Lyrical×Darkness   作:R0

9 / 13
忠告と警告

【Side 花音】

 

初めまして、私は赤松花音と言います。いきなりですが、私、困っています。前世で事故にあって死んじゃって、よく二次小説で見る神様転生みたいに『リリカルなのは』の世界に転生したのです。なのはちゃんたちと仲良くなれて、今はジュエルシード事件の真っ只中だけど、肝心のジュエルシードがもともとユーノ君が持っていたものを除いて、1個も回収できていないのです。いえ、それ以前に神社での一件以来、()()()()()()()()()()()()()のです。

 

《この前のサッカーの時もそうだったけど、なんでジュエルシードの反応が無いの?》

 

葵ちゃんが念話で私と翼君にそう言いました。実は今、葵ちゃんと翼君との転生者の3人だけで話しています。近くにはなのはちゃんとユーノ君もいるけど原作関連のために2人には内緒で話しています。

 

《……おそらく、転生者が発動する前に回収しているんだろ》

 

この前のサッカーの試合で負けたことを気にしているのか、顔をしかめて、そう言いました。ジュエルシードが発動する前に回収………確かにそれなら、私たちの疑問も解決するけど………。

 

《転生者って言うと、あの馬鹿たち?》

 

《いや、それは無いだろうな》

 

《えっ、どうして?》

 

葵ちゃんが降魔君たちが回収している可能性を提示したけど、翼君がそれを否定しました。

 

《あいつらは、なのはやお前らに良い格好を見せたいんだ。それには、ジュエルシードの暴走を押さえるというのは、ちょうどいいんだ》

 

《そ、そうなんだ……》

 

《まったく……、私たちに良い格好を見せたいなら、まずは自分たちの普段の行いを改めなさいっての》

 

《それに、一度ジュエルシードの反応が無いことを不審に思って、1度ジュエルシードが反応するはずだった場所に向かったが、そこには俺と同じ考えだったのか、あいつらも調べていたんだ》

 

《調べていたって……あいつら、そんな利口そうなことできたの?》

 

《あ、葵ちゃん……》

 

《……まぁ、だから、あいつらが先にジュエルシードを回収しているということはない》

 

翼君の話に私と葵ちゃんは納得しました。

 

《それじゃあ、他に誰がいるのよ?》

 

《いるだろ?少なくとも、そいつは俺たちの前でジュエルシードを回収していたんだからな》

 

《それって、もしかして……》

 

《あぁ、ダークネスだ》

 

……ダークネス…さん。神社での一件でなのはちゃんに名前を訊かれて、そう名乗ったマスクを被った黒ずくめの人………。

 

《翼はあの男が7人目の転生者だと思っているの?》

 

《あぁ。あいつ以外に考えられない》

 

………確かに、あの人は原作とか関係無しにジュエルシードを回収しそうだけど、たしかあの人はジュエルシードのことについて知らなさそうだった気がするけど……。それって、原作の知識が無いから、発動する前に回収するのは難しいと思うけど………。

 

「すずかちゃん家でのお茶会、楽しみだね♪」

 

そんなことを考えていると、隣に座っていたなのはちゃんが私を含めた全員に言いました。そう、今日はすずかちゃんのお家でお茶会で原作で言う、なのはちゃんとフェイトちゃんとの出会いのイベントなのです。今は私と葵ちゃん、翼君、なのはちゃん、フェレット状態のユーノ君、恭也さんでバスに乗ってすずかちゃんのお家に向かっています。

 

「そうね。《今日がフェイトと初めて会うイベントだけど、月村邸にあるジュエルシードも回収されていたら、フェイトに出会うことができないのじゃないかしら?》」

 

なのはちゃんの言葉に頷きながら葵ちゃんが念話で私と翼君に話しかけました。確かに神社のときから今まで、ジュエルシードの反応が無いから、葵ちゃんの言った可能性は否定できない……。私たちは、そのまま、翼君と葵ちゃんと念話で話しながら、すずかちゃんのお家に向かった。

 

 

 

 

「恭也様、なのはお嬢様、翼様、葵お嬢様、花音お嬢様、いらっしゃいませ」

 

そして、私たちはすずかちゃんのお家に着きました。すずかちゃんのお家は何度来ても、大きいと思います。すずかちゃんのお家に着くと、なのはちゃんが呼び鈴を押して、それからノエルさんが出迎えてくれました。そして、ノエルさんに案内されて、そこに着いた部屋では、すでにアリサちゃん、すずかちゃん、すずかちゃんのお姉さんの忍さんが優雅にお茶を飲んでいました。忍さんはともかく、アリサちゃんとすずかちゃん。さすが、お嬢様……。小学3年生なのに、お茶を飲む姿が様になっている……。

