今回の話は園田海未の視点で話を展開して行きます。また、三南先生の場面が少ないっと思う読者さんには、朗報があります。次回は三南先生がたっぷり出ます。だから、どうぞ待ってください。
それではどうぞ!
<放課後、海未の視点>
放課後、私たちは部室の中で、3人ともの弱点を克服するための勉強会を開いた。もちろん、三南先生も同席していて、この場で勉強を怠けたらいけない。だが、
「う~、これが毎日続くのかにゃ~」
勉強会が始まってから数分しか経っていなく、凛は早くダレ始めてきた。
「当たり前でしょ」
真姫は凛の勉強を元気付けさせようとするが、
「あー白いご飯にゃ!!」
凛は窓の方を指差すことで、二人の気を逸らそうとしてた。常識的に引っかかる人は普通いない。けれど、
「え!?どこどこ!!?」
花陽は単純的に引っかかった。ご飯のことになると、すぐ夢中になって現在の状況に関して不注意になってしまう。
「引っかかると思ってる?」
でも、そんな些細なことに引っかからなかった真姫は、凛の頭を軽くチョップして注意した。
「いった〜い…」
「星空君…。勉強会が始まってから1ページも進んでませんよ。今日は10ページぐらいやりましょうね」
三南先生は凛にそう勧めると、
「ページ数が2倍に増えてますよ、三南先生!」
凛に反対された。ところが、三南先生はその答えが返ってくるのを期待しているか、凛にドスの効いた声で叱りつけた。
『なら、ちゃんとやりなさい!』
「す、すみません…」
叱られた凛は大人しく三南先生の言うことに従い、英語の勉強を戻ることにした。
三南先生は勉学のことになると、とても厳しく指導される。でも、生徒たちに対して手を上げたりすることがなく、言葉で諭すことが多い。また、生徒の勉強の頑張りを素直に褒めることも多く、飴と鞭の指導方法を効率よく使っている。
私も三南先生の指導方法に対して好意的な考え方を持つ。スクールアイドルの顧問になってくれたおかげで、以前アイドルの活動に関する悩むや勉強の悩むなどを解決することがあった。三南先生が私たちの顧問になってくれなかったら、現在の私たちは存在しなかったはず。
そう思いながら、穂乃果の勉強を担当している私たちの所に目線を移すと、
「ことりちゃん」
「なに?あと1問だよ。頑張って!」
「お休み」
「ああ!穂乃果ちゃん起きてー!!」
限界になった穂乃果が眠りだして、ことりは彼女を起こそうと肩を揺さぶった。その様子を見た私は呆れるどころか、注意する言葉を見つからなかった。小学校時代から一緒にいることが多いせいか、穂乃果のやる気なさに対して憂うことが時々ある。だから、何度も注意しても一向に直そうとしない。
「まったく…はあ〜」
私は小さくため息を漏らすと、三南先生は私の方を見て話しかけてきた。
「園田君は、弓道部の人たちと用事がありますよね?」
「あ、はい。そうです…」
「なら、私は彼女の勉強を見ますので退出してもいいですよ」
「本当ですか?」
「ええ。このまま彼女の勉強を見たら、貴女のモチベーションに悪い影響を及ぼすと思うから、先生である私にに任せなさい」
そう言われた私は、三南先生にお辞儀して礼を述べた。
「ありがとうございます。ことりもお願いします」
「分かった!」
正直、このままで穂乃果の勉強を見たら、疲れが一気に溜まり込んでしまう。イライラし始めると、手に負えない状況になることを把握しているから、三南先生が助け船を出してくれたおかげで、本当に有り難いです。
私は自分の荷物を整理始めると、にこ先輩の進行状況を見てみた。先輩たちの勉強は捗っているのでしょうか。
「はい、次の問題の答えは?」
希先輩にそう質問されたにこ先輩は
「えーっと、に、にっこにっこにー・・・」
いつもの持ちネタで誤魔化そうとした。それが逆効果で(いつも逆効果ですが)、希先輩は両手を構え始めた。
「次にふざけたらわしわしMAXやよ~!」
とにこ先輩の胸をわしわしするためににじり寄っていた。もちろんどうなったかはいう必要はありません。でも、正直このままで赤点を取らないようにすることができるのだろうか。
「あれで身に付くでしょうか……?」
私は小さく口にすると、不安に思いながら部室から出て行った。
<正門前>
弓道部の人たちとの用事を終えた私は、下駄箱の所で自分の革靴を履いた。今日は一人で帰ることにしたので、あらかじめことりに連絡を済ませている。
『うん、分かった!また明日、穂乃果ちゃんの勉強会の監督を頑張ろうね!』
と彼女から返信が返ってきた。
(今日は勉強会の初日だから、穂乃果にきつく言いすぎたかもしれない…。いいや、穂乃果は元々勉強を疎かにする人だから、ラブライブを出場できるように厳しく指導しないと!)
