IS世界への転生したけどやりたいようにやらせてもらう。   作:くにおか

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第21話 臨海学校へレッツゴー!(恋バナ編)

Side 翔真

 1日目の自由時間が終わり今は夕食だ。ちなみに椅子に座れるテーブル席と正座で食べる座敷席がある、俺は座敷席だが・・・セシリアは慣れない正座に四苦八苦しながら夕食を採っていた。

「セシリア、無理だったらテーブル席行こうか?」

「い、いえお気遣いされるほどではありませんわ?」

「そ、そうかならいいんだ」

セシリアは正座に慣れず足が痺れていた。

「セシリア無理しなくていいんだよ?」

「シャルロットさんまで、大丈夫ですよ。」

シャルロットは適応力が高いのか慣れていた。

 今日の夕食には、刺身に本山葵がついていたのでシャルとセシリアに説明してあげたり。

一夏と箒が「はい、あーん」といちゃつき始めたので、俺たちも触発されて「あーん」をしたりしながら夕食を楽しんだ。

 

 

 現在は夕食を終え一夏と大浴場で温泉に浸かっている。

「なあ翔真、なんか俺たちがIS学園に入学してから事件が起きすぎじゃないか?」

「そうだな、クラス対抗戦といいタッグトーナメントの時と言い、事件が起きてるな」

「それに俺、今さこの臨海学校も何かしらの事件が起きるって思ってるんだ」

「そうか、なら備えておかないとな。もし実戦なんてことになったら大変だしな」

「実戦ってタッグマッチの時も実戦だっただろ」

「馬鹿か、お前たちは無人機相手だっただろうが」

「それもそうだけどさ」

「まあ、覚悟はしといたほうがいいかもな。まあ実戦で俺がいなくなったときはあいつらを頼むわ、一夏」

「おい!馬鹿なことは言うなよ!勝手に死ぬなんて許さないからな!」

「分かってるよ、まだ俺は死ぬ気はないからな。何があっても生きて帰って見せるさ」

 正直言って帰ってこれるかはわからなかった。タッグトーナメントの襲撃を見る限り原作とはもはや世界が違ってきている。だからな、一夏もしかしたら俺はこの後に起きる事件で死ぬかもしれない。だからその時は・・・。

「やめよう、こんな考え」

「ん?どうしたんだ」

「何でもないさ」

「それならいいんだけどな」

俺たちは時間いっぱいまで温泉を堪能した。

 

 

温泉から出た後は、教員室で一夏と俺と千冬さんで話していたが途中から俺ら二人が千冬さんをマッサージすることになった。

「一夏、お前は上だ。翔真は下をやれ」

「「あいあい」」

 

 

Side ヒロインズ

「何やってるの?」

「「「「シッーーーーーー!」」」」

「え?」

シャルロットは、教員室の前に来た時何やらみんなが織斑先生の部屋を盗み聞きしているのを見つけた。

「くッ・・・翔真うまいな・・・アアッ」

「結構たまってるね、まあこれは仕方ないけどね」

「こっちもすごいぞ。結構やばかったんじゃないか?千冬姉」

「そ、そうなんだああアッ、そこいいぞ・・・」

なんか織斑先生が卑猥な声を上げていた。

「ね、ねえこれって・・・」

「い、いやまだわからん」

「でもこの声・・・」

「ちょっと翔真さんと織斑さんが・・・・」

「む?翔真と一夏のことだからマッサージなどではないのか?」

「で、でもラウラこの声はあれ意外に説明はつかないよ・・・」

ヒロインズは勝手な想像で話をしていたが、

「ちょ、押さないで!」

「ま、まずいぞ!」

「あ、ダメ!」

「きゃああ!」

『ドゴンッ』

「「お前ら何やってるんだ?」」

 襖が倒れて部屋に乱入したヒロインズでした。

 

 

