読んで頂いた皆様に感謝感謝。
今回、キャラ崩壊注意。
「あれが大聖杯…」
「これって超抜級の魔術炉心じゃない!! 何でこんな島国にこれ程の代物があるのよ!?」
【資料によると、制作はアインツベルンという錬金術の大家だそうです。魔術協会に属さない人造人間ホムンクルスだけで構成された一族の様で彼等はある目的を果たす為に他の一族と共にこの大聖杯を作りあげたそうですが…】
呆然と呟くオルガマリーに、調べたロマニが答える。
「わざわざこんなとこまで来て作ったん?」
【都合の付く霊脈が此処だけだったのだろうね。過去の記録では聖杯戦争は第2次世界大戦中に行われたらしい。アインツベルンはドイツ所属だから当時の情勢的に他の国に行って準備するのは難しかっただろうし】
「な~る」
一方、優作はそんな凄い魔具がこんな地方都市の洞窟で作られたことに対して疑問を持つが、それについてもロマニが当時の状況を考察して説明してくれた。
「おっと、おしゃべりはそこまでだ。奴さんがこっちに気付いた様だぜ?」
クーフーリンの視線の先には色素が抜けた薄い金髪に病的なまでに白い肌を持ち、その白い肌の色とは真逆の黒い鎧を首元まで纏った女性…否、少女が立っていた。だが、そんな人形の様な少女の姿にはあるまじき重圧を距離が離れているにも関わらず感じ取れる。流石至高の騎士と云うべきか、滅びゆく国を立て直すために現れたと言われる英雄アーサー王に相応しき風格が感じられた。
「……凄い威圧と魔力放出です。あれが、アーサー王……ってあれ? 女性だったのですか?」
【あぁ、こっちでも確認したよ。間違いない。何か変質している様だけど、彼女はブリテンの王、聖剣の担い手アーサーだ。伝説とは性別が違うけど…】
「あらあら、何時もの姿の方が可愛らしいのに…やさぐれちゃって…」
「アーサー王が女性ね…歴史も当てにならないわ」
「見た目は華奢だが甘く見るなよ? アレは筋肉じゃなく魔力放出でカッ飛ぶ化け物だからな。一撃一撃がバカみてぇに重い。気を抜くと上半身ごとぶっ飛ばされるぞ…ん? どうした、坊主?」
並行世界で知り合っていたメディアとクーフーリン以外が、アーサー王が女性であった事に各々の感想を漏らす中、優作は黙ったままセイバーの姿を凝視していた。
「女? ……アーサー王が女? おんな? 女? 女おんなオンナ……」
「お、おい大丈夫か坊主?」
プルプル震えながらブツブツ呟く優作へクーフーリンが心配げに声を掛ける。
「有り得無ぇだろ、このヤルルォオオ―――――ッ!!」
洞窟内に優作の悲鳴染みた声が響き渡った。
尚、優作が叫んだ瞬間、セイバーが一瞬だがビクッとしたのをフォウは見逃さなかった。
「せ、先輩!?」
「何でアーサー王が女なんだよ、おかしいだろぉおおお!?」
優作の豹変に一同が唖然する中、アーサー王もといセイバーを指さしながら彼は捲し立てる。
「当時の常識的に考えて、女性が王様に成れる訳無いだろ!! 好い加減にしろ!!」
【それは…何か事情があってキャメロットでは男装をしていたんだろう。ほら、男性じゃないと王座には着けないだろ? お家事情で男のフリをさせられてたんだよ、きっと。宮廷魔術師の悪知恵だろうね。伝承にもあるけど、アーサー王の近くには宮廷魔術師のマーリンがいる。彼が伝承にある通り、趣味の悪い人物だったらその可能性もゼロじゃない】
「馬鹿じゃないの!? バッカじゃないの!? マーリン頭狂ってるんじゃないの!!? いや、絶対狂ってるだろ!!」
「
「あんな娘を男装させたところで直ぐボロが出るにき…「男装はせずにこの姿のままでいたぞ」…嘘だぁああああ!!?」
余りの豹変っぷりに何か思ったのか、それまで黙っていたセイバーが当時の事を口にし、優作は更に悲鳴を上げた。
「なぬ!? テメェ、喋れたのか!? 今までだんまり決め込んでやがったのか!?」
「…あぁ、何を語っても見られている。だから案山子に徹していたのだが……そこの青年の豹変ぶりに思わず口を挟んでしまった」
(見られてる? 私達以外に第三者が潜んでいるというの…?)
