「おら、こっちだデカブツ!!」
「■■■■■■――ッ!!」
バルカンを向かって来るバーサーカーへと集中砲火しながら優作はマシュ達から離れる様にメタルスラッグを走らせる。攻撃を受けたバーサーカーはメタルスラッグの方へと足を向け、追い掛けだした。
弾丸はバーサーカーに命中しているのだが、若干怯みこそするがダメージを受けている様子が無かった。
「バルカンがまるで効いてないんすけど…」
「ヘラクレスは常時発動型宝具の御陰で“一定ランク以上の攻撃”をしないとダメージを受けないわ」
「マジすか…」
「更にその超えるランクの攻撃で撃破しても“11回は復活”するの。しかも同じ攻撃では以降ダメージを受けないから注意なさい」
「防御系チート乙」
「
メタルスラッグのバルカン砲が効かないとなるとヘビーマシンガンやレーザーガンは無力。ロケットランチャーやアイアンリザードも怪しい所だ。
ある程度マシュ達が戦っている場所から距離を離したところで優作は反撃を開始した。
「おらぁ、吹っ飛べ!!」
メタルスラッグの主砲から放たれた砲弾はそのままバーサーカーに直撃した。爆発によってバーサーカーの上半身は吹き飛び、残った下半身は吹き飛びながら瓦礫の上に倒れ伏した。
「先ずは1回!」
「身体が再生してるわよ!!」
「早いな…だが御代わりのグレネードだ、貰ってけぃ」
吹き飛んだ上半身が徐々に再生し、立ち上がろうとしたバーサーカーにキューポラからグレネードを投げ付ける。グレネードの爆発に因ってバーサーカーは粉々になった。
「これで2回っと」
主砲の装填部に先が鋭い砲弾を装填し、再び再生し始めるバーサーカーから距離を取りながら照準を頭部へと合わせる。
「
全身が再生し、立ち上がるバーサーカーの頭部を徹甲弾が消し飛ばす。
「メタスラで効果有る兵器はこれで終わりだべ」
「ちょっとぉ!? まだ3回しか殺せてないわよ!!?」
「バーサーカーを3回殺した時点で凄いのだけど…」
各々のコメントを聞きつつ、優作は一人メタルスラッグから出てスーパーグレネードを取り出す。
「メディ姉はバーサーカーが戦車まで来れないように防御陣の構築宜しく。余裕が有ったら攻撃用の魔法も準備しててね?」
「1人で行く気?」
「心配しなさんな。此処で倒れる気なんてこれっぽっちも無いさね」
「そう、ならせめて補助魔法だけでも掛けておくわよ?」
メディアに赤魔法のバリアを掛けて貰い、メタルスラッグから降りた優作は再び立ち上がったバーサーカーをグレネード弾で吹き飛ばす。木っ端微塵になったバーサーカーを尻目に、一発撃っただけのスーパーグレネードを捨てて新たに『S』と書かれた箱を取り出す。
「ショットガンの前にストーン、これで5回」
箱からショットガンを取り出すが、先にバーサーカーの顔面に岩をブン投げて頭を叩き潰して殺す。
「そんで6回」
頭だけを再生するだけで済んだからか、再生させながら優作に殴り掛かろうとするバーサーカー。しかし、ショットガンをぶっ放して迫りくる拳ごとバーサーカーの上半身をまた吹き飛ばしつつ、ショットガンを捨てて『Z』と書かれた箱から刀を取り出す。
再生したバーサーカーは近くの瓦礫を持ち上げて優作へと投げ付けてきたが、優作はそのまま刀を一振りする。
「ザンテツソードに斬れぬモノなど無い(多分、こんにゃくは斬れないんだろうけど…)」
優作が斬り裂いた後には彼の横を真っ二つになった瓦礫が通り過ぎ、投げたバーサーカーも頭から一刀両断されて崩れ落ちた。
「これで7回になるが…まだ立ち上がるか。12回再生の能力持ちとか (´・ω・`)ウラヤマシス」
真っ二つになった身体を再生させながら尚、立ち上がってくるバーサーカーに優作は驚きの声を漏らした。
