ラブライブ!元総長の新たな人生   作:かいゆー

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みなさん、こんにちは。かいゆーです。

前回の話の続きになるので、三南先生はにことの遭遇した後に、屋上で雨が降るシーンから始まります。

それでは、どうぞ!


5話:にこ襲来 後半

「気にすることがないにゃ。真姫ちゃんは照れくさいだけだよね〜」

 

 凛は先に階段に上って、屋上へ上がろうとした。メンバーの点呼が終わったため、彼女は早くダンスの練習をしたい。おもいっきり体を伸ばし、楽しくダンスをしたい!

 

 そう思った矢先に…。

 

 ざーざー。ざーざー。ざーざー。

 

「ん?」

 

 窓の方に振り向くと、外は激しい雨を振っている。

 

「土砂降り~!」

 

「最近梅雨入りしたっていってたもんね」

 

 最近の天気の状況をことりが穂乃果に伝えたら、彼女は不満を漏らす。

 

「降水確率60%だっていってたのにぃ・・・!」

 

「60%なら降ってもおかしくないんじゃない?」

 

 真姫はそういうと穂乃果は

 

「だって昨日も一昨日も60%だったのに降らなかったよ?!」

 

 と抗議した。自然による不公平を文句言っている際に、三南先生が遅れてきた。

 

「すみません、私が遅れてしまって」

 

「あ、三南先生!」

 

「職員室で何か会議がありましたのでしょうか?」

 

 海未の質問に、彼は横に振った。

 

「いいえ。少しだけ、道草を食っていました」

 

 実は”矢澤にこ“と言った人物に遭遇したことで、彼女の素性を考えているうちに遅れてしまった。白衣の胸ポケットにはにこの生徒手帳が入っていて、練習の後に彼女を探して返すつもりだ。もちろん、事情を吐かせてもらうことも含めて。

 

 でも、彼が考え出した予定は変更するかもしれない。なぜなら、今雨は激しく振っていて、今日は踊りの練習をできそうにないからだ。

 

「困りましたね…今日は雨ですか」

 

「でも、三南先生!今日の天気予報は降水確率60パーセントだっていってたのにぃ…!」

 

「60パーセントは、雨が降ることを決定されているよ高坂君」

 

「昨日も一昨日も60%だったのに降っていませんでしたよ?!」

 

「そ、それは…」

 

 穂乃果の不満は、真姫と同じく彼にぶつけた。彼女の不満は純粋すぎて、彼は小さく笑ってしまった。

 

「人間は、自然に抵抗できないから、不満を述べても何にもできませんよ」

 

「うう…」

 

 すると、彼は穂乃果の額にある絆創膏に気づく。大きい絆創膏で、バツ字に貼られている。

 

「高坂君。あなたの額はどうしたんですか?」

 

「額?ああー、これですか?」

 

 穂乃果は自分の額に指差した。

 

「実は今日、誰かにデコピンされて…」

 

「デコピン?それはどういうことですか…?」

 

 彼の言葉に少しだけ刺々しい雰囲気を出している。彼の顔には優しさが消えており、相手の心を見透かすような鋭い目つきになった。

 

 初めてそんな怖い顔を見た穂乃果は、腹の奥にひやりとし、唾を飲むこんだ。

 

「そ、それはー」

 

 今朝の出来事を話そうとした彼女は、

 

「あ、雨は少し弱くなったかも」

 

 ”弱くなった”の言葉を聞いた瞬間、彼女は素早くドアの方へ行った。

 

 笑顔を浮かび、ドアを強く開いた。

 

「ほんとだ!やっぱり確率だよ!!よかったぁ!」

 

 穂乃果はそう述べると、凛もそれに便乗する。

 

「これなら練習できるよ!」

 

「ですが、下が濡れていて滑りやすいですし、またいつ降りだすかも・・・あ!」

 

 海未はまた雨が降りだすのを危惧していて、二人が濡れる前に中に入って欲しい。でも、穂乃果と凛はそんな事はお構いなしといった様子で小雨の降る屋上に走り出した。

 

「大丈夫大丈夫、練習できるよ!!」

 

「う~~!テンション上がるにゃ~~!!」

 

 運動神経抜群な凛は華麗にアクロバティックな動きをきめるが、

 

 

 

 ドザアアアアアアアアアアアア!!!!