クーフーリンの問いに先程まで冷徹な眼でこちらを見ていたセイバーも困惑と驚きが入り混じった表情で答える。
そんなセイバーの言葉に引っ掛かる単語が有った事にオルガマリーが気付く。セイバーに対し、問い質そうとするが優作が口を開く方が早かった。
「ちょっと待てぇ!! その恰好まんまで男扱い!? バレるに決まってんだろ!? 嘘だと言ってくれ!!」
「いや…その……兄やマーリンが男と言い廻ってたら普通に男として見られていた」
「ブリテン住民の眼は皆節穴かぁあああああ―――――っ!!!?」
セイバーの回答に転げ回りだす優作。
暫くゴロゴロと転げ回りながら悶絶していたが、ふとある事を思い出し、ガバリと立ち上がる。
「いや、待て。じゃあ、ギネヴィア妃は本当は男なんだな? アーサー本人であるアンタが女性なら、な!?」
「い、いや…その…その必死な表情に対して申し訳ないのだが…ギネヴィアは女性だ…」
「ブリテン崩壊不可避ィィイイイ―――――――っ!!!」
頭を抱えながらブリッジを決めて叫ぶ優作のあんまりな姿に、真実を答えているだけのセイバーもだんだんと申し訳なくなってきていた。
「テメェ、ふざけんじゃねぇぞゴルァ!! 当時の王妃が子供作れないで只のお飾り扱いとかブチ切れるに決まってんだろ!!? そりゃ、ランスロットと浮気するわ!!」
「いや、ギネヴィアも私の事を男だと思っていたのだぞ?」
「節穴ブリテン民の感想なんざいらないんだよ!! 男と思っていようが、子供産めない時点で当時じゃ王妃だとしても周りから畜生以下の見られ方すんだぞ!! 本人がどれだけ苦しんだと思ってんだ!!? …ん? じゃあモードレッドはどうやって生まれたんだ?」
「……モードレットは私の肉体情報を元にモルガンに依って生み出されたホムンクルスだった」
「■■■■■■■■■―――――ッ!!?」
「あぁ!? 先輩がバーサーカーにっ!!?」
次々と明かされるとんでもない事実に優作は解読不明の雄叫びを響かせた。
「肉体情報を元に生み出されたホムンクルス!? モードレッドはクローンだった!!? 分かんねぇ、この世界の歴史がさっぱり分かんねぇよぉ……」
「その…なんだか済まないな…」
叫びながら崩れ落ちた優作の姿にセイバーは申し訳なさそうな表情をしていた。
「先輩、気持ちは分かりますが相手は敵です。気を引き締めて下さい」
「んんっ、そうだな。元々は私と剣を交える為に来たのだろう?」
マシュが慰めの言葉を掛けながら優作を立ち上がらせる。それと同時にセイバーも気を引き締め直し、手元の黒い剣を構えた。
「締まらない対面となってしまったが…今の私は“人理の防人”と云う名の暴力装置に過ぎない。相対するのなら斬るのみ。…それに、面白いサーヴァントもいる様だしな」
「わ、私ですか?」
金色でありながらも奥底に深淵の闇を思わせる怪しげな瞳でマシュを値踏みするかのように見据えるセイバー。
「盾、か。名も知れぬ娘に余りにも不可解なマスター。娘の方は些か力不足ではあるが、その能力は未知数…… 成る程、知っている顔もいる様だし此処まで辿り着く事が出来たのにも納得がいく」
「あら、貴女も記憶が有るのね?」
「…しかし、その恰好は何なのだ?」
訝しげな表情になりマシュからクーフーリンとメディアへと視線を先を変える。
「これか? 坊主から借りた服でな…と言うか坊主の能力でこの槍とか使える様にして貰ってんのさ」
「右に同じく、補足するなら霊基も変化してるけどね」
「霊基を? ……そこのマスターはかなりの変わり種の様だな?」
ローブ姿であった筈のクーフーリンはジャケットにズボン姿で槍を肩に担いでおり、召喚されたと思われるメディアも赤を基調とした衣装で何時もはフードで隠している素顔を晒している。
