ラグナロク 【予言書の終り】   作:夢食いバグ

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少しイリカサイドから外れます。


快楽は身を蝕む毒と共に

イガンシナ王国、そこは身分制社会によって流動性が無くなり水が腐るかのごとく腐敗した。路地では麻薬イリスの恵みが公然と取引されている。国の警備兵たちははそれを取り締まらず、あえて見逃しそれによって麻薬密売員から手間賃を徴収する人それなりにいる始末である。

 

その国の道の整備さえ満足にされていない首都をある男が物語が書かれているような本を読み歩いていた、容貌は白銀のような髪を短く切り揃え目は透き通るような紫色をした細い体格が年を感じさせる壮年の黒のコートを着用している。

 

「…………………………………………」

 

ニコニコ笑みを張り付け、物乞いのぼろ切れを身につけた少年少女を悲痛な叫びを祈りを軽くあしらいながらただただ進んでゆく。

 

「さて、どうしましょうかね……」

 

男はいつも通り意味のわからない言葉が飛び交う街の中で己の目的を確認する、主なものはマモノ狩りの発見とエサの確保の二つ。

 

マモノ狩りは先天性では予知書を理解する能力があるが自らの予知書を持っていなければ力は弱い、立派な騎士であろうと剣を持たなければ剣を持つ相手に負ける。だから自らの予知書の内容を力を出しきらず読み歩いているのだが中々見つからない。

 

急に苦しみ始めた予知書をもたない先天性がいれば誘きだして殺してからマモノのエサにするのに……残念な事だ。

 

エサの確保それはそのままの意味だ、マモノはエサが無ければ消えてしまう植物のように自己でエネルギーを得られるものまたはそもそも必要としないなど例外も存在するがエサが無ければ消える。

 

それは悲しいことだ、終わりが遠のいてしまうではないかこの王国は身分制が激しい薬によりラリって身投げする者や納税により喰っていれなくなり飢えた者等もう息絶えたのはいくつか回収したが生き餌は中々確保が厳しい。

 

「やはり、地道にですかね。」

 

人とは進まなければやってはいけない、それが下だろうと上であろうと現状維持が一番とは言うがそれが本当にできるものは極少数であろうどれだけ平穏であろうと少しづつ変化はするものだ。

 

また歩く、それだけでもお腹は空くものだ呼び込みであろう理解できない音と共に露店からフランクフルトそしてパンが焼ける匂いが漂う。ホットドッグ店であろうかそこそこ人が集まっており身なりは貴族のように派手で無駄に絢爛ではないが農民や貧民ほどみすぼらしくもない………商人系統であろうか、確かに時間が大事な商人は手軽に食べられる食事としてよいだろうと勝手に納得して、自らの残金を確認する。

 

……………うん、ホットドッグギリギリ買えるか?いや今持ってる全財産で買っていいのか?

 

と思考がぐるぐる回り始める、エサが持ってたのはやはり金額が少ない裕福なのはわざわざ死ぬ切っ掛けも少ないのだろう………

 

「………まぁ、すぐに回収できるでしょう。」

 

と買うことに踏み切った、そこからの行動は早かったまず一通りの会話をメモに書き記してから必要な分のお金(ほぼ全財産)を持ち、店員に見せる。

 

【すみませんホットドッグ下さい、マスタード多目で。】

 

店員は私をジロリと見て、白髪と紫の目を認識するとぶっきらぼうにその内容を書いたメモを奪い取るように持ち書き記した。

 

【3分程度まちな、お金はこれで足りる。水はいるかい?】

 

【はい、いります。】

 

と書かれた内容を見て返事を書き記す、三分程度は早いのか遅いのかわからないが他の客にも世話しなくホットドッグを渡している様子から、調理時間の他に待ち時間等を含まれているのだろう……

 

とりあえず私は適当な所に腰をかけてまた、本を読む今回は違うもの目的の為でなく個人的なものだ食事の時まで目的のみを追いかけるほどワーカーホリックではない。

 

この店では、他の客は待ち時間に客同士で雑談……商人たちゆえの情報共有を多く行っているようだが私には興味も無ければ内容もわからない、言語が理解できないので会話がそもそも出来ない。

 

「…………………………」

 

結構読んだ本だ、いつ読み始めたかはすっかり忘れてしまったが最後まで読みきったらまた最初から読み始めるを繰り返している。何で私はこんな行動をするのかは理解できないだがそうしないといつもの調子が崩れてしまうような気がするのだ。

 

ページをめくる、内容はもうわかりきっている登場人物の一つ一つの台詞心情描写行動さえもだが飛ばさず目で追いかける。

 

この物語は無意味に長い、最初読んだとき記憶ではおそよ1年かかったと覚えているそれがだんだん短くなっていく……飲まれていくように。

 

店員に肩を捕まれた、何かを叫んでいるそして暖かいホットドッグと氷が入っていない生ぬるい水をおいていき店えと戻っていく。どうやら3分を大きく過ぎてしまったようだ…………

 

氷が入っていない水を飲み干す、生ぬるい感触が喉をつたい体に浸透する水を得た事で自分が感じていたよりも脱水していた事実に気がつく。大分ここらをうろうろしていたようだ……そしてホットドッグにかじりつく、マスタードを多目にと頼んだせいで辛味が鼻を通る。不味くはないが思ったのは なんでマスタード多目なんて注文したんだ という後悔であった。

 