しかし、それでも彼は慌てる様子が無い。
「おいちゃんには似合わないんやけど…しょうがない。メインチェンジ、『ワンマンアーミー:ラルフ・ジョーンズ』」
優作の言葉と共に学生服から赤いバンダナとコンバットスーツ姿へと変わる。
「ラルフの超必殺技3連発いってみようかぁっ!! ファイヤーッ!!」
「■■■■■!?」
一瞬ポーズを決めた優作はそのままバーサーカーへ突っ込みながらフックを打ち込み、身体をくの字に曲げさせると振り向きざまの裏拳を下がった顔へと叩き込む。
いままで兵器を使って攻撃していた本人がまさか直接殴りかかって来るとは思わなかったのであろう、更に自身にダメージを与えている攻撃で有る事にバーサーカー且つシャドウ化によって殆どの理性を削られていた彼も困惑の声を零してしまった。
しかし、優作の攻撃は是で終わらない。無数の拳の連撃をバーサーカーに叩き込んでいく。
「破壊力ゥッ~!!」
止めとばかりに爆発混じりのアッパーがブチ噛まされ、バーサーカーは顔面を吹き飛ばされながら宙を舞った。
宙を舞いながら頭を再生させていくバーサーカー。地面に落ちる前には再生が終わり、両足で着地するがそんな彼の目の前には優作の姿があった。
「とっておきだぜ!!」
「■■ッ!?」
突進してきた優作は着地したばかりで態勢が整っていないバーサーカーを押し倒してマウントポジションを獲る。
「タイマンはったらぁっ!!」
馬乗りになった状態で両腕で交互にバーサーカーの顔面を連続して殴打していく。
「もういっちょう!!」
バーサーカーの顔面をボコボコにしながら、優作は止めとばかりに右腕を大きく振りかぶり、渾身のパンチを打ち込む。拳が叩き込まれると同時に再び爆発してバーサーカーは地面に頭を擦り付ける様にして吹き飛ばされた。因みに頭は原形を留めていない。
「ヘラクレスを拳で2回殺してるんだけど…?」
「私は見てない、何も見てないわ…」
「
メタルスラッグの車内で一部始終を見ていたメディアは呆然としながら声を漏らし、オルガマリーに至っては現実逃避をしていた。
「最後にキツイのぶちかましてやるかぁ!!」
「っ!? ……■■■」
頭を再生させて立ち上がるバーサーカーを前に優作は体を後ろに大きく捻る。彼の周囲は闘気で空間が歪んでいる様に見えた。
彼の構えにバーサーカーは攻撃よりも防御を取った。彼の攻撃を腕を犠牲にしてでも受け止め、そこから反撃に移ろうという考えであったのだが、それは大きな間違いだった。
「ギャラクティカファントム!」
自身の力を最大限に込めた後、大きく振りかぶったラリアットの様なパンチを腕を前にして構えるバーサーカーへと叩き込む。優作の拳がぶつかるや、丸太の様に太いバーサーカーの腕をブチ破り、そのまま彼の胴体へと打ち込まれた。
「どっか~ん!!」
優作の叫びと共に大爆発が起こり、バーサーカーは吹き飛んでいく。瓦礫に叩きつけられた彼は腕が消し飛んで無くなっており、胴体に大きな穴がポッカリと空いていた。
「まだ来るかい?」
構える優作を前に尚も立ち上がろうとするバーサーカーであったが、遂に崩れ落ちて金色の粒子となって散っていった。
彼が消えた後には聖晶石が3個落ちていた。
「合計10回か、残りはセイバーにでも殺られてたかね?」
「結局私の出番は無かったわね?」
「済まんね、メディ姉。まぁ、セイバー戦で頼りにしてるさかい」
「正直マスターだけでなんとかなる気がするわ…サーヴァントで無いのにヘラクレスを倒すなんて(全力出して戦っている様子で無かったし、多分これでも本気では無いのでしょうね…底が知れなさ過ぎるわ…)」
