午前の授業は選択式の一般教養科目で出席は任意のようで、空席がいくつかあった。
僕は初めてなので全部受けて、悠と深月と食事した。
購買で買ってきてくれたパンを教室で食べたのだが、深月から説教を受けていた。
内容は僕がみんなの前で"気"を使ったことのようだ。
あまり驚かせないように何度も注意されたが、やってしまったのでくどくどと説教をされた。
でもいつか分かることだから早めに知ってもらうしかないと反論したが、そういうのは試験の時だけにしてほしいと返された。
神(元人間)が人間に説教されるのは初めてだ。もしかしたら、神として恥ずべきことだと思うが、どうも深月には敵わないようだ。
教室にいるのは僕たち三人だけなのでこんな話が出来る。
予鈴が鳴ると、生徒たちがぞろぞろと戻って来る。
やはり、僕に対しては若干引いた目をしていた。まあ、ここから努力するしかない。
みんなが席に座り、午後の授業が始まる。
午後は"D"として必要なことを学ぶ必修科目があるという話だ。
ちなみに席は、机が3×3で並べられている中で一列目の真ん中に座っている。つまり最前列だ。
待っていると、ガラッと扉が開かれた。
現れたのは二十歳前後の女性。長い髪を頭の後ろで纏め、ポニーテールにしている。
女性は教壇に立つと、切れ長の瞳で僕たちを見渡した。
「起立」
深月さんの号令と共に皆が立ち上がる。僕も少し遅れて席を立った。
「礼」
お辞儀をして、着席。皆の視線が集まるのを待ってから、女性は口を開いた。
「それでは授業を始める。が———今日は新顔がいるんだったな。それもドラゴンを倒した功績を持つ男子生徒……大島亮」
女性の視線が僕に射る。どうやら、軍人の眼差しのようだ。
彼女のことは原作で知っているため、この展開になるのは予想していた。
「とりあえず自己紹介をしておこう。私は篠宮 遥。このクラスの担任であり、"D"関連の授業全てを受け持っている。階級は大佐。ミッドガルの司令官だ。以後、覚えておくように」
「了解です、篠宮先生」
「よろしい。では君には折り入ってやって欲しい事がある」
普通は授業に入るのだが、篠宮先生は僕に頼み事をしてきた。
「現在確認されているドラゴンは知っているか?」
「はい、ブラック・ドラゴン———"黒"のヴリトラ。それから、ホワイト・ドラゴン———"白"のリヴァイアサン。更にブルー・ドラゴン———"青"のヘカトンケイル。レッド・ドラゴン———"赤"のバジリスク。イエロー・ドラゴン———"黄"のフルスベルグ。グリーン・ドラゴン———"緑"のユグドラシル。そして、"紫"のクラーケン、でしょうか」
僕は覚えている限りのドラゴンの名前を読み上げた。
「そうだ。ちなみにヴリトラは二十五年前に姿を消して行方不明のままで、クラーケンはミッドガルで討伐された。今世界で確認されているドラゴンは五体になっている」
原作を読んでいるため、そのことは知っている。
「我々は現在進行形で討伐計画を練っているドラゴンがいる。それはレッド・ドラゴン———"赤"のバジリスクだ。今日は第三演習場でその訓練を行う。君には対バジリスク戦を想定したテストを受けてもらう必要がある。特に竜に対抗できる人間なら尚更な」
(なるほど、返り討ちにするだけでなく自らの手で討伐するつもりか)
「ああ勿論、それに備えるための時間を設けている。すぐにとは言わん。君も何かと準備がいるだろう。明日でも良いし明後日でも良い。それなりに期間がいるなら一週間後も考えてやらんことはない」
どうやら、篠宮先生は僕のために時間を設けてくれるようだ。
「今日でも大丈夫ですよ」
僕は今日でもいいと提案した。
「何?……し、しかし、テストは高い攻撃力が必要になる。君もそれなりの準備が必要じゃないのか?」
