Lyrical×Darkness   作:R0

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投稿が約1ヶ月、遅れてすみません……。

なんだか、やる気があまり起きずに時間だけがただ進んでしまいました……。

今回の話も戦いらしい戦いは起きていません……。

本当にすみませんでした……。


三つ巴の戦い

【Side 輝夜】

 

あれから、どれくらい経ったのだろうな?俺たちのいる河原では魔力弾が飛び交っていた。さっきまで話し合いを求めていた高町なのはも今では魔力弾を放ってきている。いや、今でも、フェイト・テスタロッサと俺にジュエルシードを集める理由を聞きたがっているか……。ってか、フェイト・テスタロッサはともかく、なぜ俺もなんだ?俺は一応、『危険だから回収する』っていう理由を伝えている筈だが?……おそらく、潮田翼辺りに『何か、企んでいるに違いない』でも言われたのだろうな。まぁ、信じる信じないは向こうの自由だから構わないが。

 

「っ!!“ディバインシューター”!!」

 

「“フォトンランサー”!!」

 

高町なのはとフェイト・テスタロッサがそれぞれ、魔力弾を自分以外に向けて、放ってきた。

 

「…………」

 

俺は黙って、次々と襲いかかってくる桜色と黄色の魔力弾をかわした。小娘たちもお互い、かわしていた。

 

「………どういうつもりですか?」

 

すると、フェイト・テスタロッサが魔力弾を放つのをやめて、俺を訝しげに見ていた。高町なのはも訳がわからず、手を止めていた。まったく……、そこで止めるなよ……。

 

「何がだ?」

 

「とぼけないでください。あなたは今まで、かわしているだけで1回も攻撃してこないじゃないですか」

 

「えっ!?そういえば!!」

 

……まぁ、気づくよな。高町なのはは気づいていなかったみたいだが………。俺は戦いが始まってから、回避だけで攻撃は一切、していない。まぁ、理由としては………

 

「別に。俺がその気になれば、お前ら程度、すぐに倒せるしな。少し、遊んでいるだけだ」

 

「……ふざけているのですか?」

 

「端的に言えば、そうだな」

 

俺が即答すると、フェイト・テスタロッサはこちらを余計に睨んできたし、高町なのはも同じように睨んできた。…負けず嫌いなのか?それにしても、『少し、遊んでいるだけだ』って、俺はルシフェルかっつーの。あいつも相手のレベルに合わせて戦うしな……。まぁ、俺とあいつとでは、理由は根本的に違うのだが、それはいいか……。

 

「なめないでください!“アークセイバー”!」

 

「負けないの!“ディバインバスター”!!」

 

フェイト・テスタロッサは魔力刃を高町なのはは砲撃魔法を放ってきた。9歳児にしては、なかなかの威力だな。当たれば、一溜まりも無いな。

 

「まぁ、当たればの話だが」

 

「嘘!?」

 

「いつの間に!?」

 

俺は、高町なのはとフェイト・テスタロッサを軸に元いた場所とは反対側に移動した。別に闇夜のショートワープを使ったわけじゃない。これくらい、素で動ける。まぁ、元の世界の連中ならばっちり視認されているだろうがな。………と、ん?この気配……。

 

「グオォォォォォーーー!!!」

 

「「えっ!?」」

 

「………来たか。()()()()

 

けたたましい咆哮………、聞き間違える筈がない。咆哮が聞こえた方にはドレイクがと羽ばたいていた。

 

「あれは、ダークネスさんの……はっ!?翼くんやユーノくんたちは!?」

 

「ッ!!アルフは!?」

 

高町なのはとフェイト・テスタロッサが必死な形相でこちらを見て、叫んできたな。まぁ、それは当然だろうな。あいつらの連れはドレイクと一緒に飛ばされたのだからな。それがドレイクだけ戻ってきたら、安否は気になるだろうな。

 

「グルルッ……」

 

そう考えているとドレイクは俺の側に降りて、俺に何かを伝えようと鳴いてきた。

 

「…………ふっ。そうか。全員、倒したのか」

 

こいつとの付き合いは長い。こいつの言いたいことぐらい、前世のときからわかる。……だが、こいつ、機嫌が悪そうだな。なにがあったんだ?