「変わり種も変わり種だ。なんせバーサーカーを一人で屠ったんだからな」
「な…んだと…?」
「ここで言う!?」
クーフーリンの発言にセイバーの表情が驚愕に染まる。並行世界にて彼女は“本来の姿”でバーサーカーと戦ったが、その宝具の力を含め、かなりの苦戦を強いられた。
「…俄かに信じられないが、予想していた以上にイレギュラーの様だ。最初から全力でいかせて貰うぞ」
「ちょっと、クー兄! 警戒度最初からマックスにしてどうするんさ!?」
「ぶっちゃけ、坊主にとっちゃ問題無ぇだろ?」
「……まぁ、それはそうなんやけど…」
「そう言うと思ったわ。騎士王相手にそんな発言してる時点で一般人と呼ばれる事は無いモノと思いなさい」
「先輩、頼りにしてます!」
「あぁ、もう…如何なっても知らんからなっ!!」
セイバーの警戒心が上がった事に対し優作がクーフーリンへ抗議の声を漏らすが、その顔に焦った様子が無い。各々が構える中、彼らの遣り取りにセイバーは顔を顰めた。
「…随分と余裕ぶっている様だが、そう簡単に倒せると思わない事だ。そして名も知らぬ娘よ、その守りが真実かどうか私が確かめてやろう!!」
宣言にも近い言葉と共にセイバーは魔力を足元から放出し、マシュ目掛けて突っ込んで来た……が、
「いらっしゃ~い♪」
「っ!?」
セイバーの前には優作が立ちふさがっていた。
尚、その手には先程まで持っていた刀は無く、マシンガンを2丁構えている。
「真正面から突っ込んで来てくれてありがとさん、このまま蜂の巣になっちまいなぁ!!」
「くそっ」
そのままセイバーに向けて弾幕をばら撒く優作。
サーヴァントに現代兵器は通用しない。が、彼女の持つスキル『直感』が避けろと警告を響かせている。直ぐ様セイバーは自身の横へ魔力を放出し、真横に飛んで弾幕を避けるが、避ける彼女のいる方向へと撃ち続けていく。
「マシュとクー兄、弾切れたらこのまま攻め込むべ。メディ姉は所長さんを守ってて頂戴な」
「はいはい、補助魔法は掛けとくわよ?」
「ならオレも」
メディアがバリアを、クーフーリンが魂の歌をそれぞれに掛けていく。
優作の持つダブルマシンガンの弾が切れた瞬間、クーフーリンが真っ先にセイバーへ攻めかかった。
「くぅ…鎧にかすった箇所が抉れてるとは、何なんだあの銃は!? 」
「坊主の特別製だってよ。因みにランサーはあれで完封されてたぜ?」
「あのマスター、本当はサーヴァントでないのか!?」
「残念ながら“自称一般人”なんだなコレが」
「ちょっと、聞こえてるんですけどぉ!!?」
剣と槍がぶつかり合う中、言葉を交わす2人。そこへ優作とマシュも加わり、1対3の戦況となるが流石は最優のセイバーと呼ばれるアーサー王、その華奢な体に似合わぬ剣捌きと動きによって優作たちの攻撃を防ぎ、受け流していく。
「そういや、ダーク♀アーサーに聞きたい事があるんだけどっ!!」
「今更何を話…ちょっと待て、“ダーク♀アーサー”とは何だ!?」
「ロマンが変質してるって言ってたし、真っ黒でダークなアーサー王やからダーク♀アーサーさね」
「その呼び方は変なイメージを付けられそうだから止めろっ!! 私にはアルトリアという名前が有る!!」
「じゃあ、ダーク♀アルで」
「ダークを付けるなぁっ!!」
優作の渾名にキレるセイバー。
攻撃がより激しくなって彼に集中するが、優作は臆する事無く刀で受け流していく。
「す、凄いです。あのアーサー王を揶揄いながら戦ってます!!」
「あんな事すっから一般人扱いされ無ぇんだよ…」
そんな二人の様子にマシュが関心するのに対し、クーフーリンは呆れ果てる。
