ジャンヌオルタ率いる4体のサーヴァントと相対する優作達。
尚、彼らが現れた際にスカウターに依ってその真名及びステータス等はバレてしまっていた。
ランサー
ルーマニア、ワラキア公国の君主にして祖国を守る為に苛烈に戦い続け、敵国から“串刺し公”、“悪魔”と恐れられた吸血鬼ドラキュラのモデル『ヴラド三世』
アサシン
ハンガリーにて永遠の若さを求め幾多の少女達を拷問の果てに殺し、血を浴び続けた血の伯爵夫人『エリザベート・バートリー』またの名を吸血鬼『カーミラ』
ライダー
リヴァイアサンとオナクスの子供である邪竜タラスクを祈りにて鎮めたジャンヌ・ダルクよりも古き聖女『マルタ』
セイバー
フランスに忠誠を誓い、王宮を守護せし白百合の騎士『シュバリエ・デオン・ド・ボーモン』
「しっかしねぇ…」
何時でも戦いを始められる濃厚な殺気が混じり合う中で優作がポツリと呟く。
「そこのトゲトゲSM婦人を除いて、人を、民を守る為に行動していた偉人達が虐殺に手を染めるとか悲劇か何か?」
優作の言葉にピクリと反応するランサーとライダー、セイバーの3人。因みにアサシンも優作の“トゲトゲSM婦人”呼びに対し、仮面の奥で顔を引き攣らせていた。
【彼等の霊基には狂化が埋め込まれている。これによって理性を極限に迄薄められているんだろう】
「カーミラは兎も角、他の3人が虐殺に手を貸す筈が無いものね?」
「ジャンヌ・オルタが言っていた様に全員がバーサーカーと化しているのですね…」
カルデアにてステータス諸々を詳しく解析していたダ・ヴィンチから原因を聞かされ納得するオルガマリーとマシュ。中々えげつないがもしも狂化を解除されたら復讐に来る事をジャンヌ・オルタは理解しているのだろうかと優作は思った。
「ま、敵として立ちはだかるなら倒すだけだけどな」
「英霊ならそれなりに戦えるだろう」
「……」
クーフーリンと小次郎は何時でも戦えると武器を構え好戦的な笑みを浮かべ、ジャンヌも気を引き締めて杖を構えている。
「ふんっ! サーヴァントだけに集中できると思ったら大間違いよ、来なさいワイバーン達!!」
ジャンヌ・オルタが旗を掲げると無数のワイバーンが召喚される。しかし、空から再び矢が降り注いで召喚されるワイバーン達を悉く射抜いて行く。
「くぅっ、またなの!?」
「ワイバーンの掃討はエミヤんに任せとるかんね、おいちゃん達はサーヴァント戦に力を注げるべ」
ワイバーンに依る混戦化や街への攻撃は避けたいところなのでエミヤのポジションは非常に重要だった。この戦いでのMVPは彼が相応しいだろう。
「さて、それじゃあ始めますか。メインチェンジ『滅嶽の血:クラウス・
優作の格好が騎士の姿から白のワイシャツにネクタイとウェストコートといった衣装へと変わる。拳には十字架を象ったナックルガードが装着されており、彼はそのまま拳を構えた。
「ブレングリード流血闘術、押して参る」
優作が技名を叫ぶと共に拳を地面に叩きつけると無数の血の十字架が彼とバーサーク・ランサー、バーサーク・アサシンを囲むように出現した。
「ランサーとアサシンはおいちゃんが相手するから、マリー達は残りをお願い!」
「っな!? 坊主狡ぃぞ!」
「主殿っ! 2人相手とか贅沢で御座るよ!!」
「済まんね、クー兄と小次郎さん。でもあの2人は是が非でもゲットしたいんよ~」
十字架の壁の向こうから聞こえる優作の指示に対し、クーフーリンと小次郎が抗議の声を挙げる中、それに謝罪しながら彼は同じく閉じ込められたサーヴァント達へと突貫する。
