前回のC.C.マジ切れ事件から数日が経ち、ルルーシュとC.C.は、自分達の護衛として一緒にいる事が多くなったカレンと、ルルーシュ達の私室でテレビを見ながら話をしていた。
「神楽耶が今回の責任を取って、評議会議長を辞職したな」
「まぁ、仕方ないさ。元々は、あのモジャモジャ頭を捕まえて辞職するつもりだったんだろうし」
「神楽耶様は次期首相が決まるまでは、首相代理として活動してくみたいよ?とりあえずは復興を優先的に進めるって言ってたけど」
「当然だろ。日本の復興の遅さは酷過ぎるからな」
神楽耶は日本での出来事や、不正所持していたナイトメアの事を全て公開し、その責任を取って評議会議長を辞職したのだ。そして必要ならば、日本の合集国からの脱退もすると発言していたのだが、各合集国のトップからの信頼が厚いことから、神楽耶が日本のトップになるのなら、合集国から脱退はしなくていいという話になり、神楽耶は次期首相が決まるまでなら、と言って、首相代理を務める事となった。
「で、その扇は犯罪者として国際手配されたわけだ」
「いつ仕掛けてくるんだろうな?私やルルーシュのギアスについての情報を持っているんだから、思えば今仕掛けることも出来るはずだろ?」
「いや、殆ど俺とC.C.の情報は意味をなさないはずだ」
「どうして?」
「…犯罪者が用意した情報を、信じる国のトップがいると思うか?」
「「あー…」」
「やるにしても、神楽耶が日本の復興を順調に進めたら、その時点で詰みだから、復興の妨害をして、上手く進んでいないのを確認してからの公開だろうな。…成功する可能性は低いが」
「その前に公開したら?」
「唯のバカだ。扇は、さっさと俺とC.C.の情報を公開するべきだったんだ。そしたらC.C.を国際手配して、黒の騎士団に正式な依頼として出せて、もっと簡単に事を進めれたはずだ」
「……やはり無能は無能のままだったのか…」
「正直、今の扇は脅威にならん。問題は、扇が人工ギアスを手に入れてしまった場合だ」
ルルーシュは、今の扇なら脅威いならず、黒の騎士団に見つかったら即消えて、問題は人工ギアスを手に入れた場合だと考えていた。
「事前にギアスの情報を入手できたら、その対策を考える事は出来るが、それが無理ならギアスを効かない俺たt…俺が対処するしかないだろ」
「おい、何故言い直した?私も含めろ」
「今のお前は流石に危険だろ。人工ギアスがコードを継承出来る可能性が残されているんだから。…安心しろ。お前を独りにするつもりはないから」
「……それならいい」
自分を置いていくつもりなのかと、不安になったC.C.だったが、ルルーシュから、独りにするつもりはないと言われ、安心した姿を見せた。
「とりあえず、今は戦力の確保と、人工ギアスを探す事しか出来ないはずで、時が経って仕掛けてきたときは、扇が人工ギアスを手に入れた時だ。…バカだったら、今、仕掛けてくる可能性はあるが」
「なるほどね。…いい時間だし、食堂に行ってお昼ご飯でも食べましょ」
そうしてルルーシュとC.C.とカレンは、食堂へご飯を食べに向かった。
一方カンボジアでは、日本から逃げてきた扇が藤堂と合流して話し合いをしていた。
「藤堂さん、戦力はどんな感じですか?」
「いろんなテロリストグループを取り込んではいるが、流石に黒の騎士団と互角に戦える戦力はまだ無いぞ?それに、向こうには紅蓮があるんだ。このまま戦えば確実に負ける」
「そうですか…。どうしましょうかね?」
「こちらにはギアスの情報があるんだ。それを使ってどうにかするしかないんじゃないか?」
「そうですね。とりあえず今は戦力の確保をしつつ、人工ギアスの調査をしましょうか」
「承知した」
扇と話し合いを終え、別れた藤堂は、自分達が置かれた状況は、ほぼ詰み状態という事を理解していた。
(自分たちの置かれた状況は、ほぼ詰みと言っていいだろう。…最初は、日本の為になるのなら、どんな泥でも被るつもりだったが、気づけば引き返せないところまで来てしまった。…俺はいったい、どこで選択を間違えてしまったのだろうな…)
そう考えながら藤堂は、仲間に指示をしに向かった。