呆れた様子のメディアから意見を貰いつつ、聖晶石を拾う優作。
離れた場所で戦闘音が響いている事から、まだマシュ達は戦っている様だった。
:::::
「テメェも永遠に終わらないゲームなんざ、退屈だろう? 何からセイバーを守っているかは知ら無ぇが……ここらでケリ、着けようやぁっ!!」
「その口ぶりでは事のあらましは理解済みか。大局を知りながらも自らの欲望にのみ熱中する……魔術師になってもその性根は変わらないと見えるなっ!!」
「生憎坊主の御陰で今のオレは剣も槍も使えんだ、何時もと同じだと思うなよ!!」
ビーストランスで無数の突きを繰り出すクーフーリンに対し、アーチャーは2振りの中華剣である『干将・莫耶』でいなしながら互いに皮肉交じりの言葉をぶつけ合う。
「そらっ、余所見してて良いのかぁ!!」
「む…」
そこへヨシツネが横薙ぎに斬り掛かり、それをアーチャーはしゃがんで避ける。クーフーリンがしゃがんだ彼へ突き掛かるが、曲げた脚をバネに後方へ素早く跳躍した。
「オレサマオマエマルカジリ!!」
「喰われる気は無いのでね!!」
真横から突然現れたドゥンがアーチャーの喉笛へ喰い付こうとするが、彼は前に飛び込む様に前転して避けた。
「はぁあっ!!」
「盾と蹴りで攻めるか…中々変わっているが甘い」
アーチャーが立ち上がる処にマシュが十字盾を横薙ぎに打ち掛かるが受け流され、続ける回し蹴りも避けられてしまった。
「だが4対1では流石にキツイものがある、ならば…」
手元の干将・莫耶を“2振り共”ドゥンに向けて投擲した。
ドゥンを斬り裂くべく飛んで来る剣に対し、ドゥンは横に跳躍して避ける。
「武器ヲ投ゲルトハ変ワッタ奴」
「まだ終わりではないぞ」
アーチャーの手元には投げた筈の干将・莫耶が有り、それをまた投擲してきたのだ。
再び避けようとした時…
「グガァッ!?」
ドゥンの背中をナニカが斬り裂く。
痛みと共に回転しながら飛んでいく中華剣の一振りが見えた。
「まだ来るぞ、ドゥン!!」
ドゥンの背後でヨシツネが何かを刀で弾いた。見ると避けた筈の干将・莫耶の片割れがブーメランのように回転しながら飛来していた所だったのだ。そして前からもアーチャーが投げて来たモノとドゥンの背を斬った片割れの3振りが向かって来ている。
「助カッタゾ、ヨシツネ」
「気を付けろ、また来るぞ!!」
ドゥンとヨシツネを囲む様に4振りの干将・莫耶達は回転しながら飛び回り、時折2体に向けて飛来してくる。
「このまま鶴翼三連で潰したいところだが、使い魔の動きを抑えただけで良しとしよう。次は…」
新たに手元へ干将・莫耶を投影した所へ詠唱を終えたクーフーリンの魔術が襲い掛かる。
「水・水・樹・音で天雷ってなぁ!!」
「くっ…、厄介だなその力は!!」
アーチャーの真上に雷光が輝き、雷鳴が轟き出す。そして幾つもの雷が集まり、彼一人に纏まって降り注ぐ。
堪らずその場から離れて回避するし、降り注ぐ雷はアーチャーが立っていた辺り一帯の瓦礫ごと吹き飛ばした。
「此方も行きますっ、武装錬金!!」
「冬木大橋で使っていた武器か…」
飛び散る瓦礫の中からへバルキリースカートを展開したマシュが急襲する。4本の処刑鎌から繰り出される連斬を防御と合わせて避けていくアーチャーだったが、マシュは周辺の大きな瓦礫を飛び回りながら3次元機動を駆使して何度も斬り掛かっていく。
「中々素早い様だが、その程度で惑わされると思うな!」
マシュの斬撃を避けながらアーチャーは投影した剣を弓につがえ、彼女へ放っていく。アーチャーから放たれるやを時には避け、当たりそうな矢はバルキリースカートで弾いていく。
しかし、アーチャーはバルキリースカートが可動肢で動かしている事からその部分が脆い事を見抜いていた。
