ファフニール VS 神   作:サラザール

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どうもサラザールです!1話と2話を見ていたたきありがとうございます!
それでは3話どうぞ!


神界の神達 1

ここは"神界"。神々が住む世界である。さらに神々が仕事をしている高層ビル"天上塔"十階に第十二世界の"世界神"、大島 亮は書類仕事していた。内容は自分が管理している世界の物資情報をまとめていた。彼が神になって半年が過ぎようとしていた。

 

「やっと終わった。あとは神官様に提出してここでの仕事は終わりだ。あとは戻って空間の歪みを治しに行くか」

 

亮は書類を持って十五階にいる第一神官室に向かった。今いる場所は十階、"世界神"が仕事している階であるため、階段を使っている。すると上から声がした。

 

「亮く〜ん。仕事お疲れ様。頑張ってるね」

 

階段の上から降りてきたのは第二世界の"世界神"、矢島 弥生さんである。この人は頼りになるお姉さんで、力持ちである。力だけなら世界神最強である。亮が見習いの頃、稽古をつけてくれた神。

 

「弥生さん。お疲れ様です」

 

「亮くん、エドワード君見かけた?」

 

「見てませんよ。またサボってるんじゃないですか?」

 

「俺っちがなんだって?」

 

急に声がしたので後ろを見るとパジャマ姿の神がいた。

 

「エドワード君、探したよ。"神官王"様が呼んでたよ。仕事をお願いしたいそうよ。それよりまたパジャマなの?ちゃんと服を着なさいよ」

 

「すいません。最近忙しくて時間感覚が狂っちゃって」

 

「それでも服ぐらいちゃんとしなさい」

 

このだらしない人はエドワード タッチ、第四世界の"世界神"。よく仕事をサボる上に服装がだらしない神である。仕事は出来るがちゃんとしないので真面目に仕事すればいいとみんな愚痴っている。

 

「亮ちん、さっき俺っちがサボってるって言ったでしょ」

 

「……違うんですか?」

 

「いやその通りだよ。最近ゲームが忙しくてね。テヘッ」

 

「全く、あなたって人は……それより早く神官王様のところに行ったら?」

 

「そうだった。じゃあ俺っちはこれで」

 

そう言ってエドワードさんは上に上がって行った。

 

「ちゃんと仕事してくれればいいのに、ハァ〜」

 

「まぁいつも通りじゃない。それじゃあワタシは仕事に戻るね」

 

「はい。それでは」

 

そう言って亮は弥生と別れ、第一神官室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神には階級があり、一番偉いのが"絶対神"ゴッド、次に偉いのは"神官王"シン、その次が神官六人、その下が"世界神"で、一番下は自然を司る神々である。"世界神"や自然を司る神々は人間の中から選ばれるが、神官以上はゴッドが生み出しているため、昇格はないが仕事をこなす度に給料が変わってくる。そして今、第一神官室に書類を渡し終えた。杖で歪みを確認したが全く無く、帰る準備をしていた。

 

「亮ちゃん。おつかれ〜」ギュッ

 

「八重さん!!!」

 

後ろからショートカットの神が抱きついてきた。彼女は井上 八重、第7世界の"世界神"である。歳は同じだが、神歴は亮より二年先輩だ。

 

「八重さん、何度も言いますが抱きつくのをやめてください」

 

「いいじゃない。わたし達だけなんだし」

 

「それでもビックリしますよ。しかも……その……」

 

「?」

 

ハッキリとは言えなかった。胸が当たっていると。この人は大胆でいっつも僕に抱きついてくる。周りの目があるから何度も言っているが、それでも抱きついてくる。

 

「それより八重さん、これから仕事があるんじゃないですか?確か今日は神官様達と第七世界に行くんじゃないですか?」

 

「あ〜そうだった!そのあとは第九世界に行って仕事を手伝って、それから第三世界で文明調査だった。じゃあ行ってくるね」

 

