IS世界への転生したけどやりたいようにやらせてもらう。 作:くにおか
Side 翔真
作戦開始まであと3分、俺と一夏、箒はISを装着し浜辺で待機していた。
「作戦開始まであと3分だ。確認のためもう一度作戦を伝える。篠ノ之は織斑を輸送後織斑のフォローを、織斑は福音に零落白夜での撃墜を試みる。井ノ口はそれに対し周辺警戒と織斑、篠ノ之両名のバックアップに回れ。指揮権は戦闘時すべて井ノ口に移譲する。」
「「「了解!」」」
「作戦開始まで、残り30秒です。」
山田先生のアナウンス。
「必ず戻ってくるからな。心配しないで待っていてくれ」
最愛の人たちに笑顔を向け出発する。
「必ず帰ってきなさいよ」
「約束ですわ」
「破ったら承知しないからね」
「わかったよ」
「作戦開始まで、5、4、3、2、1作戦開始です!」
「出撃!」
「箒頼んだ!」
「ああ!」
作戦開始の合図とともに3人は飛び立つ。
「作戦の指揮権を私から井ノ口に移譲。問題ないか」
「ありません。作戦指揮権譲渡了解」
Side 一夏
「接触まであと1分だ、二人とも大丈夫か」
「こっちはいつでも大丈夫だ。箒は?」
「大丈夫だ。」
「目標確認!作戦行動開始!」
接触した。俺は箒との輸送形態を解除し零落白夜で奇襲を仕掛ける。
「はああああああああああああああ!」
瞬間加速と箒に運んでもらった時に付いたスピードを上乗せして食い掛る一夏、が!ダメ!
「避けられた!」
「一夏、そのまま距離をとって!箒と俺で援護!」
「任せろ!」
翔真と箒の援護で奇襲の追撃を免れる。
「もう一度!」
再度瞬間加速で斬りかかるが、福音がビームを周囲に散布するような攻撃をしたため3人とも回避に専念せざるを得なくなる。
「一夏!俺の言うタイミングで突撃して!」
「了解!」
翔真が福音に猛攻を仕掛ける。
「うをおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
まだ合図はない。
「今だ!一夏決めろ!」
「うをおおおおおおおおおおおおお!」
福音に零落白夜を命中させ撃墜する。その時福音が光だしそこから操縦者が気絶した状態で飛び出してくる。
「おっと」
翔真は操縦者を回収し箒に引き渡す。
「箒はこの人を頼む。」
「何を言っている!作戦は!」
「まだだ!まだ終わってない!」
俺は、福音のほうを見た。すると福音の光が収まりそこから出てきたのは二次移行した『銀の福音』だった。
「一夏!撤退だ!!こいつが復活した以上俺たちに経戦能力はない!撤退だ!」
「了解!翔真は!」
「俺は殿をする!先に行け!」
「死ぬなよ!」
箒に遅れて撤退を開始する俺、後ろを見ると依然戦っている翔真の姿が目に入った。
(必ず援軍を連れてくるからな!)
Side 翔真
「やっぱりこうなるか!」
一夏と箒が撤退したあと一人悪態をつく。
「ここまでくると出し惜しみは無しだ!」
翔真はオーライザーとドッキングしダブルオーライザーとなりトランザム状態になる。
「けりをつける!うをおおおおおおおおおおお!」
福音に攻撃を仕掛けようとしたその時、どこからか攻撃が来た。
「チッ!誰だ!」
攻撃された方向を向くとそこには無人機が少なくとも15機はいた。
「久しぶりだなマイダーリン!迎えに来たぜ!」
「お前は、オータム!貴様邪魔立てするか!!」
「邪魔立てじゃねえよ。迎えだよ!」
「お断りだね!誰がお前についていくもんか!」
「マイダーリンってホントにツンデレだぜ。それなら力尽くで連れて行くのみ!」
戦闘が再開する。こいつらの目的を知るため一瞬のスキをついて盗聴装置をオータムに取り付けるがすぐに別の相手をせざるを得なくなる。
「クッ!この数の相手はきつい!」
福音プラス無人機多数とオータムこの数を相手するにはきつすぎる。
「糞ったれ!こんなところで!」
無人機をちぎっては投げちぎっては投げそんなことを繰り返しているが無人機だ、完全破壊しないと機能は停止しない。そして武装を破壊しても自爆で攻撃してくる。
「次!グアアッ!」
後ろで無人機が1機自爆、背面でまともに受けてしまいSEが削れる。
「囲まれないように動いてはいるが、退路を塞ぐように布陣されてにげられねえ!」
そこへ山田先生から通信が入る。
「井ノ口君!織斑君と篠ノ之さんの撤退が完了しました!井ノ口君も早く撤退を!」
「そっちでも俺が別の敵と交戦してるって分かってるだろ!退路もふさがれた!」
「何とか撤退できませんか!」
「無理だ!向こうは無人機が多数、そして福音と来た。囲まれないようにするのが精一杯だ!ぐうッ!」
「井ノ口君!?大丈夫ですか!」
