俺はメイドに普通を命令します   作:神チノ

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13話 4話 スイカ割り後

スイカ後

 

 

 

さて、それからお昼になりまして、四人は仮設のテントの下に集まります。未来と光はホテルでもらったサンドイッチボックスを開けます。

 

「光、ツナちょうだい。」

「はいよ、こっちにはトマトのやつくれないか? 」

「いいよ、はいどうぞ。」

「ありがとう。」

「あ、俺も同じやつ持ってる」

「ほんとですね」

「こんな偶然もあるもんだな」

流石にこれはびっくりだなアリアナはこれをどうしたんだろ?

「あらまぁ、こんな一致もあるんですね……僕らでいえば、なんかの因縁ですかね……」

「そういえば、未来さん」

「うん? アリアナさんどうされました? 」

「どうして、光の学校に来たの? 」

「今年の6月に僕の寮に来まして、それで、僕が校長先生に教育係を指名されたんです。どうやら、教育係の抽選会が未来が来る前にあって、たまたま校長先生が応募して当たったとか。かなりの応募者がいたそうですよ。」

「かなりってどのくらい? 」

「88万人? でしたね、確か。」

「88万人から1人!? めちゃくちゃ幸運じゃん」

「ええ。多分、校長先生は強運の持ち主なんでしょうね。」

「光はどういう人なの? 」

「僕は元々、僧侶として修行を積んでいた身でした。今は、色んな事情で僧侶ではありませんが、修行僧の経験を持っているものですから、教育係の役職にはぴったりだと後推しされまして彼女の教育係になったんです。」

「僧侶? 」

「ええ、ですが、もう僧籍は剥奪されていますからね、慶喜さんと変わらないただの人間です。強いて言うなら出家経験があることのみです。」

「それになってなんか言われたりするの?」

「いえ、別に。ただ、欲望は、あまりよろしくないから捨てろと言われていましたので、あまりあれが欲しいとかこれが欲しいとかの欲望がないんですよね……」

「欲望がないか…」

「本当ですか?これでも……」

 

ちょっと、アリアナさん!? そう言って何胸を見せるようにしているのですか!?

 

「アリアナさん? 光に何試そうとしているのですか?! 」

「まぁまぁ未来落ち着け。多分、僕の存在が珍しいんだろ? そんなにやけになるなよ。」

「でも、色仕掛けとかするのは無礼極まりないよ!! 」

「そんなこと言ったって僧侶の世界は僧侶しか分からないものだから、そこは赦してあげてもいいんじゃないか? 」

「分かったよ……」

「ごめんなさい……」

「いえいえ、大丈夫ですよ。人間は誰しも相手のことを全部分かっているはずがないので。」

「俺からも謝りま…」

「赦す力は必要なんで……そんなに頭を下げられたらこちらまでも申し訳なくなるじゃないですか。それよりもっと楽しいこと話しましょ! 」

「じゃあ……この後あいてる?」

「我々の午後はいけますよ。特に予定はありませんし。ただ、4時にはお迎えが来ますので、今からどこに行くなら、ここ周辺の店散策ぐらいですかね? 」

「お店か……こっちの世界の物でも買っていこうかな」

「私もお土産買って行こうかな……」

「いや、未来の場合ならどうだろ、多分、明日以降のことを考えて今はあんまり使わない方がいいかもな……」

「ウェストミンスターあたりに何かいいものとかあるの? 」

「まぁ、多分あると思う。なんせ中心部には結構いいものが集まってくるというのはどこの国でも同じだからな……ここにしかないものぐらいは買っておいたらそれで十分だろな。」

「なるほどね……」

「それではそろそろ行きますか? 」

「うん。そうだね。行こうか」

「ええ、少し散策しましょうか。あれ? 何か後ろに誰かいたような……」

「何か言いました? 」

「いや、何でもないです。多分、気のせいなんで。」

 

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