「此処って聖杯戦争が行われてたんっしょ? そんで既に聖杯を手にしてるアルは願いの一つ叶えられる筈やん。態々この場で引き篭もってる意味は無いやろ? 何で籠ってるん?」
「…聖杯戦争について知っているなら流石に気付くか……まぁ、所詮どう運命が変わろうと私一人ではどうにもならないというだけだ(アル呼びなのか…)」
「あん? 如何云う意味だそりゃ?」
優作の問いに対し、分かり難い答えを返すセイバー。
それにクーフーリンが問い質そうとするが…
「そこから先を知りたければ私に勝つ事だっ!!」
「ぐおっ!?」
「きゃっ」
「のわっ!? リアルバーストかいな?」
セイバーは全身から魔力を放出して囲んでいた優作達を吹き飛ばす。
態勢を整える優作達から離れたセイバーは漆黒の剣を高々と構えた。
「耐えて見せろ、盾の娘! 『卑王鉄槌』、極光は反転する……光を呑め―――――」
【この馬鹿げた数値の魔力反応…宝具が来るぞ!!】
ロマニの報告通り、セイバーの持つ聖剣の刀身がより闇に染まってゆき、莫大な魔力が集束していく。その様子はまるで深淵の闇を集めているかの様だった。
「マシュ、頼む」
「任せて下さいっ! 真名、偽装登録。宝具、展開します」
優作の言葉にマシュは皆の前に立ち、盾を前に構えた。
「
セイバーは高く構えた聖剣を大きく振り下ろし、その闇の様な魔力を解き放つ。
放たれた深淵の闇は津波の如く洞窟の地面を抉り取り、空気を引き裂きながら押し寄せて来る。
「仮想宝具、
対するマシュも優作達の前に立ち、盾を構えて白亜の結界を展開。迫り来る闇の津波を迎え撃った。
「くぅ……」
「ヨシツネ、ヒートライザ」
「あいよ」
「! 力が湧いてきます、これなら…!!」
漆黒の津波と白亜の盾がぶつかり合う中、マシュは徐々に押され始める。しかし、優作が呼びだしたヨシツネから更なるバフを受けた事に依って完全に防ぎ切る。
「ようやったマシュ! これ食べて少し休んどき!!」
「ふう…先輩、有難う御座います」
「十分な働きだぜ、嬢ちゃん……いや待て! 次が来るっ!」
マシュに魔力回復用のパイングミを渡し、セイバーへ攻勢を図ろうとするがクーフーリンが焦った声を挙げる・彼の言葉に視線を向けると、セイバーが第二射の準備に入っていた。
「嘘っ!? あの宝具をまだ撃てるというの!?」
「な~る、聖杯から魔力を無尽蔵に供給されてるから出来る荒業な訳な」
【半永久的に魔力切れは起こさないし、消耗もしない……こんなの無茶苦茶だ!!】
オルガマリーやロマニが驚愕の声を挙げる中、セイバーは再び漆黒の剣を高々と構える。しかし、
「私を忘れちゃ、駄目よ? 行きなさい、イフリート」
オルガマリーの傍にいたメディアが召喚したイフリートをセイバーへと嗾ける。炎の様に真っ赤な魔人であるイフリートは燃え盛る拳をセイバーへと振り下ろした。
「ぐぅ…」
「メディ姉、ナイスゥ!!」
構えを解いて避けるセイバーに向けて優作はコルトライトニングカスタムをぶっ放して牽制する。
「一転攻勢のチャンスじゃあ!!」
「よっしゃあ、いくぜ!!」
「ロックにいくぜぇっ!!」
刀を構え、優作はクーフーリン、ヨシツネと共にセイバーへと躍り掛かる。
宝具を使う暇が無いと悟ったセイバーは剣を構え直し、優作が振るう刀と打ち合う。
「星が打ったこの剣と打ち合えるとは…一体その剣は何だ?」
「『秘剣ヒノカグツチ』、おいちゃんの持つ刀じゃあ(ライドウ作品限定で)最強の業物だべ」
「ヒノカグツチ……成程、この国の神の名を冠する剣ならばその頑強さも納得出来る…」
激しい剣戟を繰り返し、鍔迫り合いをする中セイバーの問いに優作が答える。実際は他にもヤバイ武器が山ほど有るのだが黙っている事にした。