私は心の中でそう固く決意すると、学校の正門を出た。明日の勉強会のために、穂乃果の数学の基礎を身につけさせる方法を考えないといけない。でも、彼女は簡単な九九の問題をできないほどの重症を抱えているから、小学生たちが使う算数の問題集を解かせたほうがいいでしょうか?
と穂乃果の学力を上げていくための手法をあれこれと考えていくと、私の左耳から聴き覚えのある歌が流れてきた。
〜♫♪♬〜
「んっ!この曲は…」
私たちが初めて歌った曲”START:DASH!!”だ!私と真希(そのときはμ'sに加入していなかった彼女)と一緒に作り上げてきたもので、新入生歓迎会のときにμ'sの初ライブに歌った最初の曲だった。その時、見に来てくれた生徒の数は数人しかいなかった。諦めようとしかけた時に、穂乃果の言い放った言葉が私とことりを励ましてくれた。
『歌おう!全力で!そのために今日まで頑張ってきたんだから!』
そうでしたよね。その場で諦めると格好は悪かった。それに今まで練習してきたことを無駄だっとは言い切れない。アイドルの踊りに関する知識や技術を持っていなかった私たちは独学で練習してきたから、その場で発揮すべきだと再認識させてくれた。
数人しかいないライブで歌ったことはとても悔しく、苦い経験だった。けども、その経験があったこそ、私たちが学ぶべき点が多かった。そう。この曲は、私たちの”失敗”を教えてくれながら”幸運”を見守ってくれる曲である。
私たちの曲を歌ってくれた人についての関心を持った私は反射的に左に振り向くと、
そこには…
「ふふふふ〜♫」
ブロンド色の髪型を持つ女子中学生が正門の壁に寄りかかっていた。青い瞳に金髪がかった髪を肩まで伸ばしていて、日本人の顔と異なり、外国人のハーフのような綺麗な顔立ちをしている。
彼女は手に持っているiPodで鼻歌を歌っているようだ。本当にSTART:DASH!の曲なのかと確認したいと近づくと、
「っ!」
画面には3人ときのライブの映像が流れていて、正真正銘のSTART:DASHの曲だった。
「サイトに上がってないところの映像まで…」
と思わず呟いてしまうと、
「うん?あっ…!」
彼女を驚かせてしまった。
「あ…ごめんなさい!」
彼女にそう謝ると、その子は私の顔を見ながら何やら思い当たる様子をしている。
「あ!園田海未さんですよね!μ'sの…」
「えっ…いいえ…ひ、人違いです!」
「えっ…」
と否定しようとしたが、彼女は悲しそうな表情を浮かべて目をうるっと見つめてきた。私はこの表情を見ると、本当に申し訳ないことをしたと思わせる…。
「いいえ…本物です…」
と正直に答えると、彼女の顔に笑顔が戻ってきた。
「ですよね!」
「え、いえ…そ、それより、その映像…」
その映像について尋ねてみると、彼女から予想外な答えをしてくれた。
「はい!ライブの映像です!亜里沙は行けなかったんですけど、お姉ちゃんが撮影してきてくれて…」
(撮影?お姉ちゃんが…?てことは彼女のお姉ちゃんはこの学校の生徒…?)
