ファフニール VS 神   作:サラザール

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どうもサラザールです!第三巻 クリムゾンカタストロフと組み合わせていきます。お楽しみ下さい。


クリムゾン・カタストロフ
二年前


神界とは神々が住む世界。下界との時間の流れが違い、神界の六時間は下界では一分で、ドラゴンボールに出てくる『精神と時の部屋』と同じである。

 

神々は老化することはない。自分の意思で若さを操作することができ、外見は若いが、歳は人間の何十倍も上である。

 

しかし、時間の流れや歳は違えど、年は下界と同じである。どんなに長生きしようとも、神界では365年で一年とされている。

 

これは二年前(神界では約720年前)の出来事。

 

 

 

 

 

ここは第十世界。十二の世界で一番緑が生い茂っている。文明レベルは最下位だが、森やジャングル、草原と自然レベルでは一位である。

 

この世界を管理しているのは"世界神" グラン・ロック。性格はだらしなく、会議や緊急時以外はシャツとパンツで仕事している。仕事のノルマはこなすだけであとは為体に暮らしている。

 

しかし、"世界神"としての実力はあり、物体や物質などを創り出す早さは神々も認めるほどで、後始末や非常事態では活躍している。

 

グランは二神(ふたり)の神といた。

 

「グラン!何度言ったら分かる?だらしないぞ!ちゃんと服を着なさい」

 

「いいじゃないか、別に……ホントうるさいな〜」

 

一神(ひとり)は第五世界の"世界神" 生駒八代。グランとは正反対の性格で、生真面目あり、いつもスーツを着ている。グランとは同期でいつも叱っている。防御力は世界神最強である。

 

「良くありません!貴方も立派な神なのですよ。しっかりしなさい」

 

「えぇ〜、亮〜コイツになんとか言ってくれよ〜」

 

「そう言われましても……」

 

グランは亮にの神に助けを求めたが、亮は苦笑いをして言った。

 

大島亮。第十二世界の"世界神"で、神になったばかりの新神である。"世界神"で超サイヤ人に変身ができる。

 

「全く貴方という神は……それより仕事に掛かりますよ」

 

「そうですね。行きましょう」

 

「ハァ〜、面倒くせ〜」

 

八代たちはジャングルの中に入って言った。

 

実は最近、この世界に住む生き物が、歪みに触れてしまい、凶暴になったと知らせを聞き、歪みの修復と触れた生物を正気に戻すのが今回の仕事であり、何があるかわからないということで神官王は三神(さんにん)の"世界神"を派遣したのだ。

 

八代たちはジャングルの奥に進むにつれ、歪みの力が強くなることが分かる。

 

「もうすぐ岩場に付きますよ」

 

「それにしても人の気配がしないな」

 

「そうですね……気味が悪いですね……」

 

歪みはもうすぐ付くはずが、凶暴になった生物は見当たらない。本来、歪みを守るため、近づくものを排除するよう行動するが、誰一人も見かけなかった。

 

すると———

 

「「「!!!」」」

 

三神(さんにん)は急に止まった。気配を感じたのだ。しかし、姿は見えない。周りを見渡すと、

 

「何!!」

 

八代は急に吹き飛ばされた。すぐに気で空中に止まり、倒れずに済んだ。

 

「どうした、何があった?」

 

グランは八代に聞くと、

 

「それが、背中から蹴られたんだ」

 

「「!!!」」

 

二神(ふたり)は驚いたが、すぐに三神(さんにん)は背中を合わせ、小声で話した。

 

(大丈夫か?)

 

(大丈夫ですが……敵は見えませんでした)

 

(見えなかっただと!?気は感じられるのにか?)

 

(えぇ、まるで透明人間に背後を襲われたかなように……)

 

姿が見えない敵、すると亮は気を感じ取り、こっちに近づくことに気づく。亮はすかさず気候波で攻撃するが、当たらない。しかもまだ敵はいる。しかも一人だけではない。何十人の気を感じる。

 

(囲まれましたね。姿が見えない敵、しかも攻撃が通用しないなんて……)

 

(心配なさらないでください。今からシールドを張ります)

 

八代はそう言ってバリアを張った。すると外側から多数の衝撃が起きる。

 

敵の姿は見えず、足音も聞こえない。亮たちは見えない敵に防戦一方だった。するとグランは地面を見ていた。

 

(どうしましたグランさん)

 

(いや、ガサガサ音がしたから気になって見たんだが……下からも衝撃がきてるみただ)

 

(下からですか?)