 

 

 

 ポーズを決めた同時に雨は再び強くなった。

 

 三南先生は彼女たちの幼稚な行動を見て、額を手で覆った。

 

「だから、言ったのに。人間は自然に敵わないって…」

 

「はあ、あたし帰る」

 

 真姫が呆れて下に降りて行くと

 

「わ、私も今日は・・・」

 

 花陽も彼女の意見に賛成した。

 

「そうね、また明日にしよっか」

 

「ええ!?帰っちゃうの?」

 

「それじゃ凛たちが馬鹿みたいじゃん!」

 

 穂乃果と凛がずぶ濡れで抗議するが、

 

「馬鹿なんです」

 

 海未は二人に事実を述べた。

 

「中に入りなさい二人とも。風邪を引いたら、しばらくの間に練習できませんよ」

 

 三南先生は、彼女たちを中に入らせて髪の毛を乾かすようタオルを用意した。

 

 結局、今日のダンス練習は中止になった。

 

 

 

 

<とあるファーストフード店、三南先生の視点>

 

 学校を去ってから、彼女たちと一緒にファーストフード店で、これからの活動についてミーテイングすることとなった。

 

 練習する場所をどこかで確保できないか、と数分くらい話しているうちに、高坂君は不機嫌そうにフライドポテトを貪り食い始める。

 

「穂乃果、ストレスを食欲にぶつけると大変なことになりますよ」 

 

 園田君は彼女をたしなめようとするが、

 

「雨なんで止まないの!!」

 

「私に言われても・・・」

 

 高坂君は頑とした態度で、今日の雨に対して恨んでいる。

 

「練習する気満々だったのに、天気ももう少し空気読んでよ。ほんとにもう・・・!」

 

 そう小声で不服を唱えると、私は小さくため息をついて彼女の肩にとんとんっと優しく叩いた。

 

「今日は仕方がなかった日ですから、そのくらい不満を開放したらどうですか?ストレスを抱えたまま踊りの練習に臨むと、パーフォマンスに悪い影響を及びますよ」

 

「う、分かりました…」

 

 高坂君は私の言葉に理解しているが、まだ駄駄を捏ねている。うーん、困ったもんだ。

 

「穂乃果ちゃーん。さっき予報見たら明日も雨だって」

 

「ええ~!?」

 

 南君の言葉に、高坂君はさらに不機嫌になった。外での練習が無理になったみたい。ため息をついた彼女は、ポテトを食べようとするがポテトはなくなっていた。

 

「あれ?」

 

「どうしたんですか?」

 

「私のポテトがない…海未ちゃん食べたでしょ!」

 

 園田君のせいにした高坂君は、空っぽになった箱を見せた。しかし、園田君は彼女のポテトを取っていなかったので、犯人ではないはずだ。

 

「自分で食べたのも忘れたんですか!?全く・・・。」

 

 と高坂君が自分のポテトを全部食べてたではないかと反論すると、

 

「あ! 穂乃果こそ!!」

 

 今度は園田君の分もなくなっていた。

 

「私は食べてないよ!!」

 

 このまま喧嘩になりそうから、私は彼女たちに自分のポテトを分けた。

 

「私のポテトをあげますから、喧嘩はしませんよ」

 

「「はーい」」

 

 彼女たちは私のポテトを貰ったところで、西木野君は話を切り出した。

 

「そんな事より練習場所でしょ。教室とか借りられないの?」

 

「うん・・・。前に山田先生に頼んだんだけど、ちゃんとした部活じゃないと許可できないって・・・」

 

