

 

「おかえり」

 

「ああ、ただいま」

 

緑の整った髪に眼鏡、できる男の雰囲気が見てわかる男性。

この人が血界の保護者である緑川 血糸(みどりかわ けいと)。

血の繋がりはない血界を養いないながら、仕事をこなすバリバリのエリートだ。

血糸の仕事は大手のプロダクションである346プロダクションアイドル部門のチーフプロデューサー。

プロデューサーは副業であり、本職はヒーローなのだが今は諸事情でがあるらしく、プロデューサー業に専念している。

そして血糸が背負っている女性に血界は目を向ける。

 

「楓姉さんも」

 

「ただいま〜チーくん」

 

「お前はここに住んでいないだろう」

 

彼女は高垣 楓。

346プロのトップアイドルであり、おじさんが初めてプロデュースした人だ。

大学からの知り合いらしいが2人ともそのことについては血糸はあまり詳しく教えてくれない。

 

「今日はどうして楓姉さんを連れて来たんだ?」

 

「他の奴らと飲んでいたんだが、他の奴らは明日仕事があって早く帰った。それで明日仕事がない楓が飲み足りないと言って無理矢理付いて来た」

 

「そうなの〜」

 

楓は酒豪だ。

だが、酔いの時間が長くなるから、付き合いが長い血糸がいつも世話をして、血界にも何回か酔い潰れた楓の世話をしており、慣れてしまった。

 

「今日は寝るのが遅くなるな……」

 

「もうチーくんそんなこと言うなんて!お姉ちゃんの心チクチクしちゃう」

 

くだらないダジャレを聞き流し、血界はツマミと酒の準備をする。

 

「さっさと降りろ」

 

「きゃっ!もうひどいですよ」

 

血糸は楓を無理矢理ソファに下ろして、血界に封筒を差し出した。

 

「何だそれ?」

 

「雄英からの合否通知だ」

 

「なんで早く渡してくれないんだよ!」

 

血界は血糸から封筒をとり、開くと中には小さなデバイスが入っていた。

 

「何かしら?」

 

「血界、それをテーブルに置け」

 

血糸にそう言われ、テーブルに置くと突然デバイスが起動した。

 

『私が投影された!!』

 

投影されたのはNo.1ヒーロー、オールマイトだった。

 

「オールマイト!!」

 

「あら、オールマイトさん」

 

「楓はトーク番組で何回か一緒になったな」

 

『HAHAHAHA!何故私が雄英の合否通知を伝えるかって?実は私は今度から雄英の教師として勤めることになってね! それで合否通知を知らせる役が私になったってわけさ!!』

 

「おお……!凄い!」

 

血界はオールマイトが教師になって、授業をしてもらえることに驚く。

No.1ヒーローに教わるなんて中々してもらえることじゃない。

 

『それでは結果発表!!!血界・V・ラインヘルツ 敵ポイント50P!!これだけでも合格点だが試験官が見ていたのはそれだけであらず!!どんな状況でも助けてこそのヒーローさ!! 偽善上等!我々が見ていたもう一つのポイントこそ救助活動ポイントだ!!君の救助ポイントは27P!!合計77Pで同立1位だ!!合格さ!!!』

 

オールマイトからの合格の言葉に血界は呆然としてしまう。

 

『それでは雄英で待っているぞ!!』

 

映像が終わり、楓が血界に話しかける。

 

「おめでとう、チーくん」

 

「よかったな」

 

楓は微笑みながら、血糸は表情を変えずにお祝いの言葉を言ってくれて、合格で呆然としていた意識がやっと戻ってきた。

 

「あ、ありがとう!耳郎たちに連絡してくる!」

 

血界は慌てて自分の部屋に戻り、耳郎達に合格したことを伝えた。

 

 

血界が部屋に入るのを見届けて、血糸は自分が集めたレア物の酒が入っている棚から酒を取り出し、楓と自分の分のグラスに注いでいく。

 

「飲み直しだな」

 

「………ふふっ」

 

すると突然楓が笑った。

 

「どうした?」

 

「だって血糸さん。とっても嬉しそうなんだもの」

 

血糸は表情を変えていないが、付き合いが長い楓だからわかるものがあったらしい。

 

「そうか……」

 

血糸はそれ以上何も言わないし、聞かなかったがその日飲んだ酒は格別に美味しかった。

 

 

雄英合格通知から数日が経ち、血界は雄英の真新しい制服に身を包んでいた。

 

「忘れ物は無いな……よしっ!」

 

血界が玄関で靴を履いていると、後ろから血糸が話しかけた。

 

「忘れ物は無いな?」

 

「ああ、無いよ」

 

「そうか……血界」

 

「うん?」

 

「がんばれよ」

 

「おう!」

 

血糸の滅多にしない激励に血界は笑顔で答え、家を出る。

途中で耳郎と合流し、雄英へ登校する。

 

「2人とも受かってよかったな」

 

「そうだね。凛とクロも志望したところに行けたらしいし」

 

