かいゆーです。
ラブライブ!の再放送が行われている中、μ'sの素晴らしさについて再び感じ取ることができるのは素晴らしいですね! やはり、μ'sがなくてはラブライブ!がない! そう強く思います!
それでは本編の方に入りますが、今回ではですね主に会話で展開していきますので、少しだけ退屈だと感じると思いますが…
最後の方にとっておきのサプライズが起きます!
では、本編の方へどうぞ!
<小泉平助、自分の部屋にて>
「ーーとそんなことがありました」
『そうだったんですか。まさか、南君はそんな悩みを持っているとは…』
「まあ、それは山南さんだけでなく彼女の幼馴染みである穂乃果先輩と海未先輩も知らなかったですよ」
『そうだとしても、彼女たちの悩みに気づけなかったとは、まだまだ精進しなければなりませんね』
彼女たちの抱える悩みをよく汲み取っていないことに自責する山南を宥め俺は、スクールアイドル活動の状況報告を続けた。
「今度の路上ライブは秋葉原でやることになって、絵里先輩はその場所のことをよく知っていることり先輩に作詞を任せたのですよ。これは俺の出した案だ、と絵里先輩はそうと決めちゃって……。俺は普通に絵里先輩からアドバイスをいただいき、一緒にことり先輩の悩みを解決しようと思ったのに……!」
『まあ、絢瀬君は彼女なりの考えを持っているでしょう。南君の悩みを解決する方法をね」
「だけどよ…! ことり先輩に作詞活動をさせてもらうのが、俺の案だと決めつけるのは悪くないですか?! ことり先輩の困る姿を思い出すと、……本当に申し訳ないことをしたという気持ちが……」
『とはいえ、過去の出来事をどれほど悔やんでも、すでに過ぎ去ったものを取り戻せないですよ、藤堂君』
「そ、それは…知っているよ、山南さん。でもーー」
「“でも”、はないです。決められたものを踏まえ、前向きに動かないといけません。そのことは、きちんと分かってもらえます?」
そう冷静に諭してくれると、
「……、わ、わかった」
複雑な表情で受け入れることしかできなかった。
『それで、南君の作詞活動はどうですか?』
ことり先輩の作詞活動について問われた俺は、苦々しく言葉を並べはじめた。
「それはもう……言うまでもないひどさで」
『言うまでもないひどさ?どれほどなものですか?』
「んんん……そうだな……。可愛いものとスイーツを組み合わせた歌詞を挙げると、”ふわふわしたもの可愛いな!はい!あとはマカロンをたくさん並べたらカラフルで幸せ〜♪”、と」
南先輩が作った歌詞のひどさについて、その例を教えたらーー。
『………』
「あ、あの山南さん……?」
『…………』
「だ、大丈夫か?」
『……………』
彼からの返答が一切来なくなった。おそらく、この歌詞の出来栄えによって、急に黙り込んでしまっただろう。そうだとしたら、その黙り込む気持ちに共感できる。
俺がその歌詞を初めて聞いたときに、なんらかの得体の知れないものに襲われたという感覚を感じた。その感覚によって、少しだけ理性が失った気がする。
こんな歌詞をアキバでの路上ライブを歌わせると、観客たちに俺と山南さんと同じ体験をさせてしまう。そうなると、スクールアイドルとして活動しているお姉ちゃんたちの面目を永遠に失うことになるだろう。
そうした静寂に包まれる状況が続いていく中、山南さんの口から息を吸う音が聞こえた。おそらく、気持ちの整理がつくように深呼吸をしはじめただろう。
『………その歌詞だけですね? 藤堂君』
山南さんの期待に応えるよう、“それだけです”と答えたい。けれども、現実はそう甘く許してもらえなかった。
「いいえ。これは序盤に過ぎません、山南さん。この歌詞よりも……ひどい歌詞はまだありますので……。もし、それらの歌詞を聴きたいならば……失神するのを覚悟してください、山南総長」
そのように警告すると、この暗い空気を変えようとしたか電話の奥から含み笑いが聞こえてくる。
『あああ、はははは……な、なるほどです。それは、まあ良しとしようか…。なかなか……想像豊かな歌詞ですね」
ことり先輩の失態をこれ以上聞くまいとやんわりな断り方で答え、彼女の作詞活動について詳しく聞くのをやめた。
山南さんは昔からあまり物事を堂々と言い放つことがなかった。相手の気持ちを傷つけないよう言葉を選び、相手との関係には傷がないよう心がけている。そんな人に優しい彼は誰とも仲良くなりやすい性分を持ち、お姉ちゃんたちに慕われているのはよく共感できる。
とはいっても、その場でごまかし笑いを済めばいいだろうか。路上ライブ向けて準備する期間はどんどん短くなっていき、何らかの手を打たなければならない。解決策がないまま、だんだん時間がなくなっていくことに焦りだす俺は山南さんに対してーー
「山南さん!どうすればいいですか?!このままだと、路上ライブに間に合わないよ!……どうか知恵を貸してもらえないか?」
手助けをいただけるよう頼み込んだ。山南さんの出す解決策を活用すれば、ことり先輩の悩みと作詞活動をすぐに解決することができるだろうと楽観的に考えていた。
