C.C.の妊娠発覚から数日が経ち、記念パレードからちょうど1ヶ月が過ぎた頃、ルルーシュとC.C.は、とある場所へ向かって歩いていた。
「C.C.大丈夫か?」
「安心しろ、今のところ大丈夫だ」
「わかった。あと少しだから頑張れ。…だが、ついてこなくても良かったんだぞ?今は屋敷で安静にしていたほうが…」
「私も来たかったからな。それに、ジェレミアとアーニャがついてきているんだ。何かあったらすぐに言うさ」
「それならいいが…」
そう言いつつ歩いて行くと、目的の場所へと着いた。
ちなみに、ルルーシュとC.C.から少し離れたところで、アーニャとジェレミアが待機しており、何かあればすぐに駆けつけれるよう、準備をしていた。
ルルーシュとC.C.が着いた場所は、海一面が見渡せて、目の前には一本の木が立っており、そこにストラップがかけられていた。
「久しぶりだな、…ロロ」
ここはルルーシュの弟であるロロ・ランペルージが眠る墓である。
「しばらく会いに来れなくてすまなかった。お前が死んでから、俺はお前の事を弟として見ていた事に気づいた。もっと早く気づいていたら、お前は生きていたのかも知れないな。…お前が俺の弟になってくれた事、俺を救ってくれた事、本当に感謝している、ロロ」
最初はルルーシュの後ろで見守っていたが、途中から隣にやってきて、C.C.もロロの墓に語りかけた。
「ロロ、お前が命を賭けてルルーシュを救ってくれたおかげで、こうして生きる事が出来て、今、幸せに過ごせている。…ありがとう」
「死なない俺たちは、Cの世界に行く事が出来ないから、2度とロロに会うこともない。だから、Cの世界がお前に優しく、幸せに過ごせる場所であると願っている。……そろそろ行こう、C.C.」
「…わかった」
「また来るよ、ロロ…」
そう言ってルルーシュとC.C.は、ジェレミア達と合流してオレンジ農園へと帰っていった。
その日の夜、オレンジ農園へと戻ってきたルルーシュとC.C.は、スザクと通信をしていた。
『ルルーシュ、C.C.が妊娠したんだってね?おめでとう、2人とも』
「ありがとう。すまないな、報告が遅れて」
『大丈夫だよ。しかし、C.C.がお母さんになるのかぁ。昔だったら想像出来なかっただろうね』
「私も驚いたよ。コードを持つ私が子供を授かる事ができるなんて、思っていなかったからな」
『もしかして、同じ時間を過ごせるルルーシュだったから子供が出来たのかもね』
「そうかもしれないな」
『だけども、どうするんだい?ルルーシュ?』
「何がだ?」
『神根島に行く事だよ。C.C.は妊娠しているんだから、安静にしとかなきゃいけないだろ?』
「…流石に妊娠してるC.C.を連れて行けないからな。俺だけで行くさ」
「何言っているんだ?私も着いて行くに決まっているだろ?」
「…は!?お前、妊娠しているんだから安静にしていないとダメに決まっているだろ!?」
「神根島にはジェレミアとアーニャ、そしてスザクがついて来るんだろ?それにスザクが何か対策してくれるだろうし」
「しかし…」
『まぁ、C.C.がその状態でついて来るのなら対策はするけど…。大丈夫なの?』
「大丈夫だ。あと少しで安定期に入るしな。それに、適度な運動もしないといけないって言われてたじゃないか」
「…適度な運動ではないと思うんだがな。はぁ…わかった。ただし、無茶だけはするなよ?」
「わかっているさ」
結局、神根島にC.C.もついて来ることになった。
『それで時期なんだけど、思ったより早く行けそうでね』
「そうなのか?俺は、まだかかると思っていたんだが」
『星刻が総司令に復帰したのは知っているだろ?おかげで再編がスムーズに進んだんだ』
「なるほど」
『行方がわからない藤堂の捜索は、その星刻に任せてあるし、ブリタニアの方もシュナイゼルに命令して、ロイドさんとセシルさんにもお願いしてある。だから今、僕は余裕があるんだ。なので、C.C.が安定期に入ったらでどうだい?』
「なら、そうしよう。…ところで、C.C.の対策って具体的にどうするんだ?」
ルルーシュは妊婦であるC.C.の対策を、どうするのかをスザクに聞いた。
『まず、ラクシャータにお願いしようと思っている』
「…いや、まずいだろ。俺は死んだ事になってるんだぞ?」
『大丈夫、ラクシャータはゼロレクイエムの真実に気づいているから』
「なに?」
『ラクシャータも後悔していたよ。君に全てを押し付けてしまったってね』
「…そうか。…で、他には?」
『神根島にはナイトメアで行こうと思ってたけど、C.C.に負担が大きすぎるから、内密に航空艦を1隻用意するよ。ブリタニアでステルス機能がついた航空艦を一隻作ったから。装備は、ステルス機能とブレイズルミナスだけだけど』
「そんなもの、いつの間に作ったんだ?」
『犯人はロイドさん』
「……把握した」
「あいつも変わらないな…」
ブリタニアでステルス機能が付いた航空艦が作られた事に驚いたが、犯人がロイドであると言われ、あぁ、作るとしても、ロイドしかいないだろうなぁ…。と、納得したルルーシュとC.C.であった。
『あと、カレンを君たちの護衛として、オレンジ農園に送ろうと思っている』
「…とりあえず却下と言いたいが、理由を聞こう」
『今、C.C.は妊娠していて、安静にしていないといけないんだ。いくらジェレミア卿とアーニャが強くても限度がある。それに、安定期に入ったからと言って動き回っていいわけじゃない。だから念の為に、カレンを君達の護衛に回すんだ』
「む……C.C.はいいのか?」
「ん?なにがだ?」
「…カレンに会う事にだ」
「私は問題ないぞ?まぁ、まだ許してはいないが、頑張っているのは知っているしな。だからお前次第だ」
「…それでお前の安全が確保できるのであればしかたないか…。わかった、お願いする」
『了解。航空艦はすぐに手配し、準備しておく。ラクシャータも僕から説明しておくよ。ただ、カレンに関しては引き継ぎ等があるから少し待ってほしい。終わり次第向かわせる』
「わかった」
そうしてルルーシュとC.C.は、スザクとの通信を終えて、自室に戻り、待っていたアーニャと一緒に3人で眠りについた。