【優作君、ゲットするって…?】
【あの2人、吸血鬼属性も加わってるっしょ? ならおいちゃんの着ているクラウスの服の力で捕まえられるさね! そして、ヴラド三世は狂化やら契約を解除してこっちに引き込む!!】
【戦力は増えて敵は減る、良いアイデアだけどカーミラの方は?】
【元々悪人だし、仲間にするメリットは無いべな。今後、吸血鬼が敵として現れた際に即殺出来る様、実験サンプルとしてダヴィちゃんやメディ姉と色々弄繰り回したる(ゲス顔)】
【うわぁ…(戦慄)】
「完全に逃げられない様、駄目押ししときましょ。サブチェンジ『
優作が片手に聖書を取り出すと開かれたページが何十枚も宙を舞い、紙吹雪となり彼等3人の周りを舞う。
「ぶるぁあああああっ!!」
雄叫びと共に優作が幾つもの十字架を形成し、正面へと放つ。紅蓮の閃光を描きながら飛来する十字架をランサーは槍で、アサシンは鎖に繋がれたアイアンメイデンで弾いていく。しかし、攻撃が彼等に集中されたもので無い事に気付く。
「な、に…?」
「紙? いえ、この書かれた文章は……あづっ!!?」
彼等の周囲に舞っていた聖書のページに十字架が刺さり、そのままランサー達の周囲へ縫い付けられていく。確認しようとアサシンが手を延ばすが、バチリと紫電が奔って弾かれた。
「それは吸血鬼の移動を制限する専用の結界! 結界を超える事は転移でも不可能、つまり逃げる事は最早出来んぞ!!」
「猪口才な…ならば貴様を殺せば済む事!!」
「さっさと済ませましょう。そして聖女の血肉を戴くとするわっ」
ランサーが槍を構えて突貫し、アサシンはアイアンメイデンをモーニングスターの様に振り回しながら打ち込んでくる。
槍の連突を、飛んでくるアイアンメイデンを優作は臆する事無く拳で逸らし、弾いていく。其の度に火花が散り、その中で優作は攻撃を受け流しながら殴り返していく。
「舐めるなよ、小僧っ!!」
互いに打ち合う中、ランサーが優作から距離を取って己の魔力を高める。
「血に塗れた我が人生をここに捧げようぞ、
空間から、地面から無数の杭が突き出て優作へと殺到していく。このままでは串刺し一直線だが、優作は慌てる様子無く拳を背後へ引き絞った。
引き絞った拳を突き出すと共にこれまで出してきたモノに比べ遥かに巨大な十字架が現れ、破城槌の如くランサーへと放たれる。宝具の杭を粉々に打ち砕きながら迫る十字架を前に避ける事が出来ないと判断した彼は槍で防御をする選択をした。
……が
「ぐぅ!? うぐぉおおおおおおおおおっ――――!!?」
槍は圧し折れ、そのまま彼等を囲む十字架へと叩き付けられた。
構えを解く優作、そんな彼の背後にアイアンメイデンを振り被るアサシンが立っていた。
「貰ったわ――「得物を狩る前に声を出すのはド三流がする事だぜ?」―っ!!?」
振り返りながら優作はレイピアの様な十字架を形成し、アサシンの腹を貫いた。
「ガッ!? ああぁぁあああああっ!!?」
「暫く縫い付けられとけ」
追撃とばかりに両腕と両脚も串刺しにして背後の十字架に縫い付ける。
アサシンが行動不能になった事を確認した優作はそのままランサーの元へと向かう。
砂埃が未だ舞う先でランサーはへしゃげた槍を杖代わりにして辛うじて立っていた。
「ぐ……ぬぅ…」
「終わりにしようか?」
満身創痍で動けないランサーへ優作は拳を構える。
「ヴラド三世、汝を密封す」
