それではどうぞ!
ここは神界にある野球場。今日は世界神同士で野球をすることになった。
奇数の数字の世界を担当するのがAチーム。偶数の数字の世界を担当するのがBチーム。僕はBチームだ。
チームの仲間は第二の弥生、第四のエドワード、第六のアンジェリカ、第八のパトリック、第十のグラン。合計六人で、リーダーは弥生さんだ。
「さあ、みんな。勝ちましょう」
「「「「「おおー!!」」」」」
向こうのAチームは第一の義晴、第三のルドルフ、第五の八代、第七の八重、第九のレイチェル、そしてリーダーの第十一の恵だ。
「皆さん、勝ちますわよ!」
「「「「「はい!!」」」」」
審判は神官王、副審は神官六人、観客には"絶対神"ゴッドと他の神々が来ていた。
世界神対抗親善試合はたまにあり、仕事が無い時に行われる行事である。種目は主にスポーツだが、力の大会もある。
一回表、Aチームが攻撃で、僕たちBチームは守備に入った。
ピッチャーはパトリックで、打者は八代だ。
「プレイボール!」
神官王の声で試合が始まった。
「八代さん、いきますよ」
「望むところです」
パトリックは全力で投げた。世界神がボールには力がありすぎて、キャッチャーの弥生さんごと吹き飛ばされた。
八代はボールが早すぎて振るどころか見えなかった。
「ストライク」
「えっ!?」
八代は後ろを見ると球場の壁が粉々になっていた。
「これがホントの消える魔球ですね」
「俺っち達にしかできないものだ」
アンジェリカとエドワードが呆れていた。
"カッチン鋼"よりもさらに硬い"カチカチン鋼"で出来ているが、パトリックが本気で投げたせいで、メチャクチャになった。
残骸の中から弥生さんがグローブにボール持って出てきた。
「パトリック君、やり過ぎよ。もう少しで消滅するところだったわ」
「すみません弥生さん。慣れなくて」
弥生はパトリックに文句を言い、本人は謝った。
「弥生さんって本当にタフですね」
八代は今更ながら弥生のタフさを知った。
神官王は指を鳴らすと破壊された球場が元に戻った。
そしてパトリックに向かって注意した。
「パトリックさん、手加減をしてください。今度球場を破壊すれば退場処分にします」
「えっ!?そんな〜」
「ではパトリックさん、交代しましょう」
弥生さんはピッチャーの交代を宣言した。
しかし、神官王は認めなかった。
「交代は出来ません。ルールによれば、選抜ピッチャーは相手打者を一人投げ終えるまでは交代できませんよ」
「そ、そうですか……パトリックさん少し力を抑えてやってください」
弥生はパトリックに力を抑えるように言った。
「分かりました。出来るだけやってみます」
弥生とパトリックは位置について、試合を再開した。
パトリックは弥生に言われた通りに力を抑えて投げた。
投げたボールはマッハ1、これなら被害を出さずに済む威力だ。
八代は投げてきたボールをバットで打った。ボールは空高く打ち上がった。
「これで一点です」
八代は一塁に走った。するとグランはトランポリンを作り出し、空高くにジャンプした。そして、打ち上がったボールをキャッチし、降りてきた。
「アウト」
神官王はアウトと宣言した。
「ちょっ!?能力を使うのはアリですか?」
「ルールには能力を使ってボールを取ってはいけないと書いてありませんので大丈夫です」
「そ、そんな……」
八代はバットを持ってベンチに戻った。
弥生はタイムを宣言し、みんなを集めたの。
「グランさん、ナイスです。この調子でいきましょう」
「そうですね、ではピッチャーを亮に変えよう」
「僕ですか?」
「ええ、亮君でしたら安心です。頼みますよ」
そう言って僕はピッチャーになった。
みんなは配置について、Aチームからはレイチェルがバットを構えた。
「亮君、負けないわよ」
「ではいきますよ」
僕はボールを投げた。威力はマッハ2だが、レイチェルはボールを捉えたようで、振り出した。
レイチェルは武器の達人であり、相手の動きを読むことができる。
だから僕は人差し指と中指を上にあげた。するとボールも上に上がり、レイチェルは空振りをした。
ボールは弥生のグローブに入った。
「ストライク」
神官王はストライクと宣言した。
「なっ!?」
僕はヤムチャの狼牙風風投球拳(ろうがふうふうとうきゅうけん)を繰り出した。狼牙風風拳(ろうがふうふうけん)と繰気弾(そうきだん)を組み合わせて編み出された投球術で、第六宇宙との親善野球でボタモ相手に使った技だ。
会場は"おお〜"と歓声が響いた。
「まさかあんな手があったとは……」
「やりますよ、亮ちゃんは」