 

亮は下を見ると攻撃されていることに気づく。

 

(一体どうなってるんだ?しかも何処かで見たような……)

 

亮は敵の正体を思い出せなかった。

 

「……なるほど……もしかしたら」

 

八代は何かに気づいた。

 

「何か分かったのか?」

 

グランは八代に聞いた。

 

「えぇ、分かりましたよ。亮さん、超サイヤ人になってください」

 

「分かりました。ハァ〜」

 

亮は八代に言われたとおりに超サイヤ人になり、八代はシールドを消した。

 

気の圧力でジャングルの木は揺れた。すると八代は枝の周りにシールドを張り、亮たちに見せた。すると枝には虫がいた。

 

「攻撃の正体はこの虫人間だ」

 

見ると小さな虫だった。そして亮は思い出した。ドラゴンボール超に出てくる第四宇宙の"虫人間"ダモンにそっくりだった。

 

「なるほど……コイツらが攻撃してたのか。確かに姿は小さすぎて見えなかったな。おまけに素早しっこいから全然当たらないわけか」

 

グランは攻撃が全く通用しないことに納得していた。

 

ドラゴンボール超の力の大会ではピッコロを場外に落とし17号を吹き飛ばすほどの攻撃力を持っていた。しかし、対策はある。

 

「八代さん、グランさん。虫人間たちが近づいてきます。僕が気で奴らを舞い上げます。羽はないみたいなので飛ぶことはないでしょう」

 

「なるほど、機動力を奪った時に奴らを攻撃するわけだな」

 

「分かりました。私はその隙に歪みを修正させます。グランは奴らを蹴散らしてください」

 

「よし分かった。亮、さっきのを頼む」

 

「分かりました!では……」

 

今度は超サイヤ2になり、力を解放した。八代はその隙に歪みのある方に行った。気で暴風を生み出し、虫人間達を浮かせた。そしてグランは気候波を周りに打ち込んだ。虫人間達は飛ばされ、三神(さんにん)の気しか感じ無くなった。

 

「やったな!これで当分は来ないぞ」

 

「そうですね、早く八代さんのところに行きましょう」

 

亮と八代は歪みのある方に向かった。八代は歪みを修正し、仕事はクリアし、神界に戻った。

 

それから翌日、グランはジャングルに行くと虫人間達は何事もなく暮らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海が蹂躙されている。

 

無数の触手が青い海を銀色に染め変えていく。その中には二本の足は何かに斬られた傷があり、先端がなかった。

 

放射状に広がる触手の中心には、巨大な紫色の眼球がのぞいていた。

 

それはあまりに異質で、強大な生物の姿。

 

ドラゴンと総称される怪物の一体。

 

パープル・ドラゴン———紫のクラーケン。

 

蛇腹状に連結され、鞭のようにしなる触手は、ミスリルと呼ばれる理論上最硬の合金製で、紫色の眼球から放つ反物質弾はあらゆるものを消滅させる。

 

最強の矛と盾を同時に用いるその能力は、絶対矛盾(アブソリュート)と呼ばれていた。

 

「あの時と……同じ」

 

十四歳の物部深月は、ミッドガルへと侵攻してくるクラーケンを遠くの空から見下ろし、小さな声で呟く。

 

以前見た青のヘカトンケイルは、大地を砕き、隣町を踏み潰していた。ドラゴンというのは、ただ存在するだけで世界を壊すものなのだろうか。

 

銀色の触手に侵食されていく海面を眺めながら、深月はそう考える。

 

「ぼーっとしてちゃダメだよ、深月」

 

すると横から声が響く。その途端、架空武装からの空気変換で宙に浮いていた深月はバランスを崩した。

 

「ちょ、ちょっと都、あまり近づかないで!風が干渉し合って落ちちゃうじゃない!」

 

深月は慌てて体勢を立て直し、傍に寄ってきた少女に文句を言った。

 

「あ、ごめんごめん。深月はまだ、あんまり飛ぶの上手くなかったよね」

 

頭を掻いて謝る少女は深月とほぼ同時期にミッドガルへ転入した篠宮都。深月と寝食を共にするルームメイトであり、彼女が唯一敬語を使わずに話す親友だ。

 

艶やかな黒髪を肩の辺りできっちりと切り揃えている都は、大和撫子という表現がしっくりくる少女だった。彼女の架空武装が薙刀の形をしていることも、その印象をより強めている。

 

何でも器用にこなす都は空気変換による飛行法も深月よりずっと上手い。深月はそんな親友のことを少し嫉妬しながらも、尊敬していた。

 

「そこ、無駄口を叩くな!敵はもう目の前だぞ!」

 

私語を交わす深月と都を、部隊の隊長である篠宮 遥が叱る。

 

「……お姉ちゃんに怒られちゃった」

 

悪戯っぽく舌を出し、都は笑う。 彼女は遥の妹だ。生真面目な遥と、常にふざける余裕を忘れない都の性格は真逆と言ってもよかったが、容姿はとても似ている。特に顔立ちは瓜二つだ。

 

「都、ありがとう」

 

深月は小声で礼を言う。クラーケンの威容に呑み込まれていた深月の緊張を、都は解こうとしてくれたに違いないのだから。

 

「んー?何のことかなぁ?」

 

ごまかすように都は笑い、上位元素(ダークマター)で形作られた薙刀———夜裂く刃(クサナギ)の切っ先を、彼方のクラーケンに向けた。

 

「……頑張ろうね、深月。ミッドガルを———私たちの居場所を、守るために」

 

深月に微笑みながらも、真剣な声で言う都。

 

「———うん」

 

表情を引き締め、深月は頷く。

 

十六歳になった今でも、深月はこのとき見た都の笑顔をはっきりと覚えている。

 

その表情は瞼の裏に焼き付いていて、目を閉じるといつでも思い出せる。

 

だってそれは———深月が最後に見た、親友の微笑みだったのだから。




いかがですか?原作二年前の出来事です。次も楽しみにしてください。
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