第一話で過去を捏造するとはいかに……。
「日本刀が良いです!刀身に魔力が流せるものだと尚良いです!」
息子が5歳の時にチェスで勝つことができたら何かをプレゼントすると言うと、息子は6歳でわたしにチェスで勝てるようになっていた。
そして何が欲しいか聞いたとき、息子は人間界の剣が欲しいと言ってきた。
「日本刀?」
「総司が持っているような物です」
総司……この子の兄の眷属だ。日本出身だったはずだ。
なるほど、彼を見て日本刀が欲しいと思ったのだろう。
「まだ、お前には早いな、刃物はおもちゃじゃないんだぞ?」
「総司から教わります、彼に教われば文句は無いでしょう?」
息子に言い返され言葉が詰まる。
いつからこんなに成長していたのだろう。
ずっと見ていたつもりだったがわたしの知らないところで大きく成長していたらしい。
わたしの口から出ていた言葉は『OK』だった。
息子は歓喜しすぐに礼を言うと部屋を出ていった。
大方総司に剣の修行の約束をしに行ったのだろう。
わたしは偶に思う、この子は本当に『破天荒』だ
☆ ☆ ☆
「総司!総司!どこだ!総司!出てこい!」
ドタバタという音を鳴らしながら紅の髪に一筋の黒いメッシュを入れた少年が部屋を片っ端から開けていき目的の人物を探し続ける。
すると前方から亜麻色の髪をした女性がやってくる。
「ゲ……母上」
女性の名はヴェネラナ・グレモリー、自分の母親だ。
髪の色が自分の兄姉、父と違うのはグレモリー家に嫁いだからであろう。
自分の髪も彼女の髪の色は遺伝しなかったらしい。
というか何故、自分だけ黒いメッシュが入るのだ……。
「またそんなに走り回って……グレイフィアの赤ちゃんがあなたに似たら大変でしょう?」
「それはどういう意味ですか!?俺がガキ大将とでも言いたいんですか!」
「それはそうと、廊下を走り回るのはお止めなさい、グレイフィアは今、赤ちゃんを体に宿しているのですから妙な心配をさせないであげて」
グレイフィア……今はその場にはいないが自分の兄、サーゼクス・グレモリーの『
普段はグレモリー家にメイドとして仕えているが現在は体に赤子を身籠ったため育児休暇を取りいつでも出産できるような体制を敷いている。
「グレイフィアの件は分かりましたが総司を知りませんか?」
「いいえ、聞いていませんが……?何か用でもあるの?」
「知らないならよろしいでございまする、母上殿~~ッ!」
これ以上の長話は面倒だ。
三十六計逃げるにしかずだ。
後ろで怒り声が聞こえるが無視!
★ ★ ★
総司に約束を取り付け3日が経過した。
目を覚まし廊下に出ると召使いが通りかかったため声を掛ける。
「姉さんはどこ行った?」
「今日は日本へ行かれるそうです」
「あ、そ」
最近姉さんは
俺も早く駒を貰って眷属が欲しい、それで面倒なことを押し付けたい。
「父上の場所は分かる?」
「書斎で本を読んでいると思われます」
「オーケー、ありがと」
いつも通り日課の読書をしているらしい。
俺はすぐに約束の日本刀をもらいに書斎へ向かった。
☆ ☆ ☆
扉を開けると中に居たのは眼鏡を掛け本を読んでいる父親の姿だった。
「約束の日本刀はどうなりましたか?」
「ノックくらいしてくれ、心臓に悪い」
「悪魔が心臓の心配なんてしてどうするんですか?悪魔は心臓を貰う物でしょうに」
「いや、悪魔は心臓は奪わないよ、奪うのは命だけだ」
「話を変えないでください」
「ふむ……着いてきなさい」
父上は顔を少し歪ませると俺を連れて父上の部屋まで向かう。
父上の部屋に入ると父上の机の上に二つの箱があった。
一つは横100㎝を超えた大きな箱、もう一つは横100㎝に満たない控えめな大きさの箱。
父上は二つの箱を開けると中に入っていたのは大太刀と小太刀だった。