「そこだ」
マシュには当たらない射線での連射。アーチャーの狙いが自身で無く、可動肢であると気付く頃には4本の可動肢を全て破壊されていた。
「バルキリースカートが!?」
「貰ったぞ」
動揺した一瞬の隙を見逃す事無く、アーチャーはマシュへと矢を幾つも放っていく。
すかさずマシュは十字盾で防ぐが、それは囮であった。
「
放つ矢の中に赤い魔剣を混ぜて彼女の後方へと放つ。マシュの横を通り過ぎた赤い矢は反転して彼女の背中目掛けて迫って来る。
「嬢ちゃん、後ろだ!」
「お願いします、トモエ!!」
「っく、その力があったな。厄介な…」
クーフーリンの呼びか掛けで後ろ攻撃が来る事を察したマシュはトモエを召喚し、その薙刀でアーチャーの放った赤い矢を破壊した。
「やたら嬢ちゃんを狙ってるが、何か恨みでもあんのか?」
「別に。只、妙な技を使う相手を先に潰したいだけだ」
「オレにはそうは見え無ぇな。お前さんがそうまでして熱心に狙うって事ぁ、嬢ちゃんは“セイバーにとってよっぽど都合の悪い敵”。つまりオレ達にとっちゃ、“切り札”って事で良いんだよな?」
「……!」
「その顔と沈黙は肯定と受け取るぜぇ!!」
クーフーリンの言葉にアーチャーは眉を寄せながらも彼の槍を新たに投影した干将・莫耶で弾く。
「クーフーリンさん、それは一体?」
「セイバーを守る此奴が必死になって嬢ちゃんを狙ってんだ。て、事は嬢ちゃん本人、若しくは嬢ちゃんが持つ盾に何か有ると思うのは当然だろ?」
「アーサー王に所縁が有るのでしょうか?」
「かもな。それかどっかでやった聖杯戦争で苦い思い出が有るのか…どっちにしろ」
槍に闘気を込めるクーフーリン。ビーストランスの矛先に闘気が渦を巻いていく。
「此奴を倒して実際会ってみれば判るぜ!!」
「むぅっ!?」
「喰らいやがれっ、活殺獣閃衝!!」
クーフーリンが槍を突き出すと共に渦巻いていた闘気が激流となってアーチャーへと襲い掛かる。
「
干将・莫耶では防げないと判断したアーチャーは自身の前に7枚の花弁が集った様な盾を投影する。闘気の激流が盾へとぶつかり、1枚づつ盾の花弁を砕いていく。
「くぅ…」
「流石に全て砕けるとは思ってはないぜ。だがな…」
「クーフーリンさん、続きますっ!」
クーフーリンの背後からマシュが現れ、アーチャーへと飛び掛かる。
「トモエ!!」
マシュが呼びだしたトモエが黒点撃を残り4枚となった花弁の盾へと叩き込む。砕けたのは2枚だったが、残った2枚の内1枚には全体に罅が生えていた。
「良くやった嬢ちゃん、残りは任せな!!」
マシュが下がったのを確認しながら、自身の前に魔力を編み込んでいくクーフーリン。繰り出すは響き渡る轟音波。それを魔力で纏め上げ、集った音のエネルギーは徐々に高熱を帯びていく。
「ソニックバーナー!!」
高熱の音波砲が放たれ、残った2枚の盾を破壊し尽くす。
「君自らが突っ込んで来るのは愚策だったな!!」
「いえ、まだ終わりませんっ! バルキリースカートッ!!」
「なっ!? それは破壊した筈…ぐあっ!!」
攻撃を受け止められた事に因り隙が出来たマシュへ干将・莫耶を構え、斬り掛かろうとするアーチャー。しかし、破壊した筈のバルキリースカートが展開された事によって逆に斬り裂かれてしまう。
「くぅ…何故直っている…?」
「残念ですが、武装錬金には自動修復機能があります。完全に破壊するのは不可能です」
「成程…甘く見ていた様だ…」
斬り裂かれた肩を抑えるアーチャー、それでも霊核といった致命的な個所へのダメージを受けていない当たりかなりの強者である事が解かる。
「済マン、空飛ブ剣ニ手間取ッタ」