「僕なら大丈夫です。ドラゴンと戦う修行を毎日してますので、いつでもやれますよ」
「分かった、では全員、体操服に着替えて第三演習場へ集合!」
「「「「「「「「はいっ!」」」」」」」」
僕たちは全員が声を合わせて応えた。
◇
第三演習場は学園の地下深くにある施設だった。一辺が百メートル以上ある巨大な直方体状の空間だ。天井も、壁も、地面もコンクリートで覆われており、ところどころにカメラやディスプレイなどの機器が取り付けられていた。
僕は昨日支給された体操服に着替え、テストを行うために第三演習場に来ていた。
「エレベーターでかなり降りたな……どうして地下に演習場を作ったんだ?」
僕が疑問を口にすると、傍で準備運動をしていた悠がこちらを見る。
「変換する物質によっては周囲が汚染されるから、地下の閉鎖空間が必要だそうだ。その気になれば俺たちは有毒なガスとか、核物質とかも作れるみたいだからな」
「なるほど、念のためにか。しかし、大丈夫だろ?僕はともかく、みんなは何度も練習してるから」
「まあな、でも亮。面白そうだからって、作るなよ」
「しないよ、僕がそんな奴に見えるかい?」
「はっきり言って見える」
悠は僕の性格を分かっているようだ。実際はしないが考えてしまう。
「……はっきり言うなよ。でっ?試験ってのはどんな内容なんだ?」
「ああ、それは……」
「兄さん、亮さん。演習を始めますので準備運動は切り上げて整列してください」
悠が説明する前に深月は入ってきた。
「ああ、分かった。内容は先生が説明する筈だ」
「そうか。じゃあ行くか」
僕たちは篠宮先生の元へ歩き始め、整列した。
「皆は既にやったが、テストの内容は百メートル離れた場所に設置したダイヤモンドの塊への攻撃だ。高い命中精度と破壊力が評価の対象となる。これはバジリスクにダメージを与えられるかのテスト。バジリスクは赤みを帯びたダイヤモンドの鱗を纏っているからな」
篠宮先生が指し示した先には直径十メートルほどのダイヤ塊が設置されていた。恐らく、"D"である深月が物質変換したものだろう。
「補足として、今回の試験には補助試験が用意してある。此方はバジリスク戦における防御隊の役割を想定し、五十メートル先にできるだけ大きな防壁を作るというものだ。これは上位元素の物質変換の制御が苦手な生徒に合わせたもので、大きさ、厚さ、硬度だけでなく、変換速度も評価の対象になる」
篠宮先生は僕たちに視線を向けながら言う。
「大島亮。君には最低どちらかのテストで基準点をクリアしてもらいたい。万が一、両方不合格の場合、バジリスクを対象とした作戦行動から除外されるため、注意するように。……最も、君は既にヘカトンケイルやクラーケン、リヴァイアサンと相対しているため心配はないと思うがね」
「分かりました」
遥が淡々と指摘した後、最後の言葉に笑みを浮かべ、僕は返事をする。これは既に何度も竜と対峙した亮の所業を評価して言ったものである。
「では、これからテストを行う前に新人に合わせた演習を行ってもらう。希望者から前に出ろ」
どうやら希望者から演習を行うようだ。最初に前へ出たのはリーザだ。
「最初はわたくしからやらせていただきますわ」
リーザは長い金髪をかきあげる。
「見ていなさい、オオシマ・リョウ!あなたにわたくしの力を思い知らせてあげますわ!」
何処か対抗心があるのか、リーザは亮を見て言い放つ。
「え?あ、はい」
とりあえず淀んだ返事はした。
リーザは自信満々の様子で胸を張って歩き、ダイヤを狙う位置に移動する。
「射抜く神槍(グングニル)!」
リーザの架空武装は槍のようだ。金色に輝く槍を腰だめに構えたリーザは、鋭い穂先をダイヤ塊に向けた。