 

「なのはちゃん!翼君!葵ちゃん!花音ちゃん!恭也さん!」

 

すると、私たちに気づいたすずかちゃんが声をかけてきました。

 

「すずかちゃん!」

 

「おはよう、すずか」

 

「おはよう」

 

「おはよう、すずかちゃん」

 

それに対して、私たちも挨拶を返しました。

 

「恭也、いらっしゃい」

 

そう言って忍さんが恭也さんに近付いていきました。

 

「あぁ……」

 

恭也さんは、短くそう返しましたが2人の周りには甘い空間が広がっていました。…………なんだか、私まで胸焼けが起きそうでした。そんなことをしていると、恭也さんと忍さんは別の部屋に行き、私たちはお茶を飲むことになりました。

 

「相変わらず、忍さんと恭也さんはラブラブだよね~」

 

アリサちゃんがそう言うと、すずかちゃんが微笑み、

 

「うん!お姉ちゃん、恭也さんと知り合ってから、ずっと幸せそうだよ」

 

そう言いました。

 

「お兄ちゃんも忍さんと会ってから、雰囲気が優しくなったの!」

 

なのはちゃんも嬉しそうに言いました。

 

「ということは、近い将来、なのはとすずかがおばちゃんになる可能性があるって事よね?」

 

「「うっ……!」」

 

葵ちゃんの言葉になのはちゃんとすずかちゃんが胸を押さえました。確かに、恭也さんと忍さんが結婚して子供が産まれたら、2人は叔母になるけど…………

 

《おばさんやおじさんに関しては、俺らは人のこと言えなくないか?》

 

《…………あっ。確かに……》

 

《あ、葵ちゃん……》

 

翼君に念話で指摘されて、葵ちゃんが少し凹んじゃいました。私も改めて考えてみると、前世から数えるともう30代だという事実に凹んじゃっています……。

 

「ちょっと、葵に花音、何であなたたちが凹んでいるのよ?」

 

そんな私たちの態度に私たちが転生者だということを知らないアリサちゃんが訝しげに聞いてきました。

 

「ううん、何でも無いよ」

 

それに対して、私はそう返しました。

 

「キュ―――――!!?」

 

すると、急に悲鳴が聞こえた。悲鳴が聞こえたほうへ向くと、ユーノ君がすずかちゃん家の猫たちに追いかけられていた。

 

「皆ダメだよ!追いかけちゃダメ!」

 

すずかちゃんが注意していたけど、止まらず……

 

「皆さん、お待たせしました……って、あうっ!?」

 

ユーノ君と猫たちがちょうど部屋に入ってきた、紅茶とケーキを持ったファリンさんの足元でぐるぐると回った。そのおかげで、ファリンさんは目を回した。

 

「あう~~」

 

目を回したファリンさんがふらついて倒れそうになって、危ないと思ったけど、

 

「危ないですよ」

 

いつの間にか、ファリンさんに近づいていた翼君がファリンさんを支えていました。紅茶とケーキも一切、こぼれていません。さすが、翼君。翼君は私たちの中で、1()()()()からね。

 

 

 

 

【Side アリサ】

 

びっくりしたわ。ファリンさんが倒れそうになったと思ったら、翼がファリンさんを支えていたのだから。まぁ、何事も無くてよかったけど。それよりも、さっきの恭也さんと忍さんのラブラブっぷりを見たら思わず、想像しちゃったわ。さっき、チラッと見たときの顔を見たら、おそらく、すずかも……

 

自分たちとダークネスさんがあんな風になれたらいいなと……。

 

あぁ、また、会いたいなぁ……。

 

 

 

 

 

【Side 輝夜】

 

「クシュン!」

 

……あぁ。さっきから、くしゃみが出てくるな。まぁ、大方、あの転生者+α共が俺のことを話しているな。(←半分、当たりで半分、外れ)

 

「あの……さっきから、くしゃみしていますが、大丈夫ですか?」

 

と、そんなことを考えていると、目の前にいる人物が俺を心配そうに声をかけてきた。

 

「あぁ、大丈夫だ。それよりも、今回は俺の話に付き合ってくれて感謝する。()()()()()()()()殿()

 