 

「「なっ!?」」

 

「グルルッ」

 

「……あぁ。心配するな。お前らの仲間たちは死んでいない。気を失っているだけだとよ」

 

「グルルッ」

 

「ただ……、たいしたことない雑魚ばかりでつまらなかっただとよ」

 

「っ!?お前ー!!」

 

ドレイクの言葉を翻訳すると仲間の悪口を入れたことでキレたのか、フェイト・テスタロッサが口調を悪くして、突っ込んできた。なかなかのスピードだな。……ふむ。ドレイクが戻ってきたことだし、もう()()()()もいいか。

 

「“ダークベルト”」

 

シュルルッ

 

「っ!?」

 

「フェイトちゃん!?」

 

俺はS.C.F00からダークベルトを伸ばして、フェイト・テスタロッサに何重も巻き付けた。確かに速いが、沢田綱吉や他の連中の速さと比べたら、大したことのない。捕まえるなど造作もない。

 

「くっ!?外れない!!」

 

フェイト・テスタロッサがダークベルトを外そうともがいているみたいだが、あいにく、それはその程度で破れるものじゃないからな。

 

「ふっ!」

 

「キャッ!?」

 

俺はそのまま、左腕を振るった。当然、ダークベルトと繋がっているフェイト・テスタロッサも一緒に振るわれた。そして、そのフェイト・テスタロッサの先には……。

 

「えっ!?キャアァァーー!!?」

 

ドガーーン!!!

 

ドレイクが来てから空中でじっとしていた高町なのはと衝突した。まぁ、俺がそうなるように振るったんだが。そして、2人はそのまま地面に衝突した。バリアジャケットを身に纏っているなら、そこまで酷いダメージは無いだろうが、衝撃ですぐには起きられないはずだ。それなら、と俺はダークベルトを解除して、倒れているあいつらのすぐ側まで一瞬で近づいた。

 

「……S.C.F00。“ブレードモード”」

 

俺はそれと同時にS.C.F00の手首側から黒い魔力でできた剣を出した。……初めて、出したときから思っていたがまるでスクアーロの剣みたいだな。まぁ、それはともかく……

 

チャキッ

 

「お前らの負けだ」

 

「「くっ……!!」」

 

剣の切っ先を重ねて倒れている小娘2人に向けて、俺はそう言った。2人とも悔しそうに顔を歪めていたが現実は変わらない。

 

『『プットアウト』』

 

「レイジングハート!?」

 

「バルデイッシュ!?何を!?」

 

すると、2人の持っているデバイスからジュエルシードが出てきた。

 

「……ほぅ。どうやら、お前らのデバイスは現状を理解しているみたいだな」

 

デバイスたちは自分たちの負けを認めて、使用者の安全のために自ら、ジュエルシードを差し出したか。確かに、こいつらの目を見た感じ、この状況でも戦いだしそうだな。俺はそんなことを考えながら、2つのジュエルシードを回収した。

 

「そんな……、ユーノくんが持っていた……。最後のジュエルシードなのに……」

 

「やっと……やっと……1個……手に入れたのに……」

 

ハァ……。こいつら、この世の終わりみたいな顔をしやがって。別に命を奪うつもりなど端からなかったが、自分たちのデバイスのおかげで助かったんだろ。やれやれ、負けず嫌いなのやら、意地汚いのやら……。それにしても……

 

「……主思いの良いデバイスだな」

 

「「……えっ?」」

 

