比較的に早く話の更新をすることができたので、3連休を使って話を多く執筆できるようにしていきたいです。
それではどうぞ!
<部室の中、三南先生の視点>
午後の授業が終えた後、園田君は私の元にやってきた。彼女は自分の両膝の上に手を置きながら、息を切らしてぜいぜいと呼吸していた。おそらく、私を会うために走ってきただろう。私は彼女の身に何かが起きたのかを問い出してみると
『三南先生、緊急事態です!すぐに部室へ来てください!』
彼女は不安がる様子で答えてくれた。
その様子を見た私は、先ほどの授業で使った教材などを脇に抱え込んで、園田君とともに部室へ急いだ。部室の中に入ると、3年生以外の下級生たちは静かにテーブルに座っていた。
右手には南君と西木野君に小泉君の三人が座っていて、左側にいる高坂君と星空君に対して面と向かっている。3年生の矢澤君はパソコンのところにある席に座っている。顧問である私が来たとしても、振り返ってくれなかった。
(私がいない間、一体何が起きただろうか?)
そう思った私は、彼女たちに聞いてみた。
「何があったんですか…?」
すると、南君は私の方へ向いて、申し訳なさそうな表情で状況を説明してくれた。
「実はー」
<回想:理事長室での出来事、ことりの視点>
理事長室の中には、私と海未ちゃんと穂乃果ちゃんに、にこ先輩の4人でママにラブライブの公式ホームページを見せている。生徒会長と副会長は同じ部屋にいるが、真姫ちゃんたちは外の方で待っている。
生徒会長と副会長が同席しているせいか、今ちょっとだけ緊張している。
「へえ、ラブライブねえ・・・」
ママは、ラブライブの公式サイトを見ながらそう興味を示してくれると、私と海未ちゃんと一緒にラブライブについて説明し始めた。
「はい、ネットで全国的に中継されることになっています」
「もし出場できれば学校の名前をみんなに知ってもらえることができると思うの」
二人でラブライブに出場するメリットをママにそうアピールするが、
「私は反対です」
生徒会長は私たちの提案に反対した。
「理事長は学校のために学校生活を犠牲にするようなことはすべきではないとおっしゃいました。であれば・・・、」
「そうね。でも、いいじゃないかしら?エントリーするくらいなら」
生徒会長の意見に同意すると思いきや、私たちの提案を賛成してくれた。その言葉を聞いた私たちは驚いた。
「本当ですか?!」
「ええ」
(やったー!ママがそう言ってくれると、本当に助かったよ!)
4人でそう喜び合うと、生徒会長はママの答えに納得してくれなかった。
「ちょっ、ちょっと待ってください!どうして彼女たちの肩を持つんです!?」
「別にそんなつもりはないけど…」
「だったら、生徒会も学校を存続させるために活動をさせてください!」
ママに生徒会が廃校阻止に向けた行動に出ることの許可を求めたが
「うーん、それはダメ」
なんと生徒会長の願いを認めてくれなかった。
「・・・意味が分かりません!」
「そう?簡単な事よ?」
そう言われた生徒会長は浮かない顔をした。彼女は黙ってお辞儀すると、理事長室から出て行った。
何か生徒会長のことを可哀想に思う。私たちの活動に対して敵対していても、学校を救いたい気持ちが凄く伝わってくる。自分たちの提案は彼女の立場から見ると、一か八かの提案で学校を救えない可能性が大きい。リスクのある考えであることを理解している。けれども、私たちの活動は少しずつ多くの人々に応援されていて、μ’sの知名度が上がっている。だから、このままの状態で行けば、きっと学校を救えると思う!
「ふん、ざまあみろってのよ」
にこ先輩は生徒会長にそう悪態をつくと、
「ただし、条件があります」
ママから予想もしない言葉が言い放った。
「条件…?」
穂乃果ちゃんはそう尋ねると、ママからの条件はこれだった。
『勉強が疎かになってはいけません。今度の期末試験で一人でも赤点をとるようなことがあったら、ラブライブへのエントリーは認めませんよ。いいですね?』
<回想を終わって、三南先生の視点に戻る>
「ーそれで、この状況に…」
「そういうことですか…」
南君からの説明を聞いた私は予想をついた。それは、高坂君と星空君に矢澤君の3人は、
だから、部室の中に不穏な空気が流れていたのはその原因だ。
私は近くにいる高坂君と星空君に目線を移すと、
「大変申し訳ありません!三南先生!」
「ません!」
彼女たちは手をついて謝っていた。
「……まあ、顔をあげてください二人とも。期末試験までに2週間くらいありますから、きっと間に合えますよ」
二人にそう慰めたが、
「実は、三南先生。穂乃果は小学校のころから勉強が苦手で、あまり良い成績を取っていませんでした。そのせいで、簡単な小学生の問題を解いても、いくつかの間違いを・・・」
高坂君のとんでもない欠点を園田君からそう深刻に説明されると、
「数学だけだよ!ほら、小学校のころから算数苦手だったでしょ!?」
彼女は心配しつつ、呆れている園田君に抗議した。
すると、小泉君は何かを思いつき、高坂君に簡単な九九の問題を出した。
「7×4?」
「・・・26?」
彼女は指を使って計算すると、
「かなりの重症ですね」
園田君の意見に否定する選択肢はなく、全くその通りである。
「な、なるほど…星空君は?」
「英語です!凛は英語だけはどうしても肌に合わなくって・・・」
「確かに難しいよね・・・」
小泉君は彼女の言葉を同情した。
