この航空艦に来てから随分と時が経ち、C.C.のお腹が少し大きくなっていた。
「少しお腹が大きくなってきたわね。今、何ヶ月だっけ?」
「今、5ヶ月だよ。やっとつわりも治ってきた」
カレンが少し大きくなったC.C.のお腹を見て、妊娠何ヶ月なのかを聞いていた。
そのカレンは、いつも通りにルルーシュとC.C.の部屋に来て、部屋にある椅子に座り、C.C.はベッドの上でルルーシュに頭を撫でられながら膝枕をされていたりする。
今、オレンジ農園の襲撃から2ヶ月が経っており、その間に扇達の居場所が判明していたので、ルルーシュがカレンに扇達の隠れ場所を聞いた
「カレン、扇達の居場所が判ったんだろ?一体どこに居たんだ?」
「中華連邦よ。ギアス嚮団があった場所に隠れてたみたいなのよ」
「お前も中華連邦に向かうんだろ?いつ行くんだ?」
「あなた達の神根島での用事が終わった後よ。明後日に神根島に行くんでしょ?」
「あぁ。私が安定期に入ったからな。ラクシャータから許可が出た」
最近、C.C.が安定期に入った事でラクシャータから許可が出て、2日後に神根島に行く事になっていた。
「神根島の中には、あなた達だけで行くんでしょ?大丈夫なの?」
「中には俺達だけで行くが、外でスザクとアーニャ、それにカレンが待機して、ジェレミアがサザーランド・ジークに乗って周辺の警戒をするんだから大丈夫だろ」
「そしてラクシャータが私の体調や、お腹の中にいる子に何かあった場合の為に、用具を持って待機しているんだ。安心できるだろ?」
「まぁ、そうだけど、心配なものは心配なのよ。あなた達、揃って無茶するじゃない」
「俺は父親になるんだ。流石に無茶はしないし、C.C.にも無茶させないさ」
「そういう事だ。私も母親になるんだ、無茶はしないよ。…それより、星刻はもう中華連邦にいるんだっけ?」
「えぇ。準備をする為にね」
星刻は中華連邦で戦いの準備をしており、勝手に戦闘をするわけにはいかないので中華連邦のトップである天子には事前に報告をしてあった。アーニャとジェレミアは神根島に行く為の準備をしており、スザクとラクシャータは話し合いをしていたりする。
「まぁ、中華連邦の事は私達に任せて、あなた達はここでゆっくりしてなさい!」
そうカレンはルルーシュとC.C.に言って、今回で決着をつけて、この2人が安心して過ごせるようにしてみせると決意した。
「ラクシャータ!!これは一体どういうことだ!?」
ラクシャータと話し合いをしていたスザクは、格納庫である物を見せられ、そしてラクシャータに詰め寄っていた。
「なんで、これがここにある!?」
「なんでって…、保険よ保険」
「何の保険だ!?あの2人を、また戦わせるつもりか!?」
スザクが見つけた物、それは、蜃気楼の姿をしたランスロット・アルビオンではなく、少し大きくなってはいるが本物の蜃気楼であった。
「安心なさい。私はそんな事は思っていないし、使われないのであればそれが一番良いと思っている。だから今までこうやって隠してたんじゃない」
「じゃあ、何故この機体がここにある!?」
「最後の手段よ。…貴方、この艦が無敵でも思っているの?今はステルス機能でバレてないけど絶対じゃないし、それに武装はブレイズルミナスのみ。もし、この艦が沈みそうになった時、貴方はどうするの?あの2人に、沈む艦と一緒に沈めとでも言うの?」
「そうならない為に自分とジェレミア卿、そしてアーニャがいる!カレンだっている!!」
「でも、絶対じゃない。しかもカレンは後日、中華連邦に行くじゃない。戦闘になったら一応、私もナイトメアで出るつもりよ?その為に機体を持ってきたわけだし。だけど、それで守りきれるとは限らない。…あの2人を守りたいなら、ちゃんと策を考えなさい。貴方は今、"ゼロ''なのよ?」
「……わかった。自分が悪かった。…で、この蜃気楼は、ルルーシュが乗っていた蜃気楼と同じなのか?少し大きい感じがするが…」
「ふぅ…、同じじゃないわよぉ。この機体は元々ルルーシュとC.C.が黒の騎士団にいた時に、2人の専用機として作られた機体で、あの戦いが終わった後に、次世代機として改修してあったのを、この2ヶ月であの2人用に急ピッチで設定し直したのよぉ」
「どうな風に改修していたんだ?」
「まず、この機体はエネルギーフィラーが2つあって、紅蓮と同じタイプのエナジーウイングがついてるわぁ。まぁ、ある程度の速度は出るけど紅蓮並みには出ないよう設定して、第8世代よりは速い程度にしてあるけど、エナジーウイングで全身を覆う防御姿勢のまま高速移動が出来るようにはなってるわよぉ。で、武装面での変更はないけど、機体出力を底上げして、ブレイズルミナスを両腕とモルドレッドと同じように周囲に展開出来るようにしてあるわぁ。絶対守護領域も健在で、ドルイドシステムはルルーシュ用に設定し直したわよぉ。あと、機体操作をオートで出来るようにもしてあるわねぇ」
「さらに防御寄りにさせたのか」
「まぁ、そんな感じねぇ」
この蜃気楼のスペックを聞いたスザクは、もしもの時はこの機体があの2人の盾になるのかと考えた。
その頃、ブリタニア国内ではある者が準備をしていた。
「ルルーシュにギアスを与えた魔女が、ゼロに匿われているのか…」
その者…コーネリア・リ・ブリタニアは、匿名で送られてきた情報で、ギアスを与える事が出来る魔女、C.C.がゼロに匿われていると知らされていた。
「ギアスの源を匿うとは、やはりゼロは信用ならんな…。…ギルフォード!今すぐ私の部隊を全て集め、ゼロの居場所を特定させろ!」
「イエス!ユア、ハイネス!」
そう返事をして、ギルフォードはコーネリアの部隊に連絡をしに行った。
「ギアスの源…、必ず排除してやる…!」
ギアスに囚われた者、コーネリア・リ・ブリタニアが今、動き出そうとしていた。
機体部分のところを書き直しました。