雄英に着き、クラスが同じなのでそのまま教室に着いた。

 

「でかいな……」

 

「でかいね……」

 

現代の『個性』社会ではその個性によって色々な人がいる。

個性を自分の意思で扱うことができる発動型。

個性が体に現れて、通常の人とは異なる姿をした異形型。

この2つに大きく分かれている。

そして色々な公共施設では多様な個性のために色々なバリアフリーがされてある。

雄英でもそれは当たり前だ。

血界と耳郎は共に扉を通ると入試の時に言い合いになりそうになった金髪の男子が机に足を乗せて、血界たちを睨んできた。

 

「あぁ?」

 

「あ?」

 

血界も反射的に睨んでしまう。

2人の間に見えない火花のようなものがぶつかる。

 

「ちょっと!やめなよ!」

 

耳郎が血界の腕を引っ張って、その場を離れるが血界ともう一方は睨んだままだ。

 

「いい加減にしろ」

 

「あがっ!?」

 

耳郎がしびれを切らしてイヤホン=ジャックで血界に心音を流して、ダウンさせる。

 

「まったく……」

 

「朝から元気ね」

 

耳郎が呆れていると実技の入試試験で血界と一緒だった蛙水 梅雨が2人に話しかけた。

 

「私は蛙水 梅雨。梅雨ちゃんと呼んで」

 

「ウチは耳郎 響香。よろしく」

 

「ところで血界ちゃんは大丈夫かしら?」

 

「いつものことだから大丈夫だよ」

 

そのあと血界と耳郎、そして新しく友人になった蛙水と色々と話をしていると新しくクラスメイトとなる人たちも入ってきた。

そして、緑のもじゃもじゃ頭のそばかす男子と茶髪の丸っぽい顔の女子が入口で何か話しているの見かけると、その後ろで黄色の何かが動くのが見えた。

 

「なんだアレ?」

 

「巨大な芋虫かしら?」

 

「えっ!?」

 

するとその黄色の何かは寝袋を着た小汚い男性でノソノソと教壇に近づく。

 

「お友達ごっこがしたいなら余所の学校へ行け。ここはヒーロー科だぞ」

 

その男は教壇に立って改めて自己紹介を始めた。

 

「皆さんの担任の相澤です」

 

『担任!?』

 

まさかの一言に全員が驚くが、担任の相澤はそれを無視して寝袋から雄英の体操服を取り出した。

 

「早速だが全員これ着てグラウンドに出ろ」

 

相澤にそう言われて全員が体操服に着替えて、グラウンドに出るとそこにはもう相澤が待っていた。

 

「これから体力テストを行う」

 

「いきなりテスト!?」

 

「入学式は!?ガイダンスは!?」

 

初日から体力テストを行うということに全員が戸惑いを隠せない。

 

「ヒーローになるならそんな悠長な行事なんて時間の無駄だ。雄英は自由な校風が売り文句だ。当然、それは先生側にも適用される。覚えておく事だな」

 

体力テストの内容は一般的な内容と同じで、8種類だがヒーロー科に入ったのだから勿論内容が違う。

 

「じゃあ試しに首席合格だった爆豪、やってみろ」

 

相澤は血界と何かといざこざを起こす爆豪に計測用のボールを投げ渡す。

 

「爆豪。中学の時のボール投げの記録は幾つだった?」

 

「72m」

 

「それは個性無しでだろ。じゃあ個性ありきでやってみな」

 

「んじゃぁ……死ねぇっ!!!!!」

 

相澤の言葉にどう猛な笑みを浮かべた爆豪はボールを投げた瞬間、手から爆発を放ち、ボールを飛ばした。

 

「なんてゆーか……」

 

「ケロ」

 

「ヴィランみてーだな」

 

「んだとツリ目野郎!!!」

 

「テメーもツリ目だろうが!!!」

 

「おい静かにしろ!……中学の頃は公正を期すために個性無しで行うがヒーロー科に入ったなら、まずは自分の限界を知らないといけない」

 

相澤がそう説明しながら見せた個性ありきの結果に全員が楽しそうだと色めき立つが相澤はそれを見て、全員にそんなものではヒーロー科ではやっていけないと注告し、体力テストの結果で最下位の者は除籍となると言ったのだ。

勿論そのことに対して生徒たちは不満を上げるが、相澤は淡々と話す。

 

「理不尽無茶振り、そういうピンチを打ち破り覆す者が「ヒーロー」。これから三年間、苦難が与え続けられるのが君達のこれからだ。"Plus Ultra"さ。全力で乗り越えてみろ」

 

いい笑顔でそう言われては血界達も覚悟を決めてやるしかない。

 

1.50メートル走

血界と一緒に走るのは尻尾を生やした地味目の男子、尾白 猿夫だ。

2人は位置について、ロボットの合図を待つ。

 

『スタート』

 

