ルルーシュとC.C.がスザクに、ある程度の旅の事を話し終えた頃、ふと、ルルーシュが真面目な顔になった。
「少し聞きたいことがあるんだが…」
『どうしたの?』
「黒の騎士団についてだ」
ルルーシュがそう言うと、スザクも真面目な顔になった。
『ルルーシュ、君は今の黒の騎士団について、どこまで知っている?』
「詳しくは知らないが、扇が藤堂に依頼し、黒の騎士団を使って嚮団跡地の調査とC.C.を捜索している事は知っている」
『じゃあ、C.C.を捜索してる理由は?』
「そこまでは知らないが、ある程度の予想はしている」
そしてルルーシュは、自身が予想している事をスザクに話した。
『君が予想している事で正解だよ。扇は日本の復興が遅いのを、君とC.C.のせいにしようとしてる。君は僕に討たれた事になってるからあれだけど、C.C.は何処かで旅をしているという情報を掴んだみたいだ。だからギアスの情報を評議会で提示して、ルルーシュにギアスを与えたC.C.を処分し、合集国での立場を回復させようとしている』
「やはりか…」
『黒の騎士団のほうは僕とカレンが牽制して、C.C.捜索の妨害はしているけど、嚮団跡地の調査は手を出すことができないんだ』
「…ん?カレン?」
『ああ。今、カレンの立場は、ゼロの直接な部下として藤堂と同じ権限を持っていて、それと兼任して武装隊の総隊長もしているんだ。彼女、ルルーシュが作ったこの世界を守っていくんだって言っていたよ』
「そうか…。それで?なんで嚮団跡地の調査は手を出せないんだ?」
『評議会決議が可決されてるからなんだよ。中華連邦にあるブリタニア帝国のものと思われる施設の調査を、という感じでね。日本に関しては、いくら僕が黒の騎士団のCEOだといっても流石に関与ができない』
「なるほどな」
そうやってルルーシュとスザクが話し合いをしていると、ルルーシュから離れて見ていたジェレミアとアーニャがモニターに近づき、ジェレミアがスザクにある事を聞いた。
「それと枢木、例の件はどうなっている?」
『例の件ですか?…それなら、ロイドさん達がもう終わったから日本に行く時に持っていくと言ってましたよ』
「ジェレミア、スザク。例の件とはなんだ?」
『サザーランド・ジークと、モルドレッドの修理だよ。ジェレミア卿からお願いされてね』
「ジェレミア、何故…」
「ルルーシュ様、今、世界は平和ではありますが、この先、ずっと争いがないとは限りません。なのでもし、争いが起きた場合は、ルルーシュ様が命を賭けて創ったこの世界を守る為にと思い、ロイド達にお願いをしたのです。アーニャもそれに手を貸してくれるというので、モルドレッドもついでにと」
「うん。ルル様が創った世界が壊されるの嫌だったし」
『一応、僕のランスロット・アルビオンも修理してもらったよ。…修理といっても、機体は大破したから一から作ってもらったんだけど。外見はランスロットのままじゃダメだから、蜃気楼に似せてるんだけどね。それとカレンの紅蓮も修理したし。勿論、機体に乗ることがなければ、それが一番良いんだけど念の為にね』
と、スザク達が言うと、ルルーシュは少し考えたが納得した。
「1つ聞きたい事がある」
機体を修理されている事を知ったC.C.は、スザクに質問した。
『なに?C.C.?』
「ランスロット・フロンティアは修理されているのか?」
『……君が考えてる事は予想がついたよ。だけど残念ながらフロンティアは修理してないし、仮に修理されていても君を乗せるつもりはない。…君達の事は僕たちが守るから、ルルーシュの隣にいて支えてあげてくれ』
「……わかった」
そうして、扇の件が片付くまではジェレミアに匿ってもらうことになり、話し合いは終了した。
ルルーシュとC.C.は、ジェレミア達が住む屋敷には地下があり、2人の存在がバレないように地下の1室を自室にして、そこで寝泊りする事になった。
その日の夜、ルルーシュとC.C.は、自分達が寝泊りする部屋のベッドの上に座っていた。
「…C.C.、なんでお前は、フロンティアに乗ろうと考えた?」
「…いざという時は、私も出ようと考えたからだな。扇たちは私を狙ってるみたいだし、私が出ればお前の存在がバレることもなく、お前を守る事も出来ると思ったが、それはお前の傍を離れるということになるから、その考えは間違っていたと反省しているよ」
「そうか…。俺の傍から離れるつもりがないのならいい。…それに、俺はお前の傍から離れるつもりはないからな、出るときは俺も一緒だ」
そう言ってルルーシュはC.C.を抱きしめた。
「…ありがとう、ルルーシュ」
C.C.は抱きしめ返しながら、そのままルルーシュに、ある事を聞いた。
「ところでルルーシュ。いつになったら、私を抱いてくれるんだ?」
「……………は?」
C.C.の言葉に、ルルーシュは固まった。
「だから、いつになったら私を抱いてくれるんだと聞いているんだが?」
「…今、お前を抱きしめているじゃないか」
「そういう意味じゃない。…もっと深い意味だ」
頬を染めながら言うC.C.に、ルルーシュはまた固まった。
「私達が想いを伝えあってから数ヶ月経ったが、お前は私を抱こうとは、1回もしなかったじゃないか。…なんでだ?」
「………いや、……なんだ…。抱こうとは何回か思った事はあるんだが、その…俺は経験がないじゃないか?…だから、怖かったというか、なんというか…」
「……ヘタレめ…」
「何も言い返せない…」
「だが安心しろ。…そういった関係で、散々お前をバカにしてしたが、実は私も経験がない。初めては、心から愛した人としたいと思っていたからな。…だからルルーシュ、私を抱け」
「……いいのか?」
そう告げるC.C.に、顔を赤くしながらルルーシュは聞く。
「ダメだったら、こんな事は言わん」
C.C.も、顔を赤くしながら答えた。
そうしてルルーシュはC.C.にキスをしながらベッドに押し倒し、2人の長い夜が始まった。
R18は書く予定はないのでご了承を…