コードギアスR2 after story   作:アンサラ

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第29話

ルルーシュとC.C.、カレンが他愛もない話をしばらくしていると、スザクから通信が入った。

 

『皆、星刻を連れてきたよ』

 

スザクはまだ、ルルーシュが生きている事を伝えてないので、音声だけに設定して、通信を入れていた。

 

『今、ブリッジにいるけど、そっちに行こうか?』

「どうする、C.C.?」

「私は大丈夫だ。運動がてら、ブリッジに向かうよ」

『わかった。じゃあブリッジで待ってるよ』

 

C.C.が妊娠しているため、スザクがルルーシュ達の部屋に向かおうか聞いたが、運動がてら、ブリッジに向かうと返事をした。

 

「無理はするなよ?」

「安心しろ。今は大丈夫だから」

「辛くなったら言ってね?私が運んであげるから」

「そうなった場合は頼むよ」

 

そうして、3人はブリッジに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゼロよ、私に紹介したい人物とはいったい?」

 

星刻はスザクから「紹介したい人がいるからちょっと来て」と、言われて、この航空艦へ連れられてきた。

 

「ここではスザクでいいよ。僕の正体を知ってる人しか乗ってないから。…で、紹介したい人っていうのは、来てからのお楽しみって事で」

「はぁ…?まぁ、いいが…」

 

そうするとブリッジの扉が開いたので、スザクと星刻は扉の方を向いて、星刻は固まった。

 

「C.C.大丈夫かい?」

「あぁ、大丈夫だ。…まったく、全員心配しすぎだ」

「当たり前だよ。皆、君とルルーシュの事を大切だと思ってるし、なにより、君は妊娠してるんだから。それに、君に何かあったら、君の夫が滅茶苦茶落ち込んで、何を仕出かすかわからないからね」

「……まぁ、否定はしないが」

「…頼むから、ここでは否定してくれ。……流石に恥ずかしい」

「ねぇ、星刻が固まったままなんだけど…」

 

そうカレンに言われて、全員が星刻の方を向くと、口をパクパクと動かす星刻の姿が見えた。

 

「ル、」

「「「「ル?」」」」

「ルルーシュの亡霊!?!?」

「ふんっ!!」

「ごふっ!?」

 

ルルーシュの事を思わず亡霊と呼んだ星刻は、その言葉を聞いたC.C.による全力の右ストレートを腹に受けて沈んだ。それを見ていた他の者は「「「うわぁ…」」」と、声をあげた。

 

「おい、このロン毛。私の愛しい夫に対して亡霊発言とはいい度胸してるじゃないか?えぇ?喧嘩売っているのか?買うぞ?」

 

亡霊発言に完全にブチ切れていらっしゃるC.C.が、星刻に詰め寄っていた。

 

「す、すまない。…いや、しかし!!ルルーシュは胸を刺されて死んだんだぞ!?なら、亡霊と思うしk…」

「ふんっ!!!」

「ぐはっ!?!?」

「学習能力が無いのか?だからシュナイゼルにいいように使われるんだ。おい、聞いているのか?2度も私の愛しい夫に亡霊発言とは面白い根性してるな?えぇ?何か言ったらどうだ?」

「シ、C.C.そこまでにしましょ?ほら、あなた妊婦さんなんだし。それに、それ以上は星刻が空の向こうに旅立ってしまうから…」

 

また亡霊発言に、C.C.は全力のハイキックを星刻の顔面に直撃させ、再度沈ませてた。それを見たカレンが、ビビりながらもC.C.を落ち着かせようとしてた。

 

ちなみに、ルルーシュとスザクは完全にビビっており、ルルーシュはC.C.をブチ切れさせるような事は絶対にしないと心に誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、立ち直った星刻はC.C.に土下座し(星刻はC.C.に対して完全にビビっていた)、ルルーシュにも謝罪して、今までの事を教えてもらっていた。

 

「なるほど、スザクに刺された時に、そのコードとやらを継承して、不老不死になってしまったと」

「あぁ、その通りだ。ゼロレクイエム後は、C.C.と世界を旅してたんだ」

「そうだったのか。……すまなかった。お前を裏切り、世界を背負わせてしまって…」

「別に俺は気にしてないから、なんとも思ってないんだがな」

「そうか…。私は、お前やスザクに返しきれない恩がある。だからこの命、天子様だけではなく、お前達や、世界の為に使っていく事を誓おう」

 

そう言う星刻に、ルルーシュは苦笑いを浮かべた。そして、オレンジ農園の状況を見に行っていたジェレミアとアーニャが帰ってきて、ブリッジにやってきた。

 

「ルルーシュ様、C.C.様、ただ今戻りました」

「ルルお義兄様、C.C.お姉様、ただいま」

「「おかえりジェレミア、アーニャ」」

「ジェレミア卿、オレンジ農園はどうでした?」

「屋敷は、地下がちょっとボロボロだが基本は無事だ。だが、オレンジの木が半分近くダメになっていた」

「うん。ちょっと悲しかった」

「我が忠義の証がダメになっていたのは残念だが、ルルーシュ様とC.C.様を守れたのだ。今はそれで満足しよう」

「全てが終わったら俺とC.C.は、しばらくオレンジ農園に世話になるから、その時は手伝おう」

「私も手伝うさ」

「有難いお言葉です!ルルーシュ様!C.C.様!」

 

そう言って涙を滝のように流すジェレミアに、皆が苦笑いを浮かべた。

 

「そういえば、スザク」

「なんだい、ルルーシュ?」

「C.C.がバレた原因って、なんだったのかわかるか?」

「あー…。一応わかるんだけど、ちょっと言いにくいかなぁ」

 

スザクの言葉に、皆が首を傾げた。

 

「えーっと…。君達、4人で車に乗ったことあるでしょ?」

「何回かあるが…。それがどうかしたか?」

「最近、かなりのスピードを出した事なかったかい?」

「…あるな。C.C.を病院に連れて行ったときだな。あれは生きた心地がしなかった」

「私もしなかったよ。まぁ、私の為にスピードを出したわけだから、文句は言わないが」

「その時、C.C.の髪型を変えていなかっただろ?」

「そう言えば、それどころじゃなくて、C.C.の髪型をポニーテールにしていなかったな」

「でね?その時のスピードがオービスに引っかかって、写真を撮られてたんだ。それに、あまりにも凄いスピードで病院に入っていったから、目撃情報が多数あってね…」

「「「「…は?」」」」

 

C.C.の居場所が見つかった理由が、しょうもない理由だった事に固まってしまったルルーシュとC.C.、それにカレンと星刻。アーニャはジェレミアを凄い顔で見ており、ジェレミアは大量の冷や汗を流していた。

 

「…え?そんな、しょうもない理由で見つかったの?」

 

思わずカレンがそう呟いた。

 

「…ジェレミア」

「な、なんだ、アーニャ?」

 

凄い顔で呼ぶアーニャを、ジェレミアは震えながら見た。

 

「何か、言い残すことは、ある?」

「………我が忠義に一片の悔いなし」

「ふんっ」

「ごふっ!?」

「それじゃ、逝こうか?」

 

そう言って腹に拳が突き刺さり、沈めたジェレミアを引き摺りながら、何処かへ行くアーニャ。

 

そして…

 

 

 

「のわあああああああああぁぁぁぁぁ!?!?!?」

 

 

 

 

航空艦にジェレミアの絶叫が響いて、ブリッジに残った者達の、深いため息が漏れた。

 

 

 

 

 

 

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