「まぁ、全部ぶっ壊してやったけどな?」
アーチャーへ対峙するマシュ達の元へドゥンとヨシツネが駆け付ける。
「これでまた4対1か…切り札を切りたい所だが…」
「ハッ、そんな時間を与えると思ってんのか?」
「だろうな……だが」
アーチャーは干将・莫耶を構え直す。
「私は負ける訳にはいかんのだ」
「そうかよ、だがこれで終わりだ。デルタペトラ!!」
「!?」
クーフーリンの前方を起点に光の粒子がアーチャーに向けて放出される。直ぐ様その場を離れようとしたアーチャーだったが、脚部に光の粒子を浴びてしまい、受けた部位が石化していく。
「足が…石に!?」
「これで逃げれ無ぇぞ!!」
「くぅ…石化呪文だと!? 石化はライダーの十八番であろう!!」
「知らねぇな、兎に角テメェを倒すチャンスだから覚悟しな!!」
「くそっ、
「ちぃっ。またそれか…嬢ちゃん、また援護をたの…「槍の兄ちゃん、俺に任せな!」ヨシツネ!?」
再び
「ヒートライザにチャージ、そして…」
自身に2種類のバフを掛け、2振りの刀を構えるヨシツネ。
「奥義、八艘飛び! 耐えれるもんなら耐えてみなぁっ!!」
放つは後世でも語られる自身が行った妙技。高速跳躍しながら行う8回連続斬撃は自身に掛けたバフの効果も加わり斬撃が振るわれる度に盾が砕け散っていく。
「な!? ……どれだけの力を…っぐがあぁ!!?」
ヨシツネは8回の斬撃を放った、1回の斬撃毎に1枚の盾が砕け散る。
つまり、残った1回はアーチャーの身体を斬り裂いた。
「っしゃあ! 後は決めてやれ、槍の兄ちゃん達!」
「やるじゃねぇか! 行くぜ、嬢ちゃん!!」
「はい! 行きます!!」
「オレサマモイクゾ!」
「バルキリースカートッ!!」
「防ぎきれん…っぐぅ!?」
4本の可動肢を巧みに操りアーチャーに斬り掛かる。脚を動かせないアーチャーは干将・莫耶で防御せざるを得ないが、それがマシュの狙いだった。そのまま武器ごと彼の両腕を封じたマシュは十字盾で胴体を殴り付ける。
「アオォオ~ン、斬ラレタオ返シダ!!」
続くドゥンが吹き飛ぶアーチャーに猛突進を仕掛け、よろめく彼を追撃する。その巨体から繰り出される突進に轢き飛ばされたアーチャーは宙を舞う。
「最後、決めさせてもらうぜぇっ!!」
「くそ…」
「無双三段ッ!!」
アーチャーは武器で防御するが、クーフーリンの薙ぎ払いを無理な体制で受けた為に干将・莫耶の全体に罅が生える。そして続く薙ぎ払いによって完全に砕け散ってしまった。
新たに投影する暇無く、止めとばかりに繰り出された突きがアーチャーの霊核を貫く。
「こふっ…ここまでか…」
連携『八艘バルキリー猛突三段』が決まり、崩れ落ちるアーチャー。
「オレの勝ちだな」
「その様だ。やれやれ…自慢の槍よりその槍の方が強いのではないかね?」
「言ってろ…まぁ、クラスを無視した力を得れる訳だからな。使おうと思えば剣も使えるしよ」
「剣も…? つくづく規格外の様だな君達のマスターは…やれやれ、これから相手するであろう彼女も災難だ」
消滅が始まり、アーチャーの身体の端が金の粒子となって散り始める。
「結局、何からセイバーを守ってんだ?」
「それは彼女に勝ってから聞くと良い」
アーチャーの脚から腰、そして胴体が消えていく。この地に現界する時間も僅かの様だ。
「次会えるなら君達のマスターに召喚されたいものだな…彼ならもしかしたら…」
そう言い残して完全に消滅するアーチャー。
彼が倒れていた場所には3個の聖晶石が落ちていた。
「ちっ、言うだけ言って消えやがったか」
聖晶石を回収する頃、優作達が乗ったメタルスラッグが近くまで来ていた。
:::::
