人理定礎者が逝く(仮)   作:和ん子

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 (タイトルに他意は)ないです。

 お久しぶりです。少し時間が空きましたが続きが書き上がりました。
急ピッチだったので誤字脱字の報告待ってます。
 
 中々英霊達の出番がありませんね……誰か感想にリクエストくれませんかね?壁|ω・`)チラッチラッ


王国最強の男「私はリ・エスティーゼ王国戦士長!」キリッ

 

 

 

 「村長!」

 「おお、今朝からすまないなリディ」

 

 広間に行けば村長と数人の男達が何やら話し合っていた。

 

 「どうしたの?」

 「ああ、それが──」

 

 村長達の話を聞けば、早朝の襲撃もあって村周辺の索敵に放っていた小動物などの使い魔が一個中隊程の騎馬集団がこっちに向かっていると言う。

 レンジャーのスキルを持つ村の男衆にも見てもらって間違いないそうだ。魔法詠唱者(マジックキャスター)の気配もなくそれくらいなら村人達だけでも問題なく対処できただろう。

 

 だが、その先頭を走る男の顔を確認するとこの国の王国戦士長だという。

 

 村の男手はリディの催眠によって戦争で戦死か負傷扱いになっており、村長と子供を除いて村の男達が対処する訳にもいかず、彼が呼ばれたという訳だ。

 

 「事情はわかりました。村全体に〈認識阻害〉をかけます。村長は俺と一緒に村の入口までお願いします」

 

 そう言うと味方に一度だけ即死を耐えるガッツ付与が出来る魔術礼装に早着替えをする。

 

 「あ、ああ、わかった。……ところで其方の御人は?」

 「俺の恩人だよ」

 「あの方々と同じ……わかった」

 

 『どういう事ですか?』

 

 村長の言葉に引っかかりを覚えたのかモモンガは態度に出すことなく〈伝言〉でこっそりリディに尋ねる。

 

 『聖杯を所持してる事は言いましたよね』

 『言いましたね』

 『この村の強化には英霊達の尽力もあります。村の皆に姿を見せて教導をしてもらいました。村の平均ですが子供でもLv10、俺を除く一番の戦士はLv25あります』

 『低っ!?』

 『この世界ではLv30以上で英雄、Lv40からは伝説の存在ですからね?尤も、目下仮想敵はLv90以上ですから俺と英霊達で袋にしないと勝てません。モモンガさん達が来てくれて本当助かりました』

 『まさかプ、プレイヤーですか!?』

 『いえ、どうやらその子孫ですね』

 

 リディは王国最強の戦士が到着するまでの間、魔術行使と並行して傍のモモンガを通してぶくぶく茶釜やペロロンチーノにも、この世界の伝説と確かな情報を説明することにした。

 

 『まず、モモンガさんと初めて会った時ですが、魔法が使えましたよね?』

 『はい。第9位階の〈心臓掌握〉ですね』

 『それです。皆さんのことでしょうからナザリックから出る前に一通り魔法やスキルは試していると思うので省きますが、この世界の住人もユグドラシルの魔法が使えます』

 『本当ですかっ!?』

 『まさか超位魔法も!?』

 『流石に超位魔法は見たことないですね。この国、隣の帝国と度々小競り合い程度の戦争を毎年しているのですが何度かそこに参加したことがあります。けど見たことないです』

 

 王国と帝国の関係性を簡単に説明されモモンガは少し考えてまた顔を上げた。

 

 『もしかして襲撃者って帝国の?』

 『違いますよ。今拷問で情報を吐かせてますが、俺の〈真名看破〉で簡単なステータスはわかりますから。帝国ではなくもう一つ法国という人類至上主義の国がありまして』

 『は?えっ何、人間が一番って国が他の国の村を襲ってるの?キチガイかよ』

 『信用できる方に潜入捜査を頼んでますし、情報は確かですね。それに前から準備していたんで今日こそ法国の息の根を止めるつもりです』

 『さっき言っていたプレイヤーの子孫ね』

 『そう。多分朝のは囮でこれから来る戦士長を殺す為に本隊が隠れてるはずです。数週間前に近隣の村を襲った報告がありますから』

 『流石藤丸さんですね。後方支援に加えてぷにっと萌えさんから手解きを受けただけある。俺はギルド長でも雑務が殆どでしたから』

 『適材適所ですよモモンガさん。寧ろモモンガさんのバックアップがあったから俺達も好きに暴れられたんですし』

 『藤丸さぁん……』

 

 感極まった様な声で〈伝言〉を飛ばしていたモモンガがポワァと淡緑の光が彼を包み、消えた。

 

 何だったのかとリディが聞こうと口を開きかけたが、舌がないはずのモモンガから盛大な舌打ちが聞こえてビクッと震える。

 

 「も、モモンガさん?」

 「いえ、嫌なことを思い出したので、気にしないでください」

 『実際は?』

 『アンデットの精神攻撃無効スキルが発動した様です。波の大きな感情は抑制される様でして』

 『なるほどぉ、お疲れ様です。ナザリックに戻ったら人化の指輪の余りがありましたからあげますね』

 

 『『人化!?そのアイテムを詳しくっ!』』

 

 深刻な人外化の影響に怯えていたモモンガと、異種姦もイケるが三度の飯より幼女が好きな変態が反応するが、リディの視界に騎士風の集団が見えたので話を切り上げる。

 

 「村長間違いない、王国戦士長だ。ここは俺とモモンガさんで対応するから顔見せが済んだら家に戻ってて。心配しないでいいよ。戦闘はしないから」

 

 『それぷにっと萌えさん的に“戦いにならないから”って意味ですからね?』

 『モモンガさんちょっと黙っててください』

 

