今回の話は、アニメ「センターは誰だ?」のμ’sへの取材です。もちろん、三南先生への取材も含んでいます。
それでは、どうぞ!
「あ…あの…」
「ほら笑って」
「あ…へへっ」
「じゃあ決めポーズ!」
「ええ?じゃ…はっ!」
デジカメに撮影されながら、穂乃果は右手でガッツポーズをした。
「これが音ノ木坂学院に誕生したμ’sのリーダー。高坂穂乃果、その人だ」
副会長はそれをハンドマイクで解説すると、穂乃果はとある外国人選手のモノマネをした。
「はい!オッケ〜」
カメラ担当の凛は穂乃果の分を撮り終えると、海未の方にズームアップする。
「な、何なんですか?!ちょっと待ってください!失礼ですよいきなり!」
自分の方にいきなり撮影されていることに慌てて、顔を赤くして恥ずかしがっている。
「ごめんごめん。実は生徒会で部活動の紹介をするビデオを作成しててな、各部を取材してるところなんよ」
「取材?」
穂乃果は副会長に聞いてみると
「最近スクールアイドルが流行っているし、μ'sとしてはいいニュースになると思うんやけど?」
と穂乃果にそう答えたが
「わ…私は嫌です!そんなカメラに映るなんて」
海未はそれに対して断固拒否のようだ。しかし、
「取材…なんてアイドルな響き!」
穂乃果は嬉しそうにしながらそう言う。
親友の方に歩いた海未はそれを無しにしようと言おうとしたが、
「OKだよね、海未ちゃん?これ見た人がμ'sの事覚えてくれるし」
「そうね。断る理由はないかも」
ことりは穂乃果の言い分に賛成して、海未だけ否定している。
「取材させてくれたら、お礼にカメラを貸してくれるって」
「そしたらPVとか作れるやろ?」
後輩の凛と副会長にそう言われると、穂乃果は副会長の”PV”という言葉に少しだけ首をかしげる。
「PV?」
「ほら、μ’sの動画ってまだ三人だった時しか撮れていないでしょう?」
凛にそう答えると、2年生たちは納得した。
「ああ。あの動画、誰が撮ってくれたのか分からないままだったし」
穂乃果は顎に手を当てながら、そう述べた。
彼女たちの初ライブは誰かに撮影されて、その動画をネットで投稿された。そのきっかけで、μ’sの知名度が少しずつ上り、今もファンの数が増えていく。それを知った三人はその投稿主に会おうとしたが、名前は匿名であったため、正体を掴むことができないままだ。
「海未ちゃん、そろそろ新しい曲をやった方がいいって言ってたよね?」
ことりはその話を持ちかけると海未の顔が曇る。
「決まりだね!」
海未は少し考えたあと少しため息をつく。
「もう!」
「よ〜し!それじゃ他のみんなも呼んでくる!」
そう言った穂乃果は先に中の方へ走り出すと、彼女に置いて行かれないように親友の二人は追いかける。
それを見た副会長は微笑んでいて、胸の中にある想いを抱いているようだ。一体何だろうか…?