優作の拳がランサーの胸を打ち抜く。それと同時に赤い文様に拘束され、打ち抜かれた胸部から彼の身体が渦を描く様に収縮し始めた。
「グ、ギィ!? ぐぉおおおおおああああああああ―――――――っ!!」
ランサーが悲鳴に近い叫び声を挙げる。
肉体をそのまま圧縮されているのだ、筋肉も、骨も内蔵すらも…
激痛で本来ならショック死する状況で容赦なく密封されていく。
「憎みたまえ、許したまえ、諦めたまえ、人界を守る為に行う我が蛮行を…」
優作の言葉と共にランサーが居た場所には掌サイズの十字架が落ちていた。優作はそれを拾い、次のターゲットであるアサシンへと脚を向ける。
尚、彼女は目の前で行われた封印を自分もされる事を理解し、青白い顔を更に真っ白にして震えていた。
「い、嫌…来ないでっ――――!!」
「………」
「た、助け…「……其の台詞、生前拉致った少女達から何回も聞いてるだろ?」――!?」
「泣き叫ぶ相手に拷問の手を緩めたか? 命乞いしても笑いながら殺したんだろ? ましてやこうして蘇って何人もの血を啜ってきた?」
「…………」
「殺してきたんだ、殺されもするだろ? ま、このまま殺しても意味が無いから…」
ゆっくりと拳を振り上げながら優作はニッコリと笑みを浮かべる。その目は全く笑っていなかったが…
「せめて、人類の発展の為のモルモットになれよ」
「や、やだ…」
「エリザベート・バートリー、汝を密封す」
優作の拳は容赦無く、アサシンの胸元へ打ち込まれた。
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優作が十字架の壁でランサーとアサシンを隔離した後、オルガマリー達もジャンヌ・オルタとの戦いを始めていた。
「くそっ、坊主の奴…ランサーとは俺が戦いたかったってのに…」
「まぁ、目的が有るのなら仕方あるまいよ。取り敢えずは目の前の敵に集中しようぞ」
クーフーリンが愚痴を零す中、小次郎が窘めつつ向かって来るバーサーク・セイバーとバーサーク・ライダーを迎え撃つ。
ぶつかり合う彼等を抜けてジャンヌもジャンヌ・オルタへと向かう。
「えぇっと…先輩が向こうにいるので所長、指示をお願いします」
「仕方ないわね、ジャンヌはまだステータスが低いからマシュは彼女のカバーをしてちょうだい。但し、相手はワイバーンを召喚出来るわ。援護射撃があるとはいえ、全て倒せる訳では無いから無茶をしない様に!」
「了解しました! マシュ・キリエライト、対サーヴァント戦に移行しますっ!」
「私もいくわよ…」
マシュをジャンヌの援護に向かわせ、オルガマリーは封魔管を取り出す。
「来なさいっ! アークエンジェル!!」
封魔管から光が溢れ、鎖帷子を巻いた鎧を纏った天使が召喚される。
「お呼びですかサマナー?」
「ジャンヌとマシュの援護をお願い」
「分かりました」
オルガマリーの指示にアークエンジェルは頷きながら羽搏いていく。
ジャンヌ達とジャンヌ・オルタは既に戦闘を始めていた。
「はああああぁぁっ!!」
「おおおぉぉおおっ!!」
お互いの杖と旗がぶつかり合う。旗という邪魔なモノが付いているのに難なく振り回し乱れ打ってくるジャンヌ・オルタの攻撃をジャンヌは時に受け止め、受け流す。
「さっきから気になっていたけど何よその服?」
「生憎あの頃の衣装では国の人々に勘違いされます。そもそも、最早聖女で無い私にはあの衣装は必要ありません」
「あはははっ! そうよね、奴らは今やワタシ達を目の敵にしているものね。怯えてコソコソするしか出来ない聖女サマ?」
「っく!?」