Side 千冬

「とりあえず、一夏と翔真は隣の部屋に行ってこい」

「「え?まあいいけど」」

 一夏と翔真は何かを察して出て行ってくれたか。

「お前たちは何が飲みたい?」

「え?」

「何がいいかと聞いている」

「えっと・・・」

各々飲み物を言うと、千冬から飲み物を渡される。

「あの、これって・・・」

「ああ口止め料だ。」

「口止め料って・・・」

『プシュッ』ゴクゴク

「プハーーーーーッ」

「「「「え?」」」」

「なんだ、私が酒を飲むのがそんなに珍しいか。口止め料はやったんだ。何も言うなよ」

「「「「は、はい」」」」

さて、話を進めよう。

「お前たち、あいつらのどこがいいんだ?」

「あいつらって・・・」

「一夏と翔真だ、」

「まずは、箒お前からだ。なぜ一夏が好きなんだ?」

「えっと私は、小学生の時にいじめられててその時に助けられて好きになったんです。でもその時翔真も助けてくれたんですが、一夏はずっとそばにいてくれたので」

「そうか、いいだろう。次、鈴音だ」

「えっと私も箒と一緒でいじめられてて、でもあいつ・・・翔真が助けてくれた。あと助けたときに可愛いって言ってくれてそこからです」

「次!セシリア!」

「え、えっとわたくしは、翔真さんの目に惚れましたの・・・代表決定戦の時のあの目、何にも屈しない不屈の目をしていました。ですがその奥に私の父とはまた違った優しさが垣間見えました。そこからです。翔真さんを意識し始めたのは。」

「次!シャルロット!」

「は、はい!・・・ぼ・・・私は、真実を教えてくれたからです。女の子ってバレたときはもうダメと思ったんですけど。私のお父さんの思いと真実を自分がやりたいだけって言って教えてくれたからですね。」

「そうか、ラウラはどっちを選ぶんだ?」

「私は・・・おそらく一夏を選びます。」

「ほう・・・なぜだ」

「一夏は翔真より能力は劣っていますが、少しでも追いつこうと一生懸命に頑張っています。その姿がとてもまぶしく見えて、とても素敵な人と思ったので私は一夏を選びます。」

「そうか。そして私が翔真を選んだ理由は、あいつが・・・束に似ているからだな」

「え!?翔真が姉さんに似てるってどういうことですか!」

「ここからは機密情報だから口外しないでほしいが、翔真の専用機についている緑の光を出す機械だがあれは翔真の自作なんだ。」

「「「「えええええええええええええええええええええええええ!!」」」」

「声が大きいぞ!で、あいつがあれを作った経緯は『なんか思いついたから作った!』だったんだ。まああとは似ているところといえば身体能力もそうなんだが、男なのか如何せん私より強くてな、というより実力で私に追いつけるのは翔真だけだったからな。そこに惚れたのかもしれん」

「お、思い付きであんなのを作ったって・・・」

「それじゃああのような夢を持つのも納得ですわ」

「翔真らしいっていえばらしいけど」

「現実味を帯びてきたぞ」

「翔真の夢が叶うのはもうすぐかもしれんな」

「あいつ、夢が叶ったらどうするんだろうな」

「そうだな、まあ叶うまでは優しく見守ってやるとしよう。」

 恋バナを終えてヒロインズは各自の部屋に戻っていき、一夏は千冬と、翔真は山田先生と寝た。

 さて明日はIS実習だからな。休んでおけよ一夏、翔真。

 

 

Side ???

「こっちは準備OKよ、作戦開始まであと〇時間ね」

「やっとまた会えるのか・・・今度こそ手に入れないとな」

「無理しなくてもいいわよ。もうあの学園には定期的にちょっかい出すことが決まってるんだから」

「それでもチャンスの1回1回は大事にしたいからな」

「あなたから慎重論が出るなんて、明日は槍でも降るのかしら」

「おい!どういう意味だ!あいつのことなんだ、少しぐらい慎重になってもいいだろ!」

「そうね、井ノ口翔真ですもの、今回こそは手に入れないとね」

「そうだな・・・待って居てくれマイダーリン」

 ほくそ笑む黒い影、狙うは井ノ口翔真ただ一人のみ、翔真の嫌な予感が当たらないことを祈るばかりである。




 今回は恋バナと2日目の伏線張りでした。ちなみにもう原作を乖離しオリジナルへと移行しています。時間の流れは同じですが襲撃などはもはやオリジナルとなっています。
 それではまた次回(@^^)/~~~

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