「洞窟内にも敵が出るとか勘弁して欲しいわ~」
「そう言っている割には余裕で処理してるんだけど?」
「まぁ、所詮ザコやし」
クーフーリンの案内で柳洞寺の裏にある洞窟へと入った優作達だったが、洞窟内でも竜牙兵や悪霊に遭遇した……のだが、優作は落ち着いた様子で手元の刀で尽く斬り捨てていく。
洞窟内はそれなりに広かったが、キャノン砲などで崩れる事を恐れメタルスラッグは回収し、全員徒歩で進んでいた。
「そろそろ大聖杯に辿り着くぜ?」
「なら軽く休憩すんべ。所長さんとメディ姉は兎も角、マシュとクー兄はアーチャーをブッ倒して疲れてるっしょ?」
【そうだね、この特異点の元凶に挑む訳だ。万全の状態にしてなきゃ】
「疲れている時は甘味が一番さね」
簡易コンロで湯を沸かしつつ、袋から小箱を取り出す優作。小箱には陶器製の小さなカップが幾つか入っている。
「出来立て熱々でも冷やしても美味しいフルーツグラタンやで~」
「お菓子まで用意してるのね、持って無いモノは無いのかしら?」
【あぁ~、また食べれない生殺し状態か…優作君、これもお願いして良いかい?】
「あいあい。取り置きはあるさかい、待ってんしゃい」
スプーンを添えて各自に手渡す中、メディアが呆れ、おあずけ状態のロマニは再び悲観の声を漏らした。
「これも美味しいです、先輩」
「美味ぇ美味ぇ」
「料理まで上手なのね?」
「
各々がフルーツグラタンに舌鼓を打つ。
優作が淹れたお茶もフルーツグラタンに良く合った。
「優作、ちょっと良いかしら?」
「なんじゃい、所長さん?」
「その……そう、カルデア所長として伝えたい事があって…それに、部下である貴方とコミュニケーションは取るべきでしょう?」
茶を啜りながら先にいるアーサー王はどんな人物なのだろうと考えていた優作にオルガマリーが声を掛けて来た。
「貴方には今回、色々助けられたわ。竜牙兵から救って貰ったし、貴方の戦車が無ければ調査は更に時間が掛かっていたでしょうし…」
オルガマリーの感謝の言葉に優作は少し驚いた。プライドの高い彼女だからそう云った事は言わないだろうと思っていたからだ。
「やれる事をやっただけっすけどね。でも所長さんも頑張ってるっしょ?」
「…え?」
「おいちゃんより若いのにカルデアなんてでっけぇ組織の長を務めてんだからさ? 常日頃からプレッシャーやらと戦う日々やろ? 普通に尊敬するで?」
「……でも私、貴方に騒いでばかりで…」
「いきなりこんな世紀末世界に飛ばされて冷静なままな奴なんてそうそういないっしょ? 所長さんは慌てながらも決して自暴自棄にならずに己のやるべき事をしてたやん。上に立つ者としての責務をしっかり果たしてると思うで?」
「………」
「おいちゃんが思うに所長さんは無駄に張り詰めてるさね。だから肩の力をもっと抜いて部下やらおいちゃん達を頼りんしゃい」
今度はオルガマリーが驚く番であった。若くして当主を引き継いだ彼女はこれまで何度もプレッシャーや責任感に押し潰されそうになった。それでも耐えてここまで来たが、誰も褒めてくれる事は無かった。
聞こえるのはお飾りだの親の七光りだのそんな影口ばかり、それでも前に進み続けたのは一族の意志を貫きたい為か、己が何かを成し遂げたい為か…
「あ、有難う…」
唯、彼女は誰かに認められたかったからだ。
「正直、一般採用だったから何も出来ないだろうと思ってたけど…そんな思いもこの道中で消え去ったわ。……でも本当に英霊じゃ無いのよね?」
「だから能力持ちなだけの一般人です~」
「……一般人かどうかは兎も角、貴方をカルデアのマスターとして認めます。このミッション、最後までお願いするわ」
「一般人である事も認めてくれませんかね?」