「貫け、閃光っ!」
穂先が眩く輝き、一筋の閃光が迸る。その光はダイヤの塊を破壊し、後ろの壁に大きな穴を開けた。
「ほう、レーザービームか。なんて威力だ」
離れたところで見ていた僕は感心する。ダイヤは高温にそれほど強くないため、熱量で勝負するのは正しい選択だ。
しかし原作とは大分違っており、ダイヤに大きな風穴を開ける威力しか無かったと覚えているが、どうやら違ったらしい。
あの威力は手加減されているため、本気を出せば悟空のかめはめ波と同等の力を持っている筈だ。
難なく課題をクリアしたリーザは、得意げな顔で待機場所に戻ってくる。
「ふふん」
僕に挑発的な流し目を送り、壁に背を預けるリーザ。思い知ったかという顔だ。
こういう我の張り合いは結構好きだ。だんだんとワクワクしてきた。
その間に深月は再びダイヤを生成して戻ってきた。
次に臨むのは文学少女のフィリル・クレスト。彼女は何処か眠たげな眼差しで遠くのダイヤ塊を見つめ、胸の前に片手を上げた。
「来て———架空の魔書(ネクロノミコン)」
フィリルは上位元素を大きな本の形態にして持ち、まるで呪文のように告げる。
「エアロ・ブラスト・カルテット」
ガゴゴゴガンッと鈍い音が間を置かず四連続で鳴り響き、ダイヤの塊を砕いた。
極限までに圧縮した空気を砲弾と同じ場所に四発叩き込んだようだ。
(彼女もこれほどの実力を持っているのか)
今の威力も悟空たちに匹敵する程だ。
続くのはレン・ミヤザワ。彼女も補助試験ではなく、ダイヤ破壊の方に挑むらしい。
「……粉砕する灼鎚(ミョルニル)」
レンが細い手を空に掲げ、ぼそっと呟くように形成する架空武装の名を告げる。するとその手にレンの体の数倍以上はあるハンマーが現れた。
鎚はさらに巨大化し、天井まで届きそうな程になる。質量のない上位元素だとしても、それはバランスを欠いた異様な光景だった。
尋常ではない生成量だ。彼女の物質変換は十トンどころか、その百倍に達しているかもしれない。
「ん」
レンは巨大化したハンマーを無造作に振り下ろした。落下中にもその鎚は大きくなっていき、その先端はダイヤ塊の上に到達した。
そこでハンマーの先端部分が赤く輝き、物質化を始めた。質量を得た鎚は重力に引かれるまま速度を増し、ダイヤ塊へと激突した。
ガゴォォォォォォォォォン!!
その衝撃と質量を受け止められず、ダイヤの塊が砕る。
リーザは砕けたダイヤの近くに行き、生成した。
平然とした顔で戻ってきたレンと入れ替わりに、今度はアリエラが補助試験用の立ち位置へ向かう。
「先生、ボクはこっちで」
篠宮先生に防壁の構築に挑むことを伝えたアリエラは、右腕を肩の高さまで上げ、鋭く告げる。
「牙の盾(アイギス)」
上位元素がアリエラの右腕を包み込む。彼女の架空武装は手甲のようだ。
「防壁、展開」
右手を振るってアリエラが告げると、五十メートル先のマーカー上に球体状の上位元素が出現する。どうやら彼女は距離感を掴むのが上手いらしい。
上位元素は巨大な壁へと変換されていく。それも一枚ではなく何層もの多重構造だ。
あの硬度は"カッチン鋼"の二分の一を誇る。
やはり、原作とでは実力が違うようだ。
アリエラの次に来たのは深月。どうやら彼女はダイヤを破壊するようだ。
「五閃の神弓(ブリューナグ)」
彼女の右手に弓と矢が出現し、ダイヤの塊に向かって構える。
「一の矢———分かたれる風(フォーク・ウインド)!」
彼女が矢を放つとダイヤの塊が砕かれた。
フィリルと同じで空気を圧縮した攻撃。
彼女もやはり、リーザたちと同様にダイヤを破壊できるようだ。
「次はあたしだね」
深月の次に登場したのはイリス・フレイア。ダイヤを狙う位置に立った後、上位元素の杖を生成した。
