ファフニール VS 神   作:サラザール

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どうも、サラザールです!今回は白のリヴァイアサンと戦います。それではどうぞ!


VS 白のリヴァイアサン 1

ここは太平洋のど真ん中。もうすぐここに白のリヴァイアサンがやってくる。

 

白のリヴァイアサン。二十五年前、黒のヴリトラが日本に襲来してきてから間もない時期に現れたドラゴン。

 

太平洋を決まったルートで周遊して、たまに外れてミッドガルの警戒区域に侵入することがある。

 

大体はミッドガルの第一防衛ラインに達することなく元のルートに戻るが、一週間後にブリュンヒルデ教室のイリス・フレイアを見染め、侵入してくる。

 

白のリヴァイアサンの能力は万有斥力(アンチグラビディ)。物質を跳ね返す斥力場を自身の周辺に発生させ、ありとあらゆる物質を跳ね返し、斥力場によって空間を湾曲させて攻撃することができる。

 

しかし、攻撃は咆哮のみで広範囲に被害を及ぼすが、超サイヤ人の力ならば簡単に倒せる。

 

僕は奴の気を探っていた。もうすぐリヴァイアサンがこっちにくる。ここで倒すのもいいが、少し良い事を思いついた。

 

ここで奴を瀕死寸前に追い詰めれば悠達も少しは楽に倒れると思った。でもどうせなら一緒に戦って倒すのも良いと考えている。

 

そうしていると、白のリヴァイアサンがやってきた。

 

全身を白い外殻に覆われ、頭部からは大きな一本の角が生えている。しかも斥力場で空を浮いて移動していた。

 

「あれが白のリヴァイアサンか……結構大きいな……だが戦闘力は大したことはない。気もそんなに高くない」

 

僕はリヴァイアサンの気を分析したが、人間より数百倍は大きい力を持っているが、超サイヤ人の力なら勝てると確信した。

 

リヴァイアサンは僕のことに気付いてないようで、まっすぐ進んでいる。

 

「よし、ちょっと気を上げるか」

 

僕は力を込め、気を解放した。

 

するとリヴァイアサンは察知したのかその場で停止した。そして奴は空を見上げ、僕を見た。

 

『ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!』

 

リヴァイアサンは吠えた。僕は何を言っているのか分からず、杖を取り出して喋れるようにした。

 

リヴァイアサンは青い光に包まれ、鳴き声は人間の言葉になった。

 

『なんだあの者は?すごい力を感じるぞ。計り知れないほどの力だ』

 

リヴァイアサンは僕の力に驚いていた。亮はリヴァイアサンの元に近づいた。

 

「やあ、リヴァイアサン。僕は大島 亮。この世界を管理している神様だ」

 

『なっ、なんだと!?神だと!?』

 

リヴァイアサンは更に驚いた。

 

『なるほど……聞いたことがあるぞ。なんでも世界神と呼ばれる存在が世界を管理していると……まさか本当にいるとは思わなかった』

 

リヴァイアサンは納得していた。こいつが生きていたのは何千年前で突如本物のドラゴンによって滅ぼされたので、まだ生きていた頃に存在を知っていたようだ。

 

「話が早くて助かるよ。どうだい?僕と戦ってみないか?」

 

僕は要件を言った。

 

『戦うだと?何故だ?我に何の得があるというのだ?』

 

リヴァイアサンは理由を聞いてきた。亮は本当のことをいえばその場で倒すことになると思い嘘を言った。

 

「最近戦ってなくてね……体が鈍っているんだ。それに得ならあるぞ。僕を倒せば君は神を超えた存在だということを証明できる。そして本物のドラゴンを倒すことだってできるかもしれない」

 

理由は嘘だが、戦いは正直好きだった。戦闘民族サイヤ人の力を持っているため、ワクワクしてきた。ちょっと悟空の気持ちが分かってきた。

 

『……いいだろう、神を超えたことを証明できれば他のドラゴンも倒せるからな。その挑戦受けて立とう』

 

リヴァイアサンは承諾し、亮から離れた。

 

「嬉しいよ、受けてくれありがとう。なんだかワクワクしてきた。悟空も戦う時はこういう気持ちなんだな」

 

『……おかしな神だ。戦いに喜びを感じるとは……しかも悟空?訳の分からないことを言って……まあよい、行くぞ!!!』

 

リヴァイアサンは吼えた。咆哮の衝撃波で海は裂けた。亮は正面でまともに喰らったが平気だった。気を上げてリヴァイアサンの攻撃を防御したからだ。

 