若干頬を赤くしたオルガマリーがそっぽを向きながら言うが、照れている様子が良く分かった。
しかし、マスターとして認めてくれたが、一般人扱いしてくれないオルガマリーに優作は抗議の声を挙げるのだが…
「無理よ」
【無理だね】
「ヘラクレスを葬れる人間を一般人とは呼ばないわ」
「エクストラクラス『なりきり師』のサーヴァントってなら納得するぜ?」
「御免なさい先輩、流石に擁護出来ません…」
「
「やだ…おいちゃん四面楚歌?」
全員一致の意見に優作は肩を竦めるしかなかった。
元ネタ
>レーザーガン(出典:メタルスラッグシリーズ)
『メタルスラッグシリーズ』に登場するパワーアップアイテム。
攻撃範囲は極端に狭いながらも歩兵程度なら貫通するレーザーを撃つ。
アイテムアイコンは『L』。
>アイアンリザード(出典:メタルスラッグシリーズ)
『メタルスラッグシリーズ』に登場するパワーアップアイテム。
モデルは『ルパン三世』に出てきた鉄トカゲで、地形に沿って疾走するミサイルを撃てる。
アイテムアイコンは『I』。
>
「メタルスラッグシリーズ」に登場するキャノン系パワーアップアイテム。
放物線を描くキャノンに対し、直線状に飛んでいく。
また、威力は通常のキャノンより2倍ある。
>バリア(出典:FFシリーズ)
『FFシリーズ』に登場する補助魔法。
対象にした1体の武器・魔法防御力を上昇させる。
>ショットガン(出典:メタルスラッグシリーズ)
『メタルスラッグシリーズ』に登場するパワーアップアイテム。
射程が短く連射は出来ないが、単発では抜群の攻撃力を誇る。
アイテムアイコンは『S』。
>ストーン(出典:メタルスラッグシリーズ)
『メタルスラッグシリーズ』に登場するグレネード系パワーアップアイテム。
良くバウンドするが爆発しない。
>ザンテツソード(出典:メタルスラッグシリーズ)
『メタルスラッグシリーズ』に登場するパワーアップアイテム。
ショットガンよりも攻撃範囲は狭いが、高火力且つ敵弾を消す斬撃波を放つ。
モデルは『ルパン三世』に登場する『斬鉄剣』か同会社の格闘ゲーム『月下の剣士』に登場するキャラ『斬鉄』の技が由来と思われる。
アイテムアイコンは『Z』。
>ラルフ・ジョーンズ(出典:KOFシリーズ他)
SNK(現・SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『
ハイデルンの率いる傭兵部隊に所属する傭兵で、階級は大佐。
とにかく細かい事を嫌う豪快な性格で常にマイペースな熱血漢。事務仕事は相棒に押し付けたりと大佐なのか疑ってしまうほどいい加減さがあったりするが、与えられた任務は確実に熟し、部下の為なら上司にも食って掛かる熱い男である。
性能面に関しては打撃技に特化したキャラであり、堅実に相手を抑え込みつつ、隙あらば大ダメージを叩き込む戦法は中毒性が高く、性能の良い通常技を的確に振り回すだけでも意外と勝てるので初心者から上級者まで使い手を選ばない強キャラである。
>バリバリバルカンパンチ(出典:KOFシリーズ他)
ラルフ・ジョーンズが使用する必殺技の一つ。
突進しながら打ち込んだ後、火の粉を散らしながらマシンガンの如く超高速のパンチを繰り出し、最後に爆発混じりのアッパーで決める。
尚、『メタルスラッグシリーズ』では特殊格闘攻撃として使用でき、戦車や壁などといった兵器や障害物も高速で粉砕でき、中にはこれだけでボスを倒せてしまったりする(強い)
>馬乗りバルカンパンチ(出典:KOFシリーズ)
ラルフ・ジョーンズが使用する必殺技の一つ。
相手を押し倒してマウントポジションを奪い、そこからバルカンパンチを喰らわす。