初めこそ拮抗していたが、憤怒と憎悪の化身と化したジャンヌ・オルタの容赦無い攻撃に未だ万全で無いジャンヌは徐々に押されていく。
遂には杖を大きく弾かれて隙が生まれた。
「消し炭になれっ!!」
「ジャンヌさん!」
ジャンヌ・オルタはジャンヌを焼き殺そうと炎を放つがそこへ盾を構えたマシュが割り込んで防ぐ。
「邪魔するなデミ・サーヴァントッ! 纏めて燃えてしまえっ!!」
「マシュさんっ!!」
「心配ありません、先輩に強化合成して貰ったこの盾は如何なる炎も通しません!」
火炎耐性を限界まで上げたマシュの盾はジャンヌ・オルタの炎を防ぎ切る。それと同時にジャンヌは盾から飛び出し、振り被った杖をスイングする。
「はぁああぁ、回し打ち!!」
ジャンヌの攻撃をジャンヌ・オルタは旗で防ぐがそこへマシュの追撃が続く。
「行って下さい、トモエ!!」
「精霊っ!? くあぁっ!!?」
マシュが呼び出したトモエがアサルトダイブをジャンヌ・オルタへと放ち、彼女を大きく吹き飛ばした。
「こうなったら…」
体勢を立て直しながらジャンヌ・オルタが己の魔力を高めていく、宝具を放つ準備をしている様だ。
「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮……! 吼え立てよ、我が…「させませんよ!」…っ!?」
マシュとジャンヌへ宝具を放とうとした刹那、突き出された剣が彼女を貫かんと迫る。
即座に宝具発動を中断して旗で防ぐと目の前には剣を構えた天使、アークエンジェルが飛んでいた。
「! ジルが言っていた天使ね…忌々しい」
「……あぁ、何という事だ。嘗て神の啓示で戦った聖女からこの様な憎悪に染められた人形を作ってしまうとは…」
アークエンジェルを睨み付けるジャンヌ・オルタ、一方のアークエンジェルは悲しそうに首を振った。
そんな姿にジャンヌ・オルタの表情が憤怒に染める。
「人形ですって…?」
「成程、気付いていないのですね? いや、無意識に気付かない振りをしているだけでしょうか?」
憐れむ様に問い掛けるアークエンジェルに対し、ジャンヌ・オルタはキレた。
「殺す、殺す! ワイバーンで生きたまま喰い殺してやるっ!!」
ジャンヌ・オルタが再び大量のワイバーンを召喚する。しかし、再び空から矢が降り注ぎワイバーン達が次々と射ち墜とされていく。
「っく、一々と…でも射抜き切れない数を召喚すれば良いだけ!!」
射抜かれる数よりも多く、ひたすら多くと召喚していくジャンヌ・オルタ。マシュ達が近くにいる為に範囲攻撃になるパニックメーカーをエミヤが使えない事も加わり、射撃を抜けたワイバーンが彼女達へと襲い掛かる。
「ここは私に任せて下さい!」
迎え撃つべく構えるジャンヌの前にマシュが立ち、盾をワイバーンの群れへと向ける。
「ギガプレスッ!!」
マシュの掛け声と共に盾から衝撃波が放たれ、目の前にいたワイバーン達が吹き飛ばされていく。
「隙が出来ました。ジャンヌさん、アークエンジェルさん、合わせて下さい!」
「分かりました!」
「良いでしょう」
吹き飛ばされて距離が出来た事に依りマシュが連携の呼び掛けをする。頷いたジャンヌとアークエンジェルが共に術を発動する。
「エンジェルリング!」
「ブッシュファイア!」
「マハ・ザン!」
マシュの中級魔術が敵を集め、そこにジャンヌが枝葉を高速で回転させて大火を起こし、更にアークエンジェルの衝撃術で火力を増大させる。彼女たちの連係で形成した業火はワイバーン達の殆どを消し炭に変えた。