大太刀は150㎝を超える大きさで、小太刀は70㎝くらいの大きさだった。
両方とも綺麗な装飾のされた鞘に収まっており重量もあった。
とても自分では上手く振り回せそうにない。
「ハッハッハ!お前にはまだ早かったかな?総司に鍛えてもらいなさい、わたしからも頼んである」
父上の言葉を聞き届けると二本を背中に担ぐと鞘に付いていた紐で固定する。
メチャクチャ重たい……自分の体重が1,5倍になったかのようだ。
「そんじゃ、また後で、父上」
「ああ、がんばれよ」
父上の声を最後に部屋を出ていく。
目指すは友のところだ。
総司に鍛えてもらうのはいつでもできるが友と遊ぶのは今だけだ。
☆ ☆ ☆
「よう、みんな~~ッ!」
待ち合わせ場所のグレモリー家の俺が所有する敷地には三人の友が居た。
「ケルちん、遅いぞ~☆」
黒い髪をツインテール状にし、気持ち悪い口調の彼女はパラス・シトリー。
現・魔王、セラフォルー・レヴィアタンの妹、の妹に位置している少女だ。
シトリー家は三人女が生まれていることになる。
「ワリィな、ちょっとこれが重くてさ」
背中に括り付けた日本刀を近くにあった樹に立て掛ける。
「重そうだね~~お菓子食べる?」
緑の髪をした少し顔がポチャリとし、背中に大きなリュックを担いでいる彼はジュノー・グラシャラボラス。
現・魔王、ファルビウム・アスモデウスの弟だ。
「その剣は……日本刀か?」
魔術書を片手に眼鏡を掛けた大人のような雰囲気を放っている少年はベスタ・アスタロト。
現・魔王、アジュカ・ベルゼブブの弟である。
「そうともよ!俺が親にチェ~スで勝利したからプレゼントゥしてもらったジャパニーズソードさ!」
自己紹介が遅れたが俺の名前はケレス・グレモリー。
現・魔王、サーゼクス・ルシファーの弟だ。
「良いな~~!でもわたしがお姉ちゃんから貰ったステッキも可愛いもん☆」
「僕は貰えるんだったらお菓子が良いな~~」
「良かったじゃないか、滅多に手に入る物じゃないだろ、ソレ?」
「この日本刀はオゥーダァーメードしてもらった特注品だぜ!そこらのヘナチョコモンスターなんて真っ二つだぜ」
ここに居る4人は全員魔王の弟妹であり、全員末っ子だ。
俺たちはいつものように色々なところで遊び楽しんでいる。
「今日は何する?」
「お菓子を「最近噂の怪奇鳥さん退治☆」」
俺の言葉に反応したジュノーだったがパラスに横入りされて言葉が途切れる。
まぁ、いつも通り菓子を食べようって言おうとしたのだろうが……。
「怪奇鳥?」
「イェース!ブイブイ☆」
ベスタの疑問にパラスは指を二本突き出してピースサインを出す。
「まぁ、良いんじゃな~い?でも僕はお菓子を食べてる方がいいけど……」
ジュノーはリュックの中から菓子の袋を取り出すと開けて菓子を口に入れていた。
「なに言ってるの!ジューちんも行くの!」
「え~!?僕も~?」
ベスタは暇そうに眼鏡を眼鏡拭きで拭いていた。
そして口を開く。
「そうと決まれば早く行くぞ、その噂の怪奇鳥が居なくならない内に倒すぞ」
「オッケー☆」
「う~ん」
「おっしゃあ!」
4人はグレモリーの領地をありったけ探したが怪奇鳥は結局見つかることは無かった。
ちなみにオリキャラの名前は小惑星の名前からとってあります。
この四人は6歳……すなわち小学1年生の年齢でバカやってるわけです。
ようするに6歳で不良になってるわけです。
この話はこの4人を基本としてマジバトルなしでゆったりほのぼのとしたギャグで行きたいですね。
シリアスは一切無いのでシリアスが読みたい方は他の小説を当たってください。
過去を適当に捏造しているところがありましたがそこは許してください。
原作で語られたのなら修正はする予定です。
正直言うと原作が曖昧すぎて…ゴホンゴホン!
活動報告欄でアンケートを行っているのでよろしくお願いします。