ソードアート・オンライン~君と出会ったこの世界~ 作:作家志望の一般市民
ミサキSIDE
ーーー 一方その頃ミサキはーーー
「さーて!お兄ぃ……タイガも居ないし、今日はパーっと使っちゃお!」
まず最初に説明しておこう。私…佐藤未咲ことプレイヤーネーム『ミサキ』は、いつも兄の前では完璧な妹を演じようと気を張っているのである。
普段のミサキはだらしない生活に理想を抱くようなニートっぽい性格だったのだ。だが、兄に恋心…?を抱くようになってからは、せめて兄の前では完璧な妹になろうと日々気を張っているのだ。
時折一人になると、本来のだらしない性格をあらわにする表裏のある性格になってしまった。いわゆる、良い子ぶっているのだ。
「あ!あんなところにカフェがある!SAOでは初めて見るなぁ~」
一人でぶらぶら街を歩き回っていると、
今まで見たことない物件を発見するものなんだなと、
一人で納得しながら私はそのカフェに入ってみた。
そして、私は内装の小綺麗さに驚いた。
まるで、つい最近開店したばかりの新店舗のようだ。
床は手入れが行き届いているのか、光沢を放っているようにも見れる。
壁には芸術性のある絵画が何枚か飾ってあったり、
カウンターの再現ぶりなんか本物以上だ。
「うわぁ~。すごく綺麗~♪なんだか神秘的だなぁ……。」
幼い子供のように瞳を大きくして、
前も見ずに店内の神々しさに見とれていた。
『ドンッ』
やっぱり前方不注意なために、
前にいたNPCにぶつかってしまった。
私は咄嗟にぶつかってしまったNPCに謝る。
「す、すみませ…「オウ!旅の冒険者ぁ~!ちょっと頼まれてくれませんかね~ぃ?」え?」
ぶつかったNPCは、クエストNPCだったらしく、運悪くクエストフラグを立ててしまったらしい。
(は、早く断らなくちゃっ……。)
そんな焦りを私は冷や汗を流して感じながらも、
クエストNPCは早口に話を進める。
「それがですねぃ、ワターシの大事な秘伝書を先程盗まれてしまいましてねぃ…。取り返してきてくれませんかねぃ?」
どうやら、このNPCはフラグを立てるとクエストが自動的に進行されてしまうらしい。
(………ん?………秘伝書?)
秘伝書と聞けば、スキルをもらえるのかと
期待してしまう。
そんなことを考えていると、私の目の前に
クエスト進行ウィンドウが現れる。
《『秘伝のスキルを奪取せよ!』のクエストを受理しました。》
(……スキルかぁ…。…………スキルぅぅう?!?!?!)
驚愕した。思いもよらぬ形に、
理想が本当になってしまった。
まぁ、願ってもないクエストだ!
これでエクストラスキルだったら漁夫の利だ!
「だ、誰に盗まれたの?!」
「オウ…。犯人の名前は分かりマセン…が、
犯人の服装はバッチリですヨ!」
「本当?!どんな服装だったの?!」
「それが……青と白の縞パンを履いた……」
そこまで聞き、私は転けそうになる。
(ぱ、パンツって…!変態じゃない!このNPC!)
「履いた………オジサンデス。」
(…?! オジサン?!?!?!ますます変態ね!)
「ってゆうか!パンツなんて見えるわけないのに、
どうやって探せって言うの?!」
「ダイジョーブ!一目見たら分かるデスヨ」
「……本当かなぁ…そうゆうのって「ではでは、イッテラッシャーイ」大体……ぃ?」
『ズサササァー…。』
呆れながら独り言に近い感想を述べていると、
そのクエストNPCに店外へ突き出された…。
まったく、ワケが分からないNPCだ…。
でも、スキルがもらえるというのは、
捨てがたい……。
「仕方がない…。取り返しに行きますかぁ!秘伝書!」
でも、今はタイガを待たせていることに遅まきながらも気が付いた。
「あ。タイガどうしよ…。……合流してから、二人でクエストしようかなっ?」
いっそのこと手伝わせてやろうと、
怠惰な考えを実行しようとまた私は歩きだす…。
ミサキSIDE. END
これからは合流して
クエストをしていく流れになります。
次回もお楽しみに…。