と疑問に思いながら、彼女の”お姉ちゃん”の正体を聞いてみようとするとーー
「亜里沙」
「あ…お姉ちゃん!」
学校の方から声がしてきた。学校の方へ振り返るとそこには…。
「あ…あなた…」
スクールアイドルの活動について、幾度も対立してきた人:生徒会長だった。
「生徒会長…」
この形で、生徒会長と出会うことは予想していなく、私たちの間には気まずい空気が流れているのを感じ取る。
<どこかの公園>
生徒会長と遭遇してしまった私は、どこかの公園にあるベンチに彼女と一緒に座っている。でも、一緒に座っているとは言っても、お互いの座る距離は離れている。先ほどの気まずさによって、彼女の顔を見ることができない。
「お待たせしました!」
「ありがとう」
生徒会長の妹である亜里沙から飲み物をもらった私は、彼女に礼を述べた。買ってくれた飲み物を見てみると…。
冬の代表的な食べ物である”おでん”の絵が描いてある。
「お、おでん?」
「ごめんなさい。向こうの暮らしが長かったからまだ日本に慣れていないところがあって…」
生徒会長は亜里沙が日本の生活にまだ馴染んでいないと説明してくれると、その”向こう”とはどこの場所なのか聞いてみた。
「向こう?」
「ええ。祖母がロシア人なの」
ロシアと答えてくれた。なるほど。だから、亜里沙の顔と言葉遣いは日本人と異なっているですね。
「亜里沙、それは飲み物じゃないの」
お姉ちゃんにそう優しく教えてくれた亜里沙は、
「んっ?ハラショー」
自分が買ってきた飲み物が”飲み物”ではないことに驚く。
「別なの買ってきてくれる?」
「はいっ!」
と亜里沙は自動販売機に向かって別の飲み物を買いに行った。亜里沙が私たちの場から離れると、生徒会長のトーンが変わった。
「それにしても、あなたに見つかってしまうとはねえ」
「前から穂乃果たちと話していたんです、誰が撮影してネットにアップしてくれたんだろうって。でも、生徒会長だったなんて…」
と私たちのライブの映像を撮ってくれた人は生徒会長であったと知らなかった。
「あの映像がなければ、私たちは今こうしてなかったと思うんです…。あれがあったから、見てくれる人も増えたし。だからー」
と最後に『ありがとうございます』と礼を述べようとしたが、
「やめて…」
生徒会長は私の言葉を遮るように言った。
「別にあなたたちの為にやったんじゃないから。むしろ逆…。あなたたちのダンスや歌が、いかに人を引きつけられない物か。活動を続けても意味がないか、知ってもらおうと思って…。だから…今のこの状況は想定外。なくなるどころか、人数が増えるなんて…。でも、私は認めない。人に見せられるものになっているとは思えない、そんな状態で学校の名前を背負って活動して欲しくないの」
と重々しく言葉を繋いだ。彼女が言いたいことはこうだ。
『アイドルであると語りながら、プロではない踊りや歌を見せることはとても恥ずかしいものである。なぜなら、プロのアイドルの人たちは何年もかけて世間の人に認識されるように努力してきたからだ。それに、その人たちの中で多くの人々に認識されるのはごくわずかである。そんな厳しい競争社会に生きている人たちと比べてみると、君たちのスクールアイドルの活動はたまたまラッキなー運命に遭ったから、数多くのファンに応援されている。でも、学校の名前を背負って活動して欲しくない。万が一、アイドルの活動が失敗したら、どう責任を償ってもらえるのかと聞きたい。私は、あなたたちの顔によって泥をかぶりたくないから、そこは考えて欲しい』
彼女の言葉の中に自分の解釈を入れることで、生徒会長はライブの映像を撮ってくれた目的がはっきりした。でも、彼女の言葉に対して不満がある。意味がないではない。この活動をやる以外の対策があるなら教えて欲しい。そう思う。
「話はそれだけ」
そう言って生徒会長はベンチから立ち上がり帰ろうとする。彼女が去る前に確認したいことがあった。
「待ってください!じゃあ、もし私たちがうまくいったら、人を引きつけられるようになったら、認めてくれますか?」
私は強い口調で彼女に聞く。答えは…。
「無理よ」
と否定された。そのわけも聞いてみた。
「どうしてです?」
『私にとっては、スクールアイドル全部が素人にしか見えないの。一番実力あるというA-RISEも、素人にしか見えない』
生徒会長はそうきつく理由を説明してくれると、小腹が立った。A-RISEも素人にしか見えないとは許せない侮辱である。彼女たちは、スクールアイドルの知名度を上げてくれたこそ、多くの人々がアイドル活動をやりはじめている。だから、そんなに彼女たちの活動を軽蔑するなんて言い過ぎである。
生徒会長と亜里沙が公園から去る前に、私は彼女にこう反抗した。
『あなたに…あなたに私たちのこと…そんな風に言われたくありません!』
しかし、私の言葉に対して何にも思っていなく、そのまま立ち去った。自分のお姉ちゃんが離れていく姿を見た亜里沙は、私のところに来た。
「飲みますか?」
彼女から飲み物の缶を貰うと、”おしるこ”と書いてあった。
「えへへ…」
彼女のちょっとした間違いと小さな笑顔を見ると、思わず頬が緩む。
「あのっ!亜里沙、μ's、海未さんたちのこと…大好きです!えへ」
と自分のお姉ちゃんを追うように帰っていった。
「……生徒会長はどうしてあんなきつい言葉を言うのでしょうか…。やっぱり、
いかがでしょうか?
海未が思うような気持ちを入れてみたので、前回よりも少しだけ話の重みを入れました。
次回は、三南先生が生徒会長と妹である亜里沙たちにとある出来事で遭遇します!その出来事とは一体?!
それでは次回! またな!