前回のマリアンヌの暴走からしばらく経って、マリアンヌが落ち着いたのを確認してからルルーシュはシャルルに本題を聞いた。
「次と言うか、本題だ。俺はお前に、コードと人工ギアスについて聞きに来た」
「何を聞きたい?」
「まず始めに、コードを消す方法だ。手段はあるのか?」
「それについては儂もわからん。あるのかも知れぬが、儂は知る事が出来なかった。…すまぬな」
「まぁ、この件に関しては期待してはいなかったからいい。…次だ。人工ギアス保有者はコードを奪えるのか?」
「それは不可能だ。出来るのは、コード所有者から与えられるオリジナルのギアスと、同じコード所有者のみだ。所謂コピーである人工ギアスでは、コードを奪う事はなどできぬ。これは兄さん…V.V.が実験して既に確認済みだ。…何故このような事を聞く?」
「…人工ギアスを手に入れ、C.C.のコードを奪おうとしてる者がいるから確認しただけだ」
「ルルーシュ、C.C.を狙ってる者をここに連れていらっしゃい。生きてる事を後悔させてあげるから。義娘を狙うなんて、いい度胸してるじゃない」
「……母さんは黙ってて下さい。話が進みませんから…」
「マリアンヌ…、お前、そんな奴だったか…?」
ルルーシュとC.C.は、凄い顔になってるマリアンヌを冷や汗を流しながら見て、この人、なんか性格が変わってないか…?と、思いつつ、話を進めた。
ちなみに、シャルルも冷や汗を流しながら、マリアンヌを見ていたりする。
「つ、次だ。人工ギアスというものは、誰でも手に入れる事が出来るのか?」
「誰でもというわけではない。コード保有者から与えられるギアスよりは可能性はあるが、結局、王の資格が無ければ手に入れる事はできぬ。仮に手に入れたとしても、強制的にギアスを発現させるわけだから、廃人になって植物人間になる可能性がある」
「人工ギアスは、能力を選ぶ事が出来るのか?」
「選ぶ事はできぬ。そもそもギアスというものは、自身の願いを具現化する力だ。そして人はいくつかの願いを持っておる。その複数ある願いの1つを、ランダムに具現化されるのが人工ギアスだ」
「なるほどな…。では、次だ。何故、コード保有者であるC.C.が妊娠する事が出来た?俺の予想では、コードというものは、力の1つに継承した時の姿に戻す力があるはずだ。なら、C.C.が妊娠するのはおかしくなる」
「…ルルーシュよ、C.C.が妊娠した事に不満があるのか?」
「違う!気になっただけだ!」
「ルルーシュ………ぐすっ」
「C.C.!?本当に不満なんて思っていないからな!?俺の子を妊娠してくれて嬉しいからな!?だから泣かないでくれ!!…シャルル!お前、絶対に許さないからな!?」
「す、すまん」
「…あなた、少し、お話があります」
「マ、マリアンヌ!?ま、待ってくれ!?儂が悪かった!だからその顔でこっちに来ないでくれ!!」
シャルルが言った言葉にC.C.が涙目になり、それを見たルルーシュが慌ててC.C.を抱きしめながら慰めて、マリアンヌが凄い顔になって、C.C.が涙目になった原因のシャルルに詰め寄り、説教を始めた。
…カオスである。
それから4人は落ち着きを取り戻し、話し合いを再開させた。
「と、とりあえず、C.C.が妊娠した理由だったな。…理由は、お前がコード保有者であるのと相性が良かったからだ。もし、お前がコードを持っておらんかった場合なら、C.C.が妊娠する事は確実に無い。それにお前が言った通り、コードには保有者を継承時の姿に戻す力がある。その力が働いて、お前の遺伝子を継承時に無かったものと認識して受け付けようとはしない。だが、お前との相性が良かったから、C.C.の身体がお前の遺伝子を受け入れたのだ。それでも妊娠する確率はかなり低いがな。…簡単に言えば、お前がC.C.と同じ時間を過ごせ、お前との相性が良かったから、奇跡的に妊娠出来たのだ。どちらかが無ければ妊娠する事はできぬ」
「なるほど…、まさに''奇跡''というやつか。産まれてくる子供に、コードが継承される可能性は?」
「あるわけないだろう。ギアスを持っておらぬのだぞ?」
「それもそうか。それを聞けて安心した」
産まれてくる子にコードが継承される可能性がない事を知ると、ルルーシュとC.C.は安堵した。
「では最後の質問だ。…お前達は、この空間では不老不死の存在か?」
「その通りだ。儂等はCの世界に飲み込まれたのだ。だからCの世界がある限り、歳を重ねぬし、死ぬ事もできぬ存在だ」
「理解した。…聞きたかった事も聞いたし、帰るぞ、C.C.。スザク達が待っている」
「わかった」
そう言って帰ろうとするルルーシュとC.C.に、マリアンヌが声をかけた。
「ルルーシュ、C.C.。…ごめんなさい、あなた達を辛い目に合わせて」
「そんな事は今更だ。私はお前達を許す事はない」
「そうね…」
C.C.の言葉にマリアンヌは、許されなくて当然だ、と、思った。そしてシャルルはルルーシュに声をかけた。
「…ルルーシュよ」
「なんだ」
「儂からお前にアドバイスだ。…産まれてくる子に、儂等がお前達にやれなかった愛をやれ」
「……そんな事は、言われなくてもわかっている」
「…そうか」
「…行くぞ、C.C.。……''また来る"。じゃあな、母さん、……''クソ親父''」
ルルーシュがそう言って、2人は手を繋ぎながら黄昏の間から消えた。
それの言葉を聞いたシャルルとマリアンヌは驚愕の顔をしていた。
「あなた…」
「あぁ。…あやつめ。…願おうマリアンヌ。あの2人が、幸せに生きる事を」
「えぇ…」
そう言うシャルルの顔は、優しい父親の顔をしていた。
…そうして2人は、Cの世界へと戻っていった。
黄昏の間から帰ってきたルルーシュとC.C.に、待っていたスザクが声をかけた。
「お帰り、ルルーシュ、C.C.」
「ただいま、スザク。…アーニャとカレンは?」
「あの2人は今、外を見に行っているよ。もうそろそろ帰ってくると思うけど」
スザクがそう言うと、外を見に行っていたアーニャとカレンが戻ってきた。
「ルルーシュ!C.C.!お帰り、いつ帰ってきたの?」
「今さっきな。ただいま、カレン」
「ルルお義兄様、C.C.お姉様、お帰り。…C.C.お姉様、体調大丈夫?」
「ただいま、アーニャ。私の体調は大丈夫だよ」
そう言ってC.C.は、アーニャの頭を撫でた。
「一応、航空艦に戻ったら、貴女のお腹の中にいる子の様子を確認するわよぉ」
「わかった」
ラクシャータの言葉に、C.C.は頷いた。
「スザク、航空艦に戻ろう。黄昏の間での事は、その後に話す」
「そうだね。用が済んだらここにいる意味もないし」
そうして5人は、航空艦が待機してる場所に向かっていった。
航空艦に向かってる途中、ルルーシュはC.C.に声をかけた。
「C.C.」
「なんだ?」
「…また、あの2人に会う為にここに来よう。あれでも結局は、俺の''親''に変わりないんだ」
「…そうだな。今度は産まれた子供と一緒に」
「…あぁ、俺とお前と子供の3人で」
そう言うと、ルルーシュとC.C.は空を見上げた。
((俺達(私達)の子供に会わせてやるんだ。…感謝しろよ?母さん(マリアンヌ)、クソ親父(シャルル)…))
残念ながら扇の今までの行動は無意味でした