「学校の施設を利用できる日程を調べたら、ほとんど他の部活と同好会に予約されております」

 

 彼女の問いに、南君と私は答えあげた。

 

「そうなんだよね~。部員が5人いればちゃんとした部の申請をして部活にできるんだけど」

 

 高坂君の言葉を聞いた瞬間、私と他の5人が互いの顔を見合わせた。

 

「5人…?」

 

「ん? どうしたの、みんな?」

 

 恐らく、彼女は気づいていないだろう。今、目の前にいる状況を。

 

「高坂君。あなたのメンバーの数を数えてごらん」

 

「ええ?メンバーの数ですか?」

 

 私を入れないで、彼女は数え始める。

 

「1…2…3…4…5…6…っ!」

 

 やっと、気づいたようだ。

 

「そうだ!!忘れてた!!部活申請すればいいじゃん!!!」

 

「忘れてたんかーい!!」

 

 突然、隣の壁越しのテーブルから見たこともない奇抜な格好をした人が彼女をツッコんだ。女の子の身体をしていて、声はどこかで聞き覚えのあるような感じする。もしかすると…?

 

「それより忘れてたってどういうこと?」

 

 先ほどツッコんだ方を見ようと身を乗り出した高坂君は自分の席に戻って、

 

「いやあ、メンバーが集まったら安心しちゃって・・・」

 

 西木野君の疑問に答えた。そんな頼り無さそうな高坂君を見た彼女は

 

「この人たち、ダメかも」

 

 呆れ気味でため息をついた。

 

「よし!明日さっそく部活申請しよう!そしたら部室がもらえるよ!はあ~、ほっとしたらおなか減ってきちゃった。さーて・・・」

 

「んん?」

 

 彼女のハンバーガーが壁の隙間から何者かの手によって持ち去ろうとした動作を私も見た。その手の主も気づかれたと察したのかそっとハンバーガーを戻して、静かに店を出て行こうとした。

 

(これはこれは、人のポテトとハンバガーを盗もうとするなんて、悪い人ですね)

 

 私はその人が離れる前に、忍び足でその人の逃げ道を塞がろうとする。

 

 そして、高坂君が奇抜な格好をした人を捕まえた後、こちらの方に走ってくると予測し私は仁王立ちで待ち構えた。

 

 

 数分くらい二人が口論すると、予測した通り前方にいる私を見ないでぶつかってきた。

 

「いった~い!!誰よ! 私の邪魔をー」

 

 変なサングラスを外した彼女は、私の顔を見ると……。

 

 

 

「あなたは、彼女たちを謝らないといけませんよ」

 

 

 

 冷ややかな目で見せながら通常通りの薄笑いをすると、彼女の背中は震えながらその場で硬直してしまった。

 

 生前、私と土方君は他の隊士に恐れられているのは承知しておるが、私はそんなに怖い人ですかね?()()()にはあまり怖がっておらず、私に親切な態度で接してくれました。確かに、私の目は笑っていなく他の人にマッドサインテストのような雰囲気を出しているが、そんなに私の表情って恐ろしいものでしょうか?

 

 彼女はずっと震えているので、私は彼女の肩を優しいく叩いて声をかけてみようとした。

 

 とその時。

 

「うわあああ!!」

 

 彼女は叫びながら電光石火の如くに逃げてしまい、数十秒くらい店から姿を消した。

 

 

「「「「「「ああ……」」」」」」

 

 高坂君たちは彼女の走りにぽかんっとして、原因をうまく把握できていなかった。

 

「三南先生。何かしましたか、その人に?」

 

 園田君の問いに、私は

 

「うーん。何でもありません、園田君」

 

 と怖い顔をしてしまったこと(意図的ではない)を嘘ついて自分の鼻の頭をかく。

 

 




いかがでしょうか?

三南先生……あなたの顔は怖いです。だが、惚れちゃいます!

次回は、スクールアイドル研究部との合併の件から始まり、にこの素性を知ることができます。


それでは、次回! またな!
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