「いけ、ワイバーン! あの天使使いを喰い殺しなさいっ!!」
ジャンヌ・オルタの指示で生き残ったワイバーン数匹がオルガマリーへと殺到する。
しかし…
「召喚しているのはアークエンジェルだけでは無いわ……やってちょうだい、モコイ」
「う~ん…ナイスな判断だね、チミ」
迫るワイバーン達をブーメランが叩き落していく。首が圧し折れて墜ちていくワイバーンを見つめるオルガマリーの足元には冬木にて優作も召喚していたモコイが立っていた。
このモコイ、ラ・シャリテに到着した時点で調査の為に召喚しており、隠し身をさせて傍に連れていたのだ。
「それに守られているだけじゃない、のよっ!」
ブーメランが掠った程度で健在だったワイバーンを抜いた刀『霧氷月影』で斬り捨てた。
再びワイバーンが全滅し、ジャンヌ・オルタは歯噛みする。
「くっ…一度ならず二度迄も全滅させるなんて…「ジャンヌ」…バーサーク・セイバー!?」
新たに召喚すべきか思考を巡らせていた処にバーサーク・セイバーが現れる。後ろにはバーサーク・ライダーもおり、共に満身創痍に近い状態だった。
「なっ!? やられたというの!?」
「済まない、防戦一方だった…」
「あいつら強過ぎるのよ、少なくとも1対1じゃあ勝てないわ」
彼女達の言葉も当然の事だ。優作に依って強力な装備にステータスアップ、そして模擬戦闘を何度も続けてきたバトルジャンキー達が強くなっていない筈が無いのだから。
余裕そうな表情でクーフーリンと小次郎がマシュ達と合流する。
「うむ、中々楽しめた」
「後は坊主だけk…「いよっしゃあぁぁっ!! ヴラド三世とカーミラゲットだぜぇっ!!」…終わったみてぇだな」
優作の大声と共に十字架の壁が消える。十字架が囲んでいた場所にはランサーとアサシンの姿は無く、彼の手に2つの小さな十字架が握られている、つまりはそういう事だった。
「ジャンヌ、ここは引きましょう」
「サーヴァントでないのにランサーとアサシンを相手して、しかも捕らえるなんて只者じゃないわよ」
「……仕方ありませんね、ここは撤退します」
セイバーとライダーの進言にジャンヌ・オルタは悔しそうに歯噛みしながらも頷く。
「逃がすと思ってるのか?」
クーフーリンの言葉に頷きながら構えるマシュ達。マシュのペルソナ、オルガマリーの仲魔を含めれば9対3の状況且つ、ジャンヌ・オルタ陣営の生き残りであるセイバーとライダーはボロボロであり今此処で決着を着けない訳が無かった。
しかし、ジャンヌ・オルタが諦めた様子は無い。彼女はライダーに命令を下す。
「バーサーク・ライダー、時間を稼ぎなさいっ!!」
「
「!? 仮想宝具 、
ライダーの呼び声と共に優作達へ巨大な物体が突っ込んできた。
すかさずマシュが前に出て宝具を展開する。白亜の盾に回転しながらぶつかるその物体は巨大な甲羅の様だった。
「何だこりゃ? 亀か?」
「聖女マルタが呼び出したって事は邪龍タラスクね」
「見た目は亀なのに竜とは面妖な…」
タラスクの突進をマシュが防ぐ中、向こう側からジャンヌ・オルタの声が聞こえた。
「この借りは絶対に返してやる……絶対に殺してやるから!!」
マシュの光の盾が消えると共にタラスクも消える。
目の前には既にジャンヌ・オルタ達はいなくなっていた。
【済まないマスター、ジャンヌ・オルタには逃げられた】
【あ~、ワイバーンを片っ端から召喚して盾にした系?】
【あぁ】
【なら仕方ないさ。こっちに合流してちょ】