「双翼の杖(ケリュケイオン)!」
杖の先端をダイヤ塊へ向け、集中し始めるイリス。
彼女は何でも爆発させてしまうという特殊な才能を持っている。一見欠陥・無能なものに感じるが、悠は彼女と特訓してその見方を変えた。
空気は愚か、理論上は最も頑丈で安定した物質であるミスリルですらも爆発させてしまう事を、一種の才能と見なしたそうだ。
「来たれ、来たれ、彼方の欠片———」
黒い球体状の上位元素がダイヤの周辺に複数出現し、アリエラと同じで距離感を掴むのが得意のようだ。イリスは百メートルもの距離を正確に認識していた。
「聖銀よ、弾けろ!」
そして、イリスが告げると上位元素が一点に収束し、銀色に輝くミスリルに変換される。
そのまま変換途中のミスリルが膨張し、爆発———。
その破片がダイヤの塊を砕き、貫き、バラバラにさせてしまった。最高の強靭さを持つミスリルだからこそできるものだ。
悠いわく、イリスにしかできない才能のようだ。
これは"爆発する事を前提"とすればある程度の制御は可能で、破片を前方に集中させる事ができるようだ。
ドラゴンの立場からすれば、目の前に突然ミスリル製の手榴弾が出現するという見方もできる。
竜の脅威となるこの技術を"白"のリヴァイアサン戦で使用し、十分に奮った。
最後に登場したのは物部悠。ミッドガル始まって以来の男の"D"。
他の"D"は十トンの上位元素を生成できるが、彼は僅か十キロしかできないようで、防壁は薄い鉄板しか作れない。
なので、悠はダイヤを狙う立ち位置に着く。
「ジークフリート」
彼は右手に重さのない上位元素(ダークマター)の装飾を形成し、銃口をダイヤに向けた。
「空圧弾(エアーブリッド)」
圧縮した空気の銃弾は、ダイヤの中央に大穴を開けた。
原作では、一万リットルもの体積たが、今のはその十倍以上もの空気を極限までに圧縮して放ったため、塊そのものを破壊することはできなかったが、これならバジリスクにも効くはずだ。
深月は大穴が開いたダイヤに向かって生成する。
「大島亮。君はここまで見て何か気付いた事があるか?」
篠宮先生は彼女たちの一連の行動から訊ねてくる。
「みんな武器を作り出していて、遠距離での攻撃……フィリルさんやイリスさんのを見るとまるで魔法みたいですね」
「そう、その通りだ。生徒の中には魔法を使ってイメージで物質変換を行った方がやりやすいという者もいる。女というのは想像力が働くからな。付け加えるなら上位元素の形態変化は伝説上の武具・道具を模す事を推奨している」
「なるほど、架空武装とはそういうことだったんですね」
僕は架空武装が何故そう呼ばれているのかを忘れていたため、篠宮先生の最後の言葉に納得した。
「そういう事だ。では今度は君の番だ」
「分かりました。さてと、やるか〜」
僕はダイヤの塊の近くへ歩き出した。
正直、彼女たちのことを侮っていた。原作でしか知らない僕はこの世界でも同じだと思っていたが、実力は全然違っていた。
僕は彼女たちの認識を改めることにした。
悠たちは僕に注目している。悠や深月、イリスは僕の力を知っているが、篠宮先生を含め、他のみんなは知らない。気になるのは当然のようだ。
しかし、ただダイヤを破壊するのは誰だって出来る。それでは僕の実力を知ってもらうのは無理がある。
そこである考えが浮かんだ。試験ではあるが、超サイヤ人で挑むしかない。
しかし、超サイヤ人で受ければダイヤは一瞬で破壊できるが、演習場はボロボロになってしまう。
だからこそ、僕は補助試験の位置についた。
すると周りは少し驚いた。悠たちはダイヤを破壊すると思っていたのだろう。しかし、僕は演習場を破壊しないように五十メートルの位置についたのだ。