 「うむ、どちらにしろ儂らにはどうすることもできん。リディ、頼んだぞ。モモンガ様もお願いします……!」

 

 村長は深く、二人に頭を下げた。リディが才覚を顕してからは英霊達の存在もあり、お飾りの立場を甘んじてきた彼だが、自分の無力さを受け入れていた。

 

 村長の態度にモモンガは少し思案した様子だったが、その内容は隣で見ていたリディもわからない。だが、直前に聞いた種族特性から、人間から変わった影響について考えてるのかと凡その予想はついていた。

 

 

 

 程なくして、村長達普通の人間にも多数の馬が巻き上げる砂埃が見えてきて、村の外壁より外に出ていたリディ、村長、モモンガの三人で迎える。

 王国戦士長はというと隊の先頭を走り、馬の手綱を引き横に向かせてから口を開いた。

 

 「私はリ・エスティーゼ王国戦士長ガゼフ・ストロノーフ!周辺の村が何者かに襲われているのを知り調査に来た!村長殿と、そこの御人は?」

 

 彼が王国最強の戦士。先の小競り合いでも王国の秘宝である魔法剣などの武装を身に纏っていた様に覚えているが、リディに限らずモモンガもまた彼の装備が軽装であることに違和感を感じていた。

 

 いや、正確には王国最強が他の戦士と同じくらい弱い装備を付けていることに違和感を覚えていた。彼にとって最強の戦士とは嘗ての仲間のたっち・みーだ。強者の中でも別格だった彼は常に最強に相応しい白銀の鎧を身に纏っていた。

 まだナザリックから外に出たばかりのモモンガは転生し赤子から育ったリディの話を聞いても実感がなく、基準がユグドラシルのままなのだから、これは仕方がなかった。

 

 「リディ、モモンガ様頼みました」

 「はい。俺はカルネ村のリディです。会えて光栄ですストロノーフ様。こちらは村を襲った騎士達から通りかかったからと救ってくださった魔法詠唱者様です」

 「モモンガと言います。噂は予々」

 「なんと……!」

 

 仮面を付けた怪しさ満点なモモンガの方を注視していたガゼフだったが、傍にいるリディの紹介を聞いて目を見開いて驚き、急いで馬から飛び降りて先程の村長よりも深くまっすぐ腰を折って頭を下げていた。

 

 「村を救っていただき、感謝の言葉もない!……恩人に対してこんなことは言いたくないのだが、素顔を見せることはできないのか?」

 「魔法詠唱者様は魔法の実験で酷い火傷を負われたらしく、それを見て周囲が不快に感じるのも、彼自身見せたくないそうで俺達にも見せていません」

 「そ、そんな……それは不躾なことを、申し訳ない」

 「いえ、こちらこそ失礼を」

 

 リーマンによく見られるお互いに頭を下げては謝罪合戦に発展する前にリディが二人の間に入って話を変える。

 

 「ストロノーフ様、生き残った騎士達は捕らえています。どうされますか?」

 「む、そうか……では案内を頼めるだろうか?」

 「わかりました。魔法詠唱者様、俺は騎士様達を案内してきます。申し訳ありませんが」

 「ああ、日が落ちるまで私が周囲を警戒しておこう。何かあれば連絡する」

 「ありがとうございます。ではストロノーフ様、こちらへ」

 

 外壁は外から認識できないし、中に入った者を更に深い催眠状態に落とす効果を付けている。資格を持つ者は何の影響もないが、今カルネ村の実態を王国に察知される訳にはいかない。

 リディは中に入った途端視線が宙を漂い棒立ちになる男達を誘導して拷問小屋に案内した。

 捕らえた兵はまだ催眠が続いているし、拷問ではないが情報の抜き出しをしていた三人には戦士長達の聞き取りも行う。そしてリディが送り込んだアサシン達からの情報と相違ないか彼らに確認してもらおう。

 

 

 その間に彼らの背後から様子を窺っていた新たな敵への対策を練り始めた。

 

 

 

 

 




 
 ちょっと短いですかねー。
 中々英霊の皆を出せないので、既に召喚したことのある方を紹介したいと思います。
 
まず、村の教導役に諸葛孔明先生、ケイローン先生、レオニダス先生など。
 村人が筋肉信者になってそうですね……。ケルト民にしても良かったんですが、メイヴちゃんが乗っ取りそうなので。タイツ師匠も同じ理由。

次に各国に潜入しているアサシン(主にハサン達)。それぞれ国は違います。
 初代様、呪腕、百貌、静謐、新宿のアサシン、マタ・ハリなど。
最初は手探りでしたが、優先順位の高い順に初代様、百貌、新宿のアサシン、呪腕、静謐、マタ・ハリです。
気配遮断のスキルで高位の風魔は村の警備にパライソちゃんやジャックちゃんと交代で地上での護衛をしています。皆可愛いですよね!

後は、ンフィーレアの先生にパラケルスス。高名な錬金術師……なんですが、所謂問題児なので主人公くんもやむなしでした。

 以上の変更点から、ぽーしょん作成能力は最初から紫まで作れる。
 カルネ村の防衛力は主人公くんを除く自警団とゴブリン軍団で王国に勝てる。レベルに関係なくゴブリンの繁殖力と数の暴力は公式でもチート級なので、先生達に指導された彼らがこのくらいこなさないのは怠慢だと思う。
 ☆3の英霊を一人投入するだけで帝国の兵力を削ぎ、互角とはいかないまでもカッツェ平野の総戦力といい勝負かな?
 流石に龍王国辺りになると三騎士の何れかのクラスの☆5を追加で一人、それもあのメガンテ()の魔法を相殺できる……宝具が、トホホ。
 
 以上です。閲覧ありがとうございました。
 
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