Lyrical×Darkness   作:R0

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長いこと、更新を待たせてすみませんでした!これからも更新が遅れますが、どうかご了承ください。


輝夜VS翼

【Side 輝夜】

 

「サッカーの助っ人?」

 

あれから、数日。ジュエルシード集めもそれなりに行いながら過ごしていたある日のことだった。俺が通っている小学校の休み時間にクラスメイトの田中に『今度の休み、サッカーの試合があるんだけど、助っ人に来てくれ!』って、頼まれた。

 

「そうなんだ!その日に試合があるんだが、その日に限って、用事があって、行けない奴が多くて、11人しか、いないんだ!」

 

「ぎりぎり足りているじゃないか」

 

サッカーは11人対11人でやるスポーツだろうが。11人いるなら十分だろ。

 

「いやぁ、何かあったとき用の控えの選手が欲しくてさ」

 

なんだそれ。

 

「だいたい、なぜ俺なんだ?悪いけど俺、サッカーとかほとんど、やったことないぞ。もっとましな奴がいたんじゃないのか?」

 

前世とかだと、戦いばかりでスポーツなんか、今世の小学校の体育の授業でしか、やったことないぞ。それに俺は目立つのを避けるために勉強も運動もだいたい平均の位置になるようにしているはずなんだが、なぜ俺なんだ?

 

「いやぁ、他の奴にも頼んだけどみんな、用事があったみたいで見事に断られてな」

 

…………そういうことか。本音を言えば、俺もジュエルシード探しのために断りたいんだが…………。

 

「…………まぁ、いい。助っ人やってやるよ」

 

「本当か!?」

 

俺が了承すると、田中の奴、喜び始めた。

 

「いやぁ、助かるよ!本当に!このお礼は必ずするからな!」

 

「はいはい」

 

俺と田中の会話が終わると、ちょうどチャイムが鳴ったから、俺たちは席に着いた。はぁ……。俺も多少はお人好しになったな……。

 

 

 

 

 

「サッカーの試合?それはまた、急だな」

 

あの後、何事も無く、学校が終わり、家に帰ると龍に休み時間にあったことを話した。

 

「そうだ。だから、悪いがその日のジュエルシード探しはお前に任せても構わないか?」

 

「それは別にいいが、珍しいな。お前がこう言った頼みに乗るとはな」

 

龍が珍しそうな目をしながら、そう言った。まぁ、そうだな。俺自身、当初はする気などなかったが……。

 

「別にたいした理由じゃねぇよ。今回、頼んできた田中って奴は困った奴を見かけると放っておけない世話好きな奴で、俺も些細なことだが、あいつには何度か助けてくれたことがある。その借りを返すだけだ」

 

田中はまじでお人好しなところがある。体育とかで怪我した奴がいれば、一緒に保健室に行ってあげているし、重いものを運んでいる奴がいれば、一緒に運んだりなどしている。なんとなく読心術であいつの心を読んだが下心とか、そういうものは無かった。そのおかげか、あいつはクラス1の人気者だ。おそらく、あいつの頼みを断った連中も申し訳なかっただろうな。

 

「なるなどな。妙に律儀なお前らしい理由だな」

 

「ふん」

 

龍が納得したことでその話は終わった。その後は、特に変わりのない日常は過ごした。サッカーも少なくともルールだけは把握しておけば、特に問題ないだろう。

 

 

 

 

 

 

………………と思っていたんだがな。

 

「皆!今日の試合、勝つぞ!」

 

『オー!』

 

俺が助っ人として入ったチーム、『海小JFC』の監督がそう言った後で田中を含めたチームメイトが気合い入れて叫んていたが、俺は憂鬱な気分だ。いや、別にこのチームに問題があるわけじゃない。問題は相手チームだ……。俺が相手チームのベンチのほうをチラリと見た。

 

「皆、頑張って!」

 

「負けたら承知しないわよ!」

 

「ア、アリサちゃん……。お、落ち着いて……」

 

「あんたも落ち着きなさいよ、花音」

 