「オレがいる事も忘れるなよ! 」
「お待たせしました。いきますっ、バルキリースカートッ!!」
ヨシツネも加わり1対4の戦況になる中、それでもセイバーは各々の攻撃を捌いていく。数で押し切ろうにも魔力放出で距離を取られ、中々決定打を打てないでいた。
一進一退の攻防が続く中、突如クーフーリンの脳内に電流が走る。
「お!? 来たきたキタきたぁっ!!」
「ひゃっ!? ど、どうしたのですかクーフーリンさん?」
「閃いたぜ! オレがランサーで呼ばれた時に使える宝具を!!」
この状況でクーフーリンが新たな技を閃いたらしい。しかも、自身がランサーのサーヴァントとして呼ばれた際に持ち合わせている彼の代名詞とも呼べる宝具を…
「着ている服の力に因るものやね。槍の資質がある御陰でキャスターで呼ばれたクー兄も槍技を閃いて使える訳さな」
「はっはぁ! 最高だぜこの服!! こうなったら絶対にセイバーを貫いてやる!!」
「なら確実にブチ込める様にサポートしましょ。つぅ事で…」
ご機嫌なクーフーリンにトリを飾らせると決めた優作は『C』と書かれた箱からミサイルランチャーを取り出す。
「エネミーチェイサー全弾発射ぁ!!」
「っな!? 追って来る弾だと!?」
優作が放ったミサイルは時折変な軌道を描きつつも逃げるセイバーを追っていく。四方八方からセイバーを目指して飛んで来るミサイルに対し、逃げ切る事は出来ないと悟ったセイバーは魔力放出でミサイルを吹き飛ばした。
吹き飛ばされたミサイルは洞窟の壁や地面にぶつかり爆発していく。しかし、これに因って出来た隙を優作達が見逃す筈が無い。
「隙有りぃ、磁霊虚空斬!!」
「しまっ…うぐぅ!?」
セイバーは近付いて来た優作を魔力放出で吹き飛ばそうとするが、間に合わず。構えた優作が放つ乱れ斬りをまともに喰らってしまう。
相手の
「次じゃい、ヨシツネ!!」
「任せろっ! 八艘飛びを喰らいなぁっ!!」
「ぐああああっ!!?」
斬撃の終わりと同時に続いてヨシツネが八艘飛びを叩き込む。
アーチャーの時とは違い、防御する術が無いセイバーは既にバフを掛けていたヨシツネの8連斬撃を全て受ける事となった。
「令呪ブーストで命ずる。“マシュ、トモエの奥義を叩き込め”!!」
「了解しました。トモエ、ゴッドハンドッ!!」
「っ!?」
マシュの技量ではまだ引き出せない里中 千枝の奥義を優作が令呪に拠ってブーストし、マシュはセイバーに放つ。
召喚されたトモエが構えると同時にセイバーの真上に巨大な拳が現れ、彼女を殴り潰そうと拳が振り下ろされる。
「舐めるなぁ!!」
しかし、相手はアーサー王。聖剣に魔力を込め、振り下ろされる拳へと放って対抗する。しかし、それは新たに隙を作る事と同義であり…
「動けない今がチャンスね。仕掛けるわよ、マディン」
「なっ…あぐぅっ!!」
そこへ新たにメディアが召喚した角を生やし、獣染みた巨人がエネルギー弾をセイバーへと放つ。エネルギー弾を受けた事で彼女は体勢を崩し、抑えていた拳はそのまま振り降ろされた。
振り下ろされた拳が消えた場所には、セイバーが剣を杖にしながら辛うじて立っていた。
「チャンスやでクー兄。バッチリ決めんしゃい」
「おう、決めさせて貰うぜ!」
優作達の攻撃でセイバーが釘付けになっている中、クーフーリンは槍を“構える”、そして意識を構えた槍に“集中”する。
「その心臓、貰い受ける」
己が繰り出す一撃の為に力を“溜める”。
そして必中の“突き”をセイバーに向けて放った。
「――
「貴様ッ! ―――ガアッ!?」
クーフーリンの突き放った槍はセイバーの霊核を見事貫いた。