<翌日の昼休み>
『スクールアイドルとは言え、学生である。プロのように時間外で授業を受けたり、早退が許されるような事はない。よって、こうなってしまうことがある』
穂乃果が授業を受けている映像から
『昼食をしっかり摂ってからーー』
昼食を食べている映像に切り替えると
『再び熟睡。そして、先生に発見されるという一日であった』
最後に、熟睡してしまった穂乃果が先生に起こされて、驚きのあまりに椅子から後ろの方へ転んでしまった映像で終わった。
その映像を見た穂乃果の表情は不満に満ちていて、頰をぷくっと膨らんだ。
「これがスクールアイドルとは言え、まだ若干16歳。高坂穂乃果のありのまま姿ですーー」
「ありのまますぎるよ!」
副会長が言い終わった途端に、彼女は机をドンと強く叩いた。
「っていうか、いつの間に撮ったの?!」
「上手く撮れてたのよ、ことり先輩」
「ありがとう〜。こっそり撮るのをドキドキしちゃった〜」
凛にそう褒められたことりは照れている。それを知った穂乃果は
「ええ!ことりちゃんが?ひどいよ〜!」
大きく驚いてしまった。
「普段からだらけているからこうなるのです」
と海未はそう厳しく言うと、
「さすが海未ちゃん!」
次は海未の動画だ。弓道の練習をしている場面だ。弓矢を撃ち終えた後鏡の方へ見た。海未は少し鏡とにらめっこした後、いきなり笑顔で猫の真似をしている。笑顔を作る練習のようだ。
「フライバシーの侵害です!」
そう言って海未は慌てて動画停止し、画面を手で覆い隠す。しかも、彼女の顔は赤くなっている。
「よーし!こうなったら…」
穂乃果はバレリーナのようなくるっと回って、ことりのカバンを開けた。すると、
「今度はことりちゃんのフライバシーも…ん?」
そこにはことりが写っている(?)写真が入っている。
「なんだろこれ?」
そう言った途端、ことりが慌ててカバンを閉めてカバンを後ろに隠す。
「ことりちゃんどうしたの?」
「なんでもないのよ」
「でも…」
「なんでもないのよ、なんでも」
ことりがなんか早口言葉でも言っているかのような速さで誤魔化した。
「完成したら、各部にチェックしてもらうにするから。問題があったら、その時にーー」
「でも!その前に、生徒会長に見たら…」
穂乃果はそう不安げに思うと、脳裏に生徒会長が怒っている様子を浮かべた。
『困ります。あなたのせいで、音ノ木坂学院がナマケモノの集団に見られているのよ』
涙目になった彼女は副会長に助けを求めようとすると
「まあ…そこは頑張ってもらうとしてーー」
「ええ!希先輩、何とかしてくれないですか?」
「そうしたいやけど。残念ながら、ウチができるのは誰かを支えてあげることだけ」
「支える?」
「まあ、ウチの話はええや。さあ、次はーー」
とその時、部室のドアが開いた。そこには、息切れしている矢澤にこがいる。
「ああ。にこ先輩」
「はぁ…はぁ…取材が来るって本当?」
「もう来てますよ。ほら」
ことりはそう答えると、にこは深呼吸してデジカメに”あれ”を披露し始めた。
「にっこにっこにー♡みんなの元気ににこにこにーの矢澤にこで〜す。えーと、好きな食べ物は〜」
「ごめんそういうのいらないわ」
副会長は披露の途中に割って入った。
「部活動の生徒の素顔に迫るっていう感じにしたいんだって!」
凛はタメ口でにこにそう言うと、にこは納得した。凛にとってのにこは先輩ではなく、寧ろ同級生のような扱いをする。
「ああ〜、オッケーオッケー。そっちのパターンね。ちょ〜っと待ってね」
すると今度はつけてるリボンを外して髪を下ろしながら、いきなりまた話し始める。どこかの清楚な女優みたいに。
「いつも?いつもはこんな感じにしているんです。アイドル時のにこは、もう一人の私。髪をキュッと止めた時にスイッチが入る感じて…。あっ。ああ、そうです。普段は自分のことをにこなんて呼ばないです」
彼女はみんなの方に目を開けてそう言い終わったらーー。
誰もいなかった…。
「っていないし!」
<再び中庭>
最後は1年生の3人の素顔に迫ることにした。最初に、花陽から質問することにしたんだが…。
「タ…タスケテェ〜」
勇気を持ってμ’sに入れたものの、彼女のシャイな性格がまだ残っていて体を少しだけ震えている。
「緊張しなくても平気。聞かれたことに答えてくればいいから」
「編集するから、どんなに時間をかかっても大丈夫やし」
凛と副会長はそう慰めたが、花陽は嫌と横に振った。これは時間がかかりそうだと思った凛は、真姫の方に向けた。
「私はやらない!」
と話を聞かない。自分の髪をクルクルとずっといじっていて、ツンデレの嫌ではなく
