それは突然だった。
ルルーシュとC.C.は、ジェレミア達と晩食を取っていたら、いきなり外にナイトメアが現れ、こちらへ走ってくる人影を見つけた。
「あのナイトメアと走ってくる兵は……。まさか、バレたのか!?」
「ルルーシュ様!!C.C.様!!地下へお逃げください!!」
「わかった!C.C.!少し辛いかも知れないが行くぞ!!」
「少しなら大丈夫だ!!」
「アーニャ!私はサザーランド・ジークで外のナイトメアを相手する!!おぬしはルルーシュ様とC.C.様を守りながら、こちらに向かってきてる兵を頼む!!」
「わかった」
アーニャは、ルルーシュとC.C.を連れて地下へ避難し、ジェレミアはナイトメアの相手をする為、サザーランド・ジークがある場所へと向かった。
地下にある避難用の部屋に向かってると、最初は大丈夫だったC.C.が、今は少し辛そうにしていた。
「大丈夫か!?C.C.!?」
「C.C.お姉様、大丈夫?」
「少し、辛いな…。こうも、体力が無くなっているとは…」
「見つけたぞ!!」
「もう追いついてきたか!C.C.、あと少しだけ頑張r……ぐぅっ!?」
「ルルーシュ!?」
「ルルお義兄様!?」
敵の声が聞こえたと思ったら、銃声と共に弾がルルーシュの肩に命中し、ルルーシュは呻き声を上げた。
「ルルーシュ!?大丈夫か!?」
「あぁっ、大丈夫だっ…!肩に当たっただけだから心配するなっ」
致命傷じゃない事に、C.C.は一先ず安心して、心配そうな顔をした。
「俺にはコードがあるんだっ。だから、心配するなっ」
「バカな事言うんじゃない!!コードがあるからって傷つかない訳じゃないんだぞ!!」
「とりあえず、ルルお義兄様とC.C.お姉様はここに隠れて。私が敵を蹴散らしてくるから。……妊婦であるC.C.お姉様に頼るのは間違ってると思うけど、少しだけルルお義兄様をお願い」
「大丈夫だ、任せろ」
「お願い。……あいつら、絶対に許さないっ…!!」
ルルーシュとC.C.を壁の柱に隠したアーニャは、鬼の形相をして、追ってきた敵に向かっていき、全力で蹴散らしていく。
「それにしても、凄まじいな…」
「大丈夫か?ルルーシュ?」
「あぁ、少し楽になった…。あっ、また1人吹っ飛んだ」
「小さな女の子に吹っ飛ばされてる大人って、シュールだな…」
そして、一方的な戦闘が終わり、アーニャが戻ってきた。
「ただいま。敵は全て片付けてきた。ルルお義兄様、大丈夫…?」
「あぁ、大丈夫だ。心配かけたな」
「ごめんなさい…。ルルお義兄様を傷つけた…」
「これぐらい気にするな。アーニャはちゃんと俺を守ってくれてるよ」
「…ありがとう。部屋まであと少しだから頑張ろう」
「あぁ、C.C.行けるか?」
「ある程度、体力は戻ったから頑張るさ」
そうして3人は、目的の部屋へ向かった。
地上では、ジェレミアが操るサザーランド・ジークが無双していた。
「我が忠義の機体に勝てるとでも思っているのか!」
ガレスのハドロン砲や、暁が装備しているミサイルランチャーは、ブレイズルミナスに阻まれ、逆にサザーランド・ジークから放たれる誘導エネルギー弾と大型スラッシュハーケンは、的確に命中して撃墜させていく。
「これで10機目か…。しかし、敵にならんとはいえ、あと何機おるのだ。…これは、日本が不正所持していたナイトメアだけではないな」
そう言いながら機体を操り、ミサイルランチャーを放った敵ナイトメアの攻撃を、ブレイズルミナスで防ぎつつ、誘導エネルギー弾を放つと、相手はそれを避けきれずに直撃し、撃墜された。
「ふむ…。さて、ルルーシュ様とC.C.様はご無事だろうか…。アーニャがついておるから心配はいらぬが…」
『その機体、オレンジか!!』
ジェレミアが、ルルーシュとC.C.の事を考えていたら、女性の声が聞こえた。
「む?誰だ?」
『貴様!私を忘れたのか!!』
モニターで確認すると、そこには暁 直参仕様と複数のナイトメアがいた。
「その機体で女の声となると……確か、千葉という女だったか?」
『そうだ!何故貴様がナイトメアを持っている!?』
暁 直参仕様のパイロット、千葉 凪沙が、ジェレミアに問いただした。
「この機体は忠義の機体。私が持っていても、おかしくはなかろう?」
『ふざけるな!一個人がナイトメアを持っているなど、あってはならないことだ!』
「別にふざけてなどおらぬが…。それよりもおぬし、ここに何の用だ?」
『ここに、あの魔女がいるという情報があった!さっさとこちらに引き渡してもらおう!』
「…魔女?はて?うちに魔女など来てはおらぬが?」
『惚ける気か!?』
「惚けてなどおらぬ。まぁ、我が仕えし者はおるが…」
『引き渡す気がないのなら、実力行使をするまで!!』
「何を今更…。既に行使しておるではないか。……それより、良いのか?」
「…は?」
「紅い鬼神様がやって来たぞ?」
そうジェレミアが告げると、紅い閃光が駆けて、千葉が乗る暁の近くにいたナイトメアが、全て撃墜された。
『何!?』
「ジェレミアさん!!無事ですか!?」
『久しぶりだな、カレン君。なに、ご覧の通り無事さ』
「C.C.は!?」
『今アーニャがついておるから心配はいらぬ』
「よかった…」
紅い閃光の正体…紅蓮のパイロット、カレンは、C.C.が無事である事を確認し、そして千葉が乗る暁を見た。
「千葉さん、投降してください。さもなくば、その機体を撃墜させます」
『紅月!何故お前がジェレミアを助ける!?』
「貴女がここで、テロ行為をしてるからです」
『テロなどしていない!ここにいる魔女を捕まえに来ただけだ!』
「これのどこがテロをしてないんですか…。どう見たってテロ行為ですし、貴女はもう黒の騎士団じゃないんですよ?あと、その魔女を捕まえてどうするんです?」
『決まっている!日本の復興が進まない責任を取らせる!魔女がルルーシュにギアスを与えなければ、復興が進まないって事は起きなかったんだ!』
「…日本の復興が進まないのは、首相である扇さんのせいでしょ?なんでそれを、もう死んでるルルーシュのせいになるのか理解出来ないんですけど?」
『そのルルーシュがギアスを使って日本を陥れたからだ!なら、そのギアスを与えた魔女にも責任を取らせる!』
「扇さんは、貴女が言う、日本を陥れたギアスを求めているんですけど?ていうか貴女、仮に、今も黒の騎士団だったとしても、一国にそんな肩入れしたらダメでしょ」
『扇は、日本の復興を進めようとしてるだけだ!それに私は、黒の騎士団の前に日本人だ!』
そういう千葉に、カレンは心の底から呆れて、ジェレミアは、この女、ここまでバカだったのか…。と、失望してた。
「言ってる事、無茶苦茶過ぎでしょあんた…。もういい、あんたには失望した。投降する気がないのなら撃墜させる」
『くっ、流石にこの戦力では紅蓮には勝てない…。全機、撤退するぞ!!』
千葉がそう言うと、辛うじて残っていたナイトメアは撤退していった。
こうして地上での戦闘も終わり、全ての戦闘が終了した。