「ごふっ……フフ、フ……まさかこの突きを喰らう事となるとは、中々やってくれる。…見事だ」
がくりと膝を折り、聖剣を落とすセイバー。
その身体は徐々に薄れながら、金の粒子となっていく。
「おいちゃん達の勝ちやし、籠ってた理由を教えてくれる?」
「そうだったな……ふっ、己が執着に傾いた挙句に敗北してしまった。結局、どう運命が変わろうと、私一人では同じ末路を迎えるという事か…まぁ、お前達もいずれ知る事になる。“グランドオーダー”、――――聖杯を巡る戦いは、まだ始まったばかりだという事をな…」
「
セイバーの言葉に対し、血相を変えたオルガマリーが問いかける。しかし、彼女の身体の殆どが金の粒子となって消えかかっていた。
「残念だが、もう時間の様だ。……次会う時が有るならば…もう敵対したくないな…全く…」
言葉を言い切らぬ内にセイバーは消滅する。
彼女が消えた場所には黄金に輝く物体と聖晶石が残されていた。
元ネタ
>ツーマシンガン(出典:メタルスラッグシリーズ)
『メタルスラッグシリーズ』に登場するパワーアップアイテム。
弾数、攻撃力が2倍になったヘビーマシンガン。
連射力も凄まじく、レーザーを除けばトップクラスだが、斜めには撃てない弱点がある。
アイテムアイコンは『2H』。
>魂の歌(出典:サガフロンティア2)
『サガフロンティア2』に登場する炎術。
味方全員の攻撃力を上げ、再生効果も付与する。
>バースト(出典:ギルティギアシリーズ)
アークシステムワークスの格闘ゲーム『ギルティギアシリーズ』に登場するシステム『サイクバースト』の略称。
ゲージを消費する事で発動する切り返し用のシステムで、発動すると打撃無敵となり、ダメージの無い攻撃判定を発生させて相手を吹っ飛ばす。
通常の攻撃と違いガード中や喰らいモーション中にも発動させることが可能。
>パイングミ(出典:テイルズシリーズ)
『テイルズシリーズ』に登場するTP回復アイテム。
下位互換にオレンジグミがあり、食べると最大TP60%分回復する。
>イフリート(出典:FFシリーズ)
『FFシリーズ』に登場する召喚獣。
敵全体に火炎属性の魔法攻撃を行う召喚獣で大抵角を生やした巨人の姿で描かれる。
>秘剣ヒノカグツチ(出典:葛葉ライドウシリーズ)
『葛葉ライドウシリーズ』に登場する刀。
輝煌星剣を錬剣術に拠って強化する事で手に入り、作品内に於いて最強の刀。
>閃き(出典:サガシリーズ)
『サガシリーズ』に登場する術・技習得システム。
戦闘中に於いて一定条件を満たした際に新たな術・技を発動し、そのまま習得する。
>エネミーチェイサー(出典:メタルスラッグシリーズ)
『メタルスラッグシリーズ』に登場するパワーアップアイテム。
追尾性のあるミサイルを放つ。
アイテムアイコンは『C』。
>磁霊虚空斬(出典:葛葉ライドウシリーズ)
『葛葉ライドウシリーズ』に登場する技。
太刀を持っているときに発動可能で、自身の周囲に連続の斬撃を放つ。
攻撃範囲、ヒット数、威力に優れている。
>ゴッドハンド(出典:ペルソナシリーズ)
『ペルソナシリーズ』に登場する物理スキル。
敵単体に超大ダメージを与える。
>マディン(出典:FFシリーズ)
『FFシリーズ』に登場する召喚獣。
敵全体に無属性の魔法攻撃を行う召喚獣で、作品によって巨人であったり獣の様な姿だったりする。
Q、何で何時もより30分遅れて投稿したん?
A、元ネタ書くの忘れてたから、済まぬ。
Q、マシュに手渡したMP回復アイテムがチャクラドロップじゃなくてグミだった理由は?
A、次回の伏線
次回は10月14日投稿予定。
感想コメント、意見・質問お待ちしております。