ソードアート・オンライン~君と出会ったこの世界~ 作:作家志望の一般市民
ーーーそれは偶然だった…。奇跡だった…。
もしかしたら運命だったかもしれない。
それが2人の出逢いだった…。ーーー
俺達は攻略組に合流するべく、次の村を目指すために
『はじまりの街』で最後となるであろう買い出しをしていた。
その日は、効率を考慮して2人別々に行動していた。
タイガSIDE
「さぁて、回復POTと解毒POTが1番安い店は~?っと」
俺はミサキと別れてから、久しぶりの1人歩きだった。
SAOがデスゲームと化してからはいつも一緒に行動していた俺とミサキだったが、今日は「たまには別々で行動しましょ」というミサキのいきなりの提案を行うことにした。
正直、俺もたまには1人になりたくなったりするのだ。
そんなこんなで、俺は2週間の空き時間などにこの街を探険しまくったおかげで知り得た穴場のお店を目指して歩いていた。
「ここの路地に入って左に……うわぁっ」
「おっと…。」
『カラン…カララララン…。』
路地に入って中程のところで誰かとぶつかってしまったらしい。しかも、それが原因で相手が持っていたアイテムを落としてしまったらしい。
考え事をしていると前方不注意になるのは俺の悪い癖だなどと自分で自分をたしなめながら、ぶつかってしまった相手に詫びをいれる。
「わ、悪い…。考え事してて……。」
「あ、私も少し考え事してたから…。別にいいわよ。
あ、でも。買ってきたPOTを落としちゃった…。」
「おぉ…。すまん…。俺が拾うよ…。」
ぶつかった俺が悪いので、落ちてしまったPOTを全て拾い上げる。俺に拾わせて申し訳なく思ったのか、相手は「ご、ごめんね…。」と言いながら、俺が拾ったPOTを1つずつ受け取る。
「いやいや…。あれは俺が悪かったよ。すまなかった…。」
「もういいですよ。拾ってくれましたし、そこまで謝らないで下さいよ」
「そうか…?……思ったけどさ、あんた…POTこんなに買い込んで、どっか行くのか?」
「え、えぇ…。これから次の街に行こうかと…。」
「そうなのか!俺もなんだ!良かったら俺達と一緒に行かねぇか?」
相手は女性だが、下心は微塵もない…つもりだ。
ナンパではないが、俺はこれも何かの縁だと思ったので気まぐれで彼女を誘ってみた。
「……達?他にも居るんですか…?」
「あぁ。妹が居るんだが、どうだ?」
「…なら、お言葉に甘えます♪」
OKがもらえた。まぁ下心とか無いから別にいいんだけどね。
「俺はタイガだ。レベルは7。よろしくな。」
「私はハルカ。レベルは9よ。よろしくタイガ。」
俺よりも2つもレベルが上なのか⁈と
内心とてもビックリしたが、効率の問題なのかな?と1人で納得しておいた。
「じゃあ、私。これから寄るところあるから!フレンド登録だけして、後で合流しましょ」
ハルカの提案を聞き、俺は首を縦に振る。
それを確認した彼女は、寄るところに急ぎの用があるのか。一目散に路地から走り出ていった。
路地から出て俺の瞳にハッキリと映った彼女は、
少し体躯の小さいショートヘアな少女だった…。
その時に見た彼女のショートカットな後ろ髪がなびくのに見惚れていたことは誰にも秘密だ。
ちなみに、ミサキの髪型はロングだ。そして、その髪がなびくところを見るのが俺の数少ない楽しみであるのも誰にも秘密だ。
「ハルカ……かぁ。」
俺はたったいま知り合った短髪の少女の名前を、自分でも意識していないのにリピートしていた。
そして、自分の鼓動が少し早くなるのを俺は感じずにはいられなかった。
(も、もしや!こ、これが……恋⁈⁈⁈)
タイガがとある少女と出逢いましたねぇ~w
さてさて、その少女がタイトルにある人なのかは
まだ秘密です…!w
では、次回をお楽しみに!