相手をロックするため、基本的にはバリバリバルカンパンチよりも使い易い。
尚、シリーズによってフィニッシュ時におけるボイスが異なっており、本作にて主人公君が言った台詞はお気に入りの台詞を組み合わせている。
>ギャラクティカファントム(出典:KOFシリーズ)
ラルフ・ジョーンズが使用する必殺技の一つ。
体を後ろに捻ってから、大きく振りかぶったラリアットのようなパンチを繰り出す突進技。
ロマン技ではあるが、ガード不能な上に威力が異常に高く、MAX版がカウンターヒットすると相手がボスでも即死させてしまう(強い)
>天雷(出典:サガフロンティア2)
『サガフロンティア2』に登場する水術。
『水』+『水』+『音』+『樹』の組み合わせで発動し、敵単体に雷を落とす。
一定確率でLPブレイクを起こす。
>活殺獣閃衝(出典:サガフロンティア2)
『サガフロンティア2』に登場する槍を使った派生技。
『構える』+『集中』+『払う』+『突く』の組み合わせで発動し、術防御低下の追加効果がある。
>ソニックバーナー(出典:サガフロンティア2)
『サガフロンティア2』に登場する音術。
術者の正面を起点とした熱及び光属性の音波を扇状に放出する。
>デルタペトラ(出典:サガフロンティア2)
『サガフロンティア2』に登場する石術。
『石』+『樹』の組み合わせで発動し、術者の正面を起点とした石化効果の追加効果がある斬撃属性の光線? を扇状に放出する。
>ヒートライザ(出典:ペルソナシリーズ)
アトラスのRPGゲーム『ペルソナシリーズ』に登場する補助魔法スキル。
対象にした味方一人の全ステータスを上昇させる。
>チャージ(出典:ペルソナシリーズ)
アトラスのRPGゲーム『ペルソナシリーズ』に登場する補助魔法スキル。
使用者の物理攻撃の威力を1度だけ2倍以上にする。
>八艘飛び(出典:ペルソナシリーズ)
アトラス作品に登場するヨシツネの専用物理攻撃スキル。
敵全体に8回連続攻撃を行う。
作品によって単体物理攻撃スキルに匹敵する威力を備えていたり、弱体化されていたりするが『ペルソナ4』においてヨシツネ自身が上記のヒートライザやチャージを覚える為、過去作をはるかに凌駕するバランスブレイカーと化した。
>無双三段(出典:サガフロンティア2)
『サガフロンティア2』に登場する槍を使った派生技。
『牽制』+『払う』+『払う』+『突く』の組み合わせで発動する。
術技を除いた場合の槍技最強技。
>連携(出典:サガシリーズ)
『サガシリーズ』に登場する戦闘システム。
確率で格闘ゲームのコンボの様に連携して技を発動する。
単体で技を全て使うよりもダメージが増え、更に使った技を組み合わせた技名になる。従って、思いっ切りネタな名前になったりする。
>フルーツグラタン(出典:テイルズオブイノセンス)
『テイルズオブイノセンス』に登場する料理。
お菓子に分類される料理で食べると戦闘中において食事したメンバーの幸運80%、技熟練度30%、上昇する絆値を1上げる。
Q、幾等なんでもバサクレス弱すぎひん?
A、シャドウ化による弱体化があった上で再生直後に起き攻めしたらこんなもんやろ?
Q、バサクレスに通用したメタスラ兵器の基準は?
A、公式設定で単発ダメージが10以上の武器で殺せる事にしますた。なんでメタスラアタックも加えればバサクレスがミンチより酷ぇ事になりまする。
Q、何でラルフがバサクレスを殴り殺せるの?
A、地球意思(型月で云うガイア?)であるオロチを殴り殺せるKOFキャラが殺せない筈無いだろ!!
次回は10月7日投稿予定。
感想コメント、意見・質問お待ちしております。