ルルーシュとC.C.が、地下にある自室でゆっくりしている頃、東京にある政庁の1室で、首相である扇と政府の高官が話をしていた。
ちなみに、高官のほとんどが黒の騎士団出身である。
「首相、昨日、C.C.がこの国の空港にて、目撃されているみたいです」
「本当か?…それで、今、どこにいるかわかるか?」
「いえ、そこまでは…」
「そうか。なら、C.C.をこの国から出さないよう、空港の警備を強化するように伝えてくれ」
「わかりました」
そう高官が答え部屋から出て行くと、入れ替わるように、黒の騎士団総司令である藤堂が入ってきた。
「扇、どうだ?何か進展はあったか?」
「藤堂さん。どうやらC.C.はこの国に来ているみたいです」
「そうなのか。…居場所は判っているのか?」
「そこまでは判ってないみたいですね。藤堂さんはどうです?嚮団跡地から何か情報とかありました?」
「こっちは何も進展がないな。ルルーシュが念入りに、データを削除したみたいだ」
「そうですか…。なら、C.C.を確保しないとダメみたいですね。黒の騎士団から部隊は出せそうですか?」
「今はゼロと紅月君が目を光らせてるから厳しいだろうな。…騎士団の末端を数人程度なら、大丈夫だろうからそいつらに探させてみよう」
「よろしくお願いします」
そうして藤堂は、末端にC.C.の捜索を指示する為、政庁をあとにした。
扇と藤堂が話し合いをしていた頃、ゼロであるスザクは、部下であるカレンと通信をしていた。
「ゼロ、どうやら藤堂さんは、扇さんに会いに、政庁へ向かったみたいです」
「そうか。おそらく、C.C.の件で話し合いをしに行ったな」
「それと、ある不穏な情報があるんですが…」
「不穏な情報だと?」
「はい。…日本がナイトメアを不正に所持していて、それを手引きしているのが、藤堂さんの可能性があるという情報を入手したんですが…」
「あのバカどもはっ…!!!」
それを聞いたスザクは、思わずそう呟いた。
合集国は黒の騎士団と契約することで、武力を持たないということになっていたが、黒の騎士団が暴走した場合、それを止める手段がないのと、ゼロが黒の騎士団ばかりに武力が集中してもそれはマズイから、各合集国も上限を決めて、ナイトメアを所持できるようにすればいいのではないか?という提案もあり、各合集国は20機までならナイトメアを所持しても良いという事になって、もし上限を超えて所持していた場合は、かなり重い処分が科せられるようになっていた。
「ただでさえ日本は立場が悪いのに、これ以上何か問題があれば、日本という国は消滅するぞ…!!」
「…どう対処するのですか?」
「……神楽耶と会談を行い、それによって今後の対応を決める。だが、藤堂に関しては、少なくとも情報が集まり次第、総司令の職を解任させて牢屋にぶち込む。……神楽耶との会談の結果次第では、黒の騎士団を解散させる可能性もある。カレン、覚悟しておいてくれ…」
「…ゼロ、今、周りに人はいますか?」
すると、カレンが、周りに人がいるかどうかを聞いてきた。
「ん?周りに人はいないが…」
スザクは、疑問に思いながらも、そう答えた。
「…スザク、本当に黒の騎士団を解散させるの?」
「……だから周りに人がいるのか聞いたのか。あくまで可能性の話だよ。僕は解散させずに人事を総入れ替えして、どうにかしようと思っているけど、それで各合集国のトップが納得しなければ解散させるしかない。…合集国との契約を解消すれば黒の騎士団は存在させることはできるけど、そうすると、ただの武装集団になるから、下手したら世界の敵となって戦うことになってしまう。…それは避けたい」
「そうだけど…」
「それに今の騎士団では、ルルーシュが創ったこの世界を守ることができない。なら、あってもなくても一緒だろ?」
「……そうね、わかったわ。その時は、私も受け入れる」
「すまない、カレン…」
そう言って、2人の話し合いは終了した。