【了解した】
エミヤからの念話でジャンヌ・オルタ達が完全に撤退した事を知る。ロマンにも確認して貰ったところ、2つのサーヴァント反応が突如として消滅した事からジャンヌ・オルタが令呪を使って転移させ、自身はワイバーンで逃げたとの事。
目的の対象には逃げられたが、此方に被害は無し。街は守れて敵サーヴァント2体を手中に入れたので文句無しの勝利である。
エミヤに合流するよう指示して彼がいる街の方を向くと、逃げずに観ていたのであろう街の住民達が大きな歓声を挙げていた。
「見ろ! 竜の魔女が逃げたぞ!! 彼等が勝ったんだ!!」
「ほ、本当に勝っちまった…」
「傭兵達が魔女を追い払ってくれたわ!」
「うおおおお! 俺達、助かったんだ!」
「街は救われた! 彼等は英雄だ!!」
歓喜の声が優作達を包む。
それを受けた彼等の反応は嬉しそうだったり、恥ずかしそうだったりと様々だ。
【皆、お疲れ様。被害無く、無事に終えれて良かったよ】
「ロマニ、敵は逃げたという事で良いのかしら?」
【はい、所長。ライダーの宝具で出来た隙を使ってジャンヌ・オルタはワイバーンを呼び出し逃走。ライダーとセイバーは令呪に依って転移したようです】
「また攻めて来る可能性は無いわけ?」
【今回の戦闘で大量のワイバーンを召喚していましたし、ライダー達の転移に令呪を切った以上、大分魔力を消耗している筈です。早々には動けないと思います】
「分かったわ。落ち着き次第、また連絡するから」
ロマニから労いの通信が入り、オルガマリーは今後の敵の動きを相談する。情報収集を済ませたらラ・シャリテに長居する必要が無くなる。次の街へ移動して新たな情報やはぐれのカウンターサーヴァントを見つけたい。
「取り敢えずは、街に戻って聞き込み調査の続きをしましょう?」
「せやね。おいちゃんも商会に戻って街の防衛賃を戴くとしましょ」
未だに歓声が響き渡るラ・シャリテに戻る優作達。
そんな彼等を遠くから眺めていた人影が2つ。
「凄い、凄いわ! まるで英雄譚の一節が目の前で起きたみたい!!」
「結局、僕達が援護する必要無かったね?」
「それにあの女の人が呼び出した天使様も素敵! 天使様を呼び出すなんて、彼女は聖女様なのかしら?」
紅のドレスを着た少女が目をキラキラと輝かせ、興奮した様子で優作達の活躍を隣の青年に語る。
「…それでマリア、彼等に会いに行くのかい?」
「勿論よ!色々お話が聞きたいわ♪ それに…」
青年にマリアと呼ばれた少女は華の様に可憐な笑みを浮かべる。
「私の大事な、大好きなモノを護ってくれたのだもの、お礼も言わなくっちゃ♪」
元ネタ
>クラウス・
内藤泰弘作『ジャンプスクエア』他で連載している漫画『血界戦線』の登場人物。
異界と融合したニューヨーク『ヘルサレムズロット』にて活動する秘密結社『ライブラ』のリーダーにして貴族ラインヘルツ家の三男坊。超人揃いのライブラメンバーの中に於いても更に圧倒的な戦闘力と精神力を以て人界を護っている。
十字架を象ったナックルガードを用い、『滅嶽の血』を武器に転化し破壊、封印する『ブレングリード流血闘術』の使い手。
性格は穏やかで紳士的な良識人だが、巨体に加えて鋭い三白眼と口を閉じても目立つ下顎の犬歯が特徴で、顔が怖い為に勘違いや誤解で損をしている。
ライブラのメンバーを家族同様に大切に思っており、彼らが傷ついたり誘拐などされたりすると、胃に穴が空くほどに酷く思い悩んだり、強烈な怒りを敵にぶつけたりする。
