ルルーシュ達は上空に現れた航空艦に乗り、ルルーシュとC.C.は医務室に向かい、他の3人は格納庫で機体のチェックをすることにした。
そして、その医務室にはルルーシュとC.C.、スザクとラクシャータがいた。
「お腹の子は大丈夫みたいねぇ。だけど、あんま無茶したらだめよぉ?」
今、C.C.は医務室のベッドで横になり、ラクシャータに、お腹の中にいる子を見てもらっていて、問題ないことに安堵した。
「よかった…。…すまないな」
「別にいいわよぉ、ゼロから説明は受けてたしぃ」
そう言ってラクシャータは、心配そうにC.C.の手を握っているルルーシュの方を見た。
「あなた…変わったわねぇ。ゼロの頃とは大違い」
「そうか?」
「えぇ。…ごめんなさいね、あなたに全てを押し付けてしまって」
「俺は気にしてないから別にいい」
「…ありがとう」
そう言うルルーシュに、ラクシャータは、周りには聞こえない程の小さな声で、そう呟いた。
「ところでスザク、状況はどうなっているんだ?」
今までのやり取りを、医務室の扉の横から見守っていたスザクに、今の状況を聞いた。
「オレンジ農園に襲撃をした者たちは、神楽耶に言って国際手配をすると同時に、今、団員に追わせてるよ。それと、襲撃を指示したと思われる扇を確保しに、東京政庁に向かわせたんだけど、そこに扇はいなかったんだ」
「…逃走先の目星はついてるのか?」
「あぁ。おそらくカンボジアだ」
「カンボジア?どうしてそんな所に?」
「その国で、ギアスの研究施設が見つかったんだ」
「…なんだと?」
「僕達は、カンボジアにギアスの研究施設があるのと、藤堂がいるという情報を掴んだから、そこに団員を派遣しようとしてたんだけど…」
「…その時に、オレンジ農園が襲撃されたのか」
「うん。…C.C.のお腹の中にいる子もそうだけど、本当に君達が無事で良かったよ」
「ジェレミアとアーニャ、そしてカレンのおかげだよ」
そう言ってスザクとルルーシュは、苦笑いを浮かべた。
「そうなると、扇はギアスを手に入れた可能性があるのか」
「いや、その可能性はないよ」
「…何故断言できる?」
扇がギアスを手に入れた可能性がないと断言するスザクに、ルルーシュは、首を傾げながら聞いた。
「カンボジアにはトロモ機関があっただろ?そこには前、シュナイゼルがいたからね。シュナイゼルに聞いたら「そこでは、人工ギアスの研究はしておりません。してたのはコードについての研究で、難病の治療に活かせるかどうかを調べることでした」って言ってたよ」
「なるほどな。なら、扇は藤堂と合流しに行っただけか」
「たぶんね。扇と藤堂は今、戦力を集めてるんじゃないかな?一応、ルルーシュのギアスと、C.C.の資料は持ってるから、それを使って僕達に仕掛けてくると睨んでる」
「それで?どうするんだ?」
「当初の予定では、斑鳩をカンボジアに派遣して、星刻に指揮してもらうつもりだったけど、黒の騎士団の幹部全員と団員の半数をカンボジアに派遣することにした。残りは合集国からの依頼があった場合に動けるよう待機かな。星刻は待機組に回ってもらうことにする」
「そうか。あと、これから俺達は、この航空艦で過ごせばいいんだろ?」
「そうだね。流石に、C.C.の事がバレた今は危険だから、退屈かもしれないけど、しばらくは、ここで過ごしてね」
「わかってる。…すまないな、迷惑かけて」
「これぐらい大丈夫だよ」
ルルーシュからの謝罪を、スザクは苦笑いで受け止めて、夜も遅いというのもあり解散する事となった。
C.C.は今日一日は医務室で過ごす事になって、ルルーシュはそれに付き添うことにした。
「ルルーシュ、起きているか?」
4人が解散してからしばらく時間が経ち、ルルーシュとC.C.は眠りにつく為に、同じベッドで横になっていた。
「起きてるぞ。どうした?」
「…肩はまだ痛むか?」
「もう痛みはない。だから大丈夫だ」
「そうか…、すまなかった。私がもっと動けていれば、撃たれずに済んだのに」
「気にするな。お前は今、妊娠しているんだから、俺の身体より自分の身体の心配しろ。それに、お前を守る為なら、この身を盾にしてでも守るさ」
「やめてくれ!そんな事!……私はお前に何かあったら嫌なんだ…。今の私は…もう、孤独に耐えれない。お前がいなくなったら、私はもう生きていけないんだ…」
「C.C.…」
「だから、本当にやめてくれ…、そんなこと…」
そう言いながら身体を震わすC.C.を、ルルーシュは優しく抱きしめた。
「…すまない、今のは失言だった。…安心しろ。俺はお前を置いて消えたりしない。生きる時は2人一緒に生きていくし、死ぬ時は2人一緒だ。…だから怯えるな。俺は、何があってもお前の傍にいるから」
「……あぁ、絶対だぞ?…ずっと、私の傍にいるんだぞ?生きる時も、死ぬ時も…。私を置いていくなよ…?」
「あぁ。指輪を渡した時も約束したが、今も約束する。絶対にお前を置いていかない。…生きる時も、死ぬ時も一緒だ」
そうしてルルーシュとC.C.は、互いにの温もりを感じるように抱き合いながら眠りについた。