「ええんよ。どうしても嫌ならインタビューしなくても」
希先輩が凛にウインクする。凛はそれに応じるようにカメラを真姫にまわす。そして希先輩はナレーションを始めた。
「真姫だけはインタビューに応じてくれなかった。スクールアイドルから離れれば普通の15歳。これもまた自然なーー」
「何勝手にナレーションつけてるのよ!」
真姫は少し恥ずかしがって凛がまわしているカメラ止める。そして、嫌々ながらも真姫はインタビューに応じてくれると、凛と花陽と真姫の三人を横一列に並ばせた。三人ともの取材が終えると、残るのは……。
「ああ!三南先生がいる!」
三南先生は、一つの校舎から中庭を通ってもう一つの校舎に繋がる渡り廊下を歩いている。手に教科書を持っていて、これから実験の準備室に向かっているようだ。
「三南先生!」
穂乃果は彼を呼びかけると
「んん?」
彼は足を止めて、穂乃果の方に振り向いた。
「ああ、高坂君。私に何か用がありますか?」
「はい!部活動紹介のインタビューに応じてくれないですか?」
彼に数分くらい部活動紹介のことを話すと
「なるほどですね。いいですよ」
「ありがとうござます!こちらの方へ」
穂乃果は先に中庭の方へ行くと、先生は彼女のあとについて行く。
「三南先生。この方は副会長の希先輩です。希先輩、私たちの顧問です」
「あなたが副会長ですね。初めてお会いします」
「こちらこそ」
二人はお辞儀し合うと、
「それでは、三南先生。教材はそこのベンチに置いて、インタビューを始めさせてもらいます」
「はい、分かりました」
教材をベンチの上に置いた後、早速インタビューを取り掛かる。
「三南先生の担当は何ですか?」
「理科です。まあ、専門は化学と物理ですね」
「三南先生は、いつからスクールアイドル活動の顧問になりましたか?」
「3ヶ月前ですね。高坂君の誘いを受けて、顧問になりました。最初は、スクールアイドルについての知識を持っていなく、自分は顧問としてふさわしいかな?と心配していました。だけども、彼女たちのサポートを受けて、問題を起こさず活動を続けることができました」
「ありがとうございます。少しだけ三南先生の個人情報を尋ねますが、大丈夫でしょうか?」
「ええ。大丈夫ですよ」
「三南先生の趣味は何ですか?」
「趣味は読書ですね。ジャンル問わず本を読みますよ」
「学生時代、何かスポーツをなさりましたか?」
「学生の頃はそうですね…。武道をやっていました。でも、何の武道をやっていたのか、それは…ひ・み・つです」
と彼は片目でウィンクして、自分の口に人差し指でしーっのポーズを取った。それを見た彼女たち(副会長も含めて)はひどく胸にキュンとした。
「「「「「「「「っ///?!」」」」」」」」
三南先生は自分のことを自覚しているか分からないが、音ノ木坂学院の男性教師の中でとてもイケメンだ。年齢は20代後半で、常にミステリアスな雰囲気を出している彼は、突然小悪魔的ななポーズを取ることは反則級だ。それに加えて、白く清潔な白衣を着ている姿を見ると、何だか彼に診察して欲しい気持ちが目覚めてしまいそうだ。
(穂:三南先生はそのポーズを取るなんて…!やばいよー!
こ:ううっ!先生をまっすぐ直視できないよー!
海:先生は武道をやっていたことを始めて知りましたが、何だか気持ちはモヤモヤする!教えてください!
花:心臓はバクバクしている…ダレカタスケテー!
凛:男って、こんなにカッコよくなるのかにゃ…!
真:わ、私は先生にときめいていないわよ!でも…カッコよすぎる…!
希:これは予想外のウィンクだったわ…只者ではないやね…)
全員はそう心の中で思った後、最後に彼女達の魅力について聞いた。
「彼女たちはとても純粋で、素直な人たちです。何事にもめげずに頑張るその姿はとても素晴らしく、私は微笑ましく思っています。私達の活動をこれからどうぞ応援してください」
と彼は背を曲げてお辞儀した。これで、μ’sの部活動紹介の取材を無事に終えた。
<中庭での取材を全て見た、にこと山田先生の視点>
(に:先生はカッコよすぎるって!私の”にこにこにー”よりも破壊力は半端ないよー!!
山田:あれは三南先生の素なの?!ギャップ大きすぎるって!草食系と思ったが、意外と肉食系?!)
二人は校舎の壁を使って、身を隠れていた。ていうか、山田先生はどこから来たの?
いかがでしょうか?
まさかの三南先生が、彼女達をキュンとさせるポーズするなんて意外でしたねw
てか、山田先生はいつの間に見ていましたか?
次回は、センターを決める話から始まります。三南先生は、どういう風に行動するのですかね。
それでは、次回! またな!