そう、俺の目の前にいるのは、月村忍と高町恭也だ。2人の後ろでは、メイド姉が控えている。そして、俺がいる場所は月村邸の応接間だ。ちなみに、こことは別の部屋でガキ共がいることも承知済みだ。

 

「いえ、どうやら、私たちにとっても重要な話みたいなので」

 

「俺も昨日の夜に忍から電話を聞いて、驚いたが、遠慮なくお願いする」

 

と、2人は気にしていないと言った。だが、まぁ、せっかくの恋人の時間を邪魔してしまったんだ。とっとと、話をするか。

 

「感謝する。それでは、さっそく話を進めるが、まずは、この間の公園と動物病院の半壊の事件についてだ」

 

「えっ!?待ってください!今、その事件が関係しているのですか!?」

 

俺の言葉に月村忍が驚いたように待ったをかけた。まぁ、ある意味、当然の反応だな。あの事件、自分たちとは無関係だと思っていたのだからな。実際、無関係だが……。

 

「あぁ、あの事件の犯人、いや犯物と言うべきか?まぁ、どっちでもいいか。とにかく、原因は()()()()()()()()()()()()()()()()()()ものと同じ石だ」

 

そう言って、俺はS.C.F00からジュエルシードを取り出して、3人に見せた。それを見て、月村忍とメイド姉が驚いていた。

 

「それは、たしか、昨日、ダークネスさんが落としたって、言っていた……」

 

「ちょっと待て、忍。この石について、何か知っているのか?」

 

事情を知らない高町恭也が月村忍に尋ねていた。

 

「えぇ。昨日の夕方頃にダークネスさんがドアベルを鳴らして、訪問してきたの。………その格好で」

 

「その格好でか!?」

 

そう言って、高町恭也が俺の方を見た。

 

「この格好でだが、何か?」

 

「い、いや……何でもない……」

 

そう言っている割に顔が引きつっているぞ。月村忍もメイド姉も昨日、似たような表情していたし、今も遠い目をしていやがる。ハァ……確かに、俺の格好は周りから見れば、おかしいということは自覚している。昨日も周りに人がいないタイミングを見計らって、行ったからな。その時は月村すずかが習い事でいなかったな。

 

「その時のダークネス様のご用件がこの石がカラスに取られて、追いかけたら我が家の庭に落ちたから拾わせて欲しいというものでした」

 

そんなことを考えていると、メイド姉が説明してくれた。だが、まぁ……

 

「悪いが、カラスの下りは嘘だ。実際には、結構前から隕石のように降っただけだ」

 

「「えっ!?」」

 

俺の言葉に月村忍とメイド姉が驚いたようだ。あれを信じていたのか……。まぁ、いい。

 

「それよりも話を戻すが、この石はただの石じゃない」

 

そこで、俺は3人にジュエルシードについて説明した。まぁ、主にこいつの危険性をだな。それを説明すると3人はどうやら、ジュエルシードの危険性を理解してくれたみたいだ。

 

「それで、俺たちにこのことを話したのは、このジュエルシードの回収を手伝うためか?」

 

「昨日、その石を拾ってから恭也を含めて大事な話がしたいと言ったのはそういうことね?」

 

俺がそこまで、月村忍と高町恭也がそう言った。だが………

 

「いや、ジュエルシードの回収自体はこちらで十分だ。こちらには()()があるからな」

 

俺は、そう言うと、懐からある機械を取り出した。その機械には1つの()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「この機械は、ジュエルシードを発見するためのレーダーだ。ジュエルシードには微弱だが、魔力の波長をながしていてな、ジュエルシード同士が近づくと共鳴する。この機械はその共鳴反応から逆探知して居場所を割り出すのさ」

 

俺が、これに気がついたのは、神社での一件から帰って、2つのジュエルシードを調べたときだ。この事実に俺は使えると思って、レーダーを作った。そして、それを使って、いくつかのジュエルシードを回収した。

 

「す、すごい……。そんなものが………」

 

おい。月村忍(変態マッド)、目を輝かせているんじゃねぇぞ。それに気づいた高町恭也とメイド姉が呆れているぞ。

 

「だが、今も言ったが波長が微弱なため、遠距離には反応しない。だから、同じものを見かけたら、俺に連絡を入れて欲しい。言っておくが、勝手に触れる真似は止めてくれよ」

 

「あぁ、わかっている」

 

「かしこまりました」

 

「そうね。迂闊に触って、発動したら溜まったものじゃないし、そこは専門家に任せるべきね」

 

と、3人は納得してくれたようだ。さて、ならば次に話すことは……

 