>ブレングリード流血闘術(出典:血界戦線)
『血界戦線』に登場する流派。
クラウスが用いる格闘技であり、ナックルガードをつけた拳打が基本戦術で、更に血で巨大な剣や盾を作り、攻撃や防御に用いる。
血界の眷属を“密封”する事が出来る唯一の技を持ち、『滅獄の血』とも呼ばれている。
能力の性質は不明だが、“燃やしたり凍らせたりするのとは『段階』が違う”とされ、原作にて時間の流れを操る人物からは“時に手をかける”能力と分析されていた。
>39式
ブレングリード流血闘術の技の一つ。
複数の血の十字架で壁を作ったり相手を拘束する。
>02式
ブレングリード流血闘術の技の一つ。
前方に無数の小型の十字架を発射する。
>111式
ブレングリード流血闘術の技の一つ。
巨大な血の十字架を作り出して相手に叩きつける。
>32式
ブレングリード流血闘術の技の一つ。
十字架型の細剣で串刺しにする。
>999式
ブレングリード流血闘術の技の一つ。
血の十字架によって『血界の眷属(吸血鬼)』を“密封”し無力化・封印を行う。
『血界の眷属』への唯一の対抗手段となっており、発動するには対象の諱名を呼び、対象の“存在”を捉えるプロセスを必要とする
>アレクサンド・アンデルセン(出典:HELLSING)
ヤングキングアワーズで連載されていた平野耕太作の漫画『HELLSING』の登場人物。
ヴァチカンの法王庁特務局第13課、通称『特務機関イスカリオテ』に所属する神父で人間ながら圧倒的な戦闘力を持ち、数々の異名を持つ。
普段は温厚な性格で孤児院に勤めているが、その本性は筋金入りの狂信者であり、反カトリック的な存在には容赦が無い。
>回し打ち(出典:サガフロンティア2)
『サガフロンティア2』に登場する杖を使った派生技。
『振る』+『振る』の組み合わせで発動し、対象に回避不可能の攻撃後、使用者の術攻撃力を上昇させる。
>アサルトダイブ(出典:女神転生シリーズ他)
アトラス作品に登場する物理スキル。
現HP10%を消費しながら敵1体に物理属性の中ダメージを与える。
>エンジェルリング(出典:テイルズシリーズ)
『テイルズシリーズ』に登場する中級魔術。
光属性の輪を展開し、範囲内の敵を中央へと集める。
>ブッシュファイア(出典:サガフロンティア2)
『サガフロンティア2』に登場する樹術。
『樹』+『炎』の組み合わせで発動し、大きな円の範囲内の敵にダメージを与える。
>マハ・ザン(出典:女神転生シリーズ他)
アトラス作品に登場する衝撃属性の魔法スキルで上位互換にマハ・ザンダインがある。
周囲に範囲中の衝撃中ダメージを与える。
>霧氷月影(出典:葛葉ライドウシリーズ)
『葛葉ライドウシリーズ』に登場する槍属性の刀。
ピナーカを錬剣術に拠って強化する事で手に入り、『大いなる吸魔』を特殊能力に持つ。
Q、型月産の吸血鬼を密封出来るの?
A、対象の存在を捉えれれば吸血鬼で無くても密封出来るからモーマンタイ。
Q、優作、カーミラに対して容赦無くね?
A、世間的にカーミラ(エリザベート・バートリー)はTDN猟奇殺人鬼だから彼が容赦する訳が無い。
Q、クーフーリン達の活躍は?
A、グダりそうだったのでカット(無慈悲)
Q、フォウ君はサーヴァント戦に不参加?
A、フォウ君は街に近づくワイバーンの迎撃役として離れた位置で待機してますた。
次回は3月29日投稿。
感想コメント、意見・質問お待ちしております。
活動報告でのアンケートはまだまだ募集してるので是非。