しかし、それとは裏腹に、山南さんの口から思いがけもしない言葉を発した。
『ふーん……、そうですね。私はあまり藤堂君の主体性を無下にしたくないので……。具体的なアドバイスをあげることができませんが……1つだけヒントを差し上げましょう』
「ヒント?」
『ええ。それは“藤堂君なりの考え方”で解決することです』
「俺なり……?」
『はい』
耳の中に入った言葉に引っかかり、念のため山南さんにもう一度聞いてみた。彼の言い放った言葉は冗談であることに祈る。
「……山南さん。マジ言っているんですか?“自分なりの考え方”でことり先輩の状況を好転させる……のがヒント?」
『そうですよ』
冗談ではなかった。彼が自信満々にそう言うとーー。
「………」
『藤堂くん?』
「…………」
『どうしたんですか?』
山南さんに向かって、不服を申し立てた。
「“どうしたんですか”ではないですよ、山南さん!なんでこんな抽象的な助言をくれたんですか?!俺の置かれている状況のことをちゃんと理解しているのか?!」
『理解はちゃんとしていますよ、藤堂くん』
「じゃあ、なんで“藤堂くんなりの考え方”で解決する、と答えたんですか?!」
勢いのある文句を受けたにも関わらず、山南さんは冷静にその理由を答えてくれた。
『それは先ほど言った、“藤堂くんの主体性を無下にしたくない”と関係がありますよ。藤堂くんは私の代理。つまり、私がいないときにあなたが彼女たちの顧問。部活動の顧問として務める際に、1つ大事な役割があります。その役割とは……ご存知ですか?』
「大事な役割?」
そう疑問に思った俺に、山南さんは顧問としての大事な役割を分かりやすく説明しはじめた。
『そう。それは、自らの判断で行動に移すことです。絢瀬君は藤堂君から借りた知恵で、南君に作詞活動をさせた。この決断に至ったのは、彼女の悩みを解決できるとともに秋葉原での路上ライブが成功できると考えていたからです。だけども、今回は南君は作詞活動に苦戦する問題が起きました。その問題が起きたときに、なぜ起きたかを過程を把握しなければなりません』
「過程ですか?」
『ええ。では、このことの発端について再確認しましょう。藤堂君。絢瀬君は南君に作詞活動を任せたのは、何ですか?』
「それは、先ほど山南さんが言った理由にあたる。ことり先輩はアキバのことを知っていて、アキバに関する作詞活動をさせたら、彼女の誇れるものに関する悩みも解決できるだろうと絵里先輩はそう考えていた」
とその問いに答えると、山南さんはさらに質問を続けた。
『そう。でも、南君が作詞活動に苦戦するとは絢瀬君は予想していませんでした。なぜ、彼女は予想できなかっただろうのか?」
それについて少しだけの間を考え、
「それは、おそらくことり先輩の作詞経験の有無について考慮しないで、無理矢理に強制させたでは?」
と答えてみた。しかし、その出した答えに対して、山南さんは否定する。
『いいえ、違う。もうちょっと視野を狭めて考えた方がいいと思います』
”視野を狭めて考えた方がいい”と言われたことに、山南さんの言いたいことを捉えようと深く考えはじめる。
「視野を狭める?んんんと……。視野を狭めるとは言っても……何を狭めたほうがいいのかな…?」
そう悩んだ俺に、山南さんはヒントをくれた。
『藤堂君。南君の作詞活動を悩ませる場所、どこだと思います?』
「アキバです」
アキバの路上ライブ向けての作詞活動だから、その問いに即答した。
『では、南君は秋葉原のどこでアルバイトをしていましたか?』
「ああ、それはメイド喫茶。アキバのーー」
そう答えたあと、山南さんの言いたいことにやっと気がついた。
「ああああ! そういうことか!」
『そう。それが南君の作詞活動に支障をきたす根本的な要因ですよ、藤堂君。では、藤堂君。君は彼女のために取るべき行動は……もう把握しているかな?』
山南さんの言った”藤堂君なりの考え方で解決する”をやっと理解した俺はーー。
「ああ、やっと分かったぜ!」
と元気よく返事した。
<次の日、音ノ木坂学院にて>
昨晩、山南さんとの相談によって、俺のやるべきことはもう明確になった。”藤堂君なりのやり方”で解決する。だとしたら、俺の思いついた解決策はこれしかない。そう強く思っている俺はーー。
スクールアイドル部の部室にいち早く向かった。
ドン!
「うわっ!!!」
「へ、平助君?!」
「何があったの?」
俺が強く部室のドアを開いたことで、穂乃果先輩とお姉ちゃんと希先輩は驚く様子を見せた。部室の隅々まで見渡すと、お姉ちゃんたちは全員いる。全員の姿がいるのを確認した俺は、真っ先にことり先輩の方を注目した。
「ことり先輩!」
「あ、はい平助君?」
「この後……時間がある?」
その問いに、ことり先輩は
「時間はあるよ」
と答えてくれた。その答えを聞いた俺は元気のある笑顔を見せ、彼女の前に歩いた。そこで、俺はーー。
「なら、今すぐ俺と付き合え!」
と大声で言い放った。
いかがでしょうか?
ものすっごい急展開になりますね!
次回は、どういった遊びになっていくのかを見てみましょう!
それでは、またな!