Aチームのベンチでは、ルドルフと八重が狼牙風風投球拳(ろうがふうふうとうきゅうけん)について作戦を練っていた。
僕は投げ続け、レイチェルを仕留めた。
「う〜、悔しいわ」
「良し!あと一人だ!」
僕は拳をグローブに叩き、ボールを受け取って投げる準備をした。
「次はわたくしですわ!勝負ですよ」
恵はバットを球場にむけ、ホームラン予告をした。
「望むところです」
僕はマッハ3の速さで投げた。恵はボールを捉えたみたいで当たる瞬間に繰気弾(そうきだん)を使った。すると、恵は避ける場所が分かったようで、ボールを当ててきた。
ボールは高く打ち上がり、場外を軽く超える高さだ。
ところが、アンジェリカは魔術で雷玉を作り出し、高く上がったボールに当てた。ボールは勢いがなくなり、そのままアンジェリカのグローブに落ちてきた。
「アウト」
「なっ!?あんなのありですの?」
「残念ながらルールにはありませんので有りです」
アンジェリカのおかげで一回表は終わった。
次は一回裏、僕たちBチームが攻撃をする番だ。
最初の打者はグランで、相手ピッチャーは義晴だ。
義晴は勢いよくボールを投げた。しかしボールはキャッチャーの八代のグローブに入らなかった。
「ぐはっ!?」
「「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」」
ボールはグランの脇腹に当たったのだ。
「デッドボール」
神官王はデッドボールを宣言した。
「義晴!何やってんだ!」
僕は義晴に文句を言う。
「何って、相手全員を当てればあっちのチームはいなくなるからいいだろ」
「「「「「「「「なるほど」」」」」」」」
みんな納得したようで、僕と八重、恵は唖然としていた。
「義晴さん、それは反則です。今度やったら危険球とみなして退場にしますよ」
「「「「「「「「当てるのはダメなのか……」」」」」」」」
「知らなかったのかよ」
「義晴君、ルールくらい読みなさいよ」
「全く、下品なやり方ですわ」
「めんどくさい競技だな……まあ仕方ない。次はちゃんとやるか」
グランは一塁に行き、義晴はボールを握りしめた。次の打者は僕で、バッターボックスに入った。
「いくぞ!亮!」
「こい!」
義晴はボールを投げた。速さはマッハ10で、僕はバットに当てた。
ボールに威力があり、打ち上げることができなかった。
僕は超サイヤ人ブルーにあり、パワーアップした。
ボールは徐々に勢いを落とした。すると義晴は気を上げ、足に気功波を作った。
「くらえ!シャイニングブラスター!!」
義晴はバジルのシャイニングブラスターをボールに向かって投げた。
さらに威力が上がり、押された。
「くっそ〜、負けるか〜!!界王拳!!」
僕は超サイヤ人ブルーにさらに十倍界王拳を使った。
「何っ!?」
僕はバットを振り、ボールは三塁に行った。グランは二塁に向かって走り出した。
しかし、バウンドする直前に八重がキャッチした。
「アウト」
僕はアウトになってしまった。グランは急いで一塁に戻って行き、八重は一塁にいるルドルフに向かって投げた。ボールはグランより速かったが、ルドルフはボールを取り損なう。
「ラッキー」
グランは再び二塁に走り出した。
「こっちだ」
義晴はボールを渡すように言った。
ルドルフはボールを取って義晴に投げた。
ボールは義晴に渡り、肘でグランの腹に当てた。
グランはそのまま二塁のベースの上に倒れた。
義晴はガッツポーズを取った。
「セーフ」
神官王はセーフと宣言した。
「えっ!?」
「義晴さん、ボールを相手に当てなければアウトになりませんよ」
「そ、そうか……」
グランは立ち上がってそのまま二塁に留まった。
次の打者はアンジェリカ、義晴はマッハ10の速さで投げた。
アンジェリカは魔術でボールを止め、バットで打った。
ボールは高く打ち上がったが、レイチェルがキャッチした。
「レイチェルさん、グランさんに当ててください」
八重はグランに当てるように指示した。
レイチェルはグランに向かってボールを投げた。
グランの頭に当たり、三塁のベースの上に倒れた。
「セーフです」
神官王はまたセーフと宣言した。
「レイチェルさん、ボールを持ったまま当てないと意味がありませんよ」
「そっ、そんな〜」
グランはフラフラになりながら立ち上がった。
試合は進み、0対0で引き分けになった。なお、グランは一ヶ月間神界にこなかった。
僕は第十二世界に戻った。あっちの時間では夜の十一時。明日はミッドガルの学生として学園に通うため、散々な目に遭わずに済んだと安心した。
いかがですか?ドラゴンボール超の七十話の内容とほとんど同じにしてみました。次は亮がミッドガルに入学します。お楽しみに!