東京政庁の首相専用部屋では、扇が部下からある報告を受けていた。
「本当か?C.C.と思われる人物の居場所が見つかったというのは」
「はい。確定ではありませんが、おそらく…」
「そのC.C.がいると思われる居場所は?」
「ある者が経営している、オレンジ農園です」
前回のスザクとの通信から2週間が経った頃、ルルーシュとC.C.は、特にやる事もなく、屋敷の中にある一室で、ゆったりと過ごしていた。
「今週中に、カレンがここに来るんだっけ?」
「そのはずだ。もうすぐ引き継ぎが終わると、スザクが言っていたからな」
そう聞いてくるC.C.にルルーシュは、そう答えた。
「カレン、驚くだろうな。ここに来たら、ルルーシュが生きていて、私が妊娠してる事に」
「間違いなくな。そしてカレンが、俺たちを問い詰めてくるんだろうな」
そうなる未来を簡単に想像できたルルーシュとC.C.は、顔を見合わせて笑みを浮かべた。
「さて、そろそろ昼食にするか。ジェレミアとアーニャを呼びに行くが、お前もついてくるか?」
「そうだな。少し歩く程度なら大丈夫だから、私もついて行こう」
そう言ってルルーシュとC.C.は、外でオレンジの収穫をしているジェレミアとアーニャを呼びに行った。
その日の夜、スザクとカレンは、ブリタニアから手配した航空艦の中で話し合いをしていた。
「この船凄いわね。全てオートで動いてるんでしょ?」
「うん。ロイドさんが「無人で動く航空艦って面白いと思うよね〜」とか言って、暴走して作ったのがこの航空艦だよ。ただ、趣味で作ったから武装は何も装備してない」
「あの人らしいわね…。ラクシャータさんは?」
「今、医務室のチェックをしてるよ。その後は、格納庫をチェックするって」
今、この航空艦に乗っているのはカレンとスザク、そしてラクシャータだけである。
「星刻は、斑鳩でカンボジアに向かう準備をしているんだっけ?」
「藤堂がカンボジアにいるという情報があったからね。それを星刻に確かめてもらいに行くんだ。明後日には出発するらしい」
「で、私は星刻がカンボジアに向かうのと同時に、オレンジ農園に向かえばいいんでしょ?」
「一応、その予定でいる。僕は、この航空艦で待機してる感じかな」
「わかったわ」
カレンとスザクが話し合いを進めていると、血相を変えた星刻が、通信をかけてきた。
『ゼロ、カレン!!!』
「どうした星刻?そんなに慌てて」
『日本国内でナイトメア戦闘が起きてるらしい!!』
「なに…?」
『そして戦闘を行ってるナイトメアのうち、1機はサザーランド・ジークという話だ!!』
「なんだと!?(なんですって!?)」
「カレン!!今すぐ紅蓮でオレンジ農園へ向かえ!!私はラクシャータに医務室の準備をするように伝えたあと、この航空艦をオレンジ農園へ運ぶ!!」
「わかった!!」
カレンはスザクが言ったことを了承すると、全速力で格納庫へと走っていった。
「星刻!!サザーランド・ジーク以外のナイトメアの所属はわかるか!?」
『わからん!!だが、ガレスや暁の姿があるみたいだ!!』
「…ということは、日本が不正所持していたナイトメアか!!今すぐに団員を東京政庁へと向かわせて、扇を確保しろ!!星刻は神楽耶に連絡を取って状況の説明を!!」
『了解した!!』
そう星刻に指示をして通信を切り、スザクはラクシャータに説明と、航空艦をオレンジ農園に向かわせる為に、目的地を入力しに向かった。
(紅蓮でも、ここから全速力で向かったとしても、オレンジ農園まで20分はかかる…。ルルーシュ、C.C.、無事でいてくれ…!!)
スザクは、ルルーシュとC.C.の場所を祈るしかなかった。