「大丈夫じゃねえよ!それより俺が付けた盗聴器の信号はキャッチできますか」
「で、できますけど。」
「それを用いて諜報をお願いします。そしてあいつらに一言謝っておいてください」
「な、なにを言ってるんですか!!?」
「鈴とセシリア、シャル、ラウラ、箒には“すまない”と伝えて、一夏には“任せたぞ”と伝えておいてください」
「馬鹿なことは言わないでください!」
「そうだぞ!馬鹿なことは言うな!井ノ口!戻ってこい!」
Side 千冬
通信中も戦闘は続行できるが集中力は下がってしまうため被弾が増える。
「くッ!トランザムバースト!!」
ついに奥の手であるトランザムバーストを使う。
「おい!聞いているのか!井ノ口!井ノ口!おい!翔真!聞こえているのだろう!返事をしろ!馬鹿者が!返事を・・・返事をしてくれ!戻ってこい!翔真!」
「はああああ!」
戦闘音と翔真の叫び、爆発音、通信はつながっているが翔真に返事をする余裕がないのかそれしか聞こえない。
「無人機!これが最後!あとはオータム!おまえだけだああああああああああああ!」
「ふふ、でももうボロボロじゃない。諦めたら?」
「俺には諦められない理由があるんでね!」
「なら諦めるまで付き合ってあげる♪」
「おおおおおおおおおおおおおおおお!!」
戦闘は続いている。音だけでわかる。まだ翔真のシグナルは健在だがいつやられてもおかしくない状況だった。
「あらら、もう疲れてるじゃない楽になりなさいな!」ヒュッ
「な、あ・・・ガフッ・・・あ、あああぁ」ザクッ
「翔真!おい!翔真!」
なにか不吉な予感が千冬の頭をよぎった。
Side 翔真
(これは・・・もうダメだ・・・ああ、嫌な予感が当たってしまったか・・・)
「ふふっ、あとで迎えに来てあげるからね。それまで死んじゃやだよ?」
脇腹に刺さる1本のナイフそこからとめどなくあふれる血液、ISスーツを赤く染め上げていく。
「これじゃあ帰れそうにないや・・・鈴・・・セシリア・・・シャル・・・ラウラ・・・箒・・・束」
薄れていく意識
「帰れそうにないからあとは頼むよ・・・一夏・・・千冬さん・・・みんなごめんよ・・・俺、帰れないわ」
海に落ちていく。
「ご・・・めん・・・ね・・・」ドッボーン!
緑の光は海に落ちた。
Side 千冬・鈴・セシリア・シャルロット・ラウラ・箒・一夏
翔真が刺された。絶対防御を突き破り。それこまで消耗していたのだ。
「井ノ口翔真、ダブルオーガンダムシグナルロストです・・・」
「お・・・おい・・・嘘だと言ってくれよ・・・」
「こ、こんなのって・・・」
「嘘ですわ・・・こんなはず!」
「翔真!翔真!」
「翔真・・・お前というやつは!」
「翔真が・・・死ん・・・だ?」
皆が驚愕の事実に震える。
「うそ・・・嘘よ!こんなの!嘘に決まってるじゃない!」
「翔真さんが死ぬはずないじゃないですか!」
「こんなの‼でたらめだよ!」
「そんな馬鹿なことがあるか!」
「あいつが死ぬなんてことはないんだ!」
「翔真は絶対に生きてる!探しに行かないと!」
「待て!お前たちは待機だ!」
「でも千冬姉!」
「待機だ・・・これは決定事項なんだ・・・」プルプル
千冬はこらえていた、今にも泣きそうなのを。
「ち、千冬姉・・・」
「今海域を封鎖していた教員が全力で捜索しています。」
「山田先生・・・でも!それでも探しに行かなくちゃ!」
「それでもだ!馬鹿者どもが!今大事なのは残った福音をどうするかだ!それと所属不明機も!」
「ふふふふ♪マイダーリンはどーこだ!探さなきゃ!」
突然翔真が仕掛けたという盗聴器に声が入る。
「ダーリン、ダーリン!どーこーだー。ん?こっちにダーリン反応あり!今迎えに行くからね!」
「そんな!このままでは井ノ口君が!」
「その不明機が向かっている地点を計算しろ!教員は足止めだ!」
「りょ、了解しました!」
急いで、割り出す。
「恐らくここから半径3キロメートルの地点だと思われます」
「なら・・・お前たち!出番だ。あの馬鹿者を連れ戻してこい!」
「千冬姉!わかった」
全員頷く。そして
「これより井ノ口翔真救出作戦を開始する!」
千冬が宣言し、専用機持ち達は気を引き締める。
少年は帰ろうとする。 自分の居場所へ
少年は戦う。 いったい何のために。
少年は答える。 世界で一番大切なものに。
次回第1部season2最終章2 第24話 緑の光の再生、愛するもの達とともに戦う、希望の行く末
少年少女は何度だって立ち上がる。
というわけでseason2もあと2話くらいです。season3は夏休みの予定でいます。
それではまた次回。