尾白は尻尾をバネにして跳ねるように飛び出し、一気に距離を縮め、血界は普通に走っているがその速さが異常だった。

飛び出したと同時に踏み込んだ地面にはヒビが入る。

 

『5秒31』

『5秒55』

 

結果は血界の方が僅かに早かった。

 

「早いな。まだ俺の方が分があるとあったけど、身体強化系の個性か?」

 

50メートル走が終わり、尾白が話しかけてきた。

 

「どうなんだろうな?強化系では無いと思うけど……」

 

「自分でも分からないのか?」

 

「ああ、まあな……」

 

それからの競技では血界は大体において好成績を出してきた。

もともと個性の影響か、身体能力は常人のそれとはかけ離れたものを持っており、握力などはゴリラ並みの記録を出していた。

 

「すごいわね、血界ちゃん。異形系でも無いし、身体強化系でも無いのにこんな成績だなんて」

 

「中学の時から運動は得意だったもんね。個性使ってんじゃないか何回も疑われてたし」

 

「そのせいで喧嘩が絶えなかったけどな」

 

3人で話していると血界が呼ばれ、ボールを渡される。

 

「二回投げて成績が良い方をとる。早く終わらせろよ。あといい加減に個性を使え。今のところ個性を使ってないのはお前と緑谷だけだ」

 

相澤が血界を軽く睨みながらそう忠告する。

 

「血界の奴、何か忠告されてるじゃん」

 

「どうしたのかしら?」

 

「ハッ!舐めプしてるからだろうが!」

 

周りの皆もそれ聞こえており、注目してくる。

血界は皆が注目してくることに少し緊張を覚えながら、ボール投げの円に入る。

 

「なぁ、先生。このボールってどんぐらい硬いんだ?」

 

「そう簡単に壊れないようには作られてはいる」

 

「了解っす」

 

それを聞いた血界は笑みを浮かべて、ボールを高く上に投げた。

 

「ほぼ真上に投げた?」

 

「何やってんだ?」

 

全員が不思議に思うなか、血界はナックルガードを装着して構える。

 

「ブレングリード流血闘術推して参る!」

 

拳から真紅の光が放たれ、落ちてくるボールに合わせて拳を振りかぶる。

 

「ブレングリード流血闘術………!!」

 

 

117式 絶対不破血十字盾

 

 

現れた盾にボールをぶつけて、そのまま空高くへと打ち上げた。

その結果は『2715m』。

だがその結果より、血界が出した技に皆は驚き騒いだ。

 

「スゲえ!なんだ今の!?」

 

「カッコいい!!」

 

「静かにしろお前ら」

 

皆が血界に質問しようとするが相澤が静止して、テストを続行することになった。

結果は全員合格で退学者おらず、退学を心配していた

相澤先生の合理的虚偽だ。

皆がホッとしながら帰り支度をし、耳郎と帰ろうとしていると1人の女子が話しかけてきた。

 

「あの……少しよろしいでしょうか?」

 

「ん?誰だ?」

 

「私、八百万 百と申します。よろしくお願いしますわ」

 

話しかけてきたのは血界たちと同じクラスの女子、八百万 百だった。

 

「お二人は氷麗さんとお友達なのでしょうか?」

 

「氷麗?氷麗となら同じ中学で友達だけど……」

 

「まあ!やっぱりそうですのね!私も氷麗さんとはパーティで知り合ってからお友達なのです!お二人のことはよく聞いてますわ!」

 

八百万はテンションが高くなって話しかけてくる。

 

「パーティって……」

 

「そういや氷麗ってどっかのお嬢様だったな。俺たちのことなんて聞いているんだ?」

 

「はい!耳郎さんは音楽が得意でカッコいいけど乙女なところがある可愛い女の子と聞いてますわ」

 

「は、恥ずかしいなぁ……」

 

「俺はどうなんだ?」

 

八百万の言葉に耳郎は恥ずかしそうにはにかむ。

すると、血界が自分のことが何と言われているか気になりだし、ソワソワとしながら聞くと八百万は言いにくそうにしていた。

 

「ち、血界さんはその……」

 

「教えてくれよ」

 

「………喧嘩っ早くて、短気、ヘマをやらかすゴリラだと……」

 

「……あの野郎!!」

 

八百万は申し訳なさそうに言い、それを聞いた血界は目を吊り上げ怒りを露わにした。

 

「も、申し訳ありません!私が言わなければ……」

 

「大丈夫だよ。八百万さん。こいつら、いつもこんなものなんだから」

 

「そうなんですか?」

 

「うん。いざとなったらウチが沈めるし」

 

耳郎はそう言いながら自分のプラグを揺らす。

 

「ほら血界!いつまでも怒ってないで帰るよ」

 

「あ、ああ。わかった」

 

「あの私もご一緒してもいいですか?」

 

「もちろん。色々とアイツのことも聞きたいしな」

 

「一緒に帰ろうよ」

 

「はい!」

 

3人は一緒に帰ることになり、ヒーロー科という険しい道を進みながらも高校生らしい時間を過ごした。

 

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