「そうだよ!大体凛たちは日本人なのにどうして外国の言葉を勉強しなくちゃいけないの!?」
英語に対する不満を述べると、彼女の不満を共感した。
「確かに、日本人は日本語だけ使って生きることができますが…」
「ならー」
「とは言っても、世界中の人々がよく使う言語は英語であり、競争の激しいグローバル社会の中で生き残るためには仕方ないと思いますよ」
「そ、そんな…」
すると、西木野君は机を強く叩くと、星空君の顔に近づいた。
「屁理屈はいいの!」
「真姫ちゃんこわいにゃ~・・・。」
と星空君は弱々しく言うと、さらに顔を近づけた。
「これでテストが悪くてエントリーできなかったら恥ずかしすぎるわよ!!」
「そうだよね・・・」
西木野君に念押しされた彼女は、両肩の力が落ちてやる気をなくしたかのように声が小さくなった。
「まあ、落ち着いて座りなさい西木野君。そんなに気持ちが昂っても良くないですよ」
「わ、分かりました…」
私の言葉を受けた彼女は、心があまり晴れていない様子で席に戻った。
「でも、やっと生徒会長を突破したっていうのにー!」
そう不機嫌に言うと、
「全くその通りよねー!あ、赤点なんか絶対取っちゃダメよー!」
矢澤君は若干上ずった声で西木野君の言葉に同意した。彼女は数学Ⅱの教科書を読んで勉強しているようが…
「矢澤君。教科書は逆さまですよ」
「え、ええっ?!あ、ああっ!本当だ!何をしていたんだ私。バカじゃないの〜」
彼女は誤魔化して教科書の向きを変えた。
「にこ先輩・・・成績は?」
南君に成績を聞かれると、
「ににににこぉ!?にに、にっこにっこにーが赤点なんて取るわけがないでしょ!」
矢澤君は声を震えながら答えた。
「動揺しすぎです」
園田君は矢澤君の慌ている様子を見破って呆れ果てた。
3人の弱点を知った私は小さく咳払いをして、みんなの注目を集めた。
「3人の弱点を把握したので、これから私の指示に従って試験の勉強をしてください。園田君と南君は高坂君の勉強を見てください。幼馴染みである君たちは、きっと彼女の弱点をすぐに見つけることができるだろう」
「かしこまりした、先生」
「はい!」
園田君と南君に指示をあげると、承知してくれた。
「小泉君と西木野君は星空君の勉強を見てください。同じクラスで授業を受けているから、教科の範囲は同じであるはずです」
「了解」
「わ、分かりました!」
小泉君と西木野君も同じく承知してくれた。
「そして、矢澤君はー」
「それはうちが担当してもよろしいでっか、先生?」
後ろを振り向くと、そこに東條君が立っていた。
「よろしいですか、任せても?貴女の生徒会の仕事に邪魔をしたくないですが…」
「かめへんよ、三南先生。うちもにこっちの成績を心配していますから」
しかし、
「い、言ってるでしょ!?にこは赤点の心配なんて・・・」
矢澤君が強がっている様子を見せると、副会長は両手を広げて、ものすごい速さでにこの後ろに駆け寄り、彼女の胸をわしづかみにした。
「ひっ!?」
「それ以上嘘をつくとわしわしするよ~?」
彼女はそうが不敵に笑いながら、にこの胸を掴んで脅すと、
「分かりました、教えてください・・・」
「はい、よろしい」
いつもの気の強さはどこかに消え去ったかのように矢澤君は副会長に従った。
(矢澤君の強気をあっという間に消せた副会長は、只者ではないですね。まるで、
そう思いながら、彼女たちの勉強を見る担当が決めた。
「では、期末試験までに勉学を励みましょう。みな、赤点を取らないようにラブライブの出場を目指すのですよ。私は度々貴女たちの報告を聞きにきます。どこまで勉強しているかを知りたいので、計画性のある試験勉強を図りたいと考えている。もちろん、私も勉強のサポートをしますので、プリントや問題集を用意するね」
彼女たち全員にそう言い聞かせると、元気よく『はい!』と返事してくれた。
「よし!これで準備はできたね!明日からがんばろー!!」
「おー!」
高坂君と星空君がそう軽く言うと、
『今日からです!』
私はお腹の底から二人に叱責した。
「「ひいっ!」」
『勉学を舐めないでくださいね二人とも…ねえ?』
二人の背筋が凍えるように睨むと、勢いよく縦に振った。それを見た他の人たちは、
(三南先生を怒らせてはいけない!!!)
その時点から私の裏顔を垣間見る貴重な瞬間だった…。
<生徒会長の中、絵里の視点>
私は理事長の言葉を納得できず、一人で生徒会の仕事をしてた。彼女たちに味方するなら、どうして生徒会の学校を救う活動を認めてくれなかっただろう…。そうモヤモヤと思い始めると、彼女たちのウェブサイトを見ることにした。そこまで、彼女たちが多くの人々に応援されているのかを知りたい。
すると、彼女たちへの肯定的なコメントが多かった。
『衣装可愛いね!』とか『7人に増えたね!アイドルの活動を頑張ってね!』とか『新曲、とっても良かったよ!』など、彼女たちに対する否定的な評価はなかった…
何で?こんなばかばかしい活動が学校を救えることが出来ないだろう…絶対失敗する。そうに決まっている。
プルルルっ!プルルルっ!
「ん?携帯が鳴っている…」
ガチャっ
「もしもし…?」
いかがでしょうか?
3人とも、ちゃんと勉強をしてくれるでしょうか?さもないと、三南先生による逆鱗を触れることに…!
次回は、3人の勉強を見守る中、生徒会長である絢瀬絵里はどのように行動していくのか。
それでは、次回! またな!