「じゃあいくか」
僕は右手に上位元素(ダークマター)を生成する。"D"と違って上位元素はいくらでも生成できるが、その力で"カッチン鋼"を作ったことがないため、一度握りしめる。
握りしめた右手にあった上位元素を消し、"世界神"の力を使う。
右手をダイヤの塊に向けて、"カッチン鋼"でできた巨大な壁を作った。
アリエラと違って何層もの多重構造ではないが、厚さは同じくらいである。
アリエラが作った防壁に匹敵する物を作り出したことで、その場にいた者たちは驚く。
しかし深月は驚いていなかった。彼女は僕が"カッチン鋼"を作ったと分かったようだ。彼女の他にシャルロット学園長とマイカ・スチュアートさんにしか見せておらず、"カッチン鋼"の硬度は知っている。
本来ならこの時点で試験は合格だが、防壁を作ったのは僕の力を見せるためであるため、この方が攻撃しても演習場は無事だと思ったからだ。
超サイヤ人の状態で気功波を撃てば演習場は無事では済まないが、防壁があれば無意識にそこに集中するので初めに防壁を作ったのだ。
僕は補助試験の位置からダイヤ破壊の位置に向かった。
「まさか……防壁を展開したままダイヤを破壊するのか!?」
篠宮先生は僕がしようとしていることを察したようだ。
悠たちもダイヤ破壊をすることに驚きを隠せなかった。
普通はどちらか一方で試験に臨むが、両方を受ける人は見たことがない。
僕はダイヤ破壊の位置につき、防壁を見た。手に上位元素(ダークマター)を生成した。
やはり、気を使って攻撃しようと思ったが、それだとホームルームの様に引いてしまうと思い、一応作った。
そして、上位元素を身体に纏わせた。そのまま融合したように見せかけて消滅させ、僕は全身に力を込めた。
「ハア〜〜〜!!」
僕は全身を金色に輝かせ、超サイヤ人になった。
「「「「「「「「!!!」」」」」」」」
悠たちは驚き、目を腕で隠した。
あまりに眩しすぎて見えないのだ。
僕はそのまま力を解放して少し抑えた。金髪になり、周りは金色の光に輝いたままだ。
悠たちは亮の姿にさらに驚いた。急に変わったことで恐怖を感じた者もいるだろう。
「あれが篠宮先生が言っていた金色に輝く力……」
深月はリヴァイアサンが攻めてくる数日前に、篠宮先生が亮について教えた情報を思い出していた。
どうやら、周りもそのことを思い出したようだ。
しかし、いつかは知られてしまう力であるため、僕は周りの目を気にせず、両手に気を集中させ、かめはめ波を構えた。
「か〜め〜は〜め〜……」
両手に青い気功波を作り出し、防壁に向かって放った。
「波ー!!!」
かめはめ波は防壁に衝突し、"カッチン鋼"は大きな穴を開け、そのままダイヤを消滅させた。
防壁を作ったおかげで無意識に真ん中にだけ貫通し、リーザの比ではないほどの壁に大きなを開けた。
それでも壁には当たるので、ダイヤを破壊した後すぐに気を消した。
おかげで爆発は起こらずに済んだ。
防壁には大きな穴が空いており、ダイヤは綺麗に無くなっていた。
僕は超サイヤ人を解除し、"カッチン鋼"を破壊した。
「破壊」
周りには物質変換を解いたように見せるため、すぐに消滅させた。
その場が沈黙で包まれる。周りは驚きで声が出せなかった。
これで周りが引くのは確定したが、そうなっては困るのでその場で背を地面について倒れた。
「あ〜しまった!本気を出し過ぎた!もう動けないや!」
僕は周りに聞こえるように言って息を切らすように演じた。
「大島亮———合格だ」
篠宮先生は我に帰り、結果を告げたのだった。
いかがですか?しばらくはお休みします。それでは一週間後ぐらいにお楽しみください。もしかしたらそれ以上休むかもしれません。第一章最終回ありがとうございます。