俺のいきなりの言葉に2人は目を丸くしていたが、俺はそれを無視した。2人のデバイスを観察した。………インテリジェントデバイス、意思を持ったデバイスか。はっきり言って、俺にとっては人工知能は無用の長物だと思っていた。S.C.F00の()()()()から言って、そちらのほうが都合が良いし、何より俺との相性が最悪だってことが1番の理由だ。インテリジェントデバイスでは俺の戦闘スピードに追いつかずにすぐにオーバーヒートを起こす。だから、処理速度の速さからストレージデバイスにした。他にも細かい理由はあるが、そういうことで俺にはストレージデバイスのほうが肌に合っていた。

 

まぁ、インテリジェントデバイスにはインテリジェントデバイスの利点はあるのだろうがな。例えば、今のように小娘たちの命を守るためにしっかりと状況を判断して、ジュエルシードを俺に差し出した。そのことに気づいたのか、当初は勝手にジュエルシードを差し出したことに不満だった小娘たちも俺の言葉を聞いたことで口には出していないが内心では、感謝しているみたいだ。顔にそう出ているしな。使用者とデバイスに絆や信頼関係があるみたいだな。そう言った相性が最悪なら戦いでは早死にするだけだ。だから、それは純粋に感心だな。

 

………だが

 

「それが、お前らの()()に繋がると思うと少し哀れに思うな……」

 

「「えっ………?」」

 

俺の言葉に2人は訳がわからないという顔をしていた。

 

「ダークネスさん……、それはいったい、どういうことですか……?」

 

「その内、わかるさ」

 

高町なのはの疑問には答えず、俺は2人に左手を向けた。

 

「“ダークバインド”」

 

「「!?」」

 

俺がそう呟くと、2人を黒い魔力のロープみたいなもので縛った。2人は抜け出そうともがいているが無駄だ。それはダークベルトと同様に闇夜の炎の力が混ざっている。だから、バインドブレイクをしたくても魔力が無効化されるから無意味だ。

 

「安心しろ。そいつは5分経てば、勝手に消えるようにしている」

 

俺はそう言うと、踵を返して、2人に背を向けた。

 

「ま、待って!!」

 

高町なのははそんな俺を呼び止めようとしていた。

 

「……言っても無駄な気がするが、一応、言っておく。今回は見逃すが、もうこれ以上、俺たちやジュエルシードに関わるな。次も手加減してもらえると思ったら大間違いだぞ」

 

俺はそう言うと、後ろに視線を向き、少し殺気を込めて、2人のほうを見た。

 

「「っ!?」」

 

2人は殺気を受けたことで顔を強張らせた。大人気ないとか思われているかもしれないが、悪いけど知るかって話だ。前世のガキの頃から戦いを経験した俺からすれば、この程度で泣き言を言うぐらいなら最初から戦いに参加するなと思うし、中途半端な覚悟は己や周りの寿命を縮めるだけだ。

 

「……」

 

2人の様子に興味を失せた俺は、今度こそ前のほうを向いて、ドレイクのほうに歩いた。

 

「行くぞ、ドレイク」

 

「グルルッ」

 

俺はそのまま、ドレイクの背中に乗って、ドレイクは羽ばたいて空へ飛び、俺たちはその場を離れた。小娘たちが何か言いたそうな顔をしているのを、背中で感じていたが当然、無視してな。

 

 

 

 

 

 

 

バサッ……バサッ……

 

スタッ……

 

あの河原から少し離れた誰もいないところで、俺たちは降りた。ドレイクの背中から降りた俺は改めて、辺りを見渡した。

 

「……ここなら誰もいないし、誰かに見られているってこともないな。……よし、いいぞ。ドレイク」

 

「グルァァ」

 

俺がそう言うと、ドレイクは自らの炎に包まれた。その炎はだんだん、形を変えて、最終的に()()となった。そして、その炎は弾けとんだ。

 

「ふぅ……。久々の本来の姿は少し疲れたな」

 

「……ただ、弛んでいるだけじゃないのか?()

 

弾けとんだ炎の中から現れたのは、俺の叔父ということになっている光城龍だった。




『匣兵器擬人化』というタグを追加します。

龍の正体が輝夜の匣アニマルのドレイクだと気づきましたか?

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