およそ半分程食べたあと包み紙でうまくくるみ仕舞う、行動出来ない程ではなくなったある程度は動けると判断しまた歩き出す……ここは治安はまぁ都市にしては悪いが完全に悪い方ではないもっと危険な所に行ってみよう、エサは勿論多いだろうし生き餌ももしかしたら見つかるかも知れないと期待を込めて西側へと進んでゆく。

 

 

 

女性が身なりのいい男性と見ては呼び掛ける、所々何処から飛んだかは知らないが麻薬の種から発芽し花が所々に咲き乱れている。死体なぞ腐ってなければ放置されており、野良の賭博でペテン師等が慣れないものたちから金を巻き上げている。

 

そんな中

 

「やめて下さいっこれは必要なお金なんです、おばあちゃんの薬代なんですっ。お願いします、やめて下さいっ。」

 

「金足りねぇんだよ、少しはもってんだろそれに老いぼれだと後先短い奴より、俺たちが使った方が有益だぜ?乱暴されたくなきゃ寄越せや。それに女だすぐーにここらでは稼げるぜ。」

 

「ハハハそうだな兄貴、いっそ仕込んでやるか?」

 

私には意味がわからないが女性が両手剣や槍を持った屈強な男二人に絡まれているらしい、そのまま通りすぎようとしたがここでそれなりの幸運に合う。

 

そこに金糸のように輝く髪を後ろに回し戦場での名誉の傷と見える幾重にも重なる切り傷……その青年が女性に絡んだ屈強な男二人をまるで射抜き殺すかのごとく鋭い眼光で睨みながら、女性と男性の間に割り込み背中にある片手斧を引き抜き相手に構える。

 

「………女性に手ぇだしてんじゃねぇぞ、チンピラやろう。」

 

「あぁなんだそいつの恋人か、友達か……だが喧嘩売ってんのは確実だ相手は、一人こっちは二人だ……。」

 

と男二人も両手剣と槍を構えた……その瞬間。

 

「俺に、敵うわけねぇだろっ騎士道も何もねぇくそやろうがっ。」

 

と叫んだ、片手斧で切り払うのではなくただ払うそれだけで男二人は膝をつくガクガクその場で震え出す間違いなくあの男が手加減してなかったら 死 へと向かっていたであろう。

 

「逃げるゾッ。」 「おうっ。」

 

と男二人は早足で逃げていく、そして青年は片手斧を仕舞い鋭い眼光を少し緩め女性に向かい。

 

「これで大丈夫だな、あと名前とデートしてください。」

 

「えっあっはい、へっ。」

 

と青年が何かいったと思えば女性が混乱しだす。

 

【すみません、あの暴漢たちどうしましょう一応警備兵達に報告したほうがいいですよね………】

 

「………今、ナンパしてるのによー……後天性か、あの女性に手出した野郎どもは好きにしてくれ、俺はこの美人さんとデートだからな。」

 

と言うので 好き にさせてもらおう。私はちょうどいい生き餌を追いかけた。

 

男二人は路地で隠れ何か訳のわからない言葉をはきつくしていた。

 

「なんなんだアイツは、俺たち二人で大体はぶっ殺せたはずだろ?!」

 

「あれは、人を殺す目だった。」

 

「人間なのか?アイツはいや、化け物だ。」

 

【すみません、お取り込み中失礼しますね。そしてお休みなさい。】

 

と軽く、本で両手剣を持った男の顎を叩いた。するとやはり脆く一瞬で夢の中気絶してしまう、丁寧にやるのも大変だ人間がアリを踏み潰さないように意識するぐらいに大変だ。

 

「ヒイィィィィィ。」

 

不快な音を発する肉はまた逃げ出す、これで助けるためによってきたら楽であったのだが仕方がない。その我々にとっては徒歩のようなスピードで走る者の首を叩いた。少し曲がってしまったが。

 

「…………………。」

 

鼻や口から空気をすきこみ吐き出している生きてはいるようだよかった、これだから生き餌を調達するのは難しいのだやり過ぎてしまう。

 

そして私は今日の目的をある程度は終え家に帰った。

 

家は薄暗い洞窟、ここが一番夜以外ではマモノが住みやすいのだまずエサを適当にまく。虫のように小さいマモノ達が群がり肉だけでなく骨ごとボリボリむさぼり食ってゆく。生き餌は今日はこいつかなと奥に奥にと進んでゆく、マモノになぜ襲われないかって?それは私にもわからない相手の琴線に触れていないのであろう。

 

そこにいたのは大型の犬のようなマモノ、角がはえておりサイズもそのマモノからみれば人間はノミのようなものだだが生き餌という拘りがある分燃費がいい今回の二つでなんとか持つであろう。とあえて縛り上げずにそのまま放置する、このマモノはエサが目が覚めるのを待つようにその場で待機する。

 

「なんだここはっ」 「出口を探す」 「いやなんにもみえっ」 マモノによってある程度の会話をした瞬間に潰される、そして手に着いた血や肉を掃除をするようにペロペロとなめまた眠りにつく。

 

そういえばまだホットドッグ残ってた事を思い出した、包み紙を剥がしかじりつくパンがパサパサしておりソーセージもジューシーさが無くなっている、また後悔が増えてしまった。




日常回です、えっ物騒だってこれは日常回だよいいね?わかった。

覇王龍さまのバラード・ログホープさんをお借りいたしました。
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