そう言って出て行った。八重さんは計画を立てるのが好きでいつも計画通り仕事している。急な仕事が入ってもキッチリこなす仕事ができる神であるが、見習いの頃からずっとあの調子である。先輩達に聞くと普段はあんな神(ひと)ではないという。何でだろうと思うと先輩達は鈍いな〜と言われる。何が鈍いのだろう。まぁそんなことより、帰る準備をして家に帰った。

 

"天上塔"のすぐ横に十二階建のビルがある。普段はそこで寝泊まりしている。亮が住んでいるのは四階で、他の世界神も住んでいる。家に帰り、ジャージに着替えてベットに飛び込んだ。仕事が多い上にに八重さんから抱きつかられて大変だ。そしてそのまま寝てしまった。

 

 

 

7時間後

 

 

 

目が覚めるとテレビの音が聞こえた。つけないで寝たはずだったので見に行くとエドワードさんが見ていた。

 

「エドワードさんまたですか?」

 

「亮ちんおはよ!じゃあさっそくだけど俺の部屋に来てくれ」

 

「ハァ〜、分かりました」

 

そう言って亮はエドワードさんの住んでいる1階に向かった。

 

「それでエドワードさん、ゲームで追い出されたんですか?それともお酒を飲み過ぎて追い出されたんですか?」

 

「……両方だ」

 

「……」

 

エドワードは何十年も前に結婚している。奥さんは美人でとても優しいのだが、お酒とゲームが大嫌いでバレては追い出され、僕の家に不法侵入してくる。そして最後は一緒について行って僕も謝ってる。

 

「どうしてバレたんですか?」

 

「それがアイツ、急な仕事が入ったみたいですぐに出かけたからお酒を飲みながらゲームをしてたんだよ。これならバレないと思ったら急に忘れ物で帰ってきてそのまま追い出されたんだよ」

 

「この機会にやめたらどうですか?」

 

「それはやだ!やめられない!俺っちからゲームとお酒を取ったら何が残るわけ?」

 

「クズしか残りませんね!」

 

「酷い……まぁ反省はしているから当分はしないさ」

 

「当分って……あんた1週間も我慢出来なかったじゃないですか」

 

「大丈夫だよ!今度はちゃんと我慢するから!」

 

「本当ですか?」

 

そう話しながらエドワードさんの家に着いた。インターホンを鳴らす。するとエドワードさんの奥さん、カリーナさんが出てきた。

 

「あら、亮君おはよう」

 

「おはようございます。カリーナさん」

 

「亮君が来てるってことはあの人も来てるんでしょ?」

 

「……はい」

 

カリーナさんは第四世界の海の神であり、十二の世界の海の神を仕切っている神(ひと)である。エドワードさんはこの人には頭が上がらないのである。

 

「いつもご迷惑をかけてすいませんね。じゃああんた!来な!」

 

「ごっごめんなさい」

 

「それじゃあ亮君 ありがとう」

 

そう言ってカリーナさんは半泣きのエドワードさんを家に入れた。そういえばみんなはカリーナさんのことを女将さんって呼んでたな。今後はお神さんと呼ぼうと思った。

 

 

 

 

 

 

 設定 

 矢島 弥生  59~64歳  

 趣味 下界のお寺巡り  特技 裁縫 一人称 ワタシ

 第2世界の世界神。見た目は女子高生で、皆の優しいお姉さんで、しっかりしている。世界神の中で一番の力持ちである。

 

 

 

 エドワード・タッチ  48~53歳

 趣味 ゲーム  特技 パソコン 一人称 俺っち

 第4世界の世界神。見た目は中年のオッサンで、仕事はできるが、だらしなくていつもパジャマを着ている。

世界神の中で唯一 瞬間移動ができ、どの世界でも一瞬で移動できる。

 

 

 井上 八重  11~16歳

 趣味 カメラ  特技 暗算 一人称 私

 第7世界の世界神。計画を立てるのが好きで、急な仕事が入ってもこなすことができる。亮とは同い年だが、世界神としては2年先輩である。亮に好意を持っており、抱きついたりしている。亮は気付いてないが他の神たちは知っている。




どうでしたか?まだまだ慣れないところもありますが、頑張っていきます。
次も楽しみにしてください。

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