「にゃははは……」

 

なぜ小娘たち(あいつら)がいるんだ?しかも、潮田翼とユーノ・スクライアもいるし……。この姿だと、初対面だな。なんとか、自分がダークネスだということをばれないようにしなくてはな。そう言えば、相手のチームの名前は『翠屋JFC』だったか?翠屋は高町なのはの実家が経営している喫茶店だったはずだ。よく見れば、相手チームの監督は高町恭也の面影がある。たしか、高町士郎って名前だったな。昔、ボディーガードの仕事をしていて、裏にも多少は関わっているみたいだ。ハァ……、動きに気を付けねぇと俺がただのガキじゃないってばれるな。

 

……とまぁ、そう考えているうちに試合が始まるみたいだ。あぁ。俺はベンチだ。もともと、何かあったときの保険のために頼まれたわけだし、当日になって病欠や遅刻になった奴もいないみたいだしな。味方チームも相手チームもそれぞれポジションについて行った。………………ちょっと待て。なぜ、相手チームのフォワードに降魔彪牙、神代大翔、皇翔琉(あの馬鹿3人)がいるんだ?まさか、あいつら、あのチームに入っていたのか?……いや、高町士郎が頭痛があったかのように、頭を押さえているところを見ると、違うみたいだな。本来の選手はどこに行ったんだ?

 

「嫁たち!!俺様の勇士っぶりをしっかり見てくれよ!!」

 

「いや!!俺の勇士っぶりを見てくれ!!」

 

「おい!!モブ!!俺たちが試合に出ているからって、嫁たちに近づくんじゃねぇぞ!!」

 

とまぁ、3馬鹿はいつもと同じようなことを自分のチームのベンチに言っていた。

 

「うぅ~……///」

 

「あの馬鹿たち……!///」

 

「こんなところまで……!///」

 

「海小の子たちもいるのに……///」

 

「は、恥ずかしい……///」

 

「ハァー……」

 

《アハハ……。ドンマイ、皆》

 

…………完全に晒し者だな。小娘たちは恥ずかしそうに顔を赤くしている。潮田翼は呆れたようにため息をつき、ユーノ・スクライアは苦笑いしながら、小娘たちを励ましていた。小娘たちの態度を照れていると勘違いしているのか、3馬鹿は満足そうにしている。

 

「……あんな奴らになのはは渡さんぞ……」

 

高町士郎がそんなことを呟いているのを読唇術で読み取った。どうやら、高町士郎は親バカみたいだな。だが、わからなくもないな、その気持ち。もし、あの3馬鹿が明聖に嫁とか訳がわからない発言をするなら………………

 

「光城?どうしたんだ?何か、怒っているみたいだが?」

 

「いえ、そんなことはありません。監督の気のせいですよ」

 

「そうか」

 

ふぅ。どうやら、想像してわずかに殺気が漏れてしまったみたいだな。監督が気になっていたが、誤魔化せたみたいだ。さて、それよりも試合が始まるな。今、審判がホイッスルを鳴らした。

 

 

 

 

 

………………とまぁ、試合は始まったのは良いのだが、いろいろと酷いことになっているな。言うまでもなく、あの3馬鹿が原因だ。あいつら、ホイッスルが鳴ってすぐに自分が目立ちたいのか、ボールを味方同士で奪い始めている。しかも、身体能力強化の魔法を使ってプレイしていやがる。

 

はぁ……。手段を選ばないな、あいつら。俺も人のことはあまり言えないが、少なくともやっていいこととそうではないことの区別ぐらいしているし。これはルール無用の戦いではなく、しっかりとルールが定めているスポーツだ。そんなことばかりしていると…………

 

…………やはりな。あいつら、反則を連続に行って、退場になりやがった。だが、あいつら、自分たちが退場であることを納得できないらしく、審判に喰いかかった。まぁ、その前に高町士郎が無理矢理、下がらせたが。あいつらは望み通り、この試合で目立ったな。……悪目立ちだが。

 

そして、このあとだが、向こうはいきなり3人も減ったんだ。数の差による攻めで得点を入れて、2対0になった。まぁ、人数が有利だということもあるが、なぜか知らんが向こうのゴールキーパー、なんだか集中しきれていないな。おかげでこちらのチームの点が入っている。

 

ピピーッ!

 

ここで審判がホイッスルを鳴らした。どうやら、前半が終わったみたいだな。ここでハーフタイムに入って、監督との作戦会議をしているのを聞きながら、マルチタスクを使って相手のチームはいったいどうする気だろうと俺は考えていた。3馬鹿のせいでコートに出られる選手は8人になったし、そのせいでずっと出ていた選手も疲れが見え始めている。

 

どうやら、向こうのチームがメンバー交代させるみたいだな。………………って、潮田翼かよ。潮田翼がMFとして、入った。先程まで私服だったあいつがユニフォームを着ているってことは、急造の助っ人か……。もう、何でもありだな。

 

ピーッ!

 

そんなこんなで後半戦が始まった。こちらのボールで始まったが、潮田翼がカットした。そして、そのまま、ドリブルで選手をかわして、シュートを決めた。いきなり、1点決められたか……。こっちの選手も前半、ずっと出ていて、向こうほどじゃなくても、疲れはあるからな。

 

「いいわよ!翼!」

 

「そのまま、逆転しなさい!」

 

「かっこいいよ!」

 

「がんばって!」

 

「皆もがんばって!」

 

小娘たちは潮田翼を褒め称えているな。まぁ、いきなり1点決めて、反撃の狼煙をあげたのだから、気持ちはわからなくもないが、あいつがやったことって、あの3馬鹿と大差ないワンマンプレーだったぞ?それと、今の応援で敵味方問わずに、潮田翼に嫉妬の視線を送っているな。……そう言えば、ものすごくどうでもいい話だが、あの小娘たち、聖小で『聖小五大天使』って、呼ばれているんだっけ?あいつらのことを調べていたときに知ったのだが…………、うん。やっぱり、俺にとってはどうでもいいことだな。

 

と俺がそう考えている間に、また、潮田翼にボールを取られて、今度はパスを回しながら攻めて、またあいつがシュートを決めやがった。これで同点になった。味方チームは少し慌て始めて、相手チームは『この試合、勝てるんじゃないのか?』という期待を持ち始めたな。そして、それぞれの考えを後押しするかのように、潮田翼が逆転のシュートを決めた。

 

向こうは勝利を確信したかのように、歓声をあげているな。まだ、時間はそれなりにあるんだがな。だが、まぁ、8人っていう厳しい状況で逆転したのだから無理もないか。さてと、それよりも逆転されたこっちのチームは、意気消沈しているな。

 

ピピーッ!

 

「田中!?」

 

そんなこと考えていると、ホイッスルが鳴った。どうやら、田中がドリブルをしていると、ボールを奪おうとした相手チームのスライディングによる接触事故が起きたみたいだ。相手チームはすぐに立ち上がったが、田中は足を押さえたまま苦痛の顔を浮かべて、起き上がろうとしなかった。それを見て、監督を含めた全員が田中に駆け寄った。当然、俺も一緒だ。

 

「……うーん。この状態だと、もう下げたほうがいいな」

 

監督が田中の足を見て、そう言った。俺から見ても、監督と同じ意見だな。靴下を脱いだ田中の足は紫色になっていて酷く腫れていた。骨折の可能性も否定できないな。田中も自分の現状を理解しているのか、悔しそうにしているが、反論する気は無いみたいだ。

 

「すまないが、光城。出てくれないか?」

 

「わかりました」

 

まぁ、そうなるよな。とりあえず、田中に肩を貸して、ベンチへ連れていった。すると、田中が俺に話しかけてきた。

 

「ごめんな……。こんな形で試合に入ってもらって……」

 

「……もともと、こういうことを想定して、俺を誘ったんだろうが。……まぁ、ベストは尽くすさ」

 

「はははっ……。それじゃあ、頼むよ……」

 

力の無い言葉で言った田中をベンチに送ると、俺はコートに入った。たしか、田中も潮田翼と同じMFだったな。向こうにいる潮田翼や小娘たちは俺に対して、特にこれと言った興味は無さそうだな。おそらく、代わりの選手としか、思っていないだろうな。まぁ、この姿で相まみえるのは、初めてだしな。さてと、そんなことよりもサッカーに関しては、ルールなどの知識はあっても、細かい技術なんて持ってないからな……。とりあえず、チームメイトの迷惑にならないように………………

 

 

 

 

 

()()()()()()()()をやらせてもらうか。

 

 

 

 

 

ピーッ!!

 

試合再開のホイッスルが鳴った。こちらのボールで攻めて行ったが、潮田翼に奪われた。ボールはそのまま、潮田翼がドリブルでブロックに行った選手をかわしていった。…………本当にワンマンプレーだな。飛び入り参加だから、細かいチームプレーができないとしても、今、普通にフリーだった奴がいたぞ。そいつとかにパスできただろ。……まぁ、いいか。ワンマンプレーに走るなら、それでいい。

 

ゲシッ!!

 

「なっ!?」

 

手っ取り早く、確実にボールを蹴り飛ばすことができるからな。今、俺がやったことは潮田翼に近づき、タイミングよくボールを蹴って弾いただけだ。案外、役に立つものだな、視線誘導(ミスディレクション)。前世の仲間、スロウスが使っていた戦闘スタイルの1つだ。何かに、使えると思って、特訓していたのだ。あのめんどくさがり屋が、他人に教えるわけないから、完全に独学だけどな。それでも、潮田翼の意識の範囲外にいることができたし、そこからボールを蹴り飛ばすことができた。サッカー初心者の俺がボールの維持なんかできるわけないから、ボールを蹴り飛ばしたが、それでもフリーの味方のほうに飛ばしたからすぐに攻撃に移った。

 

「くそっ!?」

 

潮田翼がすぐにボールを取り返そうと戻ろうとしたが、そうはいかない。

 

「なっ!?」

 

俺は潮田翼が自陣に戻られないように、マークして邪魔をした。さっきから、こいつがボールを奪っているし、行かせなければ、大丈夫だろう。

 

「くそっ!邪魔だ!」

 

潮田翼が何か言っているが、邪魔しているから、当然だろ。そんなことを考えていると、チームメイトが得点を決めた。…………やはり、向こうのゴールキーパー、集中しきれていないな。心ここにあらずって、感じだな。まぁ、俺には関係無いし、どうでもいいことだな。それよりもこれで同点になった。元の位置に戻る際に潮田翼に睨まれたが俺は無視した。

 

「山田、小泉」

 

そんなことよりも、俺は2人に話しかけて、頼みを言った。2人は戸惑いながらも了承してくれた。そして、プレーが再開した。俺は、今度はぴったりと潮田翼のマークをした。

 

「また、お前か!」

 

潮田翼は忌々しそうに言っていたが、俺はまた無視した。そんなことよりも、潮田翼にボールを渡されないようにしなくてはいけないからな。さっきまでのプレーを見て、動きは、把握しているから次の動きを予想して、隙を作らないようにするぐらい、造作もない。

 

「くそっ!全然、引き離せない!…………っ!?」

 

潮田翼は焦りの顔を出しながらも、何かに気づいたみたいだ。俺は、潮田翼の視線の先を見て、何に気づいたのか、理解した。ゴール前ががら空きにになっていたのだ。

 

「!?今だ!!」

 

「あっ!?」

 

そして、それと同時に俺に隙ができた。その隙を見逃さず、潮田翼は俺のマークを突破して、ゴール前に向かった。それを見たボールを持っていた相手チームの選手が潮田翼にパスを出した。

 

「よし!今だ!」

 

パスを受け取った潮田翼はそこからシュートを撃とうとした。…………これは、ミスったな。

 

 

 

 

…………俺が張った罠だとも知らずに。

 

ピピーッ!