「実は、このジュエルシードを狙う者が俺以外にもいる。それがこいつらだ」

 

そう言って、俺は1()0()()の写真を取り出して見せた。すると、それを見た3人が驚愕の表情をした。

 

「なのは!?それに……ユーノ?」

 

「翼君に葵ちゃん、花音ちゃんも…」

 

「それにすずかお嬢様たちを困らせている3人もいます」

 

そうその内の8枚はあのガキ共が写っている写真だ。3人は自分たちの知り合い、特に高町恭也にとっては妹がいることがショックみたいだな。

 

「こいつらは全員、前に俺が説明したリンカーコアを持っていて、魔法が使える。そのフェレットの正体は人間で魔法を使って、姿を変えている。それと、もともとジュエルシードはそいつが発掘したものらしく、それを何かしらの事故でこの地球にばらまかれたものだ」

 

「そう……なのか……」

 

「ねぇ、この金髪の子とさくらのような獣耳をつけている女性は?」

 

月村忍が残りの2枚に写っている奴らについて、訊いてきた。ってか、さくらって誰だよ。話から察すると獣耳がついているみたいだが、夜の一族の知り合いにそんな奴がいるのか?

 

「こいつらに関しては、俺も詳しくは知らない。ある日、ジュエルシードを回収していたら、デバイスを突きつけて、自分たちに渡すように脅してきた。まぁ、当然断ったし、奴らの強硬手段も返り討ちにした」

 

「返り討ちって……あなた相手にその子たちは大丈夫なの?」

 

「心配するな。ちゃんと、手加減している」

 

「……それで、彼女たちがそれを集める目的は何だ?」

 

すると、ショックから立ち直った高町恭也が訊いてきた。奴らの目的か……。

 

「悪いが、金髪と獣耳(この2人)に関してはわからない。3馬鹿(この3人)は、他の女子に良いところを見せたいだけだろ。他の連中はおそらく俺と同じ危険物だからこその回収だろう」

 

そう言うと、3人は何か考えるような素振りを見せた。ってか、あの3馬鹿の話したら、3人共、顔をしかめたぞ。どれだけ嫌われているんだ?俺がそんなことを考えていると月村忍が口を開いた。

 

「あの……、なのはちゃんと協力することはできないのですか?だって、お互いにこの石が危険だから回収しているのですよね?」

 

ふーん。そう来たか。まぁ、予想通りだな。

 

「残念だが、それはできない」

 

「っ!?なぜだ!?」

 

俺がそう言うと高町恭也が声を荒げた。まぁ、自分の妹と俺がぶつかることを望んでいないから、そういう反応になってしまうのは当然だな。

 

「理由としては、あいつらがジュエルシードを全て回収した際にそれらを()()()()()()()()()に問題があるんだ」

 

「組織……ですか?」

 

「あぁ、そして、その組織に関してこそ、俺が最もあんたらに話したかったことだ」

 

俺がそう言うと、3人は顔を引き締めた。

 

「その組織の名前は『時空管理局』」

 

「時空管理局……それは、いったい、どんな組織ですか?」

 

「簡単に言えば、次元世界…まぁ、宇宙を管理という名の支配をおく警察と裁判所と軍隊を一纏めにした三権分立を無視した自称司法組織だ」

 

「三権分立を無視した組織……」

 

「それは、不味いな……。無罪の人間が有罪に、有罪の人間が無罪になってしまう……」

 

どうやら、これだけの説明で管理局の危険性を理解してくれたみたいだな。だが、まだ、話は終わっていない。

 

「時空管理局は地球では拳銃などの質量兵器の代わりに魔法を使って、争いごとを鎮圧したりする。そして、質量兵器の使用を禁止している。だが、前にも言ったが、魔法は全ての人間が使える訳じゃない。それなのに広大な次元世界を活動しているから、人員不足が絶えない状況だ。それを少しでも補うために魔法が使えるならば、あんたらの妹のような年齢の子供でも戦場に出させる」

 

「なっ!?」

 

俺の言葉に3人は信じられないという感じで驚いていた。まぁ、俺の前世でもガキを戦場に出させていた組織はあったから人のことは言えないが、あれらは裏社会の組織だし、特例ということもあったから、割り切っていたところはあったな。だが、仮にも司法組織がやっていいことではない。しかも、特例でもなく何でも無く、普通に戦場を出させているのは論外だ。

 

「………だが、そんな組織、全く耳に入ったことは無いのだが……?」

 

何とか絞り出した高町恭也の言葉に他の2人も頷いていた。

 