『何!?』

 

リヴァイアサンは驚いた。攻撃をしたにもかかわらず、ビクともしないどころか平気な顔でいる。

 

「攻撃といってもこの程度か……残念だな」

 

『なんだと!?』

 

リヴァイアサンは亮の言葉に腹を立てた。そしてもう一度咆哮を上げ、衝撃波を起こした。

 

僕は息を吹き込み、衝撃波に向かって吐いた。

 

リヴァイアサンの衝撃波と僕の息は激突し、最後は僕の吐いた息に負け、押し返された。

 

リヴァイアサンは斥力場で守った。

 

「厄介な能力だな。今度は僕が攻撃するよ」

 

僕は手に気を集中させ、気功波を放った。

 

白のリヴァイアサンはまた斥力場で防御した。気功波は斥力場に当たり爆発した。

 

『やるな……だが、我には効かんぞ!攻撃は通用しなくてもこっちには我の能力がある』

 

「これぐらい出来て当然だ、手加減してるからね」

 

『なっ、なんだと!?』

 

リヴァイアサンは怒った。

 

『貴様、舐めやがって……神かなんだか知らんが覚悟しろ!』

 

「やれやれ……野蛮だね。こんなことで怒るなんて……じゃあやる気を出すか」

 

『やる気だと?』

 

僕は全身に力を込めた。海は大きく波打ち、僕の周辺は全身から金色のオーラが漂ってくる。

 

『なっ、なんだ!?さっきよりパワーが上がっているぞ!力の上限がわからない!』

 

リヴァイアサンはパワーが上がっていることに気づいた。そして僕は力を解放した。髪は金色になっており、オーラが身体全体を包んでいた。

 

超サイヤ人。サイヤ人が戦闘力を何十倍にも膨れ上がらせる変身技であり、ドラゴンボールZに出てくる全力のフリーザと互角に渡り合える力だ。

 

「それじゃあ行くぞ!」

 

僕は両手をリヴァイアサンに向け、気を集中させ、気功波を放った。

 

『ファイナルフラッシュ!!!』

 

リヴァイアサンは斥力場で防御したが、簡単に破られてしまい、ダメージを負った。

 

リヴァイアサンは海に倒れた。

 

『馬鹿な!?さっきより威力が全然違う!?』

 

リヴァイアサンは気功波を喰らい、斥力場で再び宙を浮いた。

 

「効いたみたいだな……次はこれだ!か〜め〜は〜め〜波ーー!!!」

 

僕は悟空のかめはめ波を放った。リヴァイアサンは斥力場を出す暇もなくまともに喰らった。

 

爆風で何も見えなかった。僕はリヴァイアサンの気を感じとり、爆風の中に向かって気功波を撃ち続けた。

 

リヴァイアサンの体はボロボロで、外殻のほとんどはなく、筋肉が露わになっていた。

 

『なんて奴だ……このままでは死ぬ……どうすれば……』

 

リヴァイアサンは逃げる方法を考えていた。どう足掻いても勝ち目は無い。

かといって逃げても追いつかれると思った。

 

僕は爆風を吹き飛ばし、気円斬を作り奴の角を切断した。

 

「どうした?この程度か?僕はまだ実力の一割しか出してないよ」

 

余裕を見せ、リヴァイアサンは叫んだ。

 

『覚えていろ!!!いつか必ずお前に復讐するからな!!!』

 

そう言ってリヴァイアサンは海の中に潜って行った。

 

僕は逃げるリヴァイアサンを見た。そして杖で進行方向を確認した。

 

「奴はミッドガルの方に行ったか……これで悠も簡単に倒せるはずだ。さてと歪みはどこにあるかな?」

 

杖でリヴァイアサンの逃げて行く方向を確認した後、杖で歪みを探した。

 

「韓国にあるな……キムチを食べてみるか」

 

僕はその場を後にした。

 

 

 

 

 

リヴァイアサンは斥力場で海底を進んでいた。

 

『あの野郎……覚えとけよ』

 

リヴァイアサンは亮に復讐を誓い、ミッドガルの方に進んでいた。

 

すると———

 

『ん!何だあれは?』

 

リヴァイアサンの進む先に紫色の歪みがあった。それに触るとリヴァイアサンの身体に変化が訪れた。

 

『!!!なんだこの力は!?』

 

リヴァイアサンは紫色の歪みを取り込み、海底の中に消えていった。




いかがでしたか?次はブリュンヒルデ教室のメンバーが登場します。お楽しみください。

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