 

「なっ!?」

 

シュートを撃とうとしたところでホイッスルが鳴り、潮田翼はシュートを中断して、審判のほうを見た。

 

「オフサイド!」

 

「なっ!?」

 

オフサイド、攻撃側選手がゴールキーパーを除く、一番後ろにいる選手よりゴールラインに近い位置にいて、その選手にパスが回されたときに起きる反則。さっき、D()F()()()()山田と小泉に頼んだのは、いつもより少し前に出て守備をしてもらうことだった。初心者の奇策だから、成功するかどうか、五分五分だったが何とかなったな。自分をオフサイドトラップに嵌めたことに気づいた潮田翼がまた睨んでいたが、当然、無視した。それにしても、潮田翼の奴、沢田綱吉と瓜二つな癖に気が短いな。

 

「光城!よくこんな作戦思い付いたな!」

 

「ん?あぁ、まぁな」

 

チームメイトの称賛にまぁ、素直に受け止めた。そして、今度はこちらの攻撃で再開した。

 

「くっ!?またかよ!!」

 

潮田翼が忌々しそうに吐き捨てた。まぁ、こいつの言うとおり、俺はまた、潮田翼にマークしているのさ。しかも、今度はもう1人、チームメイトのオマケ付きさ。

 

「邪魔だ!!」

 

潮田翼は怒鳴ったが、知るかという話だな。それよりも、連続でボールを奪取できたことで勢いがついたのか、チームメイトは連携をとって、点を取ってくれた。これで逆転したな。

 

「くそっ!」

 

潮田翼は悔しそうにしながら、そう言った。…………これは、思ったより楽勝ですみそうだな。

 

このあとは、そう考えた俺の予想通りにことは進んだ。プレー再開したときに潮田翼に俺を含めた4人で集中マークして、ボールを渡されないようにしたし、こいつ以外の相手選手は焦りが出始めて、ボールを奪取して、また点を取った。その時に相手の監督は集中できていなかったゴールキーパーを交代させたから次からはそう簡単に点は入らなさそうだが、もう遅い。このあともいろいろ作戦を変えたり、視線誘導(ミスディレクション)でボールを奪ったりして、守備を徹底的にした。最後のほうは潮田翼も冷静さを完全に失ったのか、俺じゃなくても、ボールを奪うことができていた。そして…………

 

ピッピーッ!

 

「試合終了!」

 

5対3で俺たちのチームが勝った。味方チームは喜び歓声を上げ、相手チームは悔しそうに項垂れていた。

 

「嘘……負けちゃった……」

 

「そんな……」

 

「翼くん……皆……」

 

「あぁ、もう!これもあいつらが最初に好き勝手したからよ!」

 

「ア、アリサちゃん、落ち着いて」

 

小娘たちも残念そうな顔をしているが、二宮葵と赤松花音は残念というよりも、信じられないという顔をしているな。

 

「おい」

 

「ん?」

 

誰かに呼ばれて、俺は振り返った。そこには、潮田翼が睨んできていた。ハア……。めんどくさいことが起きそうだな。

 

「お前、名前は?」

 

「……は?」

 

「名前は何だって聞いているんだ!」

 

まじで、いきなりなんなんだよ。まぁ、別に名前を教えるぐらい、良いのだがな。

 

「…光城輝夜だけど」

 

「光城輝夜だな。今日のことは絶対に忘れないからな!」

 

「はぁ……」

 

そう言うと、潮田翼は自分のチームのベンチへ向かった。さんざん、邪魔したからか、まるでどこかで見たスポーツ系の青春物語のワンシーンのようなことを言っているが、俺もお前も助っ人だから、再びサッカーで対決することは無いと思うのだが……。……まぁ、どうでもいいか。俺も、自分のベンチに戻るか。

 

 

 

 

その後はチームの祝勝会に俺も参加した。途中で病院に寄って田中が足の検診を受けたみたいだが軽い捻挫みたいですぐに治るみたいだ。それからは()()()()()()()、その日は終わった。

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