「あぁ…。それは、この地球が管理外世界だからだ」

 

「管理外世界……?」

 

「あぁ。一般的に魔法を使える世界を管理世界。逆に使えない世界を管理外世界と言われている。管理局では、管理外世界に管理局や魔法のことを教えてはいけないという決まりがある」

 

「えっ!?それじゃあ、あなたが捕まってしまうのじゃ…!?」

 

俺の説明に月村忍がハッとした様子で叫んだ。

 

「いや、大丈夫だ。この世界の住人である俺が管理局の定めた法律をどうこう言われる謂われが無い。治外法権みたいなものだな」

 

「そ、そうですか」

 

俺の言葉に月村忍と他2人が安心したようにほっと息をついた。お優しいことで……。

 

「だから、基本的に連中がこの世界に関わることはないが、残念ながら、もうすぐそんなこと言えなくなる」

 

「どういうことですか?」

 

「……管理局の仕事の1つにロストロギアの回収ってものがある」

 

「ロストロギア……?」

 

「とてつもないエネルギーを持っていたり、未知の力を持つ物、失われた技術をロストロギアと呼ばれている。そのジュエルシードとかがそうだ」

 

俺がそう言ってジュエルシードを指すと3人はそれを見た。

 

「管理局は末端はともかく、上層部が腐っている。己を正義だと信じて、平気で悪を行う。ジュエルシードも回収して、悪用される可能性が否定できない」

 

「だから、管理局に渡す可能性があるなのはたちと協力できない…ということか…」

 

「そういうことだ。それと、管理局の定めるロストロギアの定義に当てはまる物がもう1つこの場にある。それは……」

 

俺が、そう言って、1度区切ると、メイド姉を見た。

 

「ノエル・K・エーアリヒカイト、ファリン・K・エーアリヒカイト。あんたら、自動人形だよ」

 

「!?私とファリンがですか!?」

 

メイド姉が驚いたように言った。本当はメイド妹にも言ったほうが良いのかもしれないが、彼女はガキ共のところにいるから、下手すれば俺がここにいることがばれるかもしれない。だから、メイド妹には後で月村忍に伝えてもらうか。

 

「………確かに自動人形は失われた技術で作られた物だわ」

 

「そう。だから、あんたらの存在が管理局にばれたら、回収という名の強奪をするかもしれない。こちらの言い分なんか、まるっきり無視してな」

 

そう言うと、3人は沈黙した。まぁ、いきなり衝撃なことばかり聞かされたから、当然だな。

 

「………ノエルとファリンが狙われるかもしれない。それがあなたが1番私たちに言いたかったことですか?」

 

「そうだ。以前、自動人形の話を聞いてから、いつか話さなければならないと思っていいたことだ。これは警告でもある。時空管理局には気をつけろ」

 

「……ノエルとファリンのためにありがとうございます」

 

そう言うと、月村忍が立ち上がって頭を下げた。高町恭也もメイド姉も同じように頭を下げた。

 

「気にするな。それよりも、何かあったらここに連絡しろ。あぁ、一応言っておくが、この連絡先からは俺の正体を掴むことはできないからな」

 

そう言って、俺は机の上に連絡先を書いた紙を置いて、帰ろうとした。

 

「待ってください!!」

 

そこで、月村忍に呼び止められた。

 

「……最後に1つだけ、教えてください。なぜ、あなたは時空管理局について、そこまで詳しく知っているのですか?上層部が腐っているとか、普通、わかりませんよ?」

 

……月村忍の疑問はもっともだな。俺は管理局に関して、全て断言したような言い方だったからな。だが……

 

「悪いが、企業秘密だ。………ただ、1つ言えることは、俺が……」

 

そこで区切ると、俺は3人に顔を向けた。3人は俺の持つ闇夜の独特な雰囲気に気圧されている感じがした。

 

 

 

 

「時空管理局の闇と因縁があるってことだけだな」

 

 

 

 

そう言うと、今度こそ俺は部屋から出た。

 

ジュエルシードの件やあの金髪と獣耳の件、時空管理局の件など、やることがたくさんあるな。

 

俺はそう考えて、ガキ共と鉢合わせにならないように気をつけながら帰った。

 

結局、その日、起きるはずだったジュエルシードの反応が無かったことに完全に不審に思った他の転生者のことは知らずにな。




残念ながら、フェイトは名前すら出てきませんでした。次の温泉では、出てくる……はずです。

